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【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第19部

1 :作者の都合により名無しです:04/04/02 00:04 ID:cPVYFZ3H
これはえなり2世の数奇な運命を追った奇妙な冒険である。

前スレからの続き、行くぜ!!
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1078322116/

ルール! それはここに書き込む際の最低限のルールである!
・過去ログを見てストーリーの流れくらいは把握しておく事!
・リアル故人は出さない事! なぜなら不謹慎だし色々あるからだ!
・漫画のキャラをあんまり出すな! ここのメインはあくまで漫画家だ!
・相談するのは程々に! ルールを守り自分の書きたい物を書こうな!
・先人の意思をなるべく尊重しよう! 壊すにも壊すルールがあるのさ!
・誤字脱字の訂正は必要最小限にとどめよう! 投稿前に内容確認!

↓過去ログを参照したくなったらこちらのサイト
http://isweb43.infoseek.co.jp/novel/enari2nd/(〜8部)
http://mypage.naver.co.jp/komaking/enari-house2.htm(9部〜)

↓キャラクターを忘れたりキャラの動向が掴めなくなったらこちらのサイト
http://members2.tsukaeru.net/redman/index.html

※したらばの関連スレは現在書き込み禁止期間中です

2 :作者の都合により名無しです:04/04/02 00:06 ID:cPVYFZ3H
過去ログとか
第1部http://ebi.2ch.net/ymag/kako/1005/10056/1005603546.html
第2部http://ebi.2ch.net/ymag/kako/1006/10062/1006290865.html
第3部http://comic.2ch.net/ymag/kako/1008/10088/1008862285.html
第4部http://comic2.2ch.net/ymag/kako/1022/10224/1022478173.html
第5部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1043128803/l50
第6部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1050213697/l50
第7部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1054732518/l50
第8部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1056214706/l50
第9部Ahttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1056986536/l50
第9部Bhttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1057574190/l50
第10部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1059402962/l50
第11部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1061047834/l50
第12部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1062766295/l50
第13部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1065342319/l50
第14部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1067586160/l50
第15部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1070374232/l50
第16部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1073532393/l50
第17部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1076777860/l50
第18部http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1078322116/l50

したらば(閲覧用)
http://jbbs.shitaraba.com/comic/31/

3 :作者の都合により名無しです:04/04/02 00:07 ID:cPVYFZ3H
  ☆なんとなくそれっぽいあらすじ☆

時は近未来。野球がシーズンオフを迎えている頃。(2012〜3年)
冨樫義博の遺産ファイルがエジプトで発見されたのを始まりとして、
一見平凡な少年「えなり二世」はファイルを巡る争いに巻き込まれてしまう。
この時代の漫画業界を表に裏に支配する男・矢吹は兵力獲得のため、
賞金10億を賭けたバトルトーナメント大会を巨大戦艦内で開催する。
しかし歴史の裏では神の手先ゴッドハンド・闇の支配者妖魔王一派・
漫画界の秩序回復を図るも内部分裂が甚だしい評議会・
10年前に東京で大災害を起こした少年とゆかいな仲間たちKIYU・
さらにはゴッドハンドを実質支配する軍師横山のしもべたち十傑集+五虎大将・
横山の姦計で矢吹の下を離れ結成された狂人軍団最後の大隊と、
フリーキャラ含めて右も左も敵だらけで、なんだかえなりはピンチです。

ブロック決勝も終わり、選出された4チームと、
負けた5チームの希望者たちが集まった交流会という形で、
鹿児島→別府で開かれた≪温泉慰労会≫……だがしかし!
主催者の目論み『来るべき動乱に備えて横の結束をはかる』計画は見事に大外れ。
妖怪の血に頼らざるを得なかった瀕死の留美子の暴走が、ささやかな横糸を血色の爪で切り裂いた!
留美子と縁あるサンデー&ガンガン一派は彼女の生存と引き換えに、
多くのトーナメント参加者を敵に回す事になりそうな、嵐の予感。
やがて始まるだろう小学館と秋田書店の戦争を前に、彼らの運命はいかに?

戦火に燃える別府は一難(鬼岩城戦)去ってまた一難(無礼ド攻防戦)!
空を支配する婢妖の大軍、未だ解けぬ傀儡の舞、漫画家同士の血で血を洗う争い。
遥か矢吹艦でのキャノンボール大会にゆで将軍や内藤奪還バトルも、あれやこれやと大騒ぎ。
空も海も大地も、あの世もこの世も安息の地などなく―――
ただ混沌と大戦(おおいくさ)があるのみ!

トーナメント再開までに何名の戦士が命を散らす!?
別府まるごと超決戦!激突・百億パワーの漫画家たち!!
……前スレ一度も出番がなかった、えなりがんばれ超がんばれ。

4 :王大人:04/04/02 00:08 ID:cPVYFZ3H
それでは始めぃ!!

5 :作者の都合により名無しです:04/04/02 01:18 ID:a0d1thVD
乙一〜 ……(;△;)ショボソ

6 :獅子身中の鬼神!!:04/04/02 13:10 ID:eL1473yh
「説明が―――必要なようだ」
そこには、旅館中から漫画家と、そうでない者が集まっていた。
あれから十秒とかからず、浴びせられる悪意を、柳のようにかわし口を開いた城平は
怒鳴るでもないのに、良く響く声で
「―――まず」
奏でようとした論理が、しかしそこで止まる。
先が無いからではない。
見渡した風景に、違和感を感じたのだ。
「…………?」
……なんだろう
囲む者、囲まれる者、それぞれに、別の沈黙と疑問が落ちる。
(……余湖・森田・技来・森・松江名・井上・伯林・施川・松島・宮下……)
順番に首を巡らせ、『その男』と目が合って
理解より早く、禿頭が「ニカリ」と笑う。
「……マズイ……」
「?」
呟く、城平のこわばった表情に、向かい合う井上達は、怪訝そうな顔でこちらを見ている。
城平の視線の先で
雷より早く、宮下の貫手が、松島の鳩尾に突き刺さった。
「ゥッ……!」
小さくうめいて、ズルズルと崩おれる松島。
「ムゥ!?大丈夫か!!!お主!!!」
自分でやっておいて、白々しく宮下が支える。
井上や技来からは後ろにあたる位置。血の川が、やがて湖となった。
「松島!!!」
どちらかというと冷静だったチャンピオンチームに、激震が走った。
振り返ったそこで、突然仲間が瀕死に陥っているのだ。
一体、何が起きたのか。
「……ワシは見たぞ!!そこなチンチクリン女が、この男に何か不可思議な力で、致命の一撃をあたえるのをっ!!!」
血管の浮き出た顔で、宮下が指したのは金田一。
そんな曖昧な指摘もないだろうが。『こいつそれくらいやりそう』なのは

7 :獅子身中の鬼神!!:04/04/02 13:12 ID:eL1473yh
ガンガンチームですら認めざるをえない、この女特有の雰囲気というものだ。
ここで例の『いかにもなんか企んでそうな顔』で口端を曲げたりすれば、その時点で犯人は確定されていただろう。
しかし女もさるもの。
「そんなっ!?いきなり何を言いだすんですかっ!?」
営業用(可憐な少女)の顔にチェンジして、潤む目で無実を訴える。
「……というより、やったのはオヌシであろう!!私こそ見たぞ!!!」
位置関係で、自分達にしか見えなかったのは痛いが、雷句もびしりと宮下の腕を指摘する。
「その腕!血塗れではないか!!」
だが懸命に血を抑えようとする手が、赤く染まるのは当然のこと。
真実の紅は、既にそれが何によるものなのか、まるで見分けがつかなくなっている。
「おいっ!?松島!!松島よっ!!一体誰にやられたじゃんっ!?」
余湖の呼びかけに、うっすらと目を開いた松島が
最後の力で持ち上げ、指差したのは……
「バカな……」
金田一蓮十郎。
ぱたり、と落ちた手が。彼の全てが尽きたことを、静かに知らせた。
やがて、チャンピオンチームの、怨と涙に暮れる瞳が、いくつもいくつもガンガン&サンデーに突き刺さる。
「説明……とやらを聞こうじゃねえか。」
言葉と裏腹に、各々の武器が構えられる。
金田一は金田一で、営業やめて「チッ」とか言うもんだから、余計に誤解を生む。
「すまんな……俺のミスだ。」
城平の小声。
宮下がここに居ることも、狂気の鬼人となっていることも、全て知っていたのに。
高橋留美子の妖気を感じて以来、どうも調子が乱れている。完全に忘れていた。
おそらく、意識を取り戻し、鎖を自力でブッ千切り、より多くの殺戮を楽しもうと、どこかでこういう機会を待っていたのだ。
タイミングのよさや、留美子戦で居なかったことなど、指摘できることはいくつもあるが……
(無駄だろうな)
論理というものは、それを受け取る側に幾許かの冷静さは不可欠なのだ。
(……となると、逃げるしかないわけなんだが……)
森田や松江名など、表情に微妙なものを残した連中もいるにはいるが、基本的に周りは全て敵。

8 :獅子身中の鬼神!!:04/04/02 13:13 ID:eL1473yh
「紙吹雪がありますが……なんとかしましょうか?」
トランクに手を突っ込んだ山田が、控えめに問うてくる。
「いや……」
この状況では、生半可な目眩ましは意味があるまい。
せめて―――

―――――カラァン、カラカラ……

城平が今頭に浮かべたそれが、嘘のように足元に転がる。
「!?―――金田一!!目を瞑れ!!!」
指示して、自らも顔前で両手をクロスさせる。
次の瞬間、その閃光手榴弾が炸裂し、膨大な光量が、ほとんどの漫画家の世界を真っ白く焼いた。
無言のまま金田一が、あうあうと手探る山田と樋口を一呑みにし
同じく「ナニも見えぬのだ――!?」と暴れる雷句の服を、城平が引っ掴む。
「塀ですッ!!!」
さらにどこからともない叫びと共に
投入されたスモークグレネードが、走り出した背後で落ち、爆裂する。
もうもうと広がる煙より早く。城平と金田一は、松椿と道路を隔てる塀を飛び越え、かろうじて死地を後にした……。







「クソッ!やっぱあいつらだったんじゃん……っ!!」
ようやく煙の晴れてきた中庭で、余湖が、腕の中の冷たい松島に涙していた。
こいつは性格もあまりいいとは言えないし、才を鼻にかけるようなところがあった。
しかし、それも含めてチャンピオンチームでは、やんちゃな弟のように可愛がられてもいたのだ。

9 :獅子身中の鬼神!!:04/04/02 13:14 ID:eL1473yh
「仇は討つじゃん……っ!!」
チームメイトと共に、『他の自分達』は、既に追撃に移っている。

「……でも妙じゃねえか?」
松椿に残った、『片翼の鳳凰』により死の淵から生還した森田が、納得いかなそうに松江名に訊ねる。
「あいつらがそこまでの悪党だってんなら、なんで俺等を助けるような真似を?」
卑妖にしろ、高橋留美子にしろ、必死で止めていた風にも見えた。
「……それはおそらく、奴等も一枚岩ではないということであろう。」
宮下が横槍を入れながら、もっともらしく頷く。
「治療については至極簡単。あの治癒術は、範囲を特定することができんのだろうよ。」
雷句のおまけのようなものだ、そう言っているのだ。
「……そう……かな……。」
だが、たしかに今更遅い。井上や許斐は既に飛び出した後だ。

(グフフフ……。せっかく生まれた疑心暗鬼と深い溝。それがお涙頂戴や、妙な理屈で収まってしまっては面白くないわい。)
心中の邪悪な嘲いを全く表面に出さず、宮下は親指の上で五ミリほどの礫を弄んでいる。
『翔穹操弾』
このドリルを二つ繋いだような特殊礫は。
相手の肉体に撃ち込むことにより、筋反射を操り、その行動を支配することが出来る。
これにより松島の最後の命を操り、金田一への松島殺害疑惑を決定的なものとしたのだ。
人の断末魔すら利用する、まさに鬼畜の所業であった。
(せいぜいこのワシを楽しませる為に、殺し、殺され、殺しあってもらわねばのう!!
 ……相争い、互いに息が切れたところで、皆殺しにしてくれる!!!)
最早その男は『粗にして野だが卑にあらず』と呼ばれた『黄金五聖人』の一人ではない。
カムイに倒されても正気に戻らぬ宮下は、完全な畜生道に堕ちていた。

10 :救援者の正体!!:04/04/02 13:16 ID:eL1473yh
そして松江名は、そんな宮下の冷たい横顔を、じっ、と見つめていた。







赤と黒の夜を走りながら。
追いついたその男に、城平はすこしだけ虚を突かれた。
「……水野かと思ったが……」
そういえば、男の声だったか。
「助けてもらったことは礼を言おう。……だが、お前は誰だ?」
油断無く、半身で銃に手を伸ばす。
「…………」
金田一は、微妙に意地の悪そうな顔で、そんな城平を見上げている。
「……いや私ですよ。ていうか、チームメイトのこと忘れないでくださいよ……。」
振り向いた男は頭をかきながら、困惑したように見つめ返してくる。
丁寧な言葉遣い。シンプルな軍服にアーミーブーツ。黒髪の下の顔は、城平に劣らぬほど整っている。
「……悪いが覚えが無い。」
神速で抜かれた城平の銃口が、おでこにピタリと合わせられて。
慌てたように手を振るその男は、こう言った。
「いや!私ですって!!……松沢夏樹!!!」


……………………………


「うぞ。」
マヌケに崩れた、城平の珍しいギャグ顔に
金田一が頭を揺らし、音も無く笑った。

11 :作者の都合により名無しです:04/04/02 14:51 ID:DnMNIPWg
新スレ早々、新たな犠牲者が・・・
しかし、宮下鬼畜バージョンは、暴走留美子以上にタチが悪いのう

12 :作者の都合により名無しです:04/04/02 15:04 ID:xvciRNDT
  /''⌒\
 ,,..' -‐==''"フ + . .*
  ゜(n‘∀‘)η .+ ハリー キタワァーーー!!!


