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【小説】同人系サガ全般【創作】

1 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 03:00 ID:73XSCNwg
サガ系の小説や絵などを書きたい人のためのスレです。
サガ関係ならGBサガ3だろうがオリジナルSSなど何でもいいです
ただし、以下の規約を守ってください

・当たり前だが作品を完結させる気のある人
・エロパロは専用エロパロ板へ
・ご意見・批判は結構だが極度の中傷意見は却下

2 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 03:02 ID:73XSCNwg
Sa・Gaシリーズ総合ログ倉庫
http://fire_emblem2ch.at.infoseek.co.jp/saga.htm

現行スレ
Sa・Ga〜【サガシリーズ総合スレッド】〜U:Saga
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1063724738/l50

3 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:11 ID:73XSCNwg
とりあえず、同人系ロマサガ1〜3に載せてた1〜3話をまとめて載せます

4 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:11 ID:73XSCNwg
サガフロ エミリア編短編 ハート・プリズナー

 「おい、レン、これシンロウ遺跡からの回収品なんだけどよ…」
タイムカードを押して出所しようとしていた金髪の美男子の下に、栗毛色をした彼の同僚が追ってきた。「何ですか、先輩。あ、今日はお酒には付き合えませんよ」
「なんだよ〜、一杯ぐらい付き合ってけよ〜…って、そうじゃねぇよ。まるで人を飲んだくれのように言いやがって。お前に用があるのはコイツの事でだよ」
そういうと、栗毛色の先輩は、片面ずつが白黒対称に塗られた奇妙な仮面を持ち出した。
 「このシンロウ遺跡から出てきたヘンテコな仮面だけどさ、2,3日預かってくれねぇか?俺まだマンハッタンのキャンベル関係の始末書で手が一杯なんだわ、頼む!」
 この美男子と“先輩”は10年来の付き合いで、彼もそんな先輩を熟知していたので、レンは二つ返事で引き受けた。
 「悪いな。今度埋め合わせするから。なんならドールに押し付けてもいいんだぜ。あいつどうせシップ前でぶらぶらしてるだけだし」
 「埋め合わせなんていいですよ。それにドールさんも指名手配20348号を捕えるのに忙しいんでしょうし」
(元より先輩の埋め合わせなんて、当てになった試しもないし…)
 そう言って仮面を受け取って、彼はIRPOの受付を後にしようとした時、「たまには俺とも一杯付き合えよな!」なんて声が聞こえた。
「来週思いっきり飲んでってくださいよ。振舞いますから!」
 …これが先輩…ヒューズが最後に聞いた後輩の台詞だった。

 −それは、ほんの少しのヤキモチから来る物だった…
折角のキグナスでの前夜祭だってのに、つまらない私のあてつけによるわがままが生んだ些細なけんかで台無しにしてしまった。

5 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:14 ID:73XSCNwg

 『パトロールなんてやめちゃいなさいよ』

 今にして思えばどうしてこんな台詞が生まれたのか自分でも分からない。
私は、“彼の仕事”に“守られる人々”なんてのに嫉妬してたんだと思う…ううん、きっとそう。彼を独り占めしたくて、思ってもないこと口走ったんだわ…
 私はそんな彼が好きで、今まで付き合ってきたのに。こんなつまらないけんかなんかで、わだかまりを残したくない。
だけど、ついに仕上がった特注のドレスを見せれば、彼もきっと喜んでくれる…来週の今日、私たちの結婚式で着飾る純白のドレスを彼に見せれば…フフフ、来週が楽しみだわ−

 そんな淡い期待も、彼の部屋に入った瞬間消えうせた。
 「な、何よこれ…!?」
その部屋は、台風が通り過ぎた後のような荒れ具合だった。
タンスは全ての段が引き出され、そこらじゅうの窓や鏡なども一つ残らず割れている。テレビや電子レンジも修理不可能だ。
 普通の物取りでもここまで荒らしはしないだろう。何が…何が起こったのだ!?

 『ガシャン!』混乱した思考は突如、何かが割れた音で元に戻った。
「もしかして…犯人…?」彼女は物音がした彼の部屋へ向かった。
 −そして…彼女は絶句した。その部屋で、彼が−パトロールのレンが−血まみれで−倒れていた−
 だが、そんな彼の後ろでは、そんな彼女をせせら笑うように…奇妙な仮面の道化が一人、窓際をたたずんでいた。
 その姿を見るや、彼女は、レンを蜂の巣にしたであろう拳銃を構え、仮面の道化に向けた。が…
 『安全装置も外さずして、ワタシを撃つツモリかい…?』
 「え?」
震える手で拳銃に目をやったが、今までそんな物を握った事のない彼女にはまるで分からない。が、『ウソだよ。ソレを撃ち殺した後は手を触れてイナイ』
 捨て台詞をはいて、道化は窓から飛び出した。
 「ま、待ちなさい…!」急いで彼女も窓から身を乗り出したが、道化の姿はまるで霧に包まれたかのように、消えていた…
 部屋には、レンと呼ばれていたものと、幸せのどん底から突き落とされたレンの恋人が残された…。

6 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:15 ID:73XSCNwg
 ハート・プリズナー 第2話

 「…もう一度聞くぞ。それで、どんな奴を見たんだって?」
 「だから何度も言ってるじゃない!部屋が荒らされて、物音のする部屋へ行ってみたら、仮面の男がレンを殺した後に部屋を出ようとしてたのよ!」
 「だからいい加減吐いたらどうなんだ!?そんな男がいた痕跡なんて一切残ってないし、部屋中の諮問も鑑識に回したがレンやアンタの指紋ばっかで第3者の靴跡すら残ってねぇんだよ!」

 …私が仮面の男を見失ってから、IRPOに通報したのが大体10分後だろうか。それからIRPOが来るのに10分とかからなかったが…
 私はそれまで、一滴の涙すら流す事が出来なかった。その後事情聴取とかされたけど、今目の前にいるこの男と同じことを言っても全く取り合ってもらえない。結局私は容疑者扱いだ。
 あの人が死んだ…それで涙を流す事の無い薄情者だろうか…?それでも、目の前のパトロールの尋問に泣きそうな私がいる…

 「それに、肝心の拳銃もアンタの指紋しか揚がってないんだ。これはどう説明する気だ!?あぁ?」
 「だから、それは窓から逃げようとした仮面の男をけん制しようと…」‘ガタン’
 すると突如、目の前のパトロール隊員はイスを倒し、立ち上がった。目は真っ赤で、握った拳は今にも殴りかかってきそうだ。いくらなんでも、これはちょっと普通じゃない。
 「いいか、俺とレンはパト学校から10年来の付き合いなんだ、根も俺と違って真面目でいいヤツなんだ、それがお前みたいなちゃらちゃらした女と付き合いだして、心配してたんだ!!」
 「だから私もその男を捕まえて欲しいんじゃない!さっきからそう言ってるのに、取り扱ってくれないのはパトロールじゃない…!」
 「殺した動機はなんだ?結婚間近のスランプでか!?金か!?カッとなって撃ったのか!?」
 「何よそれ!あまりにもおかしいわよ!あなたイカれてるわ!別の人よこしてよ!」
 「おかしいのはお前の方だ!…いいか、お前にパトロール殺しの罪がどれだけ厳しいか教えてやる!これからお前をディスペアに搬送してやる!…一生かけて罪を償うんだな、エミリア!」


7 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:17 ID:73XSCNwg
 …それからエミリアは、間もなくリージョンシップに乗せられて、絵に描いたような囚人服を着せられて、脱獄不可能と言われる監獄、ディスペアへと搬送された。
 ヒューズはエミリアのシップ搭乗を見張っていたが、エミリアがしきりに言ってた「仮面」というのが頭に引っかかっていた。だが、迎え酒に浸っていた彼の頭にはそんなフレーズは記憶の片隅にしか置かれていなかった。

 リージョン間には様々な法律があるが、いくらなんでも裁判無しで監獄行きなんてあんまりだ。“パトロールへの暴行は最低6ヶ月の監獄行き”それが殺害とくれば終身刑。これは全リージョン共通の法律らしい。それもこれもトリニティが決めた法律だ。
 まだ若いし、やりたい事も全然してないのに、お先真っ暗なんてあんまりだ…何より、私の…いえ、私たちの幸せを奪ったあの仮面の男…そうだ、全てあいつのせいだ…!
 「…例えどんなに時間をかけても、あの男に復讐するまで、必ず生き延びてみせる…必ず!」
 狭く暗い独房の中で、一人決意を燃やすエミリアがそこにいた。

 と、唐突に『ジリリリリリリ』とベルが監獄に鳴り響いた。その後、独房の鍵は開かれた。どうやら昼食の時間のようだ。しかも食事はセルフサービスらしい。とりあえずベッドから腰をあげてエミリアは食堂へ向かった。
 …期待はしてなかったが、そこで手渡された食事は酷い物だった。ペースト状の離乳食まがいのものと、おかゆのようなドロドロのライス。そして蛇口からひねり出された水道水…
 (これじゃ、先にストレスでのたれ死にしそうだわ…あなたの元に行くのは早くなりそうよ、レン)
 仏頂面で支給された食事を口に運ぼうとした時、横から声をかけられた。
 「隣、いい?」目を運ぶと、金髪の女囚がトレイを持って立っていた。年は同じ位だろうか。女はそのまま私の隣に座ってきた。

8 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:19 ID:73XSCNwg
 「私ここに来るの6回目でさぁ、昨日もクーロンでウロウロしてたら野郎が3人がかりで囲んじゃってさ、そのまま叩きのめしてやったの。でも事情聴取のパトロールの取調べが面倒で、パトロール隊員殴ってそのままムショ入りってワケ」
 金髪不良娘は私にかまわずベラベラ喋っている。ここでお世話になりすぎて、ここが監獄って事もロクに分かっていないようだ。私は適当にうん、うんと相槌をうっていた。
 「おや、あんたよく見るとキレイな顔してるね。何したの?男そそのかして強盗とか?」
 いい加減うんざりしていると、ギィ、とドアが開いて初老の男性が入ってきた。ここの指導員だろうか…?所長が来る事は考え難いし…
 「…さぁ、今日は待ちに待った開放の日だ。これより3時間後に全てのドアをロック解除する。皆は精一杯私を楽しませてくれたまえ」
 このオッサンが言ってる意味がよく分からない。そうだ。隣の金髪女なら何か知ってるだろう。
 「ねぇ、これから何が始まるの?」「あぁ、新顔のあんたにゃ分からないか。これから所長の‘娯楽’が始まるのよ」「…あの所長変態なの?」「ハァ?」
 と、本気で呆れ顔になっている。どうやらそっち方面じゃないらしい。
 「これはね、ディスペア名物の‘開放の日’ってヤツよ。これにクリアしたらその日のうちに出所できるのよ。」「え?なんでそんなチャンスを囚人に与えるの?」「不可能だから」


9 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:20 ID:73XSCNwg

所長「ルールは簡単。今より3時間後、2時間以内にディスペアの奥にある‘開放のルーン’に触れれば諸君の勝ちだ。なお、パトロール隊員に暴行を振るう事は一切禁止とする。
破ったものにはさらに思いペナルティを課すので覚悟するように。それ以外の行動は自由だ。それでは、諸君らの働きに期待しているよ」
 簡単なルールを説明すると、所長は再び戻っていた。どうやら私にはまだツキが残っているらしい。早くもチャンスが訪れた!
 「ね、私たちで手を組んで一緒に逃げない?ここの事は随分詳しいわよ?あなたのような新顔じゃまず無理だから、さ」
 …確かに、6回もの入所経験がある女の言う事は説得力がある。私は素直に受け入れた。
 「交渉成立ね!私はアニーよ。あなたは?」「私はエミリア。こちらこそよろしく、センパイ」
 いつの間にか私たちはすっかり意気投合してしまった。そう、どん底から這い上がるのは、ここからよ!待ってなさいよ、仮面の男!

テンプレに書きそびれましたが、sage推奨でお願いします。ただでさえスレが長いのでm(__)m

10 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:22 ID:73XSCNwg
 ハートプリズナー 第3話

 エミリアはアニーと別れ、独房に戻ってきた。戻るなりベッドに腰を下ろし、考え事をしていた。今彼女考えられる事は、たった一つしかなかった。
 所長とのゲームに勝てば、私は晴れて自由の身だ。そうなれば仮面の男を追う事が出来る。レンを殺したあの男への復讐がこの手で実現できる−
 …だが同時に不安に駆られるのだ。パトロールとしては腕利きのレンを、ホルスターから銃を抜かせる事なく撃ち殺し、そして手品を使うように空に消えた男だ…
 おそらく、生死をかけた殺し合いなぞした事のない自分には手に負える相手ではないだろう。だが、それ以上に心のつかえになっているものが一つ…

 −おそらく…ううん、きっと、レンは、私の復讐なんて望んでいない−

あの人はいつもそうだった。私のグチを聞くことがあっても、自分の悩みや不安を私の前で打ち明けることはなかった…それは変に負い目を作りたくなかったのか、それとも私が信用できなかったのかは、今では分からない。
 −ただ、レンは私が危険な道を渡るのは賛成しないと思うし、私が逆の立場だとしたら、やっぱりそんな事してほしくない…
 「…でもさ、やっぱり私、許せないのよ。…私は、貴方ほど強い人間じゃないから。だから、せめて…空の上で、私を見守っていて。」
 ふと、言葉にしないと嘘になりそうで、そんな事をつぶやいた。

 彼女が亡き人のことを考えていた、そんな時だった。『ジリリリリリリ』昼間と同じようなベルが鳴り、全ての独房のロックが解除された。所長のゲームの始まりを告げるベルだった。
 間もなく、共に脱出するべく手を結んだ、美しい金髪が特徴の女囚、アニーがやってきた。よく見ると、アニーの後ろにはもう一人、他の囚人がいるようだ。彼女の仲間だろうか?
 「お待たせ!ちょっと準備に手間取ってね。でもここを攻略する手はずは完璧だから大船に乗ったつもりでいいよ」

11 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:23 ID:73XSCNwg
 「ううん、別に待ってたわけじゃないから…ところでアニー、その人はアニーの仲間…なの?」
 アニーの後ろにいるその囚人も女性だった。青紫がかった髪の色が特徴な、モデル栄えしそうな顔立ちをしている。エミリアにはその瞳は少し悲しげに思えた。
 「あ、紹介が遅れたわね。こっちはライザ。ライザも私たちと一緒に脱出することになったの。大丈夫、彼女はとても頼りになるわ」
 「私はライザ。貴方達と一緒に脱出することになったわ。よろしくね」「私はエミリアよ。こちらこそ、ヨロシク」

 そして、エミリアは二人にどうやって脱出するのかを聞いた。ライザは返事代わりに、エミリアのベッドを持ち上げた。アニーによると、その下には、どうやら換気口へと続くパイプがあるらしい。「さ、貴方達も急いで。猶予は2時間だから」
 ライザは臆することなくパイプの中に飛び込んでいった。それを目の当たりにしたエミリアは、少し臆病風に吹かれた。
 「ねぇ、本当にこんな所から脱出できるの…?」
 「今更何言ってんの。パトロール殺しじゃ一生出られないよ。ここでババァになるつもり?」
 「そんなつもりは…」「なら、さっさと行く。あ、まだ着替えてなかったね。じゃあ私、先に行くから。着替えてから来なよ」
 そのままアニーもパイプの中へ飛びこんだ。ん?2人はなぜ私服姿なんだ?独房の中に着替えなんて…あった。
 私は普段から着ているシャツに袖を通しながら、2人の手はずのよさに感心していた。まさかベッドの下に抜け道があったとは。ん?そういえばさっき、
アニーは私がパトロール殺しの罪を着せられている事を知っていた…おかしい、私はアニーにまだここに来た成り行きを教えていない…!
 …あの2人は何者…?まるで私をここから連れ出すためにいるとしか思えない…
 だが、今のエミリアに2人の事を疑う余裕はなかった。ジャケットを羽織ると、エミリアも覚悟を決めてパイプの中へ飛び込んだ−

12 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:24 ID:73XSCNwg
そして、こちらが書きあがった第4話となります。

 ハート・プリズナー 第4話

「わわっっ…と、ふぅ、案外短かったわね。もっと長いパイプだと思ったわ」
 着替えを終えてエミリアがパイプを滑り終えてきた。
 パイプの中は予想していたより光が差し込む明るい空間だった。とはいえ、やはり地下通路。よく見ればネズミが徘徊している。
「さてと、これから開放のルーンに触りに行く訳だけど、エミリアは何か得意な武術は?」
 唐突にライザが物騒なことを聞いてきた。カメラのファインダー越しにポーズを取る事しかできない元モデルに何をさせようというのか?
「武術…ねぇ。私、ピストルもまともに撃った事がないわよ」
 その台詞を聞いた週間ライザはため息を一つついて、こう言った。
「…やっぱりね。いい、エミリア、私たちの後ろで常に身構えてなさいよ」
「身構える…って、もう巡回してるパトロールなんて少ししかいないんじゃないの?」
 そこに、アニーが肩をすくめながら簡単な説明を一言。
「星の数あるリージョンにはね、どこにでも必ずいる奴がいるのよ。それはここも例外じゃないわ」
 急にスケールの大きい話を持ち出されるので、エミリアは戸惑った。
「な、何がいるって言うのよ?」
「今に分かるわよ。そのはしごを上った辺りにもうウヨウヨいるから」
「?」
「とにかく、私たちの前に出てきちゃだめよ。いざという時、自分の身を守るのは自分自身なんだから」
 今から30秒後、エミリアはこの言葉の真意を知ることになった。