13 :ラウンド3:04/04/02 21:26 ID:WOPI4JFQ
前スレ137の続き

窮地の由利に、わざわざ『黄金剣』を手渡してやった岡田。
その真意は不明だ。だが、その行為を自分への侮りだと、そいつは受け取った。
かつて、岡田と2度に渡って闘った、この男だ。
戸田「オイ、余所見してんじゃねェぜ、鎧の兄ちゃんよ。手前の相手は俺だろが」
岡田「……御前との格付けはすんだはずだが」
戸田「人を勝手にランク付けすんじゃねェッ」
キュバッ!
周囲の岩が粒子化し、戸田の右腕をアルター『シェルブリット』に再構成する。
寝ていた髪が、戸田の闘志を表すようにザワザワと逆立った。
猛然とダッシュしながら、戸田が右腕を思いきりブン回した。
岡田「フッ」
戸田「涼しげだな、そのツラ歪ませてやッらァアッッ!!」
武術的な型も、戦略的な体術もない単純な打撃。
岡田が軽く首を逸らしただけで、その一撃をかわした。
勢いあまった戸田が空中で身を捻りながら、岡田の後方に着地する。
戸田「このッ」
岡田「フッ、なかなかに鋭い」
戸田「見下すんじゃねェッッ!!」
余裕の表情を浮かべる岡田の態度に怒り、戸田がさらなる速さで襲いかかる。
それを迎え撃つ岡田の拳が黄金の閃光を放った。
          ラ イ ト ニ ン グ プ ラ ズ マ
岡田「ヌルイッ、『 雷  光  放  電 』 !!」
たちまち空中で幾重にも交錯する、数千の光線。
岡田の必殺の光速拳が戸田に襲いかかる。しかし!
戸田「ノロイッッ!」
なんと戸田は、全身で大きく円を描くような動きにて、全ての拳をかわしていたッ!
岡田「何ッ!?」
驚愕する岡田の目の前で、戸田が自慢の拳で、地面を殴りつけた。
次の瞬間、戸田は高々と宙を飛び、拳を振りかぶっていた。


14 :ラウンド3:04/04/02 21:27 ID:WOPI4JFQ
戸田「衝撃のシェルブリットッ!!」
叫び声をあげた瞬間、戸田の右肩から伸びた三枚羽のひとつが弾け飛び、エメラルド色の粒子がジェットエンジンの炎のように噴出した。
その勢いで加速し、空中にて高速で楕円を描きながら、戸田が放った。
     ク リ ス タ ル ウ ォ ー ル
岡田「『 結  晶  障  壁 』 」
その目前に、透明の障壁が立ちはだかった。だが、お構いなしにその上から、
戸田「オォラアッッ!!」
全体重に十分な加速が上乗せされた拳が叩きこまれた。
あまりの衝撃に、空間が一瞬、歪んだかとさえ思えた。
岡田「無駄だ。聖闘士に一度見た技は通用し…
戸田「オオオォォォオオオォォオオオオオオッッ!!!」
野獣のような咆哮が轟き、『結晶障壁』の上から、さらに拳が押し込まれるッ!

    バアアアアアンッッッ!!!!

岡田「なにィィイイイッッ!!?」
なんと、いかなる攻撃も跳ね返すはずの『結晶障壁』が、戸田の獰猛な拳を受けて、粉々に砕け散ったッッ!
クリスタルの欠片もろとも吹っ飛び、岡田が地に膝をついた。口から血が吐き出される。
岡田「どういうことだ――――!!?あの時と威力がまるで違う…!!!」
戸田「俺のアルター『シェルブリット』は…感情が高ぶるにつれて能力が変化していくのさ……」
岡田「なにっ!!?」
今の戸田の拳は、通常状態でも、かつての『ハイブリット』並の破壊力を有していた。
岡田(この男――どこまで強くなる!!?)
無限の潜在能力を持ち、相手が強ければ強いほど、自らも果てしなくその強さを増していく男、戸田。
岡田は目の前の男に、初めて驚異を感じ始めていた。


15 :ラウンド3:04/04/02 21:28 ID:WOPI4JFQ
岡田「ちいいっ、ならばッ!クルダ流交殺法『影技』!」
       ソ  ー  ド
     『 爪    刀 』

戸田「ッ!」
大きく弧を描きながら、岡田が回し蹴りを叩きつけてくる。
蹴りと共に巨大な真空刃を見舞う、岡田の得意技『爪刀』。
それに対し、戸田は下がろうとせずに、むしろ前に向かって突っ込んだ!
 ドカン!
岡田「!!!」
モーションの途中で岡田の動きが完全に止められた。戸田が前に踏み込んで、腕でガードしたのだ。
戸田「俺もこの技は見たぜェ…、こいつは威力はでかいが真空を作り出すのが遅い…
   1歩踏みこんじまえば、ただの回し蹴りなんだよッッ!!」
岡田「うっ!!!」
ビュオッ
ドキャッ!
岡田「げぷっ!!!」
無防備なところに、戸田の拳が見事に岡田の顎を貫いた。
血反吐を巻きながら、岡田が地面に叩きのめされる。
その光景に、かつての同僚の由利や、過去にまみえたことのある闇藤田が驚嘆する。
由利「信じられん…」
闇藤「あの岡田が…ッ」
一方、起き上がった岡田が、血と一緒に折れた歯を吐き捨てる。
戸田「どうしたァ?こっちはまだ殴りたんねェぞ!」
ギン!!
戸田「うっ!?」
挑発していた戸田が、岡田の異様な眼光に、一瞬ひるんだ。
戸田(なっ……!?こいつ……目が死んでねェ!?)


16 :ラウンド3:04/04/02 21:29 ID:WOPI4JFQ
岡田「――確かに俺は貴様をナメていたのかも知れない…………」
目をギラつかせながら、岡田が立ち上がった。
岡田「だからこそ、貴公の作ったこの傷と流された熱き血!!
   そして貴公の熱き心をっ!!
   最大の敬意をもって称えよう――禁じられていた『真の姿』をもって!!」
戸田「――!!あんだと!?」
こいつはまだ本気ではなかった――!?
戸田の中に動揺が生まれた。
   ・・・      ・・ ・・・・・・
岡田「本気を出そう……『人間』としての本気じゃない………」
     ・  ・    ・  ・  ・  ・  ・  ・
   『 人  外 』  の  者  の  本  気  を  !!!

その瞬間。
いきなり空間が歪曲した。岡田の全身から発する、ものすごい邪気によって。

  コ  オ  オ  ウ ・ ・ ・ ・

戸田「何だ――岡田の髪が長く伸びて……マントが再生されてる!!!
   全てが黒く…いや漆黒に変わってゆく…」
鮮やかな金髪も、光り輝く黄金聖衣も、あらゆるものが黒く黒く染まっていく。
岡田の『変身』に戸田は身震いした。
戸田(なんだ?毛穴って毛穴が開いちまってる、この感覚はなんだ?)
  (なんにしろ分かるのは、この状況がとてつもなくヤベェってことだ)
闘う生物としての本能か、今の岡田の危険度を、戸田は鋭敏に感じとっていた。


    『 神  人 』  発   現  !!!!


17 :作者の都合により名無しです:04/04/02 21:38 ID:cPVYFZ3H
黒い人よ!
黒い人が来たわっ!

18 :作者の都合により名無しです:04/04/02 21:40 ID:cC+PbZ5d
なにげに岡田って十傑集最強なんじゃ。

19 :作者の都合により名無しです:04/04/02 23:10 ID:Sflkb1Xh
隊長も本気出せば凄いんで大丈夫。
ただ知名度と能力のバランスは十傑集の中じゃ抜群だよなこいつ。

20 :リプレイヤーの影:04/04/03 13:26 ID:LAsKtooq
(関連 17部76・103 18部330他)
今より僅かに時を遡る。
高橋留美子が多くの漫画家を圧倒し暴力の渦を巻き起こしているさなか。
福地の能力が生み出した木々の障壁の隙間を、ひとりの小柄な男がすり抜けて移動している。
 「なんやねんいきなり。外でもどこでもドンパチドンパチ。温泉入らせろっちゅーねん」
空気を読まない男、福地の旅の同行者みずしな孝之だった。
飛び出した天野を捜しに行ったはいいが、道に迷ってすぐ松椿に帰って来てしまい、
他の連中もどこにもいないし、仕方なく温泉に入る準備をしていたらこの騒ぎ。
さらには人工の森で廊下が複雑になってしまい、
彼は気がつくとフロントのカウンター前を歩いていた。
 「せや、こんな惨事なら今頃ニュースになってんやろな。映るテレビあるやろか・・・お?」
ふと横を見るとファクシミリの上に放置された紙がある。
なんとなく気になったので読んでみる事にした。

 「なになに・・・?『動く城の攻略法・およびその後の動乱の流れ』やて?」
動く城といえば・・・城とは微妙に言いがたい気もするが、宿の向こうに見える岩と砲門の巨人。
現在は特に動きがないが、例の≪漫画家滅殺宣言≫は恐らくあすこから発令されている。
 「たぶんあれの事やろな。ゲームみたいなや。で、攻略法言われてもなあ」
ぶつぶつ言いながら読み進めてゆくみずしな。
近くで奇妙な物音がしたのにも気づかない。

 「ええと、『動く城は内部から制圧される。しかし城そのものを破壊せず海に逃がした場合、
 機能回復のため海底の巨大洞窟へと自らの足で向かうだろう。洞窟の中は巨大な空洞となっており、
 ドーム状の内部には酸素もある。金銀財宝があるとも言われているが詳細は不明。
 一部別の世界に繋がっているとも。原潜やまとで向かい洞窟の入口を魚雷で破壊するが吉』・・・
 なんやそれ?なんかの冒険漫画かいな?アニメでも見た気がするわ」
呆れながらFAXの紙を放るみずしなの背後に黒い影。 ―――戦慄。

 「!? な、誰や・・・嫌な殺気巻き散らかしよって・・・」
振り向くとそこでは、皮膚を一部焼け焦がせた筋肉質の男が印を組んでいる―――
 「何すんね・・・うわぁ〜〜〜〜〜!!?」
みずしなの意識はそこで途絶えた。そして時は流れる・・・。

21 :KIYUを狩るモノたち :04/04/03 21:57 ID:+lYoiQlb
前スレ539

辺りを被う砂煙が収まった後、荒川が最初に見たのは、マシンガンの銃口をこちらに向けた殺人サイボーグ"ソケット兵"であった。
慌てて錬成に入るも、どうやら間に合いそうもない。
2,3発喰らうのを覚悟で、彼女は錬金術でソケット兵の分解を試みようとした。
低い姿勢のまま、一気に間合いを詰めようとする荒川。
しかし彼女の錬成は、ソケット兵を破壊することはなかった。
彼女が一歩踏み出した瞬間に、ソケット兵がぐらりと傾き、倒れ、後ろから薄っすらと煙を吐く拳銃を持った吉富が現れたからである。
緊張を解き、ゆっくりと吉富に向き直る荒川。
よく見ると、彼の肩にはマントに包まった義手の男が担がれていた。
「抜け目のない人ね。あの短時間に人ひとりさらって来るなんて」
周囲が煙に包まれたのは、ほんの3、4秒といったところだろう。
この男はそんな数秒の間に、襲い来るソケット兵を潜り抜け、人間ひとり抱えてここまで来たのである。
「今すぐ、こいつを連れてここから脱出しろ・・・」
荒川の軽口に返事もせず、吉富は用件だけ伝えた。
「あなたは、どうするつもり?」
当然の疑問を投げ返す荒川。
ここでこの男と別れてしまっては、報酬をいつ受け取れるか知れたものではない。
「心配するな。ここで奴らを食い止めた後、すぐに追う」
義手の男をドサッと下ろしながら言う吉富。
「大丈夫なの・・・・」
心配するなと言われても無理な話である。
ここはKIYUの居城、突き抜けし者どもの楽園である。
「大丈夫だ・・・・」
横から襲い掛かってきたソケット兵を拳銃で撃ち殺しながら、吉富は表情も声色も変えないまま、事もなげに言った。
「・・・・・・・・」
暫し迷う荒川。
そんな彼女に、周りから次々に声がかかった


22 :KIYUを狩るモノたち :04/04/03 22:00 ID:+lYoiQlb
「早く行きなさい、お嬢さん。ここは、わたし達に任せなさい。」
真上から襲い掛かった木城を飛び膝蹴りで撃墜しつつ、矢上は叫んだ。
「遅れてすいません。ここから先は、わたしの仕事です」
ネクタイブレードで、次々とソケット兵を切り裂く富沢。
「心配ありません。日本のサラリーマンの力、見せてやりますよ」
富沢と連携を取りつつ、ソケット兵の生身の頭部を的確にクナイで貫く七月。
「早く"その方"を、ここから救い出してください!」
グリフォンを抑えつつ、スピーカーから声を出すせたのりやす。
「・・・・分かったわ」
一抹の不安を抱きつつも、荒川は決意する。
「これを持っていけ・・・」
その彼女に、吉富は右手からトランクを取り出して手渡した。
「何これ?」
「その男の服と武器が入っている・・・」
その言葉に、荒川はにっこりと微笑んで、トランクを男の上に置いた。
「ありがとう、助かったわ。このままじゃ、運び難くて仕方なかったもの」
そう言って彼女は、パンッと両手を合わせた後、トランクに手を置き、外の箱はパラシュート変えて自分の背中に付け、中に入っていた服は一度分解した後、男に着せるようにして再錬成した。
「便利な使い方だな・・・」
「貴方ほどじゃないわよ」
そう言って彼女は、もう一度両手を合わせてから、地面に手を着いた。
そして、錬成の輝きの中、荒川は男と共に下の階へと姿を消していった。
それを見送った後、吉富は木城たちの方へ向き直り、そして一言。
「オードブルだ・・・・」
と、呟いた。






23 :ダークロード:04/04/04 01:24 ID:9CM2cPO/
(16部416 17部138・193 >>9他)

夥しい破壊痕。もはや建物としての機能を完全に失っている松椿。
しかし真船医師チームと山田貴敏が陣取る一角の周辺は、
防衛線の土塁や家具類、使わない医療用具が積まれたりしながら、
なんとか医療行為を続けようと今も必死に破壊の爪に抵抗している。

 城平と金田一が死地から脱出を果たしている頃。

松椿混乱の第一波から逃げ出した際、藤原芳秀の手により、
瀕死の重傷に逆戻りしてしまった草場を医師団の許に担ぎ込んだ橋口はそのまま、
彼らの許で自分にできる限りの救助活動を行っていた。
基本的に冷淡であまり他者を気遣うタイプではないのだが根は生真面目な男。
黙々と働き、バリケードを組み、暴徒を気絶させ正気に戻し、裏方として働く。
―――穴がいくつも穿たれた土壁の向こう。
何かが暴れ狂い、何かが大量に押し寄せ、何かが光り燃え盛り、何かが騒々しく去ってゆく音。
それらを皮膚の感覚で追いながら、橋口はこちらに向かう騒々しい足音を聞いた。

 「・・・河合か、よく生きていたな。怪我はないか」
声をかけられた男は息を切らせながら、橋口に向かい慌てた声を出す。
 「それどころじゃないんだ!予想外の事態だ。
 “あの”高橋留美子が暴れてガンガンが助けた。
 俺たちスプリガンも含めたサンデー関係者・・・細かく言えば、
 戦艦無礼ド関係者はどうやら、集英社や秋田の連中に敵視されそうなんだ。
 追っ手がかからないうちに逃げないと危険だ!今の状況じゃ言い訳も通用しない!」
 「敵視・・・だと?ふん、くだらんな。もとより彼らは敵チームではないか」
 「そういう意味じゃない!最悪殺されるかも知れないんだ。行くぞ、橋口!」