 −未だに、エミリアは目の前の現実を認められずにいる。
 パイプの隙間からはいずり出てくるスライムや、巨大化したハリネズミが、ひっきりなしに迫ってくるのだ。
 そんなモンスター共に怯みもせず、二人は悠然と立ち向かう。
 アニーはポケットから筒を取り出したと思うと、筒から光が伸ばしてスライムを切り裂き、蒸発させた。
 ライザはハリネズミの突撃を素早くかわし、懐に拳を2,3発瞬時に打ち込み、ハリネズミを仕留めた。そう、素手でだ。
 …この後もせまり来る敵をなぎ倒しながら3人は進んだ。アニーはレーザーナイフ、ライザは拳、エミリアは悲鳴で応戦しながら。

13 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:25 ID:73XSCNwg
「ハァ、ハァ、ハァ…な、なんなの、アイツらは…」
 換気口からロッカールームに進入し、備え付けのベンチで一人喘ぎながら理性を取り戻したエミリアが尋ねた。
「見ての通り、モンスターよ。あんなヤツら、どこにでもいるじゃない」
 さも当たり前の台詞を聞き、さらに発狂しそうなエミリアをなだめるように、
「あのねアニー、彼女はそんな野蛮なリージョン行った事ないんだと思う。ねぇエミリア、貴方は今までどんなリージョンに行った事があるの?」
「シュライクと、マンハッタンと、バカラ…あとはIRPOのある所よ!少なくとも、それらにはあんな奴らいなかったわ!」
「へぇ〜、じゃ今日がモンスターと初めて会ったっていうわけか。珍しい人もいるもんだねぇ」
「アニー、普通の人は好き好んでモンスターと戦ったりしないわよ。エミリア、この露出狂の言うことは真に受けなくていいから」
「なにぃ、聞き捨てならないね!これは動きやすいから、いざって時も動けるように好きで着てるんだから!」
「いつもそういってるけど、傍から見たら男を誘惑してるようにしか見えないんだけど。昨日の騒ぎも本当の事だし」
「そんな秘書みたいな服装してるサバ読み女には言われたくないわね」
「ちょっとアニー、貴方、もう少しここで頭冷やしたほうがいいんじゃないの?警報装置作動させてもいいのよ」
「ちょ、ちょっと、二人とも…」
 エミリアをよそに言い争いを始める二人。一人蚊帳の外のエミリア。彼女がおどおどしている時に、なにやらコツコツと足音が聞こえてきた。

14 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/23 03:28 ID:73XSCNwg
「! 二人とも、誰か来たわよ!」
「そうみたいね」
「ちょっと、ホントに警報装置作動させたんじゃ?」
「バカね、そんな事しないわよ。でも、面倒ね」
 二人はとうに気配を察知していたようだ。しかし、慌てる様子は全くない。アニーはしれっとこう言った。
「ま、隠れる場所はたくさんあるから。運が悪くなきゃ見つかんないよ」

 やがて、鼻歌交じりにパトロールが一人入ってきた。そこには、先ほどの3人の姿はもうない。男は何をすることもなく、部屋を見回して出て行った。
「…行ったみたいね。ただの見回りみたいだわ」
 3人はそれぞれのロッカーから身を乗り出した。そう、所員のロッカーに隠れていたのだ。
 だが、エミリアは何か落ち着かないようだ。よく見ると手に何か持っている。
「ねぇ、これ、私のロッカーに入ってたんだけど…」
 どうやらバズーカ砲のようだ。ディスペア所員が武器庫から持ち出した物だろうか?
「よかったじゃない。それで丸腰じゃないわね」
「そうそう。ま、後方支援って事で一つヨロシク!」
「え、こ…これで戦えって言うの!?」
 エミリアの不安をよそに、二人は勝手にエミリアの武器にしてしまった。果たして、エミリアはバズーカを扱いこなせるのか?

−長々とすいません。現行スレの方々も、前スレでは本当に失礼しました。
他に興味をもたれた方も是非投稿なさってください。それでは。

15 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 05:55 ID:jQsc1WN+
>>1
乙彼
何気に、訂正して貼ってるな(*^ー゚)b グッジョブ!!

本編も面白かったが>>1にワラタ(w

>>サガ関係ならGBサガ3だろうが
(・∀・)ニヤニヤ


16 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 08:07 ID:w6HJmmDy
>アニーはレーザーナイフ、ライザは拳、エミリアは悲鳴で応戦しながら。

これいいね!

17 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 08:20 ID:x4NN67GK
他の職人さんは現れるかな? ともかくがんがれ。
あと言っちゃなんだが……「解放のルーン」だよ。

18 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 08:23 ID:x4NN67GK
因みに戦略指南所には佐賀フロ用語の辞書用テキストデータがあるので
それを入れるとこういう変換ミスがなくなり(゚д゚)ウマー
載ってない単語や間違ってるものもあったりするんだけどね……
それはまあ適宜修正すればいいし。

19 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 10:05 ID:f5i7gV67
スレ立てお疲れさまです。
エミリア編好きなので、
続きが読めて嬉しい(^_^)


20 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 12:59 ID:h5e0GS1V
>>17>>18
あちゃ〜、ニアミスですね、すいません。
サガフロ用語辞典ですか。なるほど。最近全然使ってないんで忘れてましたよ(^^;

21 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 18:39 ID:Z4rvXDX7
絵もOKってのがありがたいな。やっぱり二次板に非エロ、
ましてや男性キャラの絵を投下するのは気が引けるので(w
既に容量で即死は免れたんでしょうか?
活性化を願って別板用に描いたアホ絵を晒してみます。
ちょっと今は新規のは描いてられない・・・
ttp://www47.tok2.com/home/narikirisan/cgi-bin/data/IMG_001773.jpg

あと作中に出てこない特定カップリング(勿論ノーマルだけど)の
作品を投下してもよいんでしょうかね。
まぁ考えてみりゃ、人気のアルシフとかグレクロとかイルアセとか
グスプルグスジニだって、作中じゃ恋愛のれの字もないんだけど。

22 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 19:26 ID:w6HJmmDy
>21
いわゆる「捏造カプ」じゃなければいいんじゃないか?
たとえばイルアセは恋愛描写はないが師弟であり、姫とガードでもあった。

これが「同じパーティーにいたから」という理由でイルエミとかだと変だろ?

23 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 19:28 ID:Z4rvXDX7
姫……('A`)

24 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 20:20 ID:us6JBxom
ttp://w4.oekakies.com/p/Frontier/p.cgi
イラネですか?絶対に風呂限定という訳でもないので…気が向いたらドゾー

向こうで話を振ったら考慮の上で別の場所に誘導してくれたけど
それだと非エロも男も描けないので自分には条件が厳しいかなと……

25 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 20:27 ID:Z4rvXDX7
>>24
でかした。

>>22
ぶっちゃけブルー絡みはどうなんでしょうかねってことなんですが(w
女っ気ないからなあ・・・

26 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/23 22:25 ID:HYf56Oq1
そういえばエロパロ板のエロくない作品のスレ落ちてたね。

27 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/24 01:34 ID:OjCdKmfE
おお!絵も投下されておりますね。
なんだか思った以上に活気がありそうで、ありがたい。

28 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/24 21:25 ID:UiNTNHHA
>>25
ギャグでエミリアたちがルージュを「お姉さんが可愛がってあ・げ・る」という本なら見たことがある。

29 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/25 07:01 ID:/mxQtWSh
ここは4コマ漫画とか投下して良いの?まだ描いてないけど

>25
双子には年上の賢く無さそうなヒューマンのお姉様方が…

>28
ルージュたんナニされたんだろw

30 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/25 07:58 ID:1coSZda/
>28
そりゃ自分の本で何描こうが自由だけど
ていうか気になる(;´Д`)ハァハァ

>29
激しくキボンヌ

31 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/25 20:10 ID:OojjUcCb
>>29
漏れもキボンヌ

32 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/26 19:14 ID:MYFrz6KE
キボンヌは嬉しいけどまだ描いてないよー(;´д`)ネタモマダナイヨー

33 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/26 20:14 ID:sM3X+VjE
ネタがないのに言ってみたのかw

しかし絵掲もレスもなくては描く人も現れず、
あっという間に消されてしまいそうだ

34 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/26 23:08 ID:4zlJCduT
>ネタがないのに
(ノД`)

絵板絵投下→ ttp://w4.oekakies.com/p/Frontier/3.png?3

35 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/27 23:31 ID:O7ZvvXwd
かッ、可愛え〜〜〜

子悪魔っぽいクーンて意外と少ないよね。
それにしても絵板もまだ三枚目か……

36 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/28 20:07 ID:v1sxQ3Dp
狭い世界だし、絵でばれそうだyo・・・
猛者求む。

37 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/28 21:24 ID:698VMiI/
なんだかここは人自体少なそう(´・ω・`)

38 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/29 00:32 ID:tXRo0HVY
お待たせ(?)しました。5話が書きあがったので掲載します。

 ハート・プリズナー 第5話

 …結局エミリアは二人に言いくるめられる形で、しぶしぶ後方支援に回ることを了承した。
「だけど、あてにしないでね。もしかしたら貴方達に弾が飛んで来るかもしれないから」
「それだけは勘弁してもらいたいわね」
「ま、その時はその時よ。…でもそれでお陀仏にはなりたくないね」
 こうして、3人はロッカールームを後にした。

 …早速問題が起きた。
 ロッカールームの外は2つの道に別れていた。一つは上につながるはしご、もう一つは地下にゴミを送るダストシュート。だがアニーが一言。
「あぁ、これははしごの方よ」
 …早速問題は解決した。

「ちょっと、それは‘副業’で使う通路じゃない!そっちは遠回りじゃないの?」
 と当然ライザははしごを上るアニーを怒鳴りつけた。するとアニーもばつが悪そうな顔をしていけない、と小さくつぶやいた。
「危ない危ない。あれは時間性だから長くいたほうが稼げるのよ。いつもの癖ってのは無意識に出るもんだね」
「一つ貸しね」「バカ言わないで。でも、サンキュ」
 ううむ、この2人の底が知れない…こんな所でアニーは何かのバイトをしてるんだろうか?
 2人は私の疑問をよそに、ダストシュートに飛び込んでいった。私もそれに続いた。
 下ではごみ袋がクッションになったが、所詮はゴミ袋。ああ、気分悪い。アニーが遠回りしたくなるのもよく分かる。
「エミリア、大丈夫?」ライザが手を差し伸べてくれた。私はライザの手を取り、立ち上った。アニーは自分の体を払いながら、みんなの準備を待った。
「久々にこっちに来るけど、やっぱ慣れないわね。まぁいいわ、早く行こ」
 ゴミ袋の山から出たとたんに襲ってきた虫どもを叩きのめし、ドアから出た途端に襲ってきた警備メカをスクラップにした。
 私は結局、バズーカを構えている間に2人がモンスターを倒すので結局何もやらずじまいだ。しかしこの2人相当強いのではないだろうか。


39 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/29 00:33 ID:tXRo0HVY

 …短いベルトコンベアから降り、ダンボールを脱ぎ捨て、私たちは階段を下におりていた。ライザの話によるとこの先を抜ければもうルーンがあるらしい。私は期待に胸膨らませた。
 だが、それを阻むように赤外線仕込みのセンサートラップが…とがっかりしている間にライザは何やらゴーグルをかぶり、センサーの中に入っていく。
「ちょっと、センサーは見えないのに、そんな闇雲に進むと…」
「大丈夫。これはそれを視認するための赤外線ゴーグルよ。2人とも、私の後についてきて」
 私たちはいとも簡単にセンサートラップをくぐり抜けた。やった、とうとうここから抜けられるんだ!
「2人とも、有難う。貴方達がいなきゃ、私、ここで棺おけ送りにされてたわ」
 すると、アニーが笑いながら
「何言ってんの。まだルーンにはタッチしてないじゃない。お礼を言うのはまだ早いわよ」
 するとライザが、一つの換気口を前にスパナを取り出し、ふたを外しにかかった。
「2人とも、少し見張ってて。後はここだけだから…よし、あと2つ!」

40 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/29 00:34 ID:tXRo0HVY
 私たちはしばらく入り口を見張っていたが、突然アニーが私になにやら手渡した。
「こ、これって銃じゃない!」「バズーカ一丁抱えた女が何を今更。それは護身用よ。あれ、弾4発しかないし、あんたじゃロクに扱えないよ」
「う…でも、こんなもの使ったことは…」「使い方は簡単。引き金を引くだけ」
 最後までこの人は何をするか読めない…だけどこれも彼女なりの思いやりなんだろう。後ろではライザが最後のねじに苦戦していた。
 私がほっと一息ついていると、入り口の方からガサガサ、ガサガサと音がしてきた。次の瞬間、私は驚愕した。
 そいつはムカデのように足を沢山生やして、長い胴体を持ち、その先端は、まるで骸骨のような顔をした巨大な怪物だった…!
「ちょ、ちょっと何よあれ!」「…こんなのいるって聞いてないぞ、ルーファスめ!」
 怪物は鋭い前足を持ち上げ、私たちに迫ってきた!

41 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/09/29 01:00 ID:XxOgk6gJ
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
(゚д゚)ウマー

>>39…短いベルトコンベアから降り、ダンボールを脱ぎ捨て

何気に没イベントを採用してますね(w
こういうのは創作ならでは!!
(・∀・)イイヨイイヨー

42 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/09/29 01:50 ID:tXRo0HVY
はぅ、何気に抜けてました…
>>38>>39の間がdj

 そして、ベルトコンベアで資材を搬送するディスペアの中枢まで来てしまった。ここには監視カメラが張り巡らされていた。
「ちょっと、こればっかりはまずいんじゃないの?」
「大丈夫よ。この2時間は全てのロックは解除されてるから。あ、でもパトロールが来たら厄介ね…」
「大丈夫よ。要は見つからなきゃいいんでしょ?なら、アレが一番適当じゃない」
 アニーがちょうど3つあるダンボールの空き箱を指差した。

疲れてるのかな…たまには早く寝よう…

43 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/02 07:44 ID:LJhEDAsG
>>21
亀だけど、アルシフやグレクロにはそれなりの台詞があると思うんだけど。
イルアセあたりと同じ扱いされるのはちょっと抵抗がある・・

44 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/02 09:16 ID:BKUEx7TO
小説もう少し改行があった方が読みやすいけど
次も首を長くして待ってまつ(´∀`*)

>43
同人に疎い時イルアセというカップリング初めて見た時は
ビクーリだったので>43の気持ちも少しは分かるyo

45 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/02 19:08 ID:CxiR1uOp
それなり・・・
該当の二人の間に交わされるテキストの量で言えば
圧倒的にフロの方達>ロマサガの方達のような

まあアセルスはデフォでレズらしいから

46 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/02 23:01 ID:hGVmiqLp
>45
シュライクの本屋か(w

47 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/03 07:44 ID:VBPygMru
本スレで言われてる某スレってのはここかな。
なりきりでソフト買わせた人もいるし、二次創作の力ってのも侮れん(w

48 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/03 07:47 ID:VBPygMru
ごめん、本スレってのはRPG板のフロ初代のスレ。

49 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/04 10:59 ID:ShZ3szac
すいません、いろいろいそがしいもんで(^^;

 ハート・プリズナー 第6話

 −百足と骸を混ぜたような化け物は、エミリアに槍と見まごう鋭き前足を突き立ててきた!だが…
 エミリアは足がすくんでしまって、動けずにいた。だが、怪物はなおも迫ってくる…!「も、もうだめ…!」
 エミリアは思わず目を伏せた。しかし、聞き慣れぬ鈍い音がしたかと思うと、怪物は迫ってくる気配を見せない…
 エミリアが恐る恐る目を開けたとき、そこにいたのは…
 敵の直撃をレーザーナイフで受け止めるアニーが、そこにいた!
「大丈夫、エミリア!?」押し殺した声でアニーは尋ねてきた。
「え、ええ、あ、ありがとう…」力なくエミリアは答えた。
だが、怪物も押し黙ってはいない。アニーから一旦身を引くと、槍のような前足を激しく揺さぶりだした。
「! エミリア、身を伏せて!」素早くライザが指示を出した。
 戸惑いながら身をかがめた直後、エミリアの後方にあったパイプの壁面が突如爆発した!
「キャアッ!な、何よ今の!」
「アイツの超音波ね。危ない所だったわ。あれを貰ってたら今頃…」
「ライザ!無駄口はいいから反撃に移るわよ!」「…ったく、いつから主導権握ってるんだか」「ライザ!」「ええ、分かったわよ!」
 ライザとアニーは、己の数倍の体躯はある怪物に向かっていった。

 …エミリアは腰が抜けて立てずにいた。先ほどまでの異常な事態に麻痺していた感覚が、死に直面した時ハッキリ分かった。
 なぜ、こんな場所にいるんだろう…?どうして、こんな化け物どもと渡り合わなくてはいけないのだろう…?
 (…こ、こんなの、命がいくつあっても足らないわよ…!)
 確かにあの2人は強いし、あの2人のおかげでここまでたどり着いた。だが…
 …だが、2人にも勝てぬ敵が現れたらどうするのか…?現に今も、2人はうまく立ち回ってはいるが、怪物のほうが優勢なのだ。このままでは…
 (こんな所にいたら…私、ここで死ぬことになる!)
 …逃げなきゃ。早くこんな所からオサラバして、あの仮面の男を追わなければ…!

50 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/04 11:00 ID:ShZ3szac
 (そうだ、ライザが開こうとしていた換気口をあける事ができれば…!)
 エミリアは這いずりながらも換気口に行こうとした、その時だった。

 また、逃げるの?あの時のように…私は何もできないまま置き去りにされた時のように…?

 何だ?
 これは自分の内なる声か?だが、なぜだ?どうしてそんな後ろ髪を曳かれるようなことを己はつぶやくのだ?
 (だって、あんな化け物にかなうはずないじゃない!私は、私は…)
 私は、何?ただの不幸なスーパーモデル?だとしたら、とんだお笑い種ね。
 (! そ、そうよ…私はアイツを…仮面の男を追うために…)
 そう…そのために人を、いえ、友人を平気で見殺しにするのね、私は。
 (そ、それは…第一、私はあの人たちとは…)
 関係ない、と?それは違うわね。少なくとも、彼女達はかけがえのない仲間よ
 (な…何を言ってるの?かけがえのない仲間…?私は、私は…!)
 一人で憎しみ背負って、一人で戦って、一人で死ぬつもり?…私は、そんなに強い人間じゃないわ
 (…何が、なにがあんたに分かるって言うのよ!)
 分かるわ。なぜなら…
 (……)
 …なぜなら、私は、私は…

51 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/04 11:01 ID:ShZ3szac
「くぅっ!」
 怪物の突進攻撃に、ライザはパイプの壁面にその身を激しく打ち付けた!
 その爆音で、エミリアは我に返った。
 アニーにも、今の怪物を引き止める体力は残っていない。怪物は、ライザに詰め寄ってきた!
 エミリアは、ただ立ち尽くすのみだ。いや、正確には、最後の言葉を繰り返していた。
 (私の中の理性は、『退け』と言ってる…だけど)

 −なぜなら、私は、貴方のほんの少しの‘可能性’だから−

 倒れたライザを串刺しにしようと、槍のような前足がついに振り下ろされた!
「ラ、ライザーっ!」アニーが悲痛な叫びを上げた、その時!
 突然爆炎が怪物、ニドヘッグの身に起こり、大きく倒れこんだ!
 アニーが炎の上がった方向に目をやると、ハンドバズーカを構えたエミリアがそこにいた。
「そんなハンパな考え、いらない!もう…迷わない、ただ、走り抜ける!!」
 吹っ切れたエミリアは己自身に叫び、バズーカ片手にニドヘッグに向かっていった!

52 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/05 01:43 ID:ucJ+Bw/R
エ、エミリアーーッ!!(´Д`;三;´Д`)

53 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/05 03:30 ID:kF6yCI4Y
>>52
…やっぱり、いじくり過ぎてしまいましたか…(^^;
でも、一介のモデルのコスプレ話というのはあまりにもそのままなんで
彼女自身の強さをだしていこうとしたらこうなった…

いや、別に分裂症とかそういうんではないんで。念のため

54 :52:03/10/05 16:25 ID:tmjSBVnE
いや、面白いという意味で興奮を表したんだyo<(´Д`;三;´Д`)
確かに今までと違うけどこれはこれでイイ!
あと改行増やしてくれた?
読みやすくなったよありがとう(´∀`*)

55 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/06 01:13 ID:gkrxCLf0
いえいえ、そんな…どういたしまして。
自分は結構熱血なノリが好きなんで。ただ、載せた後で「やべ、これじゃク○ウドみたいじゃねぇか(゚Д゚;)」
てな感じに小一時間悩みましたよ(^^;

56 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/06 07:03 ID:iGbOGQZB
あっ新作キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

漏れも良いと思うがなぁー
エミリアて、元モデルて設定だから、いきなり剣や銃もって戦うのは、変だもんな(まあゲームだから・・・)

>>(私の中の理性は、『退け』と言ってる…だけど)
>>−なぜなら、私は、貴方のほんの少しの‘可能性’だから−
このフレーズはどこかで見たような気がするのは、気のせいかな・・・

57 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/06 09:51 ID:LglLkFdF
>>56
まぁ僕自身もいろいろ(というか自分の好きなラノベ)を読んでいるので
もしかしたら知らず知らずに印象に残ったフレーズを使ってるかもしれない…ってこれじゃ逃げだな(^^;
まぁそういう指摘なども大歓迎なんでじゃんじゃん指摘しちゃってください。

58 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/06 09:51 ID:LglLkFdF
sage忘れた…

59 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/08 12:53 ID:xiCA+Xm5
しまったあああああああ

3日PCつけっ放しで絵掲に描いていたのに
ブラウザ閉じちゃったよ、ヽ(`Д´)ノウワァァァァン!
仕事イテキマース……

60 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/08 17:24 ID:esI1/FnS
>>59
イ`・・・

61 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/09 11:08 ID:Ibo+/MfO
>3日PCつけっ放しで
(;゚Д゚)ッッッ!!!!

62 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/09 23:04 ID:pStl9LIi
>>59
…っ!それは、きびしい…が、頑張ってください…

ハート・プリズナー 第7話

 エミリアは倒れた怪物に走り込むと、至近距離でアニーに渡された拳銃『アグニCP1』を撃ち鳴らした!
「このっ、このっ、このっっ…!」
 その様に、倒れていたアニーも肝を冷やしていた。
 何だ、あの容赦のない撃ち方は…ためらいも見せず、そして…
 今まで銃を握ったことがない、ですって…?バカ言わないで。あんな早撃ち、ルーファスでも出来ないわよ…!
 しばらく乾いた音が、パイプの中に響き続けた。

 やがて、『カチ、カチ』と、拳銃の弾を切らしたところで、ようやくニドヘッグから離れ、マガジンを交換し始めた。
 その隙に怪物は立ち上がり、体勢を整えていた。だが、ところどころでひゅひゅうと、空気の漏れる音がする。至近距離の発泡がもたらしたダメージだ。
 ニドヘッグが立ち上がるのとエミリアのマガジン交換が終わったのはほぼ同時…
 両者は一斉に向かっていった!

 交互に繰り出される槍をすんでの所で交わし、がら空きになった敵の間接に銃弾を撃ち込む。
 やがて痺れを切らして放った超音波も、素人離れした三角飛びで華麗に交わし、死角になった敵の頭上にバズーカの一激を叩き込んだ!
 思わぬ一激にふらつく敵の足元にアグニCP1の銃撃を立て続けに撃ちこみ、敵の機動力を即座に奪っていた。
 もはやニドヘッグはまともに動かせぬ手足を引きずる『ボロボロのでかいムカデ』に成り下がっていた。
 かたや敵の攻撃を全て受け流し、息一つ切らさぬエミリア…優劣の差は圧倒的だった。

63 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/09 23:05 ID:pStl9LIi
 アニーもかたずを呑んで見守っていた、いや、眼に焼き付けていた。
 (こんな…プロも真っ青な戦い方する素人がいるとはね)
 ついさっきまで後ろについてただけの、モンスターも知らない甘ちゃんが、ここまでヤルとは…
 (私たちに隠してた…とは違うわ。明らかに動作も別人になっている…では、一体?)

 やがてニドヘッグは立つこともままならぬ体を持ち上げ、あろうことか、なんと喋ってきたのだ。
『ゲヘゲヘゲヘ、つよいなァ、ケーッヘッヘッ!』
「!?」
 一瞬、エミリアは隙を作ってしまった。間髪入れず、怪物は突進してきた!
「バカっ!それなりに生きたバケモンなら言葉しゃべるんだよ!」
 アニーの叱咤も時すでに遅く、突進をモロに喰らったエミリアはパイプに激突した!
「ぐふっ…!」口から血を吐き、エミリアはあえなく倒れこんだ。
 (まずい…ここで動揺しちゃ…恐怖に負けちゃ…!)
 だが、体が震えて言うことを聞かないのだ。ただガタガタと、震えるだけなのだ。
 そこに、ニドヘッグが更なる突進を仕掛けてきた!
 (もう、ダメ!)
 恐怖に身を強張らせるエミリア…もはやこれまでか!?

64 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/09 23:06 ID:pStl9LIi
今夜はもう1話載せます。

 ハート・プリズナー 第8話

 …ニドヘッグはエミリアに迫っていた!エミリアも己の死に覚悟していた。
 が、目の前で突然、ニドヘッグが宙に浮き始めたのだ!
「な、何!?」
 怪物はこまのように回りだし、すぐさま地に叩き伏せられた!
「これで、借りは返したかしら?」
 ニドヘッグの後ろには、もう動くのも精一杯のはずなのに、笑顔をつくろっているライザがいた。
「ライザ!よかった、無事なのね!」
「当たり前よ。体の鍛え方には自信があるの…でも、貴方がいたから助かったのよ。有難う、エミリア」
「ちょっと、アタシの事忘れてない?」
 声の主を見ると、レーザーナイフを構えたアニーがバツが悪そうに言った。
「あーあ、ライザにいいとこ取りされちゃった」
「貴方は敵を甘く見すぎなのよ。反省する事ね」
「それもこれもルーファスのせいよ。ここまでアレも、そしてアイツが強いなんて、聞いてないわ」
 ‘アイツ’の所でエミリアを盗み見ながらライザに言っていたその時だった。
「2人とも、まずはアレをどうにかしながらケンカしてよ」

 ニドヘッグの眼は血走っていた。今の不意打ちに完全に怒っていた!
『ゲヘゲヘゲヘ…みな…ごろし…ケヘヘヘヘ!』
 奇声をあげながら、3人に突っ込んできた!
「2人とも、私に続いて!これを逃すと後がないわよ!」
 ライザはすっ、と手を上げると風が巻き起こり、怪物を包み込んで宙に持ち上げた!
「−さっきから、タフすぎなのよ!」
 エミリアが怒り交じりに、宙に上がったニドヘッグにハンドバズーカを撃ち込んだ!
 それと同時にアニーがニドヘッグに飛び込み、そして−
「−けど、これでオシマイいよっ!」
 炎に包まれたニドヘッグをレーザーナイフで切り払い、地に叩き落した!

65 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/09 23:08 ID:pStl9LIi
『ゲーッゲッゲッ…』
 ニドヘッグは全身を焼かれ、胴体もほぼ切り裂かれ、中身が露出していた。
 だが、顔だけをその身から抜き出すと、そそくさと逃げ出してしまった。
 …先ほどライザが開けられなかった換気口を開いて。
「アイツが開けてくれたわ」
「……」「……」
 だが、アニーとエミリアの2人は釈然としない気持ちで一杯だった。

 換気口をくぐると、1階下の眼下には目指していた解放のルーンがそびえていた!
「やったぁ!これでオサラバできる!」
「一時はどうなることかと思ったけどね」
「ま、一件落着と言うことで。」
 そこに、上の柵にディスペアの所長が姿を現した。
「君たちの勇気には恐れ入ったよ。何事にもくじけぬその姿、用意周到な脱出手段、そして窮地に共に立ち向かう姿…」
 エミリアは内心(見てたなら助けてよ)とつぶやいていた。所長は続けた。
「君たちは初の女性での脱出者達だ。いつぞやのサングラスの男同様に楽しませてもらった。さぁ、約束だ。ここから脱出したまえ」
 所長は満足顔で奥に姿を消していった。それは満面の笑顔であった。
 やがて3人は顔を見合わせ、そして、互いの手を重ね、解放のルーンに触れた。
『タッチダウン!』

 こうして、エミリアの物語…儚く、そして切ない復讐撃が、幕を揚げた−

 あとがきまがい
ディスペアまで8話もかかりました。自分が小説書くと8話ぐらいから本調子になるんですよね…(^^;
ですが、頑張って書いていきたいと思います。いつも読んでくれる皆様方、本当にありがとうございます。
それではm(__)m

66 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/10 22:48 ID:vWZNN8Zr
おっ、初戦闘描写ですな。
相変わらず(゚д゚)ウマー

トドメは「空気ロケット払い」?

67 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/11 02:31 ID:RLJKMX22
>>66
そうです。サガフロなんだからやっぱり連携も書いていこうかなと。
でも技名入れるとおかしくなりそうだから技名抜きで書きました。
「超スープ三時間まわす」とかめちゃめちゃカコワルイしね

68 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/11 14:43 ID:AgDxf+qT
もう少し煮込めばおいしいスープにはなりそうだ。

69 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/13 00:28 ID:O9R/GBXq
これから物語が広がっていくのだね?
誰か他に仲間になるのかな〜(*゚∀゚*)ワクワクして待ってるYO!

70 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/13 05:51 ID:XPMzCxr3
>>67
超スープ三時間まわす・・・懐かしいな(w

まあ、連携の描写をゲームのまんまやったら、ギャグ小説になるし、これで良いと思う。

71 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/15 18:55 ID:gbA2cEz1
ほしゅ

72 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/17 16:05 ID:DlhJr0vd
ほしゅ


73 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/18 00:40 ID:wqgo84tG
微妙にオリジナル要素が混ざってますが、まぁ大目に見てください

 ハート・プリズナー 第9話

 夜の賑やかな繁華街…その繁華街のある地下の一角で、密談を行う3人の人影があった。
『…ディスペアでの救出任務はご苦労だった』
『ニドヘッグの強さを除いて、なんてことはなかったわ』
『ホントにアレには手を焼いたわ…ボーナスは弾んでもらうわよ』
『その件は後だな…で、どうなんだ、彼女の戦闘能力は?』
『何とも言えないわね…ただ、危機的状況での彼女の強さは相当な物だわ』
『うん、チョット鍛えれば相当デキるようになると思うわ』
 ここで、ボスと思わしき人物が2人の前に向き直り、サングラスをかけ直した。
『では、彼女を正式に我らに迎え入れても問題ない、と言うことだな?』
『彼女ほど、潜入工作が向いた人間はそうはいないわ…鍛え方しだいだけど』
『それに、私は任務抜きにしてあの娘の事、気に入ったしね』
『…決まりだな。では、彼女を迎えに行くとしよう』
『で、誰が迎えに行くの?』
 その問いにボスは答えず、ジャケットを手に取り、
『私が直接出迎える。留守は頼んだぞ』
 そして彼は、ディスペアから連れ出した彼女…エミリアを迎えに出て行った。

『−マンハッタン発、ホークシップ、ただ今シュライクに到着いたしました。繰り返します、マンハッタン発〜…』
 たった今シュライクに一台のリージョンシップが入ってきた。
 そこから降りてきたのは、紛れもない、あのエミリアだった。
 彼女はシップから降りるなり、大きく背伸びをした。久しぶりの帰郷、と誰しもが思うだろう。
「何だかとっても久しぶりね…昨日来たばかりなのに」
 一言呟くと、彼女は歩みを取り戻し、シップ発着場を後にした。

74 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/18 00:40 ID:wqgo84tG
『2人とも、有難う…2人がいなかったら、私ずっとあの中だったわ』
『別にいいのよ。じゃ、ここでお別れね』
『ええ…また会えるか分からないけど、2人とも、元気でね!』
『私は大抵クーロンに突っ立ってるから。でも、すぐにまた会う事になると思うよ』
『……?』
 こうしてエミリアは2人と分かれた…意味深な言葉を残されたまま。
 結局エミリアは行く当てもなく、レンの自宅があったシュライクに戻る事にした。
 やはり心の奥底では、レンが死んだ事をまだ認められずにいるのかもしれない…
(でも、逃げでしかないわよね…やっぱり)
 ふと気がつくと、事が起こる前に立ち寄った本屋の前にいた。

「あったあった、この本だ!」
 エミリアが見つけた本とは、レンの家に行く前に立ち寄った本屋で立ち読みした、奇妙な詩集であった。サイズはB5ほどで、やや大きめだ。
 カバーは紫色に怪しく輝き、タイトルは…文字が霞んでいて読めない。
(昨日は出来上がったドレスを見せようって事しか考えてなかったからね)
 エミリアは本を手に取り、カウンターへ足を運んだ。
 カウンターにはバイトの店員が対応していたが、どうやら値札がないらしく、結局奥から出てきた店主となにやら相談しているようだ。
(結構古そうな本だから、ふっかけられるかも)
 エミリアが内心で毒づいていた時に、店主はエミリアにこう告げた。
「この本は、ワシがここを譲り受けた時からここにあったんじゃ…どうやら先代が店を開いた時からあったらしくてのう…」
 何やら店主は感慨深そうに話している。
「いつになっても置かれとったから、買い手がつくとは思っとらんかったからのう…よろしい、この本を差し上げよう」

75 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/18 00:42 ID:wqgo84tG
 気前のよすぎる店主の発言にエミリアは面食らった。
「いくらなんでも、タダでは貰えないわ!古そうだし、それに高そうだし…」
「いいんじゃ。本とは読まれるためにあるもんじゃ。誰にも手にとられずにあったその本が欲しいというたんはあんたが初めてじゃ」
「だ、だけど…」
「それに、これは大分痛んどるからの。こんな本でお金を取るほうがよっぽど失礼じゃ。さぁ、遠慮せずに貰ってくれんかの…?」
 エミリアは結局、店主の願いに素直に甘える事にした。
「わかりました。それじゃ、この本は頂きます」

「ありがとうございましたー」
 エミリアが出て行った後、店員は店主に尋ねた。
「どうしてタダであげたりしたんです?私だったら言い値をつけてますね」
 その問いに、店主は苦い顔でこう答えた。
「あの本は、誰も、そしてワシも読めないんじゃよ、だから買い手がつかなかった…普通のもんが読めない本を売っても仕方がないじゃろう?」
「へぇ〜、そうなんですか。じゃああの人は読めるのかな?」
「さてな…でも、どんな本なのかは、気になるのぅ」

 エミリアが手に取ったその書物…かつては一冊の詩集に過ぎない物だった…
 だが、紫色の詩集は、まるで次に起こる災いを予兆しているかのように、ただ、不気味に輝いていた…

76 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/18 01:01 ID:4/YJihpm
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

詩集は何かの伏線かな?
(・∀・)ワクワク

77 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/18 02:27 ID:0r7RxV4d
レンの家ってシュライクだったんだ? それともそこがオリジナル???