大きく手を振りながら橋口を追い立てる河合。しかし橋口は首を横に振る。
 「・・・悪いが今は動けない。草場が生死の境を彷徨っている。
 脳をやられているんだ。今動かせば、死ぬだろう」
 「なんだって・・・?」

24 :ダークロード:04/04/04 01:24 ID:9CM2cPO/
2人の会話が別の医師の口から山田に伝わったらしく、
医務室の奥から山田が飛び出してきた。
 「・・・橋口君!君は河合君と共に逃げるんだ」
 「山田先生・・・あんたもガンガンと縁のあるサンデーの人間。
 見境なく殺されるかもしれない。あんたこそ逃げた方がいい」

橋口の言葉に、疲労困憊の山田は困ったように笑いながら。
 「僕は医者です。患者を見捨てては行けません。それに敵といったって人間です。
 信じたいんです、彼らがそんな、間違った心を持ってはいないと言う事を。
 ・・・さあ、裏口から行くんだ。草場君は僕に任せてくれ」
静かに宣言した。

バリケードの向こうでは、煙と光にやられた連中の怒号が聞こえる。
やがて負傷者を連れてこちらに流れてくるだろう。時間がなかった。
橋口は軽く悩むポーズを取るが、すぐに河合の方を向き。
 「俺は残る。わかるな。お前は無礼ドに向かえ。お互い生きてたらまた会おう」
そう言うとあっけに取られる河合の背を押し、外部への搬出口へと向かわせた。
河合は何度か振り向きながら、橋口と山田を交互に見ながら、やがて松椿から姿を消した。

 「橋口君・・・」辛そうな顔の山田。
橋口は山田が万が一、敵作家たちに刃を向けられた時の盾となるつもりなのだ。
 「わかっているなら、とっとと職務を全うするのだな、山田医師よ」
ぶっきらぼうな口調。橋口の前にやがて、大勢の余湖がわらわらと迫ってきた・・・。


2人を連れ出せなかった悔しさを隔せぬまま、見知らぬ街を彷徨う河合。
暴徒を避け火災をかわし、海に向かって緩い傾斜になっている夜道をひた走る。
坂道に足元を取られながら河合は走る。海にさえ出れば海岸線沿いに無礼ドを捜せるから。
何ができるかはわからないが、何もしないよりはましだから。

しかし・・・彼は知らなかった。松椿の外は、敵に回った漫画家以上に、
制御できない恐怖と破壊が待ち受けている事を。

25 :ダークロード:04/04/04 01:25 ID:9CM2cPO/
道すがら河合は、アスファルトの路面にうずくまる地元女性を発見する。
大丈夫か、家に送り届けようかと声をかける彼に女性はにっこりと微笑む。
その背中に隠し持っていた包丁を、彼女を起こそうと肩を貸す男の脇腹に刺した時も。
彼女は笑っていた。「マンガカヲミナゴロシニセヨ」女の唇が何度も同じ呟きを発した。

刺客と化した女を背負い投げで地面に打ちつけ、河合は血の跡を残しながら海へと向かう。
ゆっくりと、ゆっくりと。迫り来る闇からの誘いを引きずりながら。


 俺は死ぬ?俺は死ぬ?俺は死ぬ?俺は死ぬ?
 なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?
 誰がこんな事を、誰がこんな事を、誰がこんな事を、誰がこんな事を、
 留美子?留美子?留美子?留美子?
 サンデーの女帝サンデーの女帝サンデーの女帝サンデーの女帝
 高橋留美子は色々あって無礼ドに匿われたと聞いている。
 高橋留美子は色々あって無礼ドに匿われたと聞いている。
 頼りの皆川隊長はえなり少年を救いに矢吹艦にいるはずだ。
 頼りの皆川隊長はえなり少年を救いに矢吹艦にいるはずだ。
 俺は役立たず?俺は役立たず?俺は役立たず?俺は役立たず?
 こんな所で死ぬのか?こんな所で死ぬのか?こんな所で死ぬのか?こんな所で死ぬのか?
 いったい慰労会で何があったんだ?いったい慰労会で何があったんだ?
 もう何もかもが遅いのか?もう何もかもが遅いのか?
 留美子のせいか?留美子のせいか?

 何もできなかった・・・
 仲間を救う事も・・・ そして守る事も・・・

 これから、いったいどうしたらいいんだ? 俺は・・・・・・


やがて河合の足は海の方向を向いたまま止まり。
近くのビルに続く小さな階段にもたれかかると、彼は眠るように瞼を閉じた。

26 :作者の都合により名無しです:04/04/04 01:33 ID:9CM2cPO/
リンクは>>8でしたガッデム

ところで別府編をお任せしたまとめさんはいらっしゃいますか?
もし今回無理そうならお手伝いしますが明日はできません。
連絡ください。

27 :作者の都合により名無しです:04/04/04 01:36 ID:vBBYC8ax
おおおお、そう使ったか…。<モンキーターン

28 :作者の都合により名無しです:04/04/04 01:54 ID:VNcgIl77
そうか洞口フラレシーンか
気付かなかった(笑)

(:´-`).。oO(しかし、今スレ早くも二人目……?)

29 :作者の都合により名無しです:04/04/04 01:58 ID:9CM2cPO/
詳しくはこちらを参考に('A`)

ダークタックンのガイドライン
http://that2.2ch.net/test/read.cgi/gline/1080704286/

30 :作者の都合により名無しです:04/04/04 02:23 ID:BmbLRZ1u
>>26
|∀・)一応いるよん。
スレ以降がちょうど忙しい時だったのもあって、打算的に有志がいればいいなと思いつつ、あえて今まで宣言してなかったり。
まとめやるとなると俺も来週以降になっちゃうので、もしお願いできるのなら助かります。




31 :作者の都合により名無しです:04/04/04 02:33 ID:9CM2cPO/
はふーん(´-`)
うまくまとめられるだろうか・・・?
チェックしてきますね

32 :作者の都合により名無しです:04/04/04 03:12 ID:JwRw9//U
V号……

今現在王欣太を追跡しつつ様々な情報が飛び交うV号
その時横山の元に通信が入る
「こちら松本、こちら松本応答願う。」
「はい、こちらV号なんでしょうか?」
それは戦艦ヤマトの艦長松本零士からの通信だった。

「横山か?」
「ええそうですよ。なんですが松本さん?」
「いや、たいした事ではない。ただ例の・・・『人間台風』の事が気になっただけだ。」
「『人間台風』・・・ああ彼のことですか。」
「そうだ。うまくいっているのか?アイツをKIYUのもとから奪取する計画は。」
「そのことなら大丈夫ですよ。派遣した吉富とその協力者はKIYUの手下たちと戦闘にはいりましたが
現在十傑集の一人「富沢順」ほか一名を増援として送りました。 もうしばらくすれば決着がつくはずです。」
「そうか、ならいいのだが。」

「やはり気になりますか?彼は元々あなたが立ち上げた「あの組織」で育て上げたんですからね。
 もっとも今現在「あの組織」は『砲神』率いるで評議会側の組織なのですが」
「それを言ってくれるな。俺とてまさか『砲神」が裏切るとは思わなかったのだ。」
「まあ今となってはどうし様もない事です。ところで貴方の部下の七騎士はどうしてるんですか?」

「七騎士か…いまのところ別府に2人行っている。一人は我が艦隊の特殊部隊「オメガ」隊長の小林源文。オメガの連中とともにある漫画家の拉致作戦を任せている。
 もう一人…神器監視任務に着いてる奴がいる。」
「神器監視任務…見つけたんですか?神器を。」
「ああ、またこんど詳細を送る。別府の状況が状況だけにいろいろ大変なのだ。今は神器とともに別府に行くという報告を最後に消息をたっているが…
 以前の「最終兵器回収作戦」でも活躍した奴だ。おそらく生き残っているだろう。」
「ええ分かりました。よろしくお願いします。」

33 :作者の都合により名無しです:04/04/04 03:20 ID:9CM2cPO/
なんですとー
別府ツアー内に神器スト(謎)がいるですとー

安西は無礼ド組だから別枠
荻野さんは来てない
すると最後の・・・ドキドキ


まとめ製作中ス。がんばります

34 :作者の都合により名無しです:04/04/04 03:21 ID:9CM2cPO/
または任務者が無礼ドにこっそり〜もありか。
気になるなあ

35 :作者の都合により名無しです:04/04/04 06:11 ID:9CM2cPO/
まとめ終わりました。
なんだか表示が汚いのはごめんなさい(土下座

36 :作者の都合により名無しです:04/04/04 09:14 ID:74KJELdA
誰だろう・・・ドキドキ

37 :作者の都合により名無しです:04/04/04 09:42 ID:74KJELdA
河合死んだのかな?
ミナガーの鬱度がさらにUPしそうだ。
これならもうじき魔獣覚醒かな?

38 :何も知らない男達:04/04/04 19:01 ID:53rzyPiI
前スレ87から

「マテリアル・パズル
 ホワイトホワイトフレア!!!」
土塚の持つライターより放たれた白い炎が土塚の体を包む。
「かなりいるな・・・彼らは術にかかってるからなるべく傷つけたくないけど・・・」
<ティトォ>モードに存在変換をした土塚はその卓越した知恵と記憶力により彼らが『傀儡の舞』に操られている事に気が付いた。
さいわい鎧兵士達は先程から勢力が弱まったらしくだんだんと消え始めてきた。
「このまま突っ切る!!!」
先程気絶した衛藤を抱えながら民衆達の間を駆けはじめて行った。
無論民衆からの攻撃は受けるがほとんど"ホワイトホワイトフレア"の力によりすぐ治ってしまう。
このまま突っ切れそうだったが一人が体当たりを仕掛け土塚は倒れかけた。
と、それと同時に衛藤が背中から離れてしまった。
「え・・・衛藤先生!!!」
不幸な事に男が持った包丁が先程気絶した衛藤に今まさに刺さんとするとこであった。
もうまにあわない、そう思ったその時であった・・・

 ダ ッ ツ ☆ ノ ウ ! ! !

ドガーン
みごとに包丁を持った男はいきなり現れた謎の人物にぶっ飛ばされたのであった。
民衆はその一部始終を見て動きを止めた・・・
「なんだ・・・一体なにが」
現在の状況を理解しようとする土塚。
「いまだ!!貴様、そいつを連れてこっちに来い!!!」
間一髪包丁を持った男をぶっ飛ばした謎の人物は土塚を呼び出し走ってゆく。
土塚は言われるままに衛藤を背に持って後を追って行く。

謎の人物を追いかけてしばらく、人の気配ががほとんどなくなったころ
よく見るとメットを被った人物はある建物のドアの前に止まり、
土塚に手招きしながら、ドアの向こうに消えていった。

39 :何も知らない男達:04/04/04 19:02 ID:53rzyPiI
「部室に・・・似てるな・・・。」
かつてガンホーチームとの廃墟での戦いの中、『サッカー部』と名づけ改装したが
野々村との戦いで崩れてしまった建物があった。(7部643他)
それを何故か土塚は思い出したのだ。
「こんな所で思い出してる場合じゃない・・・・・・罠かもしれないけど・・・」
ドアを開けたとたんトラップがドーンなんて有り得る(実際野々村戦でやった)。
しかし、ここで立ち止まっても暴徒と化した民衆に見つかってしまう。
土塚は覚悟を決めゆっくりと開けてみた。
「中は暗いな・・・」
土塚はライターに火をつける、すると前方に人がいるのが分かった。
「いらっしゃ〜〜〜〜い」
「ギャ―――――!!!!」
そのあまりにも凄い顔に思わず叫んでしまった。
「一体なんだ!」
「ウワ゛――――――――!!!!!!!!!!!」
さらにその横からごつい顔が登場。

   バ タ ン ! !

心臓に悪い顔のアップを間近にダブルで見た土塚は泡を吹いて倒れたしまった。

「あれ?どうしたの?」
奇面の持ち主・・・新沢基栄は倒れた土塚の周りをウロウロしながら疑問をはなった。
「おぬしの顔のアップはキツイからのう・・・」
頭はドリル、顔のアップは新沢並ににキツイ・・・三上龍哉が答える。
「とりあえず、この二人を中にいれよう、早く閉めろココの場所がばれるぞ。」
ターザン風の男・・・徳弘正也が土塚・衛藤を担ぎ、建物の中に入る。
それについて新沢・三上も建物に入る。
「まあ、こいつらには俺たちが捕まった間の事を聞きたい事があるからな、もし起きなかったら『うすた式逆行催眠祭り』をとり行おうではないか。」
彼らを助けたメットの男・・・うすた京介だばだば動きながらドアを閉めた。

40 :作者の都合により名無しです:04/04/04 20:05 ID:9CM2cPO/
刑務所役立たずやぁーーヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノちゃっかり連中めー
ちなみに新沢さんと徳弘さんは口調が似てて紛らわしいのだ←これ

41 :作者の都合により名無しです:04/04/04 20:12 ID:+uNS9Ebx
変態チーム久しぶり━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
見た目ならすぐ判別できるんだけどねw<新沢先生と徳弘先生
徳弘先生はこういう場面強そうだね。


42 :作者の都合により名無しです:04/04/04 22:58 ID:meDeRRKm
徳弘、もうそろそろ出番あってもいいよね。
尾田のもう一人の師匠だし。

43 :作者の都合により名無しです:04/04/04 23:57 ID:Tviu1vxo
徳弘はマジバトルしても相当な強いだろうね、実際
ところでフラれ桂はどうしてるやら・・・

44 :合流、近し:04/04/05 00:41 ID:7JopEBk1
前スレ589より

(次の、次……左の道を開けて……)
稲田はプーマ号を上空から追跡しつつ、別府中に満ちる三条の残した鎧兵士を集結させて、忙しく指示を飛ばしていた。
眼下では、人の苦労も知らないでスイスイと、ひとけのない路地を黄色い車が疾駆する。
鎧兵士が『傀儡の舞』で暴徒と化した住人を、その行く経路から押し出している故だ。
なんかいい加減バカらしくもなるが、しかしこうでもしないと、久米田を尋問することすら出来そうも無いのだ
やむをえなかった。

最初は当然、イオナズンかなんかで足止めするつもりだった。
しかしふと気付いた
(久米田って……ムチ打ちくらいでも、簡単に死にそう……)
データも、実際目にした貧相な姿も、その計りを肯定して見えた。
あまり暴力的に事を運ぶと、情報を抱かせたまま殺してしまうかもしれない。
前方に大穴でもあけてやれば、至極平穏にブレーキを踏むかも
そう思い、先行した。
そこに、鎧兵士と別府民の群が、シロアリのように溢れていたのだ。

やろうと思った。
しかし、結局ダメだった。
操られているとはいえ、無辜の一般人は殺せない。

45 :合流、近し:04/04/05 00:42 ID:7JopEBk1
覚悟が不徹底だと、嘆くべきなのか。
人の心が失われていないと、喜ぶべきなのか。
逆に奴等が轢き殺しやせんかと、力ずくで誘導までする始末。
『まあいずれ目的地に着くだろうから、そこで久米田を掻っ攫おう』と
こうしてマヌケなお人好しを演じている。

(……ほぼ、一直線だな……)
『無礼ド』から、ここまで。
(道を開ける者としては、先が読めて楽だが……)
気になることがあった。
(この方向……『松椿』か?)