78 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/18 02:31 ID:0r7RxV4d
そしてどうでもいいが絵板二人しかいない・・・

79 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/18 08:40 ID:5r3M0jKR
>>77
レンの家は推測ですけどアセルスの家と作りがソクーリだったのでシュライクという事にしました。
詩集は完全にオリジナルですが、よく考えれば家の場所もオリジナルになってしまった…
まぁ大目に見てください(^^;
>>78
職人さんの到来が待ち遠しいですね。僕は絵を書くの全く駄目なんで。

80 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/21 00:31 ID:B3xsk7PM
絵板は〜見てる人は居るの?反応無さ過ぎて掴めない

81 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/21 04:09 ID:QxM2WnkL
(・∀・)ミテルヨー

描き込もうかと思ってるけどバレ怖くて描けない人も多いんじゃないかなぁ…漏れもその一人なんだが。
文より身元隠すの難しいし_| ̄|○

82 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/21 05:42 ID:R3vIQu4o
見てきた。
二人とも(゚д゚)ウマー

試しに挑戦してみたら、幼稚園児の絵になったよ(゚∀゚)アヒャ

83 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/21 08:38 ID:/4gn7jTO
元より隠す気なんざありませんが何か?
と言っても2ch以外ではオンでもオフでも殆ど絵描いてないけど。
でもやっぱり一言くらいは反応くらい欲しいなあなんて……

せめてここのもう一つのスレには貼ってくるか……( ´_ゝ`)
今まで告知されてなかったってのも凄いけど。

84 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/21 20:20 ID:y1Fbzjlg
見てるよー。ウマーな絵が多くてハァハァ
描き込もうかなと思っているけど、
バレるバレない以前に絵を描く時間がナイノヨ(´・ω・`)

85 :無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/21 23:12 ID:Cfxg+EBw
>>83
もう後の祭りの様だけど、あちらは元々反応がシビアだったから
告知しても良い反応は返ってこないと思うよ…

86 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/24 01:07 ID:42c5RjbW
 ハート・プリズナー 第10話

「別に黄色い紙も張り巡らされてないのね…犯人が捕まったとはいえ無用心ね」
 レンの家について、昨日と何一つ変わらぬ有様にエミリアは面食らった。
 ただ、遺体も、残った家具も押収されたのだろう。家はもぬけの殻となっていた。
「でも、これでスッキリしたわ…やっぱり、もうあの人はいないのね…」
 ここに来たのは、まだ心の奥底にたたずむ「迷い」を消すためなのだろう。だが、ただの空き家となったこの家を見るだけでそれは十分だった。
(認めなきゃいけないのはつらいけど…でも、今の私には、まだやらなきゃいけない事がある…!)
 レンへの未練が残った心の一部は、穴があく事もなく、仮面の男への復讐心が心の穴を塞ぎ始めていた。
 その時、聞きなれぬ、しかし聞いた覚えのある声がエミリアの耳に囁きかけた。
『おやおや、マダ奴の事ヲ引きずってイルようですネ。ですが、手間が省けマシタ』
 エミリアはレンの家から、声の主へと視線を移し変えた。
 目の前にいるのは、紛れもなき仇敵であるアイツが…
 …仮面の男が、そこにいた−

87 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/24 01:10 ID:42c5RjbW
−これから、俺は地獄に行く事になる…この器一つに魂二つと言う不安定な状態でだ−俺、いや俺たちはそれでも行かねばならない。
…おそらく生きては帰れまい。だが、そのために俺たちが生まれてきたのもまた事実、そこから逃れる事はできまい。だが、そんな事に悲観するつもりもない。

−ただ、僕達は黙って死ぬつもりはさらさらない。この命は王国に与えられたものだが、この意思は紛れもない僕自身のものだ。それは彼も感じているだろう。
−だから僕達は、『詩』として僕達の想いを残していきたいと思う。この命尽き果てるその時まで。地獄に封印を施すその時まで…

−おそらく、この本に目を通されても何の事か分からないだろう。僕も、そして俺も読まれるために書いたわけではない。それ以前に読む事もままならないだろう
−だが、使命を背負う者が手にして、初めてこの本は意味を成す。これは、本であると同時に―――あるからだ−
                         −名のなき詩集−

88 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/10/24 01:13 ID:42c5RjbW
 仮面の男は、両手を広げながらエミリアに近づいてきた。
『死んだ恋人を忘れるタメに来たのですカ?それとも忘れられずに来たのデスか?』
 歩み寄る仮面の男に向かって、エミリアは銃を構えた。
「それ以上近寄ると、本気で撃つわよ」
 エミリアの眼は、燃える火のような熱さがあった。彼女は本気だ。
「最も、近寄ろうが逃げようが、私は引き金を…」
『ヒャーッヒャッヒャッヒャッヒャッ!』
 その瞬間、仮面の男は高笑いした。それでもエミリアは銃口をそらす事はない
「何がそんなにおかしいのかしら?」
 仮面の男は笑いをやめ、腹を抱えながらこう言った。
『いや、その程度の殺気でワタシを殺そうとイウ君の愚かしさに、ネ』

 その瞬間、仮面の男から例えようのない気が放たれた!
 それはエミリアを身じろぎさせるほどの‘殺気’だった。
(な、何よコレ…!息をする事も、苦…し、い…)
 私はこんな化け物を…相手にしようとしていたのか?
 今では分かる。レンがホルスターから銃を抜かなかったのか…
 ‘抜かなかった’のではなく、‘抜けなかった’のだ…!
 エミリアが両ひざを地に付けたときに、ようやく殺意の気配が止んだ。
『ソレデハ、その身を以て知るがイイ。これが、死を意識サセル気配というものだ』
 仮面の男は、ゆっくりと、しかし確実にエミリアに近づいてきた…!

89 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/25 20:43 ID:BSIDlNSu
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

もうね、毎回何かしらあるから面白いよ。詩集イイ!
勝手に応援しているので最後までガンガッテ下さい(´∀`*)

90 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/26 23:49 ID:SQG5ZjVV
仮面(・∀・)イイ!!
壊れてる壊れてるよ。

詩集は、ブルージュ?
何の伏線だろ・・・

91 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/10/27 01:06 ID:6FNARNdJ
>>89
ありがとうございます。できるだけ頑張って期待を(いい意味で)裏切っていきたいと思います
>>90
あまりはっきりした事はいえませんが…
詩集は結構過去のシロモノです。そして、この話に結構深く関わるのは間違いないです。
まぁお楽しみと言う事で。

92 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/01 20:23 ID:abfDj7br
ほしゅ!

93 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/02 17:36 ID:lwM0da/8
なんか、スレの独占してるような気がしてきたぞ…

 ハート・プリズナー 第11話

『−この世に生ける者は全てその身に罪を背負い生きる。
 それゆえに罰を下されようとも、その身に刻み生きながらえるのだ−』
                        −名もなき詩集−

 −仮面の道化は少しずつ、だが確実にエミリアに向かっていた!
 …だが、エミリアも黙ってやられるのを待っているわけではなかった。
(このままじゃ…あいつに…!)
 エミリアは昨日の感覚を思い出そうと必死になっていた。
 −脳髄が焼ききれるように熱く、それでいてとても冷めた感覚を覚えた昨日の事を−
 だが、内なる声が語りかける事もなく、昨日の感覚を思い出す事もできない。
(ウソ…このままじゃ私…何も出来ない…!)
 エミリアは自分のツキの無さに愕然とした。その上、とうとう…
『ホントに何も反抗シナイんですね…少し貴方の事をカイカブリすぎてイマシた』
 …とうとう、目の前にまで仮面の男が歩み寄ってきた。

『ワタシはこう見えて紳士で通ってイルのでネ。最後に何か望みデモあれば−』
 男はうなだれたエミリアの顔を持ち上げ、自らの顔をエミリアに近づけた。
『−聞き入れてもイイと思ってイルのですよ』
 目の前の獲物に慈悲を説いた。
「……」
 エミリアは、黙って仮面の男を見つめていた−否、その奥の素顔を垣間見ようとしていた。
「…私の願いなんて一つしかない、それは…」
 手の震えを抑え、エミリアは銃を構え、仮面の前に突きつけた!
「私の未来を奪ったあんたの死に様よ!」
 そのままエミリアはアグニCP1の引き金を引いた!


94 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/02 17:37 ID:lwM0da/8
 −しかし、信じられないことが起こった!
 エミリアの拳銃は仮面から3pと離れていない…
 だが、エミリアがトリガーを引くまでのコンマ01秒の間に、仮面の男は右手をススッ、と動かしていた。その動きにエミリアは反応していなかった−

 …エミリアは引き金を引いても、銃弾は発射されず、カチ、という音が空しく響く。
 エミリアが顔をしかめると、途端にアグニCP1からからマガジンが抜け落ちた。
「!」
 エミリアの顔に驚愕が浮かび、仮面の男は肩を震わせ、静かに笑っていた。
『クックック…銃は剣ヨリも強し、なぞヨク言ったものダ』
 突然、仮面の男は両腕を突き出しエミリアの首を締め上げた!
「…! くぅ、うっ、苦…し、ぃ…」
 突然の奇襲にもがくエミリア!首にかかる力も半端なものではない!
『だが、貴様のヨウナ小娘には過ぎたシロモノだったな!ヒャーッヒャッヒャッヒャッ!』
 細目を開け、震える両手で男の手をつかんでも、女の二の腕では離す事は叶わなかった。
 首を締め上げる両腕の力は、どんどん強くなっていく!エミリアの意識も遠のいてきた。
(嘘でしょ…私、このまま…殺される…)

 だが、異変が起こったのは首を締めている当の本人、仮面の男自信だった。
(何故だ…この女カラ力を感じる…?コイツに未練があるだけではないのか、主よ)
 男は自問自答を繰り返す。それはまるで第3者と話すような感覚だった。
(ダガ、この仮面の共振は紛れもナイ‘ソレ’の反応…では、鍵はこの女という事か?…ナラバ)
 男は突然、エミリアの首にかけていた力を緩め、エミリアの首から腕を離した。

95 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/02 17:38 ID:lwM0da/8
「…くぅっ…ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」
 いきなり首を離されたエミリアは、膝を地に付け、ただ呼吸を繰り返していた。
『…気が変わった。貴様はドウヤラ‘囚われし心’の持ち主のヨウダからナ』
 奇襲攻撃を受け、錯乱状態のエミリアは突然訳のわからぬ事を言われ、余計混乱していた。
「ハァ、ハァ…な、何よ、それ…そんなもの、私…ハァ、ハァ、知らない、わよ…」
『とにかく、ワタシと共に来てもらおうカ。ナニ、悪いようにはシナイよ、ククク…』
 そう言って、男はエミリアの手を取り、ここから連れ去ろうとした。
「な、何をするの!やめて、離して!…誰か、誰か助けて!」
 郊外の住宅地から離れ、敵に連れ去られるのはこの場で殺されそうになるよりも感じる恐怖は上だった。
 しかし、ただでさえ人が来ない郊外の住宅地。エミリアの叫びは、空しく響いた。
『諦めろ、ワザワザピエロに連れ去られそうな危険な状況に身を投げる奴はイナイ!』
 エミリアも諦めそうになった、その時…
 チュン、という音と共に、男の仮面に何かがかすった。それは、1発の銃弾だった!
『ク、ワザワザ身を投げる愚者がイルようだな!』
 仮面の男が向き直ったそこには、男が一人、拳銃を構え立っていた。
「…レディに対する扱いではないな。その愚者と言う言葉、まさしくお前に相応しい」
『ぬかせ!』
 その男は金髪をなびかせ言い放った。だが、男のトレードマークは金髪ではない。
 −男のトレードマークは、顔にかけた黒いバイザー式のサングラスであった−

96 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/02 17:59 ID:26+f2P/G
名無しだけど・・・水君?

とりあえずキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
ルーファスキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

仮面の正体は結婚ENDの方かな?
詩集の内容が何を指しているか分からない・・・

97 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/02 18:33 ID:lwM0da/8
トリップ付け忘れスマソ
>>96
正直、詩集は筆者が詩を書きたいが為に作ってしまった感があり、あまり物語とは関わりが薄いかも…
>おそらく、この本に目を通されても何の事か分らないだろう
と言ってることですし←逃げ
しかしキッチリ落とし前はつけますとも、ええ!
…と言う訳で、温かい目で見守ってやってくださいm(__)m

98 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/05 20:38 ID:kKDhwqxb
今回もイイヨイイヨー
水君たんのお気に入りのキャラは?(´∀`*)

99 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/05 23:11 ID:1O6UQTu3
絵板のサイレンス(・∀・)イイ!!
激しくワラタ(w

100 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/08 19:23 ID:sT0OIA8w
|ヽ          /!
    ! |  ,.-‐‐-、  r"/
   l ゙"i I Iノ ノ ,'>-r,."
   |レ'" ̄ ̄"‐-、l/
   |_i:::..__..::::::::ノ,!   同じ仮面として許せん!!
   _ト、,,____,,..ノ^
    ト-,ヘ、r=、ノゝ)
   ヽr'_')_;、_'-_>
     |,<_.rト-'|
    ,.r' 、ソゝ^ヽ、_
   !''‐".:l└‐‐--'

101 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/10 12:03 ID:jBo/czq2
すいません、同じプロキシの荒らしのせいでしばらく書き込めませんでした。
(しかもマダ解除されてません)ここにお詫び申し上げますm(__)m

 ハート・プリズナー 第12話

『物事は、常に思いがけぬ事から始まる…
 それは雨の様に突然降りかかり、気づいた時には地に染み込まれて―――
 …その時にとるべき事は唯一つ。ただ、地の底に行き着くのみだ−』
                        −名もなき詩集−

 エミリアの危機に訪れた男は、ただ、仮面の道化と睨み合っていた−
 人通りのない閑静な住宅街で、更にそこだけ切り取ったような静けさがここには立ち込めていた。
 …サングラスの男は、手にした銃を構え、仮面の道化を見据えていた。
 対する仮面も、男の視線をまっすぐに返していた。
 −先に口を開いたのは、仮面の男のほうだった。
『貴様の顔、見覚えがアルぞ…特務機関グラディウス、クーロン支部担当のルーファスだったな』
「名前を覚えていただいて光栄だな、“ジョーカー”」
『−ヤハリ、おそるべき情報収集力だな…トコロで、ここには何をしにキタ?』
 この問いに、金髪の男−ルーファスは銃を構え−
「一人の女性を迎えに上がる為だ」
 −2、3回引き金を引いた。
 だが、ジョーカーは動かず、その銃弾を−受け止めた。
 ルーファスの銃の薬莢と、ジョーカーの手の中の弾が同時に落ちた。
 …それが合図だった。

102 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/10 12:04 ID:jBo/czq2
 ジョーカーが突然視界から消え、ルーファスの死角から振りかぶった腕が下ろされた。
「−くっ!」
 ルーファスは受身を取りながらかろうじてこれを避け、反撃の銃弾を浴びせる。
『…ククク』
 この反撃を糸もたやすく見切り、再びルーファスの元へと踏み込んだ!
 その動きに、ルーファスは腰から一筋の摸造刀を抜刀した!
 その刹那、両者の腕と剣は激しい音を立ててぶつかった!
 …互いに繰り出した腕と剣はギリギリと音を立てる。
 両者ともそれぞれ退く事もなく鍔迫り合いを続けた。
(こいつ、この腕一本のどこにこれだけの力があるんだ…?)
 エミリアはただ、両者の鍔迫り合いを眺めていた。
 眼では追えぬ動きの戦いだったが、これだけは理解できた。
(少しでも力を緩めれば、間違いなく…殺られる)

 ルーファスの力にも限界が来ていた。だが、敵は更に力を込めてくる。
 しかも、腕は2本ある…もう1本の腕まで繰り出されたら…避ける術がない!
(もはや、これまでか…!)
 ここで、ジョーカーはもう一方の腕を繰り出しルーファスの剣を弾き飛ばした!
 しかし、ジョーカーは追い討ちをかけずに、後方に飛んだ。
「な、何故…とどめを刺さん…」
 よろめきながらルーファスは問いただした。その問いにジョーカーは、
『何、力なき者を相手にしてもツマランと言う事だ。ソレに−』
 ジョーカーは背を向け、彼らから遠ざかっていく。そして…
『貴様らに‘キューブ’を探させた方ガ、手間が省けるカラな…唯ソレダケだ』
 意味深な言葉を残して、消えた。

103 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/10 12:05 ID:jBo/czq2
「だ、大丈夫!?」
 エミリアは倒れているルーファスの元へ駆け寄った。
「ああ、俺は大丈夫だ。何より奴は手加減していたからな」
「あれで手加減していたと言うの!?それじゃあ、アイツが本気だったら…」
「俺はもう、とっくに引き裂かれていただろうな」
 ルーファスは悔しさを噛み締めるように呟いた。
「……」
 エミリアは己の弱さと、相手の凄まじさの溝を知って愕然としていた。
 ルーファスもそんなエミリアの気持ちを察したのか、エミリアの肩に手を乗せ
「そんな顔をしても始まらない。君の事情は大体知ってる。君の目標を叶える事は難しいが、助けにはなるだろう…その道は唯一つ」
 その後のルーファスの言葉は、意外すぎるものだった。
「それを知る前に、まず腹ごしらえといこうじゃないか。いい店を知ってるんだ」

>>98
サガフロだとアニーとヒューズがダントツですね。この2人はたいていパーティに入れてます。

104 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/10 20:36 ID:pXuQ2P6U
仮面強いのね・・・ゲームで戦ってないから、その辺よく分からなかった。
しかし、ディスペア脱出の時もそうだったけど、キャラの初期装備にこだわってるなぁー。

(*^ー゚)b グッジョブ!!