「……なんかここらへん、人も鎧兵士も全然居ないなっ!!!」
鈴木が箱乗りしながら、風圧に負けず同僚二人に聞こえるよう怒鳴った。
「…………」
たしかに、別府港に向かう時は、あんなにウジャウジャ居たのに。
ここまで居ないと、逆に不審ですらある。
それに―――
「…………『観られて』ねえか?」
キョロキョロするでなく、瞼を半分閉じて、何かを感じようとするように微動だにしない岡村は
ぼそり、と言い。鈴木とは反対側の窓から片手だけを垂らしている。
その時
「……プーマ号が『艦長』まで近い、って言ってるぞ!」
久米田の、空気を読まない明るい声がした。

46 :深海に燃える太陽:04/04/05 00:57 ID:HPy63sSu
「お前の骨はいただい・・・ ?」
すれ違い様、あっさりと澤井の左腕部の骨を抜き取った野口。
だが、握りなれた骨の触感に違和感を感じ、手の中の物体を見ると―――
「おお―――――っ!!?」
敵地での隠密行動中だというのに、うかつにも大声で叫んでしまった野口が見たものは、なんと魚の骨(お頭つき)!
いつの間にすりかわった――!?
即座に周囲を見回すが、地に伏していたはずの澤井の姿が何処にも見当たらない。
「――身代わりか! 本物は何処へ――!!?」
魚の骨を投げ捨てると、野口が周囲を警戒する。
一方、放り捨てられた魚の骨は、放物線を描き、(なぜか)通路に置いてあった水の張った水槽に見事にホールインワン。
すると、見る見る間に魚の骨から、人の手足が生え始め――!

「復活!!!」
水槽から勢いよく水飛沫をあげ、中から五体満足な澤井が現れた!

「マジかよテメ――――!!!!」
常識を完全に逸脱した光景に、野口は思わずひどいギャグ顔になり、地で叫んでいた。

 「  刻(とき)の支配を拡散させる!

    継! 臨! 発! 赦!

  我  “ 時 空 ” 也  て ……… 」 


バビロン神拳奥義――――――


   『 エ  チ  オ  ピ  ア  の  太  陽  暦 』 !!!



47 :深海に燃える太陽:04/04/05 00:58 ID:HPy63sSu

―――ド ン !!

驚愕する野口の虚をつき、澤井が跳躍しつつ全身から『黒炎』を噴き上げ、急降下と共に床を打つ。
そこから生じる衝撃波に、野口は防御してなお後退させられた。
「ちっ!!」
ブスブスと焦げた両腕の痛みを味わいながら、野口が目を見張る。
「……貴様は一体…?」
野口の独眼に映るのは、ピンク色のウン…ソフトクリームの頭部を持った、異形の人影。
只者ではない鋭い眼光が、野口を射抜いている。

――黒太陽バビロン!

ウ…ソフトクリーム頭の男――澤井の両腕に刻まれた『黒太陽』が漆黒の炎を発し、新たなる『バビロン神』を召喚する。
「なんだこれは!?」
12の腕を持つ神々しくも禍々しい『バビロン神』の威容に、百戦錬磨のはずの野口が気圧される。
「これぞ『新生バビロン神拳』だ」

  
    ――― 運 命 の 扉  今 こ そ 開 か ん ――― (←キャッチコピー)


「この黒炎こそ幻想と無限の間を揺れるバビロンの地を導き出す光」
カッコイイんだかカッコよくないんだか良く分からん口上と共に、黒炎がさらに勢いを増した。



48 :深海に燃える太陽:04/04/05 00:59 ID:HPy63sSu

―――― 黒 炎 バ ビ ロ ン 神 降 臨 !!!


巨大かつ厳かなるバビロン神が降臨し、その無数の腕によって嵐のような連続攻撃を放ってくる!

 
  ―――― 真  バ  ビ  ロ  ン  の  裁  き !!!! ――――


「ぐおおおおお!!」

――5397HIT!!

黒き炎の猛攻撃を浴び、野口が吹っ飛んだ。
なんとか身を捻り、床に叩きつけられるのは回避したが、少なからずダメージを受けた。
しかしながら、今の野口には、肉体的なダメージよりも精神的な動揺の方が大きい。
(この男――雑魚だとばかり思っていたが――強い!!)

 ――― そ の 者   無  限  の  高  み !!! ―――
          ↑  ↑  ↑
「何 勝手に図々しいキャッチコピーつけてんだ、このウン(ピー)野郎!!」
横で解説(兼ツッコミ)を担当する、克の早速のツッコミも無視し、二人の間の空気が闘気に煮え立つ。

「どうやら貴様を甘く見ていたようだ。名を聞こうか」
澤井の戦力分析を即座に修正し、野口が百式初学の構え――半身の構えをとる。
「裏御伽チーム 澤井啓夫」
対峙する澤井。いつにないマジな表情で、胸の前で両肘を緩く曲げた奇妙なポーズを決める。

  澤 井 vs 野 口  開始!!


49 :作者の都合により名無しです:04/04/05 01:38 ID:77P2iC5b
苦労性稲田さんキター(゚∀゚)
ソフトンなあいつもキター(゚∀゚)
ちゃっかり解説担当もキタヨー(゚∀゚)

50 :作者の都合により名無しです:04/04/05 02:35 ID:oPR2YQEJ
克、ビュティ役かよ!

51 :作者の都合により名無しです:04/04/05 08:20 ID:xuQC68zf
>>50
あいつは万能ツッコミなんだな。便利なキャラだw

52 :勃発!?:04/04/05 12:58 ID:7JopEBk1
>>10の続き

「……でっ!!結局どういうことなんだっ!?」

   BANG!!!

城平に額を撃ち抜かれた余湖が、無念げに手を残し、前のめりに倒れこむ。
すかさずマントで庇うよう顔を隠すと、死体の頭がマスクの仕掛けで柘榴のように爆ぜた。
屋根の上から、商店の口から、路地の隙間から
続々と湧いて来る『同じ仮面の同じ男』。
「私に聞かれても……」
困惑したように首を傾げ
背後から斧を振りかぶる仮面の首を、掴むやいなやヘシ折る松沢。
こちらは、同じように爆裂する頭蓋骨の破片を、気にした風もない。
「……宮下さんに、一行で片付けられたところまでは」
憶えてるんですが、ね!!と
銃弾すら生身ではじき返す。
どういう鍛え方をしているのか、余湖の刃物や飛び道具が、この男には傷ひとつつけられないのだ。
勝手にその頭に登って、幾人かをガンシューティングのように屋根から落とした金田一が
弾込めついでに腹ばいになると、松沢のおでこをペロリと舐める。

53 :勃発!?:04/04/05 12:59 ID:7JopEBk1
「わ、なにするんです!?」
虫を払うように手を振る松沢。
金田一は、口中でモムモム舌を動かし、ソムリエ気取りでこう言った。
「なんぞ混じっとるのう……酒?」
「…………そういえば……」
記憶は朧だが
綺麗な女の人に、ジェルマッサージされたような(中身男に捏ねられた)
上質のほろ甘い日本酒を、心ゆくまで堪能したような(強者のエキス)
それとよく合う野趣溢れる自然を、作法すら忘れ貪ったような(泥混じり)。
……いい気分で散歩していて、いつしかそれら要素が、妙な具合に熟成・化学反応を起こし
ギャグ漫画家の不死身と、まっとう常識人の理性を備えた稀有な松沢に生まれ変わったことを
しかし誰も知るわけはないのであった(どうせ期間限定、酔いが覚めるまでだろーし)。
「……しかし……スゴイのだ松沢殿!!」
まるでラウザルクがかかったままのようなその活躍ぶりに、雷句の尊敬のどんぐりまなこが光る。
すっかりバトルリーダーの地位を磐石にした男は、照れくさそうに人差し指で鼻下を擦った。
「……途切れたな、行くぞ。」
余湖を波に例えれば、引き潮時だ。
走り出す城平に、松沢・雷句・金田一・山田と続く。
「……でも、ありがとうございました。」
追いついて並びながら、山田が、城平に礼を言う。
「……なんのことだ?」
互いに走り周囲を警戒しながら、顔は合わせない。
「樋口さんのことです。」

54 :勃発!?:04/04/05 13:00 ID:7JopEBk1
「……ああ」
今『外』で戦っている面子の中に、樋口の姿は無い。
今も気絶したままの留美子、それに付き添う安西と共に、金田一の腹の中だ。
「……どうせ、足手まといになるだけだ。」
おそらくこの中で彼女だけが「人を殺したことが無い」。
相手がミジンコの如く増える余湖とはいえ、必ずその『一発目』は鈍るだろう。
そして今は、そういった『殺人者』への儀式を、のん気に見守ってやる余裕はないのだ。
「……出せば死ぬ。そうとわかって、呼ぶ意味もあるまい?」
「……ええ……。」
極めて冷静に語る城平も、相槌を打つ山田も
そしてその会話を、聞くともなしに聞いていた他の者達も
同時に思い描いた顔は、高橋留美子だった。
あの『血涙』と、正気に戻った時の、幼いまでに悲痛な『表情』。
……あれが多分、バトル漫画が本分で無い漫画家を無理矢理に戦わせた、その行き着く先なのだ。
樋口はおそらく、怒っているだろう。何故、自分だけ戦わせないのかと
しかしそんな齟齬は、あの悲劇に比べれば可愛いものなのだ。
『汚れ仕事に巻き込むまい、そして自分達の手の届く限りは守ってやろう』
スポーツチームや三浦、そして山田に言葉無く連綿と継がれてきた役割は
いつしかガンガンやサンデーの者達にすら、同じ結論を導かせていた。







「……なかなかしぶといじゃん。」
肩掛けした黒コートを逆風に煽られながら。
仮面あいまって悪魔のごときシルエットをつくる余湖(指令機)は
一塊になって逃げるガンガン&サンデーを双眼鏡で見下ろし、屋根上の鬼瓦に片脚を乗せている。
『なんか、鎧兵士と一般人(狂)の動きが変じゃん。』

55 :勃発!?:04/04/05 13:01 ID:7JopEBk1
『こっちに向かってる所属不明車あるけど、どうするじゃん?』
『第三部隊全滅。あと、松椿の部隊がサンデー関係の医療班を見つけた、って言ってるじゃん。』
次々と入る報告に、的確な指示を飛ばしながら
確実な疲れを獲物に感じてほくそ笑む。
「……無礼ドに逃げ込むつもりだろうが……どうみてもそこまでは持たないじゃん!」
もう、次の部隊も、次の次の部隊の配備も終わっている。
タイミングを計れば、あと4、5部隊でチェックメイトだ。
「『卑妖』の数攻め、そのお返しじゃん♪」
逆の立場で、厄介さは痛いほど身に沁みている。

「…………なあ俺たちは……?」
「…………」
後ろで所在なげにしていた施川と伯林が、おずおずと余湖に声をかけた。
「……あ」
振り返る、忘れてたことがありありとわかる横顔。
一拍の沈黙の後
とっさに目をキラキラウルウルさせた余湖は、ぽん、と伯林の肩に手を置き
「……これ以上仲間を失いたくないじゃん。気持ちは嬉しいけど、お前らバトルタイプじゃないんだし。無理しなくていいじゃん。」
結構本音な説得にかかる。
「余湖……」
「……大丈夫、死体はくれてやるじゃん。好きなだけ解剖するといいじゃん!!」
「ああ……そうだな!!そうするよ!!」
『鬼畜・劣情・勝利』を旨とする秋田書店に、一輪の友情花が咲く。
連載を失い、今まで以上になに考えてるかわからなくなった男・施川は
それを他所に、放心したように突っ立っていた。




「……そろそろ、次が来るな。」
幾許も進んでいない。
余湖を探して省みる、来た道には、まだ松椿さえ見えていた。

56 :勃発!?:04/04/05 13:03 ID:7JopEBk1
「はぁ……はぁ……あのぉ〜言い辛いんですがぁ〜、私そろそろ疲れて……」
犬のように舌を出す山田。
「ウヌゥ……私もいい加減『心の力』が……」
気は張っているが、雷句も汗まみれだ。
「…………」
城平は涼しい顔で、金田一は例の曇天のような顔で、いつもと変わらぬよう見えるが
魔力や弾丸は、着実に底を尽きつつあった。
「……私が、しばらく引き受けましょうか?」
ただひとり芯から元気溌剌な松沢の申し出は、つまり金田一に他の全員を入れて、その金田一を松沢が背負うということ。
一瞬でそこまで読み取った城平は、しかしすぐさま却下する。
「……駄目だ。どう考えても持たん。」
松沢一人ならいざ知らず。
それより―――
(金田一の中の重傷者を使うか?)
富沢など、チャンピオンチームとは縁遠い漫画家、それに加え、旅館の一般人が幾人か。
残念ながら人質として使うには弱いが、試してみる価値はあるだろう。
(松島を失ったことで。今奴等の中には、妙な正義感、というかセンチメンタリズムが生まれている。
 秋田の人間にアレなのが多い事は有名だが、追いかけて来てる連中は、比較的まともなのが多そうだし……。)


―――――― ド ゴ ガ ァ ッ !!!!!!

そんな悪人思考を途絶する轟音とともに、左前方の木造だんご屋が唐突に吹っ飛んだ。
慌てて急ブレーキをかける面々の前で、もうもうたる煙から
人の胴体より太い、毛むくじゃらの腕が突き出、半壊した屋根を掴む。
狭い路地を通せんぼする、五つの瞳をギョロつかせたそのバケモノは
やがて人の言葉を、喋った。
「―――俺は秋田の人間じゃねえし、あくまで客分だがな、一宿一飯の義理は果たすぜ。」

                第一関門

         魔 猿 ワ イ ア ル ド(つーか森恒二)!!!!

57 :作者の都合により名無しです:04/04/05 13:04 ID:7JopEBk1
富沢(ひとし)・安永・木葉・桂・渡辺(保裕)・浅野(りん?)・柳川

『(多分)宴会くらいまでは松椿に居て、その後の描写が無いため
 傀儡乱闘や留美子の乱で瀕死になり、金田一に吸われててもおかしくない人達』です。
はっきり名出ししたのは富沢だけなので、他のはピンピンしてどっかに居てもいいと思いますが
参考までに。

58 :作者の都合により名無しです:04/04/05 14:26 ID:YhGvrj0S
真船さんトコとか?

59 :作者の都合により名無しです:04/04/05 17:01 ID:EAK3QqTv
楽しそうだな余湖

60 :作者の都合により名無しです:04/04/05 20:33 ID:77P2iC5b
中身男ワロタ
今頃はミディアムかウェルダンか

61 :直系VS最新式 前スレ>>409:04/04/05 20:57 ID:uRLef+jS
体制を整え、福地はせがわへと向き直る。
そして福地の体感時間で十秒が過ぎ、一秒を十秒に変える能力の効果が切れた――

――途端、暴徒が福地に向けて殺到した!
(一対多数は、マズい!)
福地は両手を前面に突き出し、足を踏ん張り、掌中の木片を木に変えた!
――横に向かって!?
せがわが違和感を覚えた時には、好機と判断した忍びの性か、その足は福地へと向けられていた。
壁を突き抜けるか、折れると思われた掌中の木は、如意棒の如く、棒高跳びの棒の如く、伸び、曲がり、撓む!
「…っっっいまだっ!」
暴徒が福地を捉えようとした刹那、U字に曲がった木、恐るべき伸縮性を持つゴムの木が壁面を擦り、
超高速の横薙ぎの一撃となって暴徒を、そしてせがわを襲った!
家鳴りと思えるほどの振動が響き、横一列に壁に叩きつけられた暴徒は、一様に白目を剥き気絶している。
せがわは――
「…つ…かまえたぁ…」
木の一撃に砕かれた右腕をぶらりと垂らし、さながら幽鬼の如く、福地の両拳を左手で封じていた!
「痛ううっ!」
福地の両拳はせがわの手が当てられているだけのように見え、しかし完全に自由が奪われ、
さらに焼け付くような痛みが烈波の如く押し寄せる。
福地の両腕に静脈が浮き出し、せがわの左手に赤味がさした。
お胡夷の「蛭のようにはりつき、吸血する能力」である。
ついに福地は、体術で圧倒的に勝るせがわまさきに「捕縛」されたのだ。

62 :“鷹”たちの猛威、そして――:04/04/05 21:47 ID:g+RaRMAK
>56
            リ ー ダ ー
“多人数を相手にする時は一番強い奴を叩け”

この俗説を信じてひどいメに遭った人は多い
自分の実力を下まわっていると思える者を無視し、一番強い相手にいったとする
相手が自分と同等、もしくはそれ以上の時、その相手と格闘中
いかに微力でも障害が働けば致命的になる 必ずやられてしまうだろう
ではどうするのか!?


「ワイアルド裏拳!」
剛毛に覆われた、大木の如き剛腕が唸った。
「がはっ!」
そのたった一発で、雷句の小さな身体は吹っ飛ばされ、地面を派手に転がった。
「ウヌ…ぐく…」
『心の力』が底を尽きかけ、疲弊の極みにあった雷句が一撃で血まみれにされる。
ワイアルドと化した森との体格差は圧倒的というのが馬鹿馬鹿しいほど圧倒的だ。
「ここは私が!」
現時点、戦闘面で最も頼れる男――松沢が森の前に立ちはだかろうとする。
だが、森はそんな松沢をスルーし、いきなり山田に鉄槌(拳の親指と反対側の部分)を叩きつけた。
「きゃあ!」
かろうじて戦闘用紙九番『グレートウォール』によって、ドーム状の防御フィールドを作る。
だが、それは一時的なものにすぎず、それが潰されてる間になんとか逃げ出すのが手一杯だった。
拳がかすっただけで、かなりのダメージを受けてしまう。
多彩かつ強力な能力を持つが、体力的に一般女性の域を出ない山田は、ここまでの逃走劇で、雷句同様、疲弊しきっていた。
瞬く間に倒された雷句と山田の様子を見て、城平はあることに気づく。

(こいつ……さっきから“確実に弱い奴から人数を減らしている”!!)


63 :“鷹”たちの猛威、そして――:04/04/05 21:48 ID:g+RaRMAK
弱い者から倒すのは、もう一つ、大きな理由がある
それは心理的な牽制だ!
一撃で倒し、危険だと認識させれば殆どの場合、あとの者は襲いかかるのを躊躇する
最初の一撃は当然、派手な程、心理的効果は高い
止まった相手に自ら行く事で一対一を成立させるのだ!!


(この場合の“弱い奴”とは、あくまで現時点での実力だ。
 雷句は先の高橋留美子と戦った時点でかなり消耗していたし、
 山田も疲労のピークにくわえて、山本賢治との戦いで負傷していた)
となると、次に森の鉾先が向くのは当然――

「ム"オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
鮮血の夜空を震わす魔猿の雄叫びに、城平が顔をしかめる。
(下腹まで響いてくる…! 雄叫びだけで吹き飛ばされそうだ…!)
魔力・銃弾ともに尽きかけている城平に、森が地を踏みならしながら迫り来る。
(当然、次は俺の番というわけか――)
まともにぶつかりあっては、まず勝ち目はない。
城平は、ベルギー製サブマシンガン『P-90』を乱射する。
しかし、森の巨怪というべき肉体は、銃弾を内臓まで届かせない。
先に銃弾が切れた城平が、どこからともなく雨あられと矢を降り注がせる。
『ヴァンパイア十字界』のキャラ…『風伯』の能力である。
だが、銃弾ですら通じない森の、驚異の肉体。これも徒労に終わる。
すでに森の巨体は目の前だ。
意を決した城平が、二振りの直剣に持ち替える。
霊峰で二百年の間、大地と大気の霊力を蓄えた霊剣『孤龍』と『金妖』だ。
「ワイアルドつきー!!」
先手を打って飛びかかろうとするが、それは森の予測範囲内。
強烈すぎる一撃が、交差させた剣の上から、城平を吹っ飛ばした。
アバラが数本バキ折れる音を聴きながら、城平が吐血した。



64 :“鷹”たちの猛威、そして――:04/04/05 21:49 ID:g+RaRMAK
「城平さん…!」
瓦礫に叩きつけられ、ゴボゴボと血を吐いた城平の姿に、松沢が叫ぶ。
あれほどの打撃を防いだにもかかわらず、剣が折れていないとはかなりの業ものと言えるが、持ち主はそうはいかなかったらしい。
魔獣の肉体を持ちながら、決してその威力に溺れることなく、怜悧な判断のもとに戦闘を組み立ててくる。
森が“路上のカリスマ”と呼ばれる由縁を、誰もが己が身を持って思い知らされた。
「させるかっ!」
城平にとどめを刺そうとするワイアルドを阻止すべく、松沢が背後から切り込む。
しかし――
「それはこちらの台詞だ」
声と、骨が砕ける音が響くのは、同時だった。
「ごふっ…!」
駆け出そうとした松沢の肝臓に、『セスタス』をはめた鉄拳がメリこんでいた。
キドニィ・ブロー
肝臓の上を覆う、薄くて脆い肋骨を砕く、荒技である。
現代ボクシングならば当然、反則であるが、“この男”が使う『拳闘』はそんな生易しいものではない!
「“拳狼”――技来静也!!」
右拳にセスタス、左拳にブラスター・ナックルをはめた、浅黒い肌の男が松沢の行く手を阻んだ。
松沢が頑強な肉体にものを言わせ、激痛をこらえながら応戦する。
しかし、技来のフットワークは蝶が舞うがごとく、
「……当たらない!」
そして、その剛拳(キバ)は、集団で襲いかかる狼のごとく、
「ぐはっ…!」
矢継ぎ早に、松沢の顔面やボディを打ち据えた。
「これだけ打っても倒れんとは、なんてカラダしてやがる!」
(つ…強い…! 森といい、この技来といい…!)
鉄錆びた味を噛み締めながら、松沢は思った。

(こ…これが最強と名高い傭兵集団……“鷹の団”か!!)
地に倒れたまま戦慄する城平の耳に、魔獣の足音が叩いた。



65 :“鷹”たちの猛威、そして――:04/04/05 21:50 ID:g+RaRMAK
「ちっ、弱い者イジメしてるみてえで気分が悪いな。シラけちまうぜ」
頭の上から聴こえる森の声に、城平は絶望的な気分を味わった。
(なんてことだ…いくら疲弊してたとはいえ、たった二人を相手に全滅だと?
 完全に誤算だ……チャンピオンにばかり気をとられて、こいつらの実力を見誤っていた…!)
「いいかい、イケメンの兄ちゃん。さっきから『論理』とか大層にのたまってたがな。
 殺すか殺されるかの修羅場じゃ、そんなもん、クソの役にも立ちはしねえ。
 どんなに小難しい理屈を組み立てても、
 単純な力の前じゃ呆気無く潰されちまう――それが『路上の現実』だ」
否――と城平の魂は叫んでいた。『論理』とは、決して『力』には屈するような底の浅いものではない。
だが、現実問題として、自分たちは『力』の前に這い蹲っている。
今、残っているのは松沢と金田一、ただふたり。
その金田一も、押し寄せてきた余湖の追撃部隊の迎撃に手一杯で、城平を救助に迎えない。
森以上の強者を相手どっている松沢は、言わずもがなだ。
「じゃあ、アバヨ」
城平にとどめを刺すべく、森の鉄拳が持ち上がった。
「し…城平殿…!!」
雷句がなんとか体を起こし、駆け寄ろうとするが間に合わない。
今、魔猿の特大の拳が、城平を圧殺しようとした――!
だが、そのとき!!

――― ズ バ ア ッ !!

一陣の巨大な刃風が、ワイアルドの巨腕を斬り飛ばした!!
「なにっ!」
大量の血をほとばしらせる腕を抱えながら、森が激痛に呻いた。
「おまえはっ!!」
一方の技来が、突然の乱入者の姿に、気色ばむ。
裏切りと陰謀が交錯する戦場に、黒ずくめに身の丈ほどの大剣を背負った悪魔が現れた。


66 :“鷹”たちの猛威、そして――:04/04/05 21:51 ID:g+RaRMAK
「ケンタローじゃない……おまえは!」
亡霊のような模様が浮き出た、身の丈を超す巨大な刀身。
闇夜にまぎれるがごとく、黒ずくめの服と甲冑。
鷹たちの総大将、三浦健太郎に似ている――だが違う。
血風になびく長い金髪と、醜悪な笑みに吊り上がった唇がそれを証明している。

―――― 戸 土 野 正 内 郎 !!

「パクリ野郎……貴様、生きていやがったのか!」
「いよお、逢いたかったぜえ、ボクシングの兄ちゃん」
かつて、マガジンチームとの戦いの場に乱入し、技来に完腑なきまでに叩きのめされた男。
そして、木城の手により、稀代のパクリモンスターとして生まれ変わった男。
その男が、なぜ――!?

「何のつもりか知らねえが、そこをどけ。今の俺たちはお前の相手をしてる暇はねえ」
森が真上から戸土野を睨みつけるが、戸土野は醜悪な笑みのまま、
「そうはいかねえな。『仲間』を殺されるのを見過ごすわけにはいかないんでな」
確かに、そう言った。
その言葉に、城平たちを含めた、全員を衝撃が駆け巡る。
「なんだと? 貴様、それはどういう意味だ!!」
「知らんなら教えてやるよ? 
 サンデーとガンガンは、俺たち――『KIYU』と手を組んだんだよ。
 同盟を結んで、一緒に今の漫画界をぶっ潰そうってな?
 だから、こいつらを殺される訳にはいかない。ドゥー・ユー・アンダスタン?」

(バ…バカな!? そんなバカな話があるはずがない!! こいつは何を企んで――!?)
身の覚えのない事実に、城平が愕然とする。
そして、気づいた。この恐るべき企みの正体に。
(や…やられた! これは陰謀だ。『KIYU』め、この機に乗じて、俺たちを完全に孤立させるつもりだ!
 この事が知れれば、俺たちに半信半疑だった連中も否応なく敵に回る! 最悪だ!!)
恐るべき『KIYU』の策略が、失われつつある繋がりを、さらに深く切り裂こうとしていた。 

67 :作者の都合により名無しです:04/04/05 22:30 ID:77P2iC5b
うわぁー陰謀の渦だー権謀術数だー
んでサイクロプスが裏御伽(どっちに転ぶかわからない組)+α
を潰せば完璧かー!ああ畜生ー面白いなぁおい

68 :作者の都合により名無しです:04/04/05 23:02 ID:hD1H+Rds
荒木あたりなら陰謀を見破りそうなものだが、
荒木は現在ゆで将軍と戦闘中だからねぇ。
そうでなくても多少は冷静な判断ができるキャラがいれば良いのだが、
別府にはそういうキャラが松江名ぐらいしかいないからな。


69 :作者の都合により名無しです:04/04/05 23:26 ID:hD1H+Rds
↑訂正
「別府には」の前に‘中立サイドの中で‘を入れ忘れてた。
ところで、たかしげは神崎と戦うために鬼岩城の方へ行ったが、
2人とも上司が違うとはいえゴッドハンド所属なのに勝手に戦ってもいいのだろうか?

70 :槍が選んだ者:04/04/05 23:47 ID:jP7DipgL
「お主、そのようなでたらめを!!」
体に残ったわずかな力を振り絞り、戸土野へと飛びかかる雷句。
だが戸土野は無造作に雷句を叩き落とした。
「おいおい、もう隠す必要なんてないんだぜ、素直に俺に助けられときな」
起きあがる力すら既に無く、地面に這いつくばる雷句を踏みつけ、嘲笑いながら戸土野はそう告げる。
今の雷句の行動でさえ、KIYUと手を組んだことを隠すためであるかのように。

それが決定的だった。
森や技来たちから発せられる気が変わる。
サンデーとガンガンへの『敵意』から、『殺意』へと。
もはや何をもってしても弁解は不可能だろう。
いや戸土野が現れた時点で何をしようとも手遅れだったに違いない。

(最悪だ…これ以上はないほど最悪の事態だ)

城平が喉の奥でうめいた。
さっきまでならこの場を切りぬけ体勢を整えさえすれば、弁解し和解することすら可能だ
ったかもしれない。
だがその芽は完全に断たれた。
例えこの場を切りぬけたとしても、KIYUと手を組んだと思われた以上、和解はおろか
弁解の機会すら与えられまい。
打つ手がないとはまさにこのことだ。

71 :槍が選んだ者:04/04/05 23:49 ID:jP7DipgL
(目の前のパクリ野郎がこんな策を考えつくはずも無い、恐らく木城か能條がこの策の立案者)
その類稀な推理力を駆使し城平はそう推測した。
だが誰が策を考えたかがわかったとしても意味は無い。
既に自体は最悪で、その状況を打破する手段などなく、金田一の腹の中にいる人間を出し
たとしてもこの場から離脱することすら不可能。
戸土野の足の下の雷句から涙が毀れた。

(悔しい…私に、私にもっと力があれば、皆を救えるだけの力があれば…
 このようなことになる前に、この場を切りぬけることができたのに…)

それは無いものねだりの仮定に過ぎず、また雷句が背負うべきことでもない。
雷句に非があるわけではない、ここにいる誰にも非はない。
それでも雷句は全てを背負おうとする、その小さな背に何もかも。