105 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/13 23:24 ID:1jj0uzmf
今回の詩集は、SaGaのテーマの運命ぽいな。

106 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/16 17:55 ID:gb7THffb
まだ規制解除されてないのかな。

107 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/18 15:08 ID:OVpmx1DY
ほしゅ!

108 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/18 20:26 ID:KQKCO/fD
お待たせしました。ようやくプロキシ制限解禁です。これで自由に書ける…

 ハート・プリズナー 第13話

『――どんなに残酷で、
 ――どんなに醜悪で、
 ――どんなに冷酷で、
 ――どんなに傲慢で、
 ――どんなに悲哀で、
 ――どんなに許しがたくとも…
 ――私は、ただ、人でありたい――』
                    −名もなき詩集−

 −結局、エミリアは男の後をのこのこついてくるしかなかった。
 あの後ルーファスはシップ発着場に向かい、クーロン行きのリージョンシップを手配し、2人でそれに乗り込んでいた。
 ジョーカー、グラディウス、そして‘キューブ’…
 聞きたい事は山ほどあったが、おおっぴらに聞けるような内容ではなく、さらに場の雰囲気も相まってただシップに揺られるのみであった。

(2人は大分この女を買っているようだが、ただの小娘にしか見えんな…)
 ルーファスは向かいの席に座っているエミリアを悟られないように見つめていた。
(さっきもそうだ。この女は応戦するわけでもなくただ座り込んでいただけだし、2人が危機を救われたと言うのはデマか?)
 だが、あの2人はえらくこの女を評価していた。信頼できる仲間の言う事を無下に否定する事はできない。
(ま、なんにせよ様子見といった所か…)
 2人の異なる思いを乗せ、シップはクーロンへと舵を取る。

109 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/18 20:27 ID:KQKCO/fD
 −かれこれ20分弱かけて、シップはようやくクーロンへと到着した。
 ルーファスはシップ発着場を後にし、エミリアもあわてて追いかける。
 ここでエミリアは耐えかねて、ルーファスへと口を開いた。
「ねぇ、そのお店はまだなのかしら?いい加減教えてくれてもいいんじゃないの?」
 だが、その問いにもルーファスは答えない。
「ちょっと、何とか言ったらどうなの!?」
 それでもルーファスは黙々と階段を上ったり降りたりしている。聞く耳持たずと言った所か。
「いいわよ、もう、勝手にしなさいよ…」
 すると、ルーファスは突然立ち止まった。エミリアも驚き、立ちすくむ。
「…ここだ」
 目の前の、寂れた家のような店の戸をくぐり、中へとエミリアを案内した。

 中に入ったエミリアは驚いた。
 外見とは似合わず、その中は綺麗に掃除され、整えられた、こじゃれた料理店だった。
「へぇ、いい感じのお店じゃない」
 エミリアの素直な感想にも耳を向けず、ルーファスはずかずかと奥へと進む。
「ちょ、ちょっと、そっちに行けば厨房に…」
 自分で呟いてエミリアは気づいた。
 店に入ってもウェイターが出迎える事もなく、誰一人の客も、静まり返った厨房の音も全てが不自然だった。
(なるほど…ここが“アジト”と言う訳ね…)
 ルーファスは、店の一番奥の扉を開けた。エミリアも続いて行こうとしたが、ここでルーファスが呼び止めた。
「ここから先は、関係者以外立ち入り禁止になっているんだ。君に、その覚悟があるか?」
 ルーファスの最後通告が告げられた。エミリアも、ただ黙って、こくりとうなずいた。
「……」
 ルーファスは無言のまま、扉の奥の階段へと足を進めていった。

110 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/18 20:27 ID:KQKCO/fD
 階段を降り、目の前に見えたのは3つの扉だった。そのうち1番左の扉にルーファスが入って行く所が見えた。
(謎の組織とのご対面、か…こんなの、アクション映画でしかありえない事だと思ってた。でも…)
 エミリアは緊張しながら、ルーファスが入ったドアノブを慎重に回した。
(…まさかその主役が、私になるなんて、ね)
 やがてドアが、ゆっくりと開いていく。そして…
「あ、あなた達は…!」
 そこに5人の人間がいた。しかし、そのうち2人以外は皆知ってるメンツだった。
 ルーファスはもちろんそうだが、何よりも友に脱出した仲間にエミリアは面食らった。
「ふふ、こんにちは。ん、エミリア?どうしてそんなところで固まっているの?」
「もしもーし?もしかして私たちの事忘れちゃった?」
 …忘れるはずが無い。忘れたくても忘れられない。第一昨日の事なのだ。
 その姿は紛れも無く、共にディスペアの囚人であった、アニーとライザだった。
 そして驚きを隠せぬエミリアに、サングラスを光らせながらルーファスが向き直り、冗談としか思えない科白を吐いた。

 「…いらっしゃいませ、グラディウスへようこそ」

111 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/18 21:13 ID:WXfOcTO0
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!

>そこに5人の人間がいた。しかし、そのうち2人以外は皆知ってるメンツだった。
装備品といい・・・こんな細かいところにもゲームに忠実なのは(・∀・)イイ!!

112 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/18 21:20 ID:tyD23Fyr
毎度詩集にときめくんですがw

113 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/21 19:03 ID:rhzqPXMo
今回もイイヨー(´∀`)イイヨー

114 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/22 21:10 ID:Z+SAS8Yt
 ハート・プリズナー 第14話

『−価値ある死を迎えられる事は名誉ある事である。
 だが、世に遺せる物が何もない限り、それは無駄死にでしかない−』
                       −名もなき詩集−

「…ちょっと」
 ルーファスの言葉に、一番早い反応を見せたのは他ならぬライザだった。
「ちゃんと言った通りに言ってよ。愛想よくって言ったわよ、私」
 すかさず反論するルーファス。どうやら怒りがこもっているようだ。
「あのなぁ、いくら表の収入源が少ないからって、なんでこんな所で練習する必要があるんだ?」
「美人なウェイトレスが2人もいるのに、もったいないじゃない。ねぇアニー?」
「ちょっと、アタシこの店のウェイトレスになった覚えはないわよ?」
 エミリアがいるのにも関わらず、3人は言い争いを始めてしまった。
 ここで、白衣を着た女の子が止めに入った。
「みなさん、騒々しいですよ。目の前にお客様がいらっしゃるのに」
 ルーファスも、その子の言葉でようやくまとめに入った。
「…とにかく、店の事でも報酬の事でも後で聞いてやる!とにかく」
 ルーファスは、ただ固まっているエミリアに向き直り、こう告げた。
「ようこそ、グラディウスへ」

 ルーファスのまともな言葉を聴き、エミリアの止まっていた思考能力が回復した。
(…ここは、本当に大丈夫なんだろうか…?)
 不安を抱えながらも、エミリアはグラディウスに関する疑問をぶつけてみた。

115 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/22 21:12 ID:Z+SAS8Yt
「聞きたい事は色々あるけど、まずこの組織の事を教えてもらえないかしら?」
 ルーファスは、ため息をつき、首を振りながら、
「…残念ながら、そいつを答える事は…」
「モノにもよるけど、表沙汰ではマズい事を依頼で受けて、力で解決する仕事。物を盗んだり、脅迫したり、その他いろいろ」
 アニーが代わりに答えてくれた。
「お、おいアニー!」
「いいじゃない。どっちにしろしなびたレストランの地下に事務所がある訳ないでしょ。それにエミリアもそれくらいの覚悟は…」
「そ、それって犯罪じゃない!」
 アニーの言葉を聞いて驚くエミリア。
「…非合法組織である以上は、仕方がないでしょ。それとも、正義の秘密組織だとか思ってたの?」
「そ、そういう訳じゃ…」
 だが、いざ面と向かって言われると…分かっていても驚きを隠せない。
「…まぁ、いくら裏の仕事と言っても、暗殺はやらないぞ」
 フォローとは言い難い科白だったが、人殺しはしない事を知ってエミリアはホッした。
「そう…別に極悪非道の組織、と言うわけじゃないのね。少し安心したわ」
 ここで、白衣を着た、赤い髪の女の子がお盆でお茶を運んできてくれた。
「どうぞ」
 ありがとう、と一言告げて受け取るエミリア。早速頂く事にする。
(どうせなら、イスも運ぶのが礼儀ってもんだけど、まぁいいわ)
 一息ついて、次の質問をルーファスにぶつけた。
「それじゃ、仮面の男…ジョーカー、って言ったわね。そいつの事と…キューブについて教えて貰えないかしら?」
 ‘キューブ’と言う言葉を口にした途端、場が凍りついたような空気になった。

 …しばらく沈黙が続いたが、やがてルーファスは自らに頷きかけ、事の真相を静かに語りだした。
「…そうだな、話せばややこしくなるが、簡潔に言おう。まず、ジョーカーが求めるキューブ…あれは超古代文明が生み出した遺産。そして…」
 どこかためらいがちなルーファスだったが、意を決したように、
「…無限大のエネルギー放出を可能とする永久機関…その気になれば、3,4個のリージョンを一瞬で消し飛ばせる兵器を作れる代物だ」

116 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/22 21:25 ID:Z+SAS8Yt
なんか、最近スレの独占化をしてるような気がしますが、いいんですかね。

>>111->>113
ありがとうございます。
>毎度詩集にときめくんですがw
正直嬉しいです。自分は結構思いつきで書いてるので
これでときめいてもらえるのは光栄です(^^;


117 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/22 23:50 ID:mHDA/ZvJ
おお、早いな。
この辺のやりとりは、結構好きだな。

118 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/26 06:03 ID:kwO2c+Al
独占化も何も他に出しものしている人いないから気に(´∀`)シナイ!

119 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/29 02:27 ID:t8fB4eyO
>>118
ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。

 ハート・プリズナー 第15話

『――殺意に駆られる衝動を押し殺し、暗殺者は忍び寄る。
 どんなに逃げおおせようと、逃走者の背後から離れぬ死神で−
 …対処法などありはしない。命のろうそくを削る、日常という磨耗した日々−
 誰しもが隣り合わせで、誰もそれを知る事なく、今日もろうそくをすり減らす――』

 
‘3,4個のリージョンを一瞬で消し飛ばせる兵器を作れる代物だ’
 ルーファスの言葉が、エミリアの頭の中で何度も繰り返された。
(そんなものが存在するなんて思えない…そうよ、作り話に違いないわ)
 何度頭の中でその言葉を呟いたか分からない。しかし、そのたびに−
 −そのたびに、‘もう一人の自分’がそれを否定するのだ。

−……あのさ−
(いいの!何も言わないで! …そんなの、いきなり信じろ何ていう方が無理よ!)
−…大体、その話をしたのは私じゃないんだけど−
(目の前にいるグラサンの妄言だって事ぐらい分かってるわよ!)
−それでも、私の事はハッキリ自覚してるのね。少し意外だわ−
(私までイカれた、なんて思いたくないからよ!)
 目の前ではルーファスが尚もジョーカーのことについて話している。
「−おそらく、この仮面は超古代により作られた呪詛の仮面で…エミリア?」
「へ?」
上の空だったエミリアが、ここでようやく反応した。
「全く、俺は何も知らないエミリアの為に話しているんだがな…同じ事は2度は言わんぞ?」
「ご、ごめんなさい…」
「全く…もう一度言うが、とにかくこの仮面は…」
 ルーファスの話が終わったのはそれから3分後の事だった。

120 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/29 02:28 ID:t8fB4eyO
「…ジョーカーの目的、ならびに正体は不明だが、キューブを欲している…これだけが手がかりだ」
「…うん、まぁ大体分かったわ」
(最も、‘私’が大部分の説明してなきゃ何にも分かんなかったでしょうけどね…いえ、余計分からなくなったのかもしれないわね…)

 −ルーファスが話し始めてすぐの頃、昨日聞いたあの声が、自分に語りかけてきた。
(3,4個のリージョンを一気に消せるなんて、そんな兵器をトリニティが許すわけないじゃない!)
−彼が言ってる事はまだ可能性だけでの話。そんな規模にまでいかないわ−
 また聞こえる…耳鼻科に行ったほうがいいのかしら、私。
−いいえ、貴方は耳が悪いわけでもないし、脳に異常も見られない。安心していいわ−
(まぁいいわ。私が言うんだからそうなんでしょ。で、貴方はこれについて何か知ってるの?)

 …何故だろう、とエミリアは思った。
 はたから見ればおかしい事なんだろうが、自分には、えらく身近な所にいるな、と感じていた。
 昨日はノイズ交じりだったのだが、それもさっぱり消えて、ルーファスの声よりもハッキリ聞こえてくる…
 だが、内なる声が話すことは、とても信じられない事だった。
−3,4個なんてもんじゃないわ。下手すれば、リージョン全てを飲み込む事も…−
(チョット待って…貴方、私を倒れさせたいの?)
−いいから聞いて。…相手もそんな物を作るためにキューブを追い求めているわけじゃない−
(へぇ、それなら安心ね…って、なぜそんな事が分かるの?あなた、もしかして…)
−残念だけど、私はジョーカーでもその手下でもないわ。信じて−
(信じるも何も、その…私の可能性とやらがなんでぬけしゃあしゃあと喋るかの説明をして欲しいわね)
−…ごめんなさい、今はまだ、詳しい事は話せない。強いて言うなら、貴方の無意識の一部が私を作り上げている…これでは不満かしら−
(いまいちピンと来ないのよね。昨日は慌ててたから気にしなかったけど、2重人格っていう奴?)
−そんな俗物的なものではないわね。私は…そう、ジョーカーの仮面と同じ…あ−
(え!?今、何て…?)
−…少しお喋りが過ぎたわね…今のは忘れて、と言うのは横暴ね−
(そうよ、隠し立てしないで話なさい)

121 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/11/29 02:29 ID:t8fB4eyO
−これはまだ確証はないんだけど…おそらくジョーカーは、貴方の身近な人物…それも、ごくごく親しい人−
(……ウソ?)
−……−
(…ウソよ…! どうして私の身近な人が彼を…レンを殺さなきゃならないの!?)
−…まだ、そうと決まった訳では−
(キューブだってそうよ!よく考えれば、もしそんな者があればとっくにどこぞの誰かが使ってるわよ!)
−それは違う!あれは−
(…話しかけないで)
−え?−
(悪いけど、私そんなに強くないし、物覚えも良くないから一度に話されてもワケ分かんないよ…)
−……−
(お願い、少し…時間をちょうだい…私には、少し…荷が重過ぎる)
−……−

 エミリアの内なる声は、声に出さずに呟いた。
−ごめんなさい…今の貴方には酷な話だけど、迷う時間すらももう残されてないの…ジョーカーを止められるのは、おそらく私だけだから−

122 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/11/29 02:46 ID:XCdX7pvZ
たった今アンサガ7人クリア達成!!
巡回してたら、キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!

今回は、オリジナル設定ですかね?
エミリアの内なる声は、エミリア自身かと思ったら、なにやら古代文明と関係がありそうな予感。
詩集も絡んでくる?

とりあえず乙彼( ・∀・)つ旦

123 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/05 22:38 ID:pnrmUUGH
レンは何を思って仮面をかぶったのか・・・

エミリア、俺は人間をやめるぞぉー!!

124 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/06 02:27 ID:gIrgq5P1
>>122
むぅ、かなり鋭いですな。マジレスすると、かなり絡んできます。
というか今回の内容もまさにそれなんで(つーか年表)
>>123
すいません、ジョジョを意識して話を書いてるわけではないので
そんなセリフ飛び出しません。ご了承ください(^^;

 ハート・プリズナー 第16話

『――魂のビートを刻み、
 ――鼓動のリズムをただ打ち続け、
 ――生命のバランスを保ち続ければ…
 ――何者にも遅れを取る事はない…己が振り回されずに、ついてこられるならば−』
                           −名もなき詩集−

 −この世界は、ただ混沌の只中にある虚無の世界である。
 しかし、そんな無の中にも飲まれず、確固として存在する世界が在った。
 …その世界の一つ一つを、その世界に住む人々はまとめてこう名づけた。
 “リージョン”と…

 …やがてリージョン間を自由に航行できる‘リージョンシップ’も作られた。
 そんな舟の発明が行われてからは、各々が新たな新天地を目指して旅立った。
 その結果、この世には人ならざる者…モンスターや、
 悠久の時を生き、誇りを重んじる種族‘妖魔’等、様々な出会いを果した。

 人々も、そんな種族を目の当たりにして、憧れを抱いたのか――
 −人々自らが各々に秘めた可能性を信じ、新天地の発展に努めた…

 体系化されたリージョンは、それぞれ独自の道を歩む事になった。
 ――あるリージョンは魔術を極め、
 ――またあるリージョンは剣の修練に励み、
 ――機械に自立回路を乗せた‘メカ’を作り出したリージョンも生まれた。

125 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/06 02:31 ID:gIrgq5P1
 −だが、もたらした物は発展ばかりではなかった。
 歴史を歩む上で、必ず起こる他国間の争い…戦争が起こったのだ。

 ――ここから500年間は空白の歴史が埋める事になった。
 モンスターと共に作り、複数個に分けて作られた‘指輪’は、全てをそろえた時、あらゆる願いを叶えると言われ…
 ――リージョンほどの規模を持った‘リージョン破壊兵器’までもが作られたと言う…

 だが、最強と詠われた双子の魔術師や古の形式番号で綴られた艦隊によって、これらの超古代文明の落とし子はなりを潜めた、という伝承が今も残っている…
 これらの事象については、不可解、かつ不解明な事が多すぎるので、未だに研究が進められている。

 ここからはごく最近の(とは言っても大体800年前からの開きがある)歴史だが、戦争によって荒廃したリージョンを立て直すべく作られた政府が必要だった。
 やがてリージョン間を一通り統治し(200年弱かかった)、名称を‘トリニティ’と定めた。
 −それからは大きなリージョン間の大きな争いもなく、今日に至っている。

 …だが、‘空白の歴史’が事実だとしたら、その時に使われた兵器はどうなったのか?
 そして、それらを生み出す鍵となったモノが、今でも残っていたとしたら?