金田一の腹の中で留美子を見守る安西の手に持つ獣の槍が キィン と鳴った。
あたかも雷句の意思と呼応したかのように。
―――まるで 雷 句 を 所 有 者 と 認 め た かのように―――

72 :槍が選んだ者:04/04/05 23:50 ID:jP7DipgL
「…行きたいのか?」

安西は槍に語り掛けた。
外で何が起こっているのかはわからない、だが槍が何をしたいのか、そして誰の元に行きたいのかは理解できる。

「いいぜ、行けよ。もう俺はあんたの助けが無くても戦える。一人で立ちあがれる」

やわらかな笑みを浮かべ安西は槍に告げた。
もうオモリをしてもらう必要は無いのだと。
だからアイツの元へ――――真の藤田の後継者の元へ行ってやれと。

「今までありがとな、獣の槍」

安西が別れの言葉を告げ、そして槍は新たな持ち主の元へとその身を翻し飛び去った。
一陣のさわやかな風が安西を包み込む。
それは獣の槍なりの別れの挨拶だったのかもしれない。

73 :作者の都合により名無しです:04/04/05 23:52 ID:lgLLC0yc
ゴットハンドとしては弱者がやられて
神(仮)の糧になってくれれば別にいいんじゃないの?
大体それ言い出したら大友とAのガチが・・・

74 :作者の都合により名無しです:04/04/05 23:59 ID:lgLLC0yc
悪いリロードしなかったから投下に気が付かなかった
一応>73は>69へのレス

75 :作者の都合により名無しです:04/04/06 00:02 ID:+Bh5NuNn
てか神(仮)の糧の設定自体いまとなっちゃあれなもんだからな・・・
初めは「すべての漫画家を神(仮)の糧に」だったが
富沢順が荒川にした説明だと「読者に媚びるダメ漫画家を神(仮)の糧に」らしいし(荒川みたいのは残すとも言ってる。まあ富沢は十傑集のなかでも穏健派っぽいが)。
まあたかしげはバレなきゃいいだろって感じなんじゃないか?
べつに憲兵がいるわけじゃなし。いざとなりゃ尼子あたりが飛んできて止めるだろう。

76 :作者の都合により名無しです:04/04/06 00:10 ID:ADGH2Y/M
雷句後継キター

77 :作者の都合により名無しです:04/04/06 00:13 ID:y+/Ol9/v
背丈足りねえー

78 :作者の都合により名無しです:04/04/06 00:26 ID:AQZZ5yg+
>75
その辺は書き手の制限を減らす為にわざと適当な設定になってるんだろ。

それはともかくこういう展開大スキー

79 :終わらない悪夢:04/04/06 02:43 ID:PYY9TDMx
関連スレ(>9-10 >24 >72)

雷句たちの前に戸土野という暗黒が現れ、その汚れた爪で漫画家達の『絆』を引き裂いていた頃――
同じ命を受けた、もうひとつの『暗黒』が、松椿に出現していた。
“その男”は闇から這い出るように、突如として森田や松江名たちの前に現れた。
闇を切り取ったようなボロボロのローブを纏い、
顔は、目玉の模様がいくつも描かれた奇怪な仮面によって覆われている。
「誰だ……お前は……!?」
仮面の男の発する異様な殺気に、森田と松江名が構える。
問われた仮面の男は答えず、森田たちに向かって片手を突き出した。
瞬間!

―――ギョギョギョギョギョギョギョ!

空気を焦がしながら現れたのは、仮面の男の左肩から生えてきた『炎の翼』。
それが羽撃くや、羽が風に舞うように、こぼれた炎の欠片が宙に舞う。
「 翅  炎 !!」
次の瞬間、それらの炎が一斉に弾丸と化して飛来した!
「なっ!」
「くっ!」
森田が近くに転がっていた松島のバットで、松江名が手にした日本刀で、
それぞれ炎の弾雨をしのいだ。
しかし、森田のバットは炎に耐え切れず、燃え落ちてしまう。
松島の形見ともいえるバットの最期に、森田の表情が変わる。
「てめえ、何もんだらっちぇれら?」
「君が何者か訊いている……」
呂律の回らない森田を補足するように、松江名が静かに言う。
それは言外に、「心して答えろ」と言っているのであるが。
すると、仮面の男は仮面の奥に光る濁った目を愉快げに揺らしながら――
ゆっくりと仮面を外した。
現れた素顔に、二人は絶句し、二の句が継げなかった。


80 :終わらない悪夢:04/04/06 02:44 ID:PYY9TDMx
「お…おまえは……安西!?」
森田が素頓狂な声をあげる。松江名も一瞬、度胆を抜かれたのか、言葉がない。
二人の反応を面白そうに観察しながら、その男は――
「ああ、そうだ。俺は確かに、“アンザイ”だよ」
そう言った顔は、紛れもなく安西のものであった。
しかし、そこに貼り付いた表情は、自らの罪を悔い、命をかけて贖罪の為に戦い、
ついさっきまで留美子を助けるべく命懸けの戦いを繰り広げた――
そんな男のものではあり得なかった。
醜悪と狂気と、その他あらゆる負の感情をないまぜにしたような顔は、
パクリ漫画家として悪行の限りをつくしていた頃の、安西の姿だ。

そう、この男の名は“暗罪”
安西の闇の写し身であり、背負った罪の具象。
もうひとりの“アンザイ”だ。

しかし、その存在を知る者は、ほんのわずか。
知らぬ者にとって、誰がひとりの漫画家がふたりに分裂したなどと想像することができようか。
「一体、どういうつもりなんだ!? 俺はまだお前らを完全に疑ってたわけじゃ…」
別人のような“アンザイ”の豹変ぶりに困惑しながらも、森田は説得を試みる。
森田は、サンデー連中が自棄になり、そこで“アンザイ”が応戦してきのかと思ったのだ。
だが、一方の暗罪は、そんな森田たちを嘲笑うように――
「随分、人が死んだなあ。俺には見えるぜ、そこら中に漂う、無念に満ちた亡霊たちが」
「なにっ?」
「“見えるようにしてやるよ”?」

次の瞬間、松椿の至るところに、怨霊たちが火の玉となって咲いた。


81 :終わらない悪夢:04/04/06 02:45 ID:PYY9TDMx
「オオオオオ・・・・・」
「イタイ・・・アツイ・・・」
「タスケテ・・・・・タスケテ・・・・」
「モエル・・・・カラダ・・・・アツイ・・・」

突然、松椿を埋めつくした、燃え盛る亡霊たちの大群。
どれもが、顔を苦悶に歪め、おびただしい怨嗟の声を吐き出し続けている。
死んでなお魂を、地獄の炎に焼かれる激痛に、亡霊たちは泣叫び、絶叫していた。
「どうだ、綺麗だろう? これが死者を炎に変える……俺の炎さ」
先程見せた、『癒しの炎』とは全く対照的な、呪われし炎。
炎に変えられた亡者たちの怨霊が、次々と松椿内の人間に取り憑き、灼熱地獄に引きずり込んでいく。
生者と死者の、阿鼻叫喚の不協和音が、オーケストラのように響き渡った。
「てめえ! 本性、現しやがったじゃん!!」
余湖の一部隊が、非道極まる攻撃を開始した暗罪に殺到する。
それに対し、暗罪が手をかざし、叫んだ。

「カイザーフェニックス!!」
すると、あろうことか、その手に雄々しき鳥の姿を象った炎が出現した。
炎の怪鳥が咆哮し、余湖たちを薙ぎ払うように滑空した。
刹那、余湖の大群は瞬時に燃え尽き、灰すらも残らなかった。

「あれは三条や稲田が使っていた…? 安西、お前はパクりはやめたんじゃなかったのか!?」
それに応えたのは、嘲笑だった。
「あれは単純なてめえらを騙すための方便だよ。こんな楽しい事をやめるなんざ馬鹿だぜ?」

「アンザイ! おんどれあ、ぶっ殺す!!」
あらゆるものを踏みにじる悪魔の所業に、怒り心頭の森田が地を蹴り、暗罪につっかけた。


82 :終わらない悪夢:04/04/06 02:46 ID:PYY9TDMx
「周波衝拳(ヘルツェアハオエン)!!」
森田の鉄拳が炸裂するかに見えた直前、大気を震わすとてつもない衝撃に、逆に森田が吹っ飛ばされた。
大地に叩きつけられた森田の周囲、数十メートルに渡っての床や壁に亀裂が走り、崩壊した。
「がはっ!」
両腕で防御を固めねば、森田は危ういところであった。
それでもダメージは浅くなく、新たな血を吐いてしまう。
膝つく森田を、暗罪がことさらに嘲笑った。
「ぶっ殺す? 俺を? 留美子程度に無様にのされたお前がか。笑わせるぜ」
その声を聞く森田は思った。
こいつを少しでも信用した俺が馬鹿だった。
そして、こんな外道の存在を許しておくサンデーやガンガンの連中が許せなかった。
かすかでも彼らの良心に期待した思いは踏みにじられ、森田は激怒に支配された。
「アァァァァンザイィィィィィィィィィィィィ!!」

(そうそう。おまえへの評価は、やっぱこうでなくっちゃな、安西よ)
目論み通りに事が運び、“暗罪”はほくそ笑んだ。

 ****

同刻――
暗罪が放った周波衝拳は、山田医師たち、医療班のブロックを直撃した。
押し寄せる余湖の大群はことごとく粉々になり、
だが換わりに、医療班のいた建物までもが倒壊した。
「うわあああ!!」
「しまった、間に合わん!!」
山田と橋口にコンクリートの塊が降り注いだ。



83 :終わらない悪夢:04/04/06 02:47 ID:PYY9TDMx

―――ドガアアアン!!

轟音と砂煙。
死を覚悟し、硬く目を閉じていた山田たち医療班だったが――
「まだ……生きてる?」
山田と橋口は、仰向けに倒れていた。
見れば、目の前の頭上に、崩れた天井が迫っている。
なぜ、自分は生きている? 偶然、助かったのか――?
そう思った瞬間、山田医師の顔に、数適の滴が落ちた。
思わず顔を拭い、その感触と臭いに、山田は戦慄する。まさか……
やがて目が慣れ、山田医師の視界に飛込んできたものは。

「ま…真船せんせえええええええええええ!!」

なんとそれは、倒壊寸前の天井を、その両腕で支える、真船の姿だった!
「ぶ…無事か、山田」
そう言う真船は天井を受け止めた衝撃で、頭から大量に出血している。
それでも、天井を支える手には力が漲っていた。
「真船先生、僕たちの為に! 待ってて下さい、今、助けを…」
「待て、山田! 他の重傷者たちの手術が先だ! 
 だが、俺は御覧の通り、両手が塞がってしまってる。だから、残りは全てお前がやるんだ」
(そ…そんな――!)
どんな窮地にも医師たらんとする真船の姿に、山田医師は驚愕するしかなかった。

そして、まだ誰も気づいていなかった。
Cブロック決勝にて猛威を振るった『吸血鬼ウィルス』。
それらが入った試験管が、今の倒壊事故で粉々に割れたことを。
死と破滅を呼んだ、魔性の病魔が血風に運ばれ、今度は別府を怪物たちの死地へと変えようとしていたことを。




84 :作者の都合により名無しです:04/04/06 05:18 ID:CP4VAxUd
あぁ、そういや暗罪いたんだっけなぁ…。
分身ネタは個人的に好きじゃないけど
まぁ頑張ってくだちぃ。

85 :作者の都合により名無しです:04/04/06 07:24 ID:pawaIOGF
修羅場だな。

86 :作者の都合により名無しです:04/04/06 07:54 ID:IzEY+9P2
えらいこっちゃ(´Д`;)

87 :作者の都合により名無しです:04/04/06 08:23 ID:cJWMlZ+3
分身というかこっちの方が本性のような気がしないでもない>暗罪

88 :直系VS最新式:04/04/06 10:49 ID:ijF274pg
(これで終いだな、手間ぁかけさせやがって)

片手で福地の両腕を封じ、せがわは自身の勝利を確信した。
福地の両の腕を封じたとはいえ、せがわもそのままでは両腕は使うことはできない、
状況だけを見るならば、どちらがより不利であるということは無いだろう。
だが、それはあくまで置かれた状況だけで判断するならばの話だ。

互いに両腕は封じられたとは言え、まだ足が残っている。
そして体術という点で見るならば福地はせがわの足元にも及ばない。
この体勢から福地がどのような蹴りを放ったとしても、防げるという確信がせがわにはあった。
それは事実である。
福地がどのような”蹴り”を放ったとしてもせがわには通用しない。

「こ・・のぉ!! ハァァァァァァァァァァァァァァァァ」

    ――――息を冷凍ガスにする能力―――――

福地の口から吐き出された冷凍ガスがせがわへと迫る。
…傍目から見たその姿はホモっぽくてキモイ。
しかしせがわは難なくその息をかわすと、腕を捻り、福地を床に叩きつけた。

「ぐえっ」

受身も取れずに背中から落ちうめく福地。

(両腕は封じたが、手を使わぬ能力はいまだ健在。ならば口と髪、顔全体のみ注意すればいい)
そのせがわの読みどおり、福地は口(正確には息だが)を使う能力を使ってきた。

(こちらから仕掛け、わざわざ隙を作る必要などない。このまま奴の動きに対処していれば、じきに血が足りず奴は倒れる)

89 :直系VS最新式:04/04/06 10:51 ID:ijF274pg
(どうする、どうする、どうするよ、おい。このままじゃ血を全部吸われてミイラ?)
福地の脳裏に、怪奇・デパートにミイラが!?とでかでかとニュースやら新聞やらで報道される変わり果てた自分の姿が浮かぶ。

「いやだ、そんなのいやだーーーーー!!」

両腕をせがわの手から離そうと福地はもがく。
だが蛭のように吸い付いたせがわの腕は離れる様子を見せず、逆に床に叩き付けられたり
蹴りを入れられたりした。

(くそっ、せめて腕が、腕がもっとあったなら…て、あるじゃん俺の能力に丁度良いのが)
にやりと福地が笑みを浮かべた。
その顔に不吉なものを感じたものの、何をされても対処できるという自信があるため、
せがわは福地の動きを縫いとめたままその場から動かない。

次の瞬間に福地に起きたこと。
それはせがわにとって予想外の出来事だった。
いや、せがわを責める事は誰にもできない。
それもそうだろう、突如福地に 新 し い 腕 が 四 本 増 え る など、誰が予想できたか。

         ――――腕を六本腕にする能力――――

せがわが瞬時に福地の腕を離し、その場から逃げようとする。
だが遅かった、手ぬぐいを鉄にする能力で棍棒と化した手ぬぐいを持ち、新たに生えた
四本の腕が、先ほどまで自分を捕まえていたせがわの左手へと襲いかかる。
                   ごきぃ!
鈍い音を立て、上下左右、四方から襲いかかった棍棒がせがわの左手を粉砕した。