 ――もし、その鍵が‘キューブ’と呼ばれている物だとしたら、‘仮面の男の目的’とは一体何なのだろうか?――

 …今、この虚空を一隻のリージョンシップが航行している。
 目的地は古代のシップや太古の遺跡が多く存在する、一つの古いリージョンだった。

 …そのリージョンへと向かう船に、道化の仮面を纏う男が乗っていた。
 男は仮面の下で、その仮面の顔そっくりそのままに、ただ笑っていた…

むむ、今思うと、最初の詩もジョジョくさい…まいったな、意識してる訳じゃないんだが…
そして、エミリアに関しては続報を待て!(てか、こんな内容でいいんだろうか?)

126 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/06 03:13 ID:GzvqgD5I
おおお!次回作も首長くして待ってるYO!!!!!!!!1

127 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/06 22:22 ID:SbIdexjS
む!
仮面がシンロウに向かっているというこは・・・ピンクタイガークル━━━(゜∀゜)━━━!!!

これから、エミリアさんのコスプレ(;´Д`) ハァハァ

128 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/12 19:35 ID:M8TM/kfT
寒くて絵板描いてらんねーyo!

129 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/12 19:52 ID:fRxWdL9F
描いてよう……寂しい

130 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/12 20:33 ID:/BiO2sp0
じゃあ…描く……

131 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/12 20:52 ID:8k/pkl3b
そんな嫌そうに言わんでもw

132 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/12/16 02:00 ID:Sq3vJK8y
すいません、最近自分の身の周りの整理も忙しく
なかなか時間が取れず、話の続きを書けない状態になっています。
「10日も待たせてこれかよ!」というのが皆さんの本音だと思いますが、本当にすいませんm(__)m
次の木曜に17話を載せるつもりなので、しばらくお待ちください。

133 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/17 05:34 ID:X6e0qenL
気長に待ってますよ。

134 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/12/18 02:31 ID:NpYFKlB9
 ハート・プリズナー 第17話

『汝等は役割を与えられた駒にしかすぎず。
 しかしわずかな突破力は持ち合わされ、それをいかに行使しようと
 所詮は駒でしかなく…罪人や聖人、極稀に王にのし上がる者がいれど
 いまだ神の範疇に届く者なし。
 どんなに称えられ、崇められようとも、人は、人でしかないのだ――』
                          −名もなき詩集−

 エミリアは、夢を見ていた。
 それは他愛もない、日々の日常、まだ‘あの人’がいた頃の夢を。
 だが最近の物になると、酷くノイズが入るようになり、そして…
『どうしタ、エミリア…?』
 ここで布団を大きく持ち上げ、エミリアは飛び起きた。
「はあっ、はあっ、はあ、はあ、はぁ、はぁ…」
 呼吸は荒く、顔には汗が沢山浮かんでいた…

「ったく、朝からなんて夢を見せるのかしら、私の頭は!」
 ベッドから身を起こし、エミリアは当てもない怒りをぶつけていた…
「ホント、最悪…」
 レンが、目の前で殺される、そんな夢…けど、あんなオチをつけるなんて…
「ええい、やめやめ!本当に、思い出すのも腹立たしい…」
 とりあえず着替えて、ブレイクファーストと洒落込もう。話はそれからだ。

「考える時間…か」
 ひどくやつれた感じがするエミリアは、静かにそう答えた。
「だが、限りある時間を無駄に使うのは、任務の都合上――」
「そこまでよ、ルーファス」
 割って入ったのは、ライザであった。

135 :水君 ◆S0AqH3B2f. :03/12/18 02:33 ID:NpYFKlB9
「この娘、つい先日まで生涯を共にするフィアンセがいたのよ。その人をいきなり殺されて、ロクに整理もつかないままなんでしょう?」
 それに、アニーも言葉を重ねた。
「そうよ、エミリア。あんた昨日もロクに寝てないでしょ。大分無理してるの、分かるよ。」
 だが、負けじとルーファスも抗弁した。
「そうは言っても、もう相手も動いてるんだぞ?現に奴は、シンロウに…」
「…ルーファス、朴念仁にもほどがあるわよ…!」
 ライザが、ルーファスを睨みながらの一言だった。
「いっつも任務任務で処理するけどね、目の前にいる娘はまだシロートなの!そりゃシロート離れした所もあるけど、か弱いレディに無理強いなんてできないわね」
「またその話か…お前もいい加減昔の事を忘れれば…」
「昔の話ですって!?こっちはねぇ、本気だったのよ!本気で…」
 何やら、二人で言い争いを始めてしまった。エミリアがあっけに取られていると、
「行こ。ああなったら、2時間は収まりつかないから。宿も教えてあげるよ」
「う、うん」
 こうして、アニーに肩を押され、部屋を出た。

 …そのままアニーに押されながら、この宿を教えられた。
 連絡先を教えると、アニーはそのままどこかに行ってしまった。お礼ぐらいさせてくれてもいいのに。
「でも、なんで1日100クレジットも取るのかしら?そんなに整備もされてないのに…」
 ホテルと言うより、アパート、という表現が正しい気がする。
 それに10日で700クレジットにまけてもらったので、悪い気もしなかった。
「けど、お風呂はホントに品祖なのよね…なんかボッタくられた感じ」
 パンをコーヒーで流し込み、髪を整え、着替えもして、エミリアは外に出た。
 化粧をする気にはなれなかった。恋人はもういないのに、顔を作っても仕方がない。
“とりあえず、クーロン探索でもしてみたら?気分転換にはなるよ”
 アニーの言葉に、素直に従う事にした。

136 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/18 23:10 ID:fGzMnWnc
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
キャラの立て方(゚д゚)ウマー

ところで、今いるところは、クーロン?
クーロンのホテルは10クレジットじゃなかったけ?

137 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/20 15:01 ID:rXasiQTv
今年は後一度くらい投下される?とにかくお疲れ!
最近エミリアの好感度が上がっているだよ、ここの小説のおかげかな?

138 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/23 06:41 ID:Xyu+iqeJ
別スレで描いたのを貼ってみる。
ttp://w3.oekakies.com/p/yasai/5.jpg
ツリーとか描くの忘れて詰めが悪かったけど。

139 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/23 14:40 ID:LWE//i5R
あのブルーでさえクリスマスに女と過ごせると言うのか!?

140 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/23 18:46 ID:UgNGSdlG
ていうかバイトさせられてるんだろ?

141 :名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/28 01:21 ID:MU1CoeiC
|ヽ          /!
    ! |  ,.-‐‐-、  r"/
   l ゙"i I Iノ ノ ,'>-r,."
   |レ'" ̄ ̄"‐-、l/
   |_i:::..__..::::::::ノ,!   保守する!!
   _ト、,,____,,..ノ^
    ト-,ヘ、r=、ノゝ)
   ヽr'_')_;、_'-_>
     |,<_.rト-'|
    ,.r' 、ソゝ^ヽ、_
   !''‐".:l└‐‐--

142 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

143 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/02 01:43 ID:P34NMinL
今頃気付いた。詰めが悪い、て何だよ……詰めが甘いの間違いですた。

144 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/02 04:31 ID:je0N56jx
保守ほしゅ

145 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/06 04:40 ID:JEiarJlJ
あけおめー

146 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/09 03:14 ID:HSKu60/j
ほしゅ

147 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/13 06:08 ID:ncV9bp6K

   |ヽ         /!
    ! |  ,.-‐‐-、  r"/
   l ゙"i I Iノ ノ ,'>-r,."
   |レ'" ̄ ̄"‐-、l/
   |_i:::..__..::::::::ノ,!   保全する!!
   _ト、,,____,,..ノ^   
    ト-,ヘ、r=、ノゝ)
   ヽr'_')_;、_'-_>
     |,<_.rト-'|
    ,.r' 、ソゝ^ヽ、_
   !''‐".:l└‐‐--

148 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/13 06:54 ID:+K0c+lXg
ありがとうアルカイザー

149 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/01/14 11:16 ID:GDGTUWSS
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
去年に一度最後に乗せようと思ったのですが、結局暇ができずこれが今年の初の背になりました。
保守、保全してくださった皆様、ありがとうございます。そして、ありがとうアルカイザー。
では、今年最初の話を載せたいと思います。今回はボリュームUP(当社比)でお送りします。

 ハート・プリズナー 第18話

『――救いを欲する者は、罪を償い
 ――裁きを欲する者は、罰を受けよ
 ――されどそれはかりそめの罪滅ぼしでしかなく、いずれ繰り返さん――』
                     −名もなき詩集−

 ホテルを出たエミリアは、クーロンを見て回った。
 様々な種族が道を往来し、市場にも様々な品物がおかれた町並みは、今までに見たことがなく、気分転換にはもってこいだった。
 中でも特に驚いたのは、金の売買がなされていた事だった。
「本当に、なんでも取り扱ってるのね。でも、売れば売るほど単価が安くなるなんて、儲けられるのかしら?」
 が、先ほど袋いっぱいの金塊を持ち込んでいた男が、次に出る時に袋いっぱいに札束を詰め込んで出てくるところを見ると、やはり利潤はあるのだろう。
 ものめずらしい光景を見終わり、エミリアは歩き出した。

 モンスターはおろか、メカまでもが道を往来する中、人気がない階段を見つけたのは町の端まで来たときだった。
 閑散とした階段が一つ。特に何もないように思えた。
(あそこを降りた先には、何があるのかしら…?)
 見知らぬ町での好奇心が、彼女を先に進ませた。
 だが、エミリアはまだ知らなかった――クーロンの暗黙の掟を。
 『隙さえ見せなければ大丈夫』…この町のモットーにして、法以上の意味を持つ言葉だった。

150 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/01/14 11:18 ID:GDGTUWSS
「ちょっと待ちな」
 エミリアが階段の踊り場に出た辺りだったろうか。ふいに、背後から声をかけられた。
 声のした方を振り替ると、そこには黒のラバースーツに身を包んだ、いかにも怪しい男が立っていた。
 ずっと尾けられていたのか?−遅すぎた警戒。男は続けた。
「ここを通るには、通行料ってやつが必要だ。イタイ目見たくなきゃ、大人しくだしな」
 どこにでもいるのよね、こういう奴…こういうのは、人が下手に出ればつけあがるのがオチだわ。
「その割には、道路公団には見えないわね。悪いけど、小遣いなら他で稼いで」
「あぁ?テメぇ人様をおちょくってんのか!?」
 いつの間にか、エミリアは囲まれていた。いつの間にか自分の前には他の奴が道をふさいでいた。
 しかも、よく目を凝らして見ると、後3人は隠れているのに、今更ながら気づいた。
「小遣い稼ぎで、一日中こんなトコいられるかよ。しっかしアタマきたぜ。いつもなら100クレジットにまけてやるんだが、小遣い稼ぎとか抜かしやがった…オイ」
 直後、背後の男がエミリアの両腕を捕まえ、そのまま上に持ち上げた。
「ちょ、ちょっと、何するのよ!大声出すわよ!!」
「あぁ、いいぜ。名誉棄損…っていうのか?とにかく俺は傷つけられたからな。慰謝料として有り金全部だ」
 そういって、バッグを取ろうとした。が、急にその手を引っ込め、代わりにエミリアのあごへと手を伸ばした。
「何よ、私の顔になんかついてる!?」
 睨みながらの一言だったが、急に男は目じりを下げ、下卑な笑いを浮かべた。
「…こいつぁ驚いた。こりゃかなりの上玉だ…気が変わった。おい、野郎ども!」
 男が声を張り上げると、闇の中からぞろぞろと仲間が現れた。そして、またしてもエミリアの目算は外れていた。
 ざっと数えて八人出てきた。仲間を呼んだ男が、その八人にこう呼びかけた。

「おめぇら、金か女か両方か、好きなもん選べ」
「そんなの両方しかないっしょ!」
 ドッと笑いが起こった。エミリアはただ青ざめていた。
 エミリアを握る男の腕の力も、相当強い。女の二の腕じゃ、ビクともしなかった。
「しかしコイツぁいい女ですね、兄貴」
「だろ?こんな上玉は久しぶりだぜ。これほどのスケだ。こっちからお相手してやんねぇと失礼ってもんだよな?」

151 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/01/14 11:20 ID:GDGTUWSS
 場には再び歓声が起こった。エミリアも負けじと反論する。
「わ、私におかしな事して、どうなっても知らないわよ!」
「あ?どうなるって、10人ぽっちじゃ足りねぇのか?こりゃ責任重大だな!」
 火に油を注ぐような発言だった。余計相手を刺激させてしまった。
「それじゃ、相手もお待ちかねのようなんで、さっさと始めるか」
 あごをつかんだ男の顔が、エミリアの目の前に迫ってきた。
 −もう、ダメ!誰か、助けて…!
 うっすらと涙を浮かべながら、切なる願いをかけたその時だった。

「あーら、少しばかり数が多いわね。その娘一人じゃ、ちょっと可哀想よ」
「さすがに10対1じゃねぇ…何なら、私たちのお相手もして欲しいんだけどなー」
 …エミリアからは、その声の主は伺えなかった。が、すさまじい歓声を男たちは上げた。
「マジかよ!兄貴、このお姉さん方もなかなかいい女ですぜ!こりゃ、朝までしっぽ…ぐえっ!」
 手下の一人が、突然わき腹を殴られ、前に屈みこんだ。その様子を見ていた他の手下が、
「お、おい!いきなり何しやが…ひいっ!」
 一瞬の内に、手下の鼻先にはレーザーナイフが突きつけられていた。
「そんなの、決まってるじゃない」
 レーザーナイフをすっ、と宙で何度も切り返す。その刹那、ラバースーツは切り裂かれ、男は布一枚の状態になった。
「ケンカのお相手を、ねっ!」
 別の女がさっ、と手をかざした直後、エミリアの腕を掴んでいた男が宙に浮き、瞬く間に地に叩き落された。
 エミリアにも見覚えのある技。独特の空気を焦がしたような匂い。間違いない。

152 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/01/14 11:22 ID:GDGTUWSS
「アニー、ライザ!」
 二人は、次々と飛びかかってくる手下を倒していった。エミリアもただ見入っていた。
 二人の息のあったコンビネーションは、そこらのチンピラでは決して太刀打ちできなかった。
「お、おいてめぇら!それ以上暴れんじゃねぇ!」
 エミリアのあごに手をかけていた‘兄貴’が、いつの間にか、エミリアの首筋にナイフを押し当てていた。
「この女の命が惜しけりゃ、それ以上抵抗するんじゃねぇぞ…!」
 再びエミリアの顔が青くなった。二人は、溜息をつきながら手を上げた。
「兄貴とか呼ばれてた割には、やってることは腐ってるなー」
「へへ、何とでも言いやがれ。おら、そこの金髪!さっさとそのブツしまいやがれ!」
「やれやれ…エミリア、もう両手は自由だろ?」
 そう言いながら、レーザーを筒に収め、
「ケリは、自分の手でつけるのが一番だよ」
 男の手に、すばやく筒を投げた。
 アニーの投げた筒は見事に男の手の甲に命中し、男は短い悲鳴を上げ、手からナイフを落とした。
「てんめぇ、何しやが…」
 男が地面からナイフを拾い上げ、顔を上げたときには、その額にアグニCP1が突き付けられていた。
「動かないで! …見逃してあげるから、どこにでも行きなさい!」
 空に向けて一発打つと、男はあわてて逃げ出した。

153 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/01/14 11:24 ID:GDGTUWSS
 完全に男の姿が見えなくなり、エミリアは膝を地面にぺたんとつけた。二人は、あわてて駆け寄った。
「ちょっと、大丈夫?」
 ライザの言葉に、エミリアは振り返った。その顔は、元モデルとは思えないほどやつれていた。
「うぅ〜、ライザぁ、アニぃ…」
「おーよしよし、怖かったね。でももう大丈夫だからね」
 アニーがエミリアに寄り添うと、エミリアはアニーに抱きつき、胸に顔をうずめた。
「ちょ、ちょっと、どうしたの!?」
 突然の事で困惑するアニー。エミリアは力なく、震えながら返事した。
「…ごめん…ほんの少しでいいから、こうさせて……今一人でいると、涙がこぼれそうだから…」
 アニーは戸惑いながらも、優しく微笑んで、エミリアの髪をなでてあげた。
 ライザも、エミリアの肩に手を伸ばし、エミリアに寄り添っていた。

 ――しばらくして、雨が降り出したが、三人はただ、階段の踊り場でうずくまっていた…
 多くの黒ずくめの男が倒れた中の、実に奇妙な光景であった――


 まぁ、今年も多分連載が遅れて皆さんに迷惑をおかけすることもあると思いますが、
こんな自分でもよろしければ、このスレを暖かく見守ってやってください。それでは。

154 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/14 23:42 ID:WllvDOyz
キタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ(  ゚)ァァ(  )ァァ(`  )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ!!!!!
待ってましたよあけましておめでトン!今年も連載楽しみでつ。

155 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/15 05:35 ID:ZUpCpeC6
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
危うく(;´Д`) ハァハァしてしまうところだった・・・


                ∧_∧
                ( ;´∀`)
                人 Y /
               ( ヽ し 
               (_)_)

156 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/16 23:55 ID:cc0PM85v
アニーの乳に顔を埋めるエミリアたん…
ごめん、なんでもない。

157 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/21 00:46 ID:RdpzlvSl
今回の詩は、ある意味人類のSaGaだな。
ロマサガ2のOPの「人の世の興亡は繰り返す」がなんとなく好きだった。

158 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/26 13:49 ID:3+VR8FEo
ほしゅーーー

159 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/01/30 05:35 ID:lU7B8wM3
                ∧_∧
                ( ;´∀`) ハアハア・・・ホッホシュ
                人 Y /
               ( ヽ し 
               (_)_)

160 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/04 03:24 ID:Sor6br8W
すいません…先週はインフルエンザをこじらせ、今週はテストがあるのでなかなか続きを
かけませんでした…モウニガツダヨ
てことで、第19話を載せていきたいと思います…

 ハート・プリズナー 第19話

『勝ち目がなければ逃げればいい。負ける事を恐れぬのなら進めばいい。
 だが、これらを超越する要素が、戦には存在する。そして、誰も覆すことはできない物――
 それは勝利の女神と呼ばれ、俗に‘運’と呼ばれる物だ。そしてもう一つの要素――
 何事にもくじけず、恐れず、ひるまぬ精神−不屈の闘志−を持てる物だ。』
                              −名もなき詩集−

 しばらくして、3人は裏通りの階段を後にし、イタ飯屋へと戻ってきた。
 誰もいない客席と厨房を通り抜け、3人はアジトに戻った。出迎えたのは、アシスタントの赤毛の少女だった。
「あら、お帰りなさい…みなさん、どうしたんですか!?びしょ濡れじゃないですか!」
 驚いた少女に、エミリアは苦笑した。ライザは、少女に手短かに説明した。
「まぁ、そんな事が…ちょっと待ってくださいまし。今タオルとコーヒーを用意します」
 テキパキと少女はタオルを3人に手渡し、コーヒーの準備を始めた。
 そんな様子を見つめながら、エミリアは昨日聞きそびれた事を2人にたずねた。
「…あのさ、昨日話そうと思った事なんだけど…どうして貴方達は、こんな裏家業をやってるの?」
 2人は顔を見合わせ、少し話しあった後、アニーがエミリアに向き直った。

「…私は、幼いときから常に争いの側にいたわ。15の時には、まだ立つことさえままならない弟と妹がいたわ…だけど、私が16になった次の日に、親が死んだ」
 アニーはなんだか虚ろげだった。昔の事を話すのは辛いのだろう。エミリアは息を呑んだ。

161 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/04 03:26 ID:Sor6br8W
「どこぞの軍隊が攻めてきて、人々を殺していった。父は私たちの盾になって、母はシップへ逃がすために、それぞれ命を落としていった…」
「アニー、もういいよ…自分にとって辛いことを、無理して話さなくても−」
「わたしは大丈夫…エミリアには、知っておいて欲しいの。だから、大丈夫」
 アニーは笑顔を作って見せた。その笑顔に、エミリアも二の句を続けることができなかった。
「…それからは大変だったな。ナイフ一本で食いつないできたけど、親に剣術教わってなかったら、今頃兄弟心中してたよ。けど、やっぱり限界ってのがあった…そんな時だよ、ここを知ったのは」
 アニーは、コーヒーを一口飲み、話を続けた。
「私が言うのも何だけど、ここは結構いい所だよ。そりゃ脅迫、潜入とかはしょっちゅうあるけど、人の道を外れたことはしないし、ルーファスもあんなんだけど無理は言わないし。それに、結構給料もいいしね」
 ここで言う『人の道を外れる』とは、人殺しや裏切りの事を言ってるんだろう。確かにアニーもライザも、ルーファスも自分の事を助けてくれた。だが、まだ踏ん切りがつかない…
「アニー、もう一つ質問していい?」
 うなずくアニー。エミリアは、なぜここで働くかを聞いた。
「モデルやタレントなんかも、結構給料いいわよ。安全に稼げるし。もったいないよ、そんなきれいな顔と体してるのに」
 アニーは整った顔立ちの童顔で、そのくせスタイルは抜群にいい。同業者でもアニーほどアンバランスなモデルはいなかった。もし同期でこんな娘がいたら、
自分のかつての立場はなかったかもしれない。

 だが、エミリアの褒め言葉に、アニーは耳まで真っ赤にし、ぶんぶんと首を振った。
「へ、変な事言わないでよ!! わ、わたしそういうの苦手なんだよ!男どもは私の事いやらしい目でしか見ないし…第一、人にコビ売るのは好きじゃないのよ」
 変な所で初初しいな…と思いつつ、次はライザに質問する事にした。
「アニーは大体分かったわ。じゃあライザはどうして、この仕事を選んだの?」
「え…私?私は…そうね。ルーファスの考え方が私の心を捉えたから、かな」
 ライザの答えに、エミリアは少し驚いた。
 ライザのような理知的な女性を説得させるのは、並大抵の事ではないだろう。やはりルーファスは指導者としてかなりの器のようだ――

162 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/04 03:27 ID:Sor6br8W
 そこに、アニーがエミリアに耳打ちした。
「ライザはね、昔ルーファスとデキてたのよ」
「アニー…聞こえてるんだけど」
「でも長続きしなかったみたいでさ。ルーファスにフラれた今でも、こうしてここに居座り続けてるのよ」
 またしてもエミリアは驚いた。ライザのような美女の心を惹きつけて、あげくフってしまうなんて。しかもライザはまだルーファスの事を想っている…世の中、分からないものだ。
 しかし、過去を暴露されたライザは、拳を震わせ、怒り心頭、といった感じだ。
「アニー、人には知られたくない事があるって事、知ってる?−というより、この話はこれで何度目かしら?」
「いいじゃない、減るもんじゃなし。でもルーファスも罪よねー。ライザのようないい女をフるなんて…もしかしてロリコンとか」
「貴方ね、私の事を言うなら100歩譲って許してあげる。でも、あの人の悪口なら許さないわよ」
「あら、わたしはライザのためを思って言ってる事なんだけどな」
「笑わせないで。男を知らない小娘に男の良し悪しを語らないで欲しいわね」
「何よ!」      「やるの!?」
 二人はそのまま言い争いを始めてしまった。二人の剣幕は凄まじい物で、話の間に入る事はできなそうにない。
 エミリアが途方にくれていると、向かい側に赤毛の少女が座ってきた。
「…ごめんなさいね、お二人が言い争いを始めると、小一時間収まりませんから…その間私がお相手します」
 少女ははにかんだ笑顔で微笑みかけた。見る者を和ませる、いい笑顔だ。
「なんでもエミリアさんは、あの路地裏で大勢の暴漢に襲われたみたいですね」
「ええ、そうなの…彼女たちが来てくれなければ、今頃私はあいつらの慰み物になっていたわ」
「それは大変でしたね。怖かったでしょう?その気持ちはよく分かりますよ…エミリアさん、何故私がここに身を寄せているか分かりますか?」
 エミリアは横に首を振った。一呼吸おいて、彼女はエミリアに打ち明けた。

163 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/04 03:31 ID:Sor6br8W
「実は、私も貴方と同じように路地裏で襲われたんです」
「えっ!?」
 ならなおさら、なぜここにいるかを聞きたくなった。だが彼女の答えはエミリアを更に驚かせた。
「私も怖くて、何もできずにいました…もうだめだって思ったとき、ルーファスさんが、私を助けてくれたんです。その時私は気付きました。自分の身を守るのは、自分しかいないんだって」
 まだ年端もいかない少女の答えとは思えなかった。そして、エミリアが忘れていた物を思い出させてくれた。
 レンを無残に血祭りにあげた憎き仮面の男、ジョーカー…つい昨日の独房の中で、一人復習を誓ったばかりだったのに、暴漢に襲われた、その事実だけで自分は逃げようとしていた。
 襲われて逃げているようじゃ、復讐なんてできっこない。そして、自分は弱い。そんな自分が今ここにいるのは、他でもない、彼女たちがいたからだ。そして彼女たちはジョーカーを追っている…

――何を、迷うことがあったんだんだろう。
――何を、恐れる事があったんだろう。

 この命は、とうに捨てる覚悟をしていた。あの独房の中で、あの男をこの手で討つまでの仮の命と腹をくくっていた。そんな自分の覚悟を、投げ捨てる所だった。
「ありがとう。私、自分に嘘をつく所だったわ」
「そんな、お礼なんて…」
「ううん、私一人でみすみす死ぬところだったわ…貴方たちの申し出を無駄にしてね」
「そ、それじゃあ…!」
「だから、礼を言うのは私のほうよ。これは、私一人じゃ無理だった事だから」
 私の心は決まった。もう、何も迷わない…!

164 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/04 03:33 ID:Sor6br8W
「アニー、ライザ!私、決めたわ!!」
 エミリアの強い言葉に、言い争いをやめた二人。その二人に、エミリアはこう告げた。
「私、グラディウスに入るわ。多分、守ってもらうばかりになると思うけど…私、ジョーカーを許せない!だから…!」
 エミリアの肩を、二人はぽんと手を載せた。
「いいよ、みなまで言わなくても。エミリアの決意、確かに受け取ったよ」
「ええ、その言葉だけで満足よ。いいわ。貴方の復讐に手を貸してあげる」
「ありがとう、みんな…」
「それじゃあ、改めて…よろしくね、エミリア」
「私たちグラディウスは、貴方を歓迎するわ、エミリア」
 二人の歓迎の言葉に、エミリアは頭を下げながら、言葉を返した。
「よろしく…よろしくお願いします…!!」

という事で、とうとうグラディウスに入りました。
いやぁ、長い…このスレ立って実に5ヶ月かかってます…

165 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/04 03:39 ID:Sor6br8W
今日は少し雑談していきます。
実は、シンロウ編終わったらオリジナル話突っ込みたいな、と思ってるんですよ。
でも、あちこちで2ch消滅とか噂されてるので、やっぱり不安はあるんです…
僕自身ピッチ上げて書いていこうとは思ってるんですが、いかんせん暇がない…

それでも皆さんの許しが出れば、オリジナル話を書きたいんですが、もしこのまま
本編の流れで行って欲しいなら、ぜひ書いてください。物語が終わらなければ本末転倒なので。
それでは。

166 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/04 06:37 ID:3wlQEKZ9
インフルエンザにテストか大変だな。
なにはともあれ乙彼( ・∀・)つ旦~

うーん、本編に忠実に進んでも良いけど、オリジナルもいいかも。
既に、エミリアの中の人や詩集の伏線もあるわけだし。
その辺りは、書き手の自由に任せますよ。

ところで、アニーはワカツ出身?
モンド辺りと一悶着のヨカーン。それに、本編に出てこなかった弟の話もいいなぁー。

167 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/05 21:06 ID:OQN1ObR5
>165
ぶどうの二の舞にはなるなよ(w

168 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/05 23:14 ID:b9Af3zLm
ぶどう・・・そんな香具師もいたな(w

169 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/06 00:32 ID:1NDkLNgA
>>166
いいとこついてますね。
自由意志に任せてくれますか…まぁ、シンロウ編が終わるまで考えておきます。
>>167
気をつけます…

170 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/06 08:02 ID:e3yVUn2I
兄ーたんはどう見ても東洋系じゃないと思

年の離れた弟妹がいるってことは小さい時から孤児って訳でもなさそうだけど

171 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/08 22:16 ID:2ODwm6l6
ぶどうって「二度と来るか!」て言ってから本当に一度も来てないよね。
あれはマジギレだったんだな。

172 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/12 05:59 ID:ZdgJZD1X
テスト

173 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/18 02:38 ID:BHZur+jh

   |ヽ         /!
    ! |  ,.-‐‐-、  r"/
   l ゙"i I Iノ ノ ,'>-r,."
   |レ'" ̄ ̄"‐-、l/
   |_i:::..__..::::::::ノ,!   保守する!!
   _ト、,,____,,..ノ^   
    ト-,ヘ、r=、ノゝ)
   ヽr'_')_;、_'-_>
     |,<_.rト-'|
    ,.r' 、ソゝ^ヽ、_
   !''‐".:l└‐‐--

174 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/23 00:40 ID:C2eJhwzJ
お待たせしました。20話が書きあがりました!

 ハート・プリズナー 第20話

 −ここは、地獄とは名ばかりの、天使が飛び、白き雲で覆われた天国のような場所だ――
 しかし、それは偽りの姿…生きた人間を見るや、天使は満面の笑顔で近づいてくる。
 少しでも気を抜くと、たちまち血の海に沈められるだろう−

 −なぜ、上の老人共がこのような場所を望んで作り上げ、そして封印してしまったかは知らねぇ。
 だが、その落とし前が俺たちってんなら、こいつぁとんだ貧乏くじだ。
 −けどよ、この弱まった封印を縛り直して、元通りにできるのは、もう…俺たちだけだ−

 −この地獄は、まだ先が要として知れず、まだ一向に最深部につく気配が無い。だが…
 今までどおり、つらつら思いつきの詩を並べていくだけさ――ここの主の元につくまでな−


「では、改めて紹介しよう…我らの新たなメンバー、エミリアだ」
「エミリアです、よろしく」
 あの後、ルーファスの元を訪れ、正式にグラディウスのメンバーになる事を告げたエミリア。
 そして仲間への入隊挨拶をエミリアは行っていた。
「いいよいいよ、そんなにかしこまらなくても。何回あいさつされても金が入るわけじゃないんだし」
「アニー、もう少し言い方があるでしょう…こちらこそよろしくね、エミリア」
 3人で戯れていた時に、ルーファスが一つ咳払いをし、エミリアに話しかけた。
「エミリア、これでお前もグラディウスの一員になった訳だが…早速だが、お前には訓練を受けてもらう」
 訓練、などというスポーツ物のドラマでしか聞かないセリフを聞き、エミリアは一瞬戸惑った。
「えーっ、訓練!?そ、そんな事をしなくても私は…」
「そんな細い二の腕で何が出来る?それにライザから聞いたぞ。何でも裏通りで襲われたそうだな」
「う…そ、それは…」

175 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/23 00:41 ID:C2eJhwzJ
「今は言い訳なんて聞きたくないな。お前もあいつに復讐してやりたいんだろ?」
 −そうだ。自分の目的はあくまで復讐…あいつを倒すためなら、私は…!−
「…ええ、そうね。今は泣き言言ってる場合じゃなかったわ。で、訓練って何をすればいいの?」
「何、簡単なもんさ。アニー、エミリアのサポートを頼む」
 アニーはオッケーと返事して、エミリアを真ん中の部屋へと連れて行った。

 …そこには、人型の的が遠くに5,6個並び、部屋の脇には暗視ゴーグルと銃が一丁置かれていた。
「これは…この銃であの的を狙えばいいのかしら?」
「そうよ。弾は6発、できるだけ的の頭や胴体を狙っていくの。的は勝手に動いたりしないから、エミリアでも大丈

夫だよ」
「そうかな…?よーし、とりあえず…半分の3発は当てるわよ!」
「そうそう、その意気!それじゃ、私は廊下で待ってるから、終わったら言ってね」
 アニーは、ゴーグルをかぶるエミリアを確認し、部屋を出た。
(エミリアなら、きっと大丈夫よね。あの娘、無意識下だったけど…ルーファスの銃技を上回っていたもの)
 ディスペアでの戦いを思い出し、アニーは気長に待っていた。

「…おっそいなーー、もう1時間は経ってるのにまだ出てこない…エミリアは何してるんだろ?」
 アニーがいらつきながら部屋の前でグチをこぼしていると、ふいに前の扉が開いた。
「ごめん、アニー。お待たせー…」
 中から出てきたエミリアは、先ほどとはうって変わって、落胆した様を見せていた。
「ど、どうしたの、エミリア…?」
「あはは…頑張ったんだけど…結局、5分の1も当たらなかったわ…」
 その言葉を聞き、アニーは顔を
「え…じゃあ今まで練習してて、その4分の1も当たらなかったって事?じゃあ、何発撃ったの?」
 アニーの問いにエミリアはうつむきながら、ひぃふぅみぃと数えだし…
「49…う〜ん、大体だけど、80回ぐらいはマガジンを入れ替えたと思う…でも、全然当たらないから、ついムキ

に…」

176 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/23 00:47 ID:C2eJhwzJ
(6発入ったマガジンを80回装填…480もの弾を撃って当たったのは…100発以下!?わざと加減してるとしか思えないわね…)
「アニー?ちょっと、どうしたの」
「ううん、なんでもない…ちょっとめまい起こしただけ…」
 一からの素人を鍛える事の大変さを、改めて思い知るアニーであった。

「エミリア、とりあえずこの中だけで鍛えようと思ったけど、ちょっと間に合いそうに無いからちょっとプラン変更するね」
「プ…プラン変更?もしかして、銃はダメだとか…」
「あー、そんなことしてたら完全にジョーカーの足取り逃しちゃうからダメ。とりあえず、実戦訓練。これしかないわ」
 動かない的を狙った訓練の次にいきなり実戦…という過酷な難題を突きつけられ、戸惑うエミリア。
「じ、実戦!?私止まってる的ですらロクに当てられないのに実戦なんて…」
「だからこその実戦よ。あんな動かない物相手に強くなろうなんて思うほうが無理!一に戦闘、二に戦闘、三、四がなくて、五に勝利よ」
「…そのフレーズ、微妙に間違ってるような…おまけにどこかで聞いたような…」
「細かい事は言いっこなし。さ、ついてきな」
 こうして、アニーに引きずられる形で、エミリアは特訓場所、下水道へと向かった。

「さ、ここが下水道よ」
「明かり以外、ほとんど何も見えないわね…それになんか変な匂いもするし…」
 クーロンの下水道は、それぞれの区画に分けられた大きな施設である。中は点検などがそうなされておらず、異臭が当たりに立ち込めていた。
「きれいな下水道なんてあるもんですか。いいエミリア、ここでは通路の奥にクレジット入った袋があるから、それを回収して脱出するのが目的よ」
「わ、私にそんな事できるかしら…?」
「なに弱気になってんの。これぐらい朝飯前よ!とか言ってもらえないものかねぇ…まず、あの曲がり角を曲がってった所に袋があるから、それを取りに行こ」
「う、うん。やってみる」
 アニーが後ろにつき、おそるおそる曲がり角に向かっていたその時だった。
 天井から、スライムが落下してきた!