90 :作者の都合により名無しです:04/04/06 11:09 ID:GDN8dQiW
アシュ○○ン福地キタァー

91 :作者の都合により名無しです:04/04/06 11:15 ID:/hywjBFJ
あああー!だから悪魔超人かー!!
鈍いぞ自分…_| ̄|○

92 :作者の都合により名無しです:04/04/06 11:24 ID:GDN8dQiW
前スレの裏話か>超人
いいぞ福地もっとやれ(古

93 :↓松沢夏樹:04/04/06 12:51 ID:1Y2LKIeV
戸土野の『告白』に気の逸れた技来。
その隙めがけて放たれた渾身のストレートは、巨体に似合わぬフットワークに虚しく空を切った。
殺気と裏腹の、哀れむような顔を戻し
人体の急所を知り尽くした鉄拳が、ガードをすり抜けフェイントを織り交ぜ、次々と軍服に突き刺さる。
不死身の筈の肉体が、ゆっくりと、しかし確実に壊れていく感覚。
信じられなかった。
余湖との戦いを例に挙げるまでもなく
松沢夏樹の体は『44口径120mm滑空砲』の直撃をいなし
戦車の突撃を受けてすら、ひしゃげるのは戦車の方。それ程の強度を誇るのだ。
(……これは単純な破壊力では……ありえませんね。)
筋肉の薄い箇所、訓練で鍛えようの無い箇所。
狙い撃ちされるそれらが、刃より鋭く松沢を抉る。
まっとうな格闘教育を受けていない松沢にも、一度喰らえば『そこがヤバイ』ということは学習できるが
無限のような技来のバリエーションは、二度同じ箇所を攻撃してはこない。
と、思えば
その思考を見透かしたかのように、再び脇腹が攻撃されるのだ。
「くっ……!!」
辛うじてガードするも、同時に動いた技来の右が、顎の先を、削るほどの勢いで掠める。
「―――ッ!!!!」
捻られた首が、ふいごのように息を押し潰す。
回る世界に倒れ伏し、すぐさまついた手が、混沌とする脳に震えるのがわかった。

松沢のこの肉体を形成したのは
『改造ピッチングマシーンから、時速二百キロで飛び出す鉄球を、縛られたまま受け続ける』
『背に錘石を載せたまま腕立て千回』
『足に鉄球を括られ、軍用犬の追跡から逃げ延びる』
そんな星一徹でもやらんような、非科学的な『拷問特訓』の数々だった。
最強の白兵軍人だった父は『戦士の星』なる超越兵士へと息子を改造すべく、幼少期よりありとあらゆる責め苦を己が子に課し
その結果、動体視力・筋力・耐久力において比類無き男を作り上げることには成功した。しかし……
(『強さ』に『技術』はどうしたって不可欠なんですよ、父さん……。あなたの『特訓』には……それが完全に抜け落ちていた……。)
父の死後、『ギャグ漫画家』という『不死身が条件の職業』を選んだ松沢は
結果論としての肉体を喜びながらも、明らかに研鑚を怠った。その必要が、なかったとも言えるが。

94 :↓松沢夏樹:04/04/06 12:53 ID:1Y2LKIeV
揺れる脳裏は超回復を図り。
何故だろう。唇が、皮肉げに曲がるのをおさえられなかった。



「……どういう体してんだ……?」
起き上がる松沢の不敵な笑みに、技来は寒気と、同時に歓喜を沸き立たせる。
永く、こういう相手とやりたい、そう望んでもいたのだ。
「ひとつ聞きたいんだが……お前、人間……だよな……?」
「……ええ、勿論。」
そう見えませんか?とでも言いたげに、両腕を開く。
まるでスキだらけ
無意識のステップを踏んで

―――― ス パ ァ ン ッ !!!!

一瞬で間合いを飛び越えた技来は、気付いた時にはジャブの手首を返していた。
「…………あ、スマン。」
顎を跳ね上げた松沢が、きょん、とした顔を下ろすのと、ほぼ同時。


    ド ッ  ゴ ン ッ !!!!!


『ああいう会話中に攻撃してはならない』という『ある意味ルール』を破った、こと
それに律儀に謝罪する緩みが、命取りとなった。
はじめて触れさせた松沢の拳が、アッパー気味に突き抜けて
走り高跳びのような放物線を描いているな、と、冷静などこかが自覚する。

――――― ザ シ ャ ア ッ !!!

力強く振り下ろした両足が、ブリッジの体勢で踏みとどまった。

95 :↓松沢夏樹:04/04/06 12:54 ID:1Y2LKIeV
体を起こして、視界いっぱいの追い討ちストレートに反応
大ぶりなそれを斜め後ろにのけぞりながら、勢いを殺さず、横っ飛びで制空圏より離脱する。
両腕を構え、近付かせないよう『元の木阿弥』を装って
「……お気に、なさらず。」
大魚を逸した松沢のその言葉が、自分の「スマン」に対するものだと、遅ればせながら気付いた瞬間
ははっ、と乾いた笑いが零れる。
膝も一緒に、小刻みに笑っていた。
(……耐久・パワーじゃ、あっちが上……。弾丸だろうと拳だろうと、当て所を外せば傷も残らん……。)
双方の体格から類推されるそれとは真逆の特性。
ごくりと飲み干す口中の血量は、完全に顎を砕かれたことを物語っていた。
燃え落ちる民家を背景に、黒く翳ったツリ目がちの端正な顔が
「……『陰謀』だったと言っても、信じてはもらえないんですよね……。
 ……で、私達は『始末』されるってわけですね……?」
ブーツを鳴らしながら、近付いて来る。
僅かな早足の、焦り。
今この場で、戸土野を除けば、ガンガンやサンデーを『守れる』のは松沢のみ、その『責任感』だけは好ましい。
「さあな……『出来れば生け捕りに』と頼まれてはいるが……貴様等のやり口に、正直、ムカついてないと言えば、嘘になる。」
松島への鎮魂。
『この男と闘りたい』という欲求は、あえて意識の外にやる。
気配で察したか、松沢は諦めたように溜息を吐き
「あなた……『覚悟して来てる人』ですよね。
 人を『始末』しようとするって事は、逆に『始末』されるかもしれない、という危険を
 常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね……。」
最後通牒、そして死神めいた、殺意が襲い来る。
(……こいつ……オレを殺る気だ。『マジ』だ……。ガンガンか?サンデーか?誰だか知らねーが、このオレを始末しようとしている。
 『ハッタリ』じゃねー……
  。。。 。。。 。。。 。。。
 こいつにはやると言ったらやる…… 『 ス ゴ 味 』 が あ る ッ !!!!!! )

96 :作者の都合により名無しです:04/04/06 14:42 ID:/hywjBFJ
なんか、いまのハリーにはこの口調合ってるね。

97 :作者の都合により名無しです:04/04/06 16:46 ID:+Bh5NuNn
>>87
リアル安西は読んでて死にそうだもんな。>暗罪

98 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:02 ID:oLIs85A9
木城の研究室より3階ほど下りた荒川は、義手の男を担いだまま、出口を探して艦内を歩き回っていた。
錬成による精神力の消耗が激しく、これ以上地面に穴を空けての移動が苦しくなったためである。
いつ追手が迫ってくるか分からず、一刻も早く早く脱出する必要があったが、木城にやられたダメージもまだ回復しておらず、その歩みは遅々として進まなかった。
「まったくなんて広さなの、この艦は!」
矢吹艦の異常な大きさに、毒づく荒川。
走ることもままならない、出口も分からない、おまけに錬成を行えるほどの精神力もほとんど残っておらず、彼女の焦りは極限まで達していた。
それでも、ただ闇雲にでも前に進むしかない。
一歩々々、踏ん張りながらでも、機械の左足と生身の右足を交互に出す。
だが、その歩みも、前方に一人佇む男の影を見たとき、ピタリと止まった。
「どきなさい、安西・・・・」
顔に不気味な仮面と、身にぼろぼろのマントを纏った男、暗罪。
誓いを交わした友である安西信行の半身にして、その闇の部分。
かつて、パクリ漫画家として生きた安西の、その罪の証であった。
二つに分かたれたとき、この闇は自身を暗き罪"暗罪"と名乗り、だれもがその名とその存在を、自らの胸に刻んだという。
倒すべき敵として・・・・
だがその"暗罪"を、荒川は"安西"と呼んだ。
KIYUに与し、今自分を殺そうと立ちはだかるこの男をだ。
人間の善悪など、簡単に分けれるはずがないと信じているからである。
怒り、喜び、悲しみ、憎しみ、愛しみ、厳しさ、優しさ、強さ、弱さ。
それら全てが揃っているからこそ、人間なのである。
善悪など、人間が現実と直面したとき、それらの感情がどのように表れたかという結果でしかない。
だからこそ、この男も安西である。
ただ、少し自分の弱さに負けただけの・・・


99 :LIVE THROUGH :04/04/08 00:03 ID:oLIs85A9
「何か勘違いしているようだが、俺は暗き闇"暗罪"だぜ!」
仮面の下から、邪悪な笑みを浮かべる暗罪。
だが、その暗罪を、荒川はあくまで安西と呼ぶ。
「いいえ、あなたは漫画家"安西信行"よ。ただ、少しいじけてるだけの」
臆することなく、まっすぐに暗罪を見つめる荒川。
その眼光は、強く確かであった。
「クックック・・・・傑作だな!
 今を輝く漫画家"荒川功"が、こんなに頭の弱い女だったとは!」
荒川が知る安西は、藤田の呼びかけによって、漫画家として立ち直った後の姿だけである。
目の前にいる男は、とてもじゃないがあの安西と同一人物とは思えないだろう。
だが彼女とって、この男は紛れもなく安西信行であった。
パクリとて、他の優れた作品のノウハウを吸収したいと思う向上心の現われでしかない。
それを失ってしまっては、たとえオリジナリティに優れた漫画を描いても、ただの自己満足を満たすだけの、自分勝手な作品が出来上がるだけだ。
それ故、吸収力と想像力が分かれてしまった安西は、漫画家としては不完全な存在である。
安西と暗罪、今はそのどちらにも、まともな漫画はかけないだろう。
では何故、安西は二つに分かれてしまったのだろう。
それは、自身に対する憎しみゆえである。
安西は、パクリ漫画を描き、罪と業にまみれた過去の自分を憎んでいた。
その憎しみは、自分の中にあるどの憎しみよりも強い。
だがそれは、漫画家として生きてきた自分を否定することであった。
漫画家として立ち直りながら、漫画家としての自分を否定してしまう。
その矛盾が、安西を二つに分けてしまった。
だからこの暗罪の姿も、漫画家であろうともがきあがく安西の、心の表れでしかない。
荒川は、そう信じていた。
だからこそ、彼女は暗罪の心に言葉を送る。
「帰りましょう、安西。私達と、あなた自身の下へ
 そして描くのよ。あなたの漫画を・・・」
だがその言葉は、暗罪の心を力なくすり抜ける。
「帰るだと、その男を連れてか?」
暗罪が見つめる先には、荒川に担がれて運ばれる義手の男があった


100 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:05 ID:oLIs85A9
「この男は、鍵なのよ」
これから始まるだろう大戦で生き残るには、必ず賢者の石が必要となってくる。
その錬成に、吉富はこの男が鍵となるといった。
ならば、荒川はこの男を命をかけても連れ出さなければいけなかった。
「これから先に起こる対戦に生き残るには、この男が必要なのよ!」
必死に訴えかける荒川。
だが、そんな荒川を見て、暗罪は激しく笑い出した。
「生き残る?
 ぶあーーーはっはっは!
 おまえ、その男が誰か知らねえだろ!」
 暗罪の言葉に、眉をひそめる荒川。
たしかに、吉富はこの男が何者か教えてくれなかった。
だが、今は手段を選んでいる場合ではない。
それ故、この男が何者でも関係はない。
そのはずであった・・・
「教えてやろう、荒川。
 その男はおまえの仲間を襲い、漫画界を虚無の渦で消し去ろうとした
 GUNG−HO−GUNSの頭目"内藤康弘"だ!」
暗罪の言葉は、荒川の心を打ちのめした。


101 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:07 ID:oLIs85A9
男は夢を見ていた。
遠い過去の夢である。
夢の中で、透き通るような青い空の下、真っ赤なコートを着て草原に腰掛ける男の側には、黒い背広を着た男がタバコを咥えたまま立っていた。
「生まれて初めて、パクられたよ・・・・」
赤いコートの男が呟いた。
「そうか・・・」
黒い背広の男が一言だけ返す。
「それだけか・・・」
コートの男がさらに言葉を返した。
「それだけだ・・・」
背広の男が、タバコに手を当てながら言葉を続けた。
「ただ、忘れるな
 人間にはそれぞれいろんな考えがある。
 もし過ちを犯しても、間違いに気付けば、そこを正す事ができる」
そして、空を見上げる。
「振り向けば、そこに未来がある」
さわやかな風が、草原とコートの男の心を吹いていった。



102 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:07 ID:oLIs85A9
「行くのか・・・」
タバコを吸い終わり、背中を見せて立ち去ろうとした背広の男に、コートの男が声をかけた。
「面白い新人がいてな・・・」
振り返りもせず、背広の男は語る。
「こいつが、どうしようもない馬鹿なんだが、
 見込みがあってな・・・
 俺が付いてやって、一人前の漫画家に育ててやらんといかん」
コートの男が、少しだけ寂しそうな眼をした。
「そいつの漫画、楽しみにしてるよ」

―――――待ってくれ―――――

「ああ、飛びっきりの漫画を読ませてやる」

―――――僕を一人にしないでくれ―――――

「期待してるよ」

―――――君がいなくなると―――――

「じゃあな、元気でいろよ」

―――――僕は僕でいられなくなる―――――

「じゃあな、くろ・・」

―――――待ってくれ、黒田―――――


103 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:09 ID:oLIs85A9
「荒川よう、その男を置いていけば、おまえだけは見逃してやるぜ」
暗罪の提案に、荒川は一瞬だけ迷った。
この男のせいで、仲間が傷ついたのである。
目を覚ました後、この男は再び虚無の嵐を引き起こそうとするかもしれない。
だが、その迷いも一瞬だけであった。
意識のない人間を、狂犬に引き渡すわけにはいかない。
賢者の石の錬成に、この男が必要でもあった。
だが何より、不殺を志す漫画家として、人殺しの道に落ちたこの男に自分の生き方を見せてやりたかった。
「行かせてもらうわよ、安西・・・」
「行けると思うか」
「行くわよ!」
刹那、二人は動いた。
気力を振り絞り、地面から槍を錬成する荒川。
だが、ぎりぎりまで体力を消耗している上、男性一人抱えている彼女は、暗罪の初激をあっさりと喰らってしまった。
鋭い爪による攻撃。
その一撃を受け、荒川は吹き飛ばされ、そのため内藤を振り落としてしまった。
それでも、錬成した槍を落とさなかったのは立派である。
だが、何とか立ち上がって暗罪の方を見たとき、思わず槍を落としそうになってしまった。
彼女が見たのは、黄金に輝く体毛に包まれ、猫科の肉食獣を思わせる体をして、
顔に歌舞伎役者のような黒い模様をつけた一匹の妖怪の姿であった。
「とら・・・」
そう、それは安西の師匠、藤田の描いた漫画"うしおととら"の主人公格の妖怪"とら"に変身した暗罪の姿であった。