177 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/23 00:48 ID:C2eJhwzJ
「ひぃっ!」
「エミリア!あんたは早く袋を取ってくるの!私は、あんたの後ろの奴は斬ってあげるけど、あんたの前にいる敵は自分で対処する事。いいね!?」
「そ、そんなの…いいわ、この銃があるのは、何より身を守るためだもんね。やってみる!」
「そうよ、その意気!」

 後ろをアニーに任し、エミリアは走り出した。
 曲がり角を抜けるその直前で、下水から大きな蛙と、フードを被った幽霊と出くわした!
「動かない的には、大して当てられなかった…それでも…!」
 エミリアは蛙に向けてアグニCP1の引き金を引いた!
 対する蛙は横に逃げた…が、元からそれていた弾道に自ら入ってきた蛙は、弾に脳天を打ち砕かれた。
「こ、これは怪我の功名って奴ね…そして次は、アイツね!」
 フェイトードが倒れ、次にゴーストがエミリアに迫ってきた!
 ゴーストはその布の中から突然手を伸ばし、エミリアに掴みかかってきた! が、今のエミリアには、これぐらいの敵の動きはすでに読める力がついていた。
(なんだか自分じゃないみたい…だけど、あの骸骨むかでの動きに比べれば、まるで止まっているように感じる…)
 エミリアも、逃げ回っているだけではなかった。敵の動きに合わせ、的確に弾を撃ち込んでいた。
 だが、相手はひるまず、エミリアに掴みかかってくる。
「くっ、銃弾は効果が無い…!?残りの弾は5発…このままちまちま撃っても敵は倒れてくれなさそうだし…そうだ!」
 エミリアは一旦動きを止め、銃を構えた。目標が止まったのをいいことに、ゴーストは再び襲い掛かってきた!
(1発1発の効果が薄いなら、まとめて撃ちこめばそれ相応の効果があるはず…!)
 布から伸ばされた腕が、今にもエミリアの首にかかろうかという、その時!
 エミリアは敵の頭に弾を撃ち込み、その後コートの下に撃ち込んだ!その刹那、ゴーストのを左右の部位を弾で打ち抜き、最後の弾をド真ん中に撃ち込んだ!

 伸びかかった首筋への腕が消え、何も無かったように1枚のローブがその場に落ちた。エミリアの勝利だった。
「そうだった…私って、本番向きの人間なの、すっかり忘れてたよ」
 こうして、クレジットの回収に成功した。


178 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/02/23 00:51 ID:C2eJhwzJ
「やったじゃない、エミリア。ノルマクリアよ」
「うん、思ったより簡単だったわ」
「それじゃ、アジトに戻りましょうか。いつまでもここにいたってしょうがないし」
 帰る途中、アニーは十字型に穴の開いたボロボロのローブを見つけた。
(この穴の開き方は…まさか十字砲火…!? いや、この銃技は、熟達した腕じゃなきゃやれるものじゃないわ…あの時ならまだしも、今のエミリアにこんな事は無理よね)

 この日の訓練は、エミリアに少しの自信と、大きな成長を与えた。

>>170
とりあえず、大体の構想は練ってるんで、その日を楽しみにしてもらえると嬉しいです

179 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/23 22:34 ID:aTzWl2Hq
相変わらず(゚д゚)ウマー
いきなり、十字砲火覚えるとは、流石はエミリア

180 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/24 23:31 ID:6mvAUMqN
詩集は、初代ブルージュ?
地獄で書いたものをゲートで飛ばしたのかな。

181 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/02/27 04:40 ID:IEAZKyIl
毎回戦闘シーンの描写がイイ!ですなおもしろい

182 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/02 00:14 ID:Ak/owntW
ほしゅしゅ

183 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/02 23:03 ID:kG3hcyza
IDにSaGaとかでないかな。

184 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/03 19:24 ID:OIx+zINM
test

185 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/06 16:21 ID:cIl+303p
tes

186 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/10 03:12 ID:cw5r3EW8
te

187 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/10 23:16 ID:suUxNlZf
t

188 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/14 05:19 ID:m4XHF295
 

189 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/16 22:59 ID:264zuToT
t

190 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/03/18 17:24 ID:d+stSqOi
遅筆でスマソ…21話が書きあがりました。

 ハート・プリズナー 第21話

『人は弱き葦だが、考える事ができる。
 だが、己は弱いと思い込むその心こそが真の弱さである』
                      −名もなき詩集−

「ただいま〜」
 エミリアとアニーは勢いよく挨拶しながら、アジトに帰ってきた。
「うむ。二人ともご苦労だった。それでは、次の任務まで自由行動とする…アニー、ちょっと来てくれ」
 ルーファスはアニーを呼びつけ、エミリアが即戦力として通用するかどうか聞いてみた。
「ご苦労だった、アニー。で、エミリアは実戦でも通用するだろうか?」
「私たちのサポート付き、っていう条件なら、イケルと思うわよ」
 そのアニーの解答に、顔をしかめるルーファス。
「…確かに単独の任務は辛いと思うけど…まさか、いきなり単独任務を言いつける気じゃないでしょうね?」
「…そのまさかだ。実はエミリアをシンロウに遣わせようと思う」
 その返答を聞き、顔を真っ青にするアニー。
「…本気で言ってるの!?シロウト同然のエミリアなんて、一分と持たないわよ!」
「それは承知だ。だが、LP1の犠牲でたやすく潜入捜査できるなら安いもんだろう?」
「確かにそうだけど…あくまでエミリアはオトリという訳ね。でも新米をオトリに使うなんて、あんたも性悪ね」
 部屋に戻ろうとしたルーファスは、去り際にこう言った。
「あぁ、よく言われるよ」

 アニーが部屋に戻ると、エミリアがまだ部屋にいた。
「あれ?自由行動なんだからてっきりショッピングにでも行ってると思ってたわ」
 そんなアニーの言葉に、やけに暗い顔で答えるエミリア。
「3日前の私ならそうしてたけど、なんだかそんな気分になれないのよね…」
「その気持ち、わかるよ。私も1年のうち5ヶ月はこの服着てるからね」
 流石にそれはマズいだろうと考えているエミリアに、アニーはこう切り出した。


191 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/03/18 17:25 ID:d+stSqOi
「でもね、今はいいけど、いつか元の暮らしに戻ったときに、そういう事して忘れると戻れなくなるよ。暇な時はぶらぶらしたほうがいいよ」
「…そうかもね。でも、私に普通の日々なんてまた過ごせるのかな…?」
 弱気なエミリア。アニーはわざとらしく怒ったように、だが優しくエミリアの額をこづいた。
「こら!」
「ちょ、いきなり何するのよ」
「そんな感傷的にならない。私まで気が滅入っちゃうよ。エミリアならまた日常に戻れるよ…まだ、私ほど死線くぐってないし…」
「? アニー、今何か言った?」
「ううん、何も言ってないよ。それより、今日ぐらいは、エミリアに付き合うから気ままに買い物でもしよっか」
「でも、私そんな気分じゃ…」
「いいの!これは決まり、決定事項!おっと、その前にルーファスに軍資金貰いに行かなきゃ」
 さらりと言ったアニーの大胆発言に、驚くエミリア。
「ダ、ダメよ!そんな事でお金を貰ったりしちゃ!」
「いーのいーの。こーゆー事に使ってこそ紙幣価値が生まれるってもんだよ。とりあえず500クレジットほどせびるか」
 そうして、アニーはルーファスに軍資金を貰いに行った。
「いいのかしら、こんな事でお金をもらったりして…」
 アニーを待ってる間に、ふと、アニーがつぶやいた言葉を思い出した。

『−いつか元の暮らしに戻ったときに、そういう事してると、戻れなくなるよ?−』
『−エミリアなら、また日常に戻れるよ−』

「ごめんね、アニー…レンが死んでから、私にとっての日常は、もう2度と訪れないのよ…彼こそが、私の戻れるべき場所だったから…」
 そしてこの日は、一日中アニーの払い下げ武器巡りにつき合わされたのは、言うまでもなかった。

 −次の日、ルーファスは皆を集めて、新たな任務を伝えた。
「シンロウ王国で開かれる仮面武闘会にジョーカーが現れるという情報を掴んだ。奴も武闘会に出るかは分からんが出向く価値はあると思う」
 そして、ルーファスはライザに向き直った。
「そこで、合気道に長けるライザに武闘会に出てもらいたい」
「私は別に構わないわよ。むしろ望むところかしら」
「そうか。助かる…」

192 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/03/18 17:26 ID:d+stSqOi
 …昨日、あれだけアニーにくどくど言われて、エミリアを使うわけにもいかんだろうしな。
 ただ、せびられた500クレジットにはあまり納得いかないが…
 だが、ここで予想だにしない声が割っていった。
「ハイハイハイハイ!私が行きます!!」
 なんと、エミリアが自ら仮面武闘会出場に名乗りを上げた。
「エ、エミリア!?ちょっと、何するか分かってるの!?」
 慌てるアニー。自ら危険な捜査に入っていくエミリアの意図が、アニーには分かりかねた。
「だって、仮面舞踏会でしょ?私にうってつけの任務じゃない。私の社交性を発揮するときが来たわ!」
「…エミリア、多分貴方が思い描いてる事と、この任務は相当食い違ってるわよ…?」
 社交性なんて…と言いかけたところで、ルーファスの一声。
「うむ、よかろう」
「ルーファス!?な、何考えてるのよ!昨日の私の言葉、忘れたとは言わせないわよ!」
「本人が自ら名乗りをあげてるんだ。本人の意思を最優先だからな。悪いがライザ、エミリアに譲ってやってくれないか?」
「う〜ん、せっかくの武闘会なのに、残念ね…ま、いいわ。頑張って、エミリア」
 エミリアは胸を一つ叩き、自身ありげに答えた。
「まっかしといて!絶対ジョーカーを捕まえるんだから!」
 アニーは、もはや二の句を告げる気力さえ持っていなかった。

 翌日、一向はシンロウに向かった。
 シップから見えるシンロウは、中央にそびえる王宮を始め、古代のシップが墜落し、原形をとどめず遺跡となった物、そして地殻変動で突如姿を現した遺跡が主なリージョンだった。
 それ以外は一面森、森、森…見渡す限りうっそうとした森が茂った、遺跡がなければ見向きもされないよなリージョンである。
 間もなくシップは発着場に着陸し、目の前に悠然とたたずむ王宮へと、足を運んだ。

「はい、これがエミリアの武闘会への衣装ね」
 受付の前で、手渡された紙袋。
「え?衣装なら、自分で用意した奴があるから別にいいよ」
「そうもいかないのよ。とにかく、この衣装に着替えて。この場に相応しい服装がその中にあるわ」

193 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/03/18 17:27 ID:d+stSqOi
 目を輝かせ、エミリアに期待の眼差しを送るライザ。エミリアも、とうとう折れた。
「わかった!着る!!着るから、お願い、その着てくれ光線送るのやめて!」
「嬉しいわ。わざわざあつらえた衣装が無駄にならなくて」
 エミリアはしぶしぶ更衣室に入っていった。ライザの眼差しを受けながら。
 エミリアが着替えている間、アニーはライザがあっさり出場辞退した理由を聞いてみた。
「でもライザ、あんたほどの格闘オタクが、どうして参戦譲ったの?」
「あぁ…血沸き肉踊る拳と拳の果し合い…やっぱりこういうのは、観るのに限るわ…アニーもそう思うでしょ?」
 ライザは頬を蒸気させ、瞳をうっとりさせながらつぶやいた。
「そんなもんかねぇ…あ、エミリアが出てきた」
 更衣室の扉が開き、エミリアが帰ってきた。が、何か様子がおかしい。
 やたらもじもじして、気恥ずかしそうにこちらに向かってくる。辺りをうかがいながらやってきたエミリアの格好を見ると、それも納得できた。
 エミリアのコスチュームは、限界ぎりぎりのハイレグに、肌の露出も多いレオタードだった。オマケに頭には虎を模したマスクを被っている。
 だが、それよりも視線を集めたのは、マスクとレオタードの統一された、着るのも恥ずかしそうなピンク色だった。

「ちょ、ちょっと、何よコレ!この常識外れのトンデモ衣装は!」
 だが、しっかり着込んでいるエミリアが顔を真っ赤にして言っても、全く説得力がなかった。
「あら、仮面武闘会に相応しい衣装じゃない。きっと貴方の闘争本能を蘇らせるわ!」
「その前に、私が恥ずかしさでノックアウトよ!第一、舞踏会にこんな衣装着るわけ…」
 よく見ると、アニーが、ご丁寧に『武闘会』と書かれたプラカードを上に上げてくれていた。
「そんなの、聞いてないわよ!ごめん、私パスするわ…」
 その弱気なエミリアの台詞を聞いたとたん、ライザは顔を真っ赤にしてエミリアの両肩を掴んだ。
「逃げるの!?また貴方は逃げ出すの!?いい、これは貴方への試練なの!人は誰しも試練を乗り越えるの!」

194 :水君 ◆S0AqH3B2f. :04/03/18 17:30 ID:d+stSqOi
「ラ、ライザ…?」
「見える?目の前のハードルが…?今このハードルを乗り越えなければ、ジョーカーというゴールラインがまた遠ざかるのよ?」
「目の前の…ハードル…?」
 ライザは息を荒立て、さらに目を輝かせ、エミリアに理を説いた。
「そう!ここにいる猛者共を破り、蹴散らし、勝利する事で、貴方はまた一歩ゴールに近づくのよ!」
「そう…かな?」
「そうよ!大丈夫、貴方は負けないわ!だって、私の闘気が込められた衣装をまとっているんだもの!勝ちはあっても負けはないわ!」
「そう…よね。そうよ、私は負けないわ!」
「その通りよ!さぁ、嵐吹き荒れる戦場へいざ往かん、ピンクタイガー!!」
「よぉぉし!!」
 そんな二人を見つめて、途方にくれるアニー。
(エミリア、逃げてもいい事だってあるんだよ…?)
 そんなアニーを一人残して、エミリア…いや、ピンクタイガーは受付を済ませ、リングに向かって行った。

 ピンクタイガーが向かった後、一人のポリマースーツに身を包んだ青年が受付に辿り着いた。
「リングネームをお聞かせください」
「え〜っと…レ……レ………レ…」
「レレレですね。それではリングへどうぞ」
 果たして、ピンクタイガーを待ち受ける運命とは…!?

>>180
そうです。ゲートで飛ばしたかどうかは…どうなんだろ(汗
>>181
ありがとうございます。構想練るのは結構楽しいんですが、形にするのが難しいんですよ。
でも、もっと楽しんでもらえるように精進あるのみです。

195 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/18 22:32 ID:trkFKjYf
ピンクタイガーキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

確かに凄いコスチュームだよなw

196 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/18 23:26 ID:NLBXf/+B
レレレもキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
今回も面白いなぁ

197 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/21 17:30 ID:xqYj5ZcU
鯖移転

198 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/24 23:18 ID:81B74mKN
助けてアルカイザー!

199 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/25 06:02 ID:iPJlsR3t
|ヽ         /!
    ! |  ,.-‐‐-、  r"/
   l ゙"i I Iノ ノ ,'>-r,."
   |レ'" ̄ ̄"‐-、l/
   |_i:::..__..::::::::ノ,!   レレレにまかせろ!!
   _ト、,,____,,..ノ^   
    ト-,ヘ、r=、ノゝ)
   ヽr'_')_;、_'-_>
     |,<_.rト-'|
    ,.r' 、ソゝ^ヽ、_
   !''‐".:l└‐‐--

200 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/25 10:50 ID:sGlyPXOe
アル・・・・rerereキタ━!
頭ズレてますよ。

201 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/28 17:00 ID:l33ajLm9
   |ヽ         /!
    ! |  ,.-‐‐-、  r"/
   l ゙"i I Iノ ノ ,'>-r,."
   |レ'" ̄ ̄"‐-、l/
   |_i:::..__..::::::::ノ,!   アルカイザーにまかせろ!!
   _ト、,,____,,..ノ^   
    ト-,ヘ、r=、ノゝ)
   ヽr'_')_;、_'-_>
     |,<_.rト-'|
    ,.r' 、ソゝ^ヽ、_
   !''‐".:l└‐‐--

202 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/03/31 20:19 ID:aFSKpgvl
ほしゅー

203 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/02 11:25 ID:W4gFeIaP
補修

204 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/05 16:53 ID:r7BX6m7/
捕手

205 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/08 23:53 ID:s8SZ76lR
補習

206 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/11 11:12 ID:0AtzFxEy
助手

207 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/13 22:02 ID:d1gGgexp
補充

208 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/19 02:27 ID:37qkGw7p
把手

209 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/23 17:58 ID:m382nPt7
今回遅いなぁー。
確かオリジナル展開と言っていたから、時間かかってるのか。

210 :名無しさん@どーでもいいことだが。:04/04/24 22:44 ID:t3QliOAH
このスレが落ちてもう無いと思ってたりして?
とにかく勝手に待ってるよー保守

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