104 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:13 ID:oLIs85A9
「くっくっく、やっぱりパクるなら、身近な人間のネタだよなあ。
おまけに、俺の首から下は描いた本人の体ときている。
これ以上もない、パクリネタだぜ!!」
ただでさえ、不死者しろがねの体をしている暗罪である。
まともに戦ってすら、勝ち目は薄い。
それが、強力な妖怪である"とら"となってしまっては、普通の武器では傷を負わせることすらできない。
希望があるとすれば、錬金術による分解だが、それすら常世の存在である"とら"にどこまで有効だろうか。
だが、それしか道はない。
「くっくっく、荒川!
 もう一度だけ言ってやる。そいつを置いていけ!
 そしたら、おまえだけは見逃してやろう!」
雷を放ち、荒川に脅しをかける暗罪。
その彼の言葉に、荒川は疑問を感じた。
今の状況は、暗罪にとって圧倒的に有利である。
例え嘘をついているにせよ、このような取引など持ち出す必要など皆無である。
自分を殺し、内藤を連れ去るなど容易い。
このような状況で、考えられる可能性は二つ。
暗罪が、自分を本当は殺したくないと思っていること。
荒川としては、それを信じたかったが、だがもう一つの可能性の方が高かった。
それは、暗罪がどうしても内藤を殺したいと思っていることである。
その理由に、荒川は心当たりがあった。
「どうしても、内藤を殺したいみたいね」
ダメもとで、彼女はカマを掛けてみた。
だが、暗罪は以外にもあっさりと引っかかった。
「そいつはなあ、俺を糞漫画家と罵り、けったくそ悪いカプセルに押し込め、
 虚無の嵐なんていう胸糞悪いもんの出汁にしようとしやがったんだぞ!」
指をさし、声を荒げる安西の顔には、屈辱と怒りが刻まれていた。
「漫画界の消滅だぁ!
 ふざけやがって!
 俺から漫画を奪う奴は、誰一人ゆるさねえ!」


105 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:15 ID:oLIs85A9
ああ、やっぱりこいつも安西なんだ。
荒川は確信した。
せがわに襲われ、殺されかけていたとき、槍と共に自分を助けてくれたときの安西の顔と、
いまの暗罪は同じ顔をしていた。
それと同時に、暗罪には、いまの安西が失ったものを確実に持っていると感じた。
それは、漫画家としての誇りである。
それがなければ、漫画など描けるはずがない。
(救いたい、こいつも・・・安西も・・・)
彼女は、安西に命を救われた借りがあった。
誓いを交わした友でもある。
なんとしても、二つに引き裂かれた心を、一つに戻してやりたかった。
だが、それは無理なのかもしれない。
「俺にはなあ、そいつを恨む理由がある!
 そいつを殺す権利がある!!」
憎しみに囚われた暗罪の心に、荒川の言葉は伝わらないのかもしれない。
だが、それでも彼女は言葉を綴る。
雷の嵐の中、槍にもたれかかるようになりながらも、語りかける。
「誰にも、人を殺す権利なんかない・・・」
体力が極限まで消耗している中、荒川は搾り出すように声を出す。
「誰にも、人を殺す権利なんかない!!」
もう一度、今度ははっきりと、凛とした顔で叫ぶように声を張り上げる。
ぴくんと、暗罪の片目が釣りあがった。



106 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:18 ID:EdUvgTuM
安西正当化はあっちのほうでお腹いっぱい。
ここまでやられると胸焼けがする。

107 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:20 ID:oLIs85A9
「もう、争わないで・・・
 憎しみも悲しみも、どこかで断ち切らないと」
届かぬ言葉を届けようとする荒川。
「いいかげん、過去にしがみ付くのはやめなさい。
 そうじゃないと、いつまでたっても前に進めないわよ。
 そして、あなたはあなたの漫画を描きなさい。
 あなたには、それができるはずよ!
 だってあなたには、立派な手足がついてるじゃない!」
だがやはり、彼女の言葉は暗罪には届かなかった。
「三度目はないぜ・・・」
彼女の思いは、暗罪の爪によって引き裂かれてしまった。


108 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:20 ID:phOf4P+l
いつまでも分けておくわけに行かないですからなぁ、いつかはどうにかしないと。

109 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:23 ID:q/R5tjBV
時間軸から言ってこの後超暗黒化して別府に行くんでしょ暗罪
その布石じゃないかな?

110 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:24 ID:oLIs85A9
始まりは、同じ雑誌で掲載している友人の平野が、アシスタントを貸してくれと言って、うちの若いのを何人か連れて行ったことであった。
最初は、別に何の問題もないのだろうと簡単に受けたことだが、
連れて行かれたアシスタント達が何日経っても戻ってこず、不信に思い平野を問い詰めようとした。
だが、どうやっても彼とは連絡が取れず、そうこうしている内にまた何日か経った。
アシスタント達が連れて行かれて、ちょうど2週間経った時、その日販売の週間少年ジャンプを読んで、不信は確信へと変わった。
矢吹のブラックキャットに、僕のトライガンがパクられたのである。
パクられた事は悔しいが、それより連れて行かれたアシスタント達の安否が気になり、僕は集英社に乗り込んだ。
そして、いくつかの障害を乗り越え、集英社の最深部で僕が見たものは、想像を絶する絶望であった。
それは、ネタを絞り尽くされ、朽ち果てたアシスタント達の姿である。
その日から僕は、酒におぼれるようになり、酔ってはチンピラと喧嘩をする毎日が続いた。
そして、僕の漫画はパクられ続けた。
漫画を描く気力もわかず、腐った毎日を送る僕は、ある日、自分が書いた記憶がないのに白紙であったはずの原稿が描きあがってるのに気が付いた。
内容は酷いもので、面白いが何の救いのない内容だった。
あまりな内容な為にすぐに捨てたが、原稿の端に書かれたメッセージが少しだけ気になった。

   ひどくパクられたな
   あいつらはブチ殺す
   期待してな
   
その後も、その漫画とメッセージは続いた。

   いつも見てるぞ
   気付け
   おまえの力になってやる
   
全てがどうでもよくなっていた僕には、何も響かなかった。
あの日が来るまでは。


111 :LIVE THROUGH :04/04/08 00:26 ID:oLIs85A9
その男が正体をあらわしたのは、数週間後のことだった。
その日は、あまりに酷くパクられたため酔いつぶれるまで飲んでしまい、その調子のままチンピラと喧嘩をしてボロボロにされていた。
もうどうでもいいと思い、成すがままになっていた僕とチンピラとの間に、そいつは割って入ってきた。
瞬く間に、チンピラを叩き殺した奴は僕に言った。
「待たせたな、内藤」
「おまえは?」
「ひどい奴だぜ
俺のことずっと気付かねえんだもんよ
だから、痛い目見ちゃうんだぜ」
そして奴は言った。
「んじゃま、いこうか」
「行くって・・・どこへ?」
「俺達を必要としてくれる所へさ!!」
そして、僕と彼は「GUNG−HO−GUNS」を作った。
一つの体に、二つの人格。
それからは、僕と彼の葛藤の日々であった。
だが、だんだんと僕の意識は彼に吸収されていった。
それと共に、「GUNG−HO−GUNS」も殺戮集団へとなっていった。
そして始まる、漫画界浄化計画。
だがその計画は、藤原たちに阻まれた。
その事実に、彼は初めての絶望を味わい、そのショックのためか僕を残して消滅していった。
体を取り戻した僕にも、生きる気力などなかった。


112 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:27 ID:oLIs85A9
だが、そんな僕を呼び起こそうとする声が聞こえる。

―――――何をしている―――――

なつかしい声だ・・・

―――――早く起きろ、内藤―――――

だけどもう僕は疲れた。
寝かしといてくれ。

  ―――――おまえを必要としている人がいるんだ―――――

僕はもう、必要な人間じゃない。
多くの人を殺した、殺させてしまった。
僕の罪は、贖えない。

     ―――――本当に、そう思うのか―――――

そうだろう、だって・・・

―――――目を見開け、耳を澄ませ、そこにある現実を直視しろ―――――

その力強い言葉に揺り動かされ、僕はゆっくりと目を開けた。
そして僕が見たのは、か弱くとも力強い希望であった。


113 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:27 ID:EdUvgTuM
いや、違って、元々安西はいい人で方向性を間違えただけですよ。
みたいな雰囲気じゃん。
確かに最初からそういう妙なオリジナル設定はあったが、
暗罪のほうまで妙な信念もたれるのはなあ・・なんか水差すようなこといって悪いが。


114 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:30 ID:q/R5tjBV
うむむ
げに安西過去問題は難しいのです
ともかく続きがんばれ
あと荒川さんは弘と書いてヒロム

115 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:33 ID:ChN94xZq
オサレは無視か、少年キャプテン絡みのネタは内藤は完全スルーなんだな。

116 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:33 ID:oLIs85A9
(だめなの・・・ここまでやってきて・・・)
暗罪にあちこち体を切り裂かれ、血液が次々と失われていった。
その荒川に、暗罪がゆっくりと近づいてくる。
彼女の脳裏には、ガンガンやサンデーの仲間の姿が浮かび上がってきた。
その中の一人、安西の顔が、目の前の暗罪と重なる。
(まだよ!)
出血も痛みも、構わす立ち上がろうとする。
血反吐を吐きつつ、槍を構える荒川。
それでも立ち上がったのは、安西と一緒に飲んだ紅茶の味を思い出したから。
(大馬鹿安西・・・!
 あなたは、私が救ってあげる!!)
 再び、仲間の姿が頭を掠める。
(全員で、生き残るのよ!)
 せっかく立ち上がった荒川だが、暗罪の雷を受けて吹き飛ばされる。
(なんだというの・・・)
錬金術で床を壁に変えて盾にするも、暗罪の炎によって易々と砕かれ、その身を焼かれてしまう。


117 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:34 ID:oLIs85A9
(頼むわよ、ねえ・・・)
半ば意識を失いつつも、必死に現世にしがみ付く荒川。
(救いたいのは、本当じゃないの・・・)
絶望が、荒川の心を覆うとする。
(神様・・・
 神様ねえ・・・
 罪人は、罪人なの・・・
 奇麗事ぬかして
 笑わせるなと言うこと・・・
 わたしは・・・)
暗罪の爪が、彼女の心臓めがけて迫り来る。
「間違ってるとでもいうの・・・」
死が、金色の姿をして、魂を刈り取ろうとする。
だがその瞬間、荒川は白い翼に抱かれていた。
そして、その翼の主が、神様の変わりに答えた。
「間違ってないぜ!!」


118 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:38 ID:q/R5tjBV
トライガンのパキュリ=オサレね
まあ現実のそれとは別設定なのでせう

119 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:39 ID:oLIs85A9
ひとりたすければ
ひとりうまれたことになるのか
そのいのちは
よいいのちか

―――――誰にも人を殺す権利なんかない―――――

黒田をなくしひとりになって、
こころの中のあいつが微笑うように、あるく

―――――もう、争わないで―――――

その生き方が確信になって・・・ゆらいで・・・
喜びの涙、悲しみの涙

―――――憎しみも悲しみも、どこかで断ち切らないと―――――

幾千万の銃弾の中、痕はふえて・・・
そしてたどり着いた場所は―――――
ゆがみが導く、更なる絶望―――――

―――――いいかげん、過去にしがみ付くのはやめなさい―――――



120 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:40 ID:oLIs85A9
忘れようとしたなまえ
封じようとしていたあやまち
とりかえしのつかないこと

―――――そうじゃないと、いつまでたっても前に進めないわよ―――――

前に・・・

――――あなたはあなたの漫画を描きなさい―――――

描けない、もうトライガンは・・・・

―――――あなたには、それができるはずよ!―――――

ダメだ、僕の手は血にまみれ・・・

―――――だってあなたには、立派な手足がついてるじゃない!―――――

その言葉は、僕の心に突き刺さり、そして・・・


121 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:41 ID:ChN94xZq
ぽいな。
う〜ん、できれば過去はちゃんと漫画家の経歴知ってる人に書いて欲しかった。

122 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:45 ID:q/R5tjBV
そう
過去編は難しい!
アバウトな奴で済めば充分(裏御伽とかね)

123 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:47 ID:phOf4P+l
でもないとわけ分からなかったりもするからなぁ・・・マジ難しいね<過去話

124 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:49 ID:naIkTtue
過去と言うバックボーンが無いと
薄っぺらなキャラになっちまう場合もあるし。
まぁ、マターリ行こうや。


125 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:50 ID:ChN94xZq
そーいや半端に長くてオリ設定気味な過去編は常に外れだな。
安西しかり倫しかり今回しかり
アバウトな方が逆に良かったりする。
猿渡さんとかな。

126 :LIVE THROUGH作者:04/04/08 00:52 ID:oLIs85A9
そろそろ、強引に進めるのは苦しくなって来たな。

すまん、いいかげんそろそろ荒川も内藤も、脱出させかったから、
勢いで、強引に書いちまった。
申し訳ないです。
まあでも、漫画家の経歴なんか言われてもなあ・・・

それと、暗罪云々の話は、内藤復活のためのただの出汁。
別に、これから善人なるわけでも超悪人になるわけでもない。
荒川以外には、後々大した影響もない。
多少、やりすぎちまったが・・・

それと、後少し残ってるんだけど、書き込んでいい?


127 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:54 ID:q/R5tjBV
漫画家の経歴は、知ってる人はとことん知ってるから手強いですぜ。
うまくまとめてね☆(せっかくの久々の作品ですし)

128 :作者の都合により名無しです:04/04/08 00:54 ID:naIkTtue
>>126
どんどん書いちまって下さい。
つーか、途中でぐちゃぐちゃ言ってすみませんでした。

129 :LIVE THROUGH:04/04/08 00:57 ID:oLIs85A9
「てめえ、内藤!!」
覚醒した内藤に、暗罪の怒りは爆発した。
だが、その言葉は、内藤には届かなかった。
ただ、エンジェルアームで抱いたままの荒川に、語りつづけた。
「ありがとう・・・」

ありがとう・・・   ありがとう・・・         ありがとう・・・
   ありがとう・・・  ありがとう・・・・
  ありがとう・・          ありがとう・・・  ありがとう・・・
あ   り   が   と   う   !   !

届かぬ言葉もあれば、語り尽くせぬ言葉もある。
それでも、人は言葉を紡ぐものである。
「起きてるなら、起きてるって言いなさいよ・・・」
そう言って、荒川は気を失った。
「てめえだけは、俺がぶっ殺す!」
言葉で憎しみを運ぶものもいる。
「やめるにゅ、暗罪!!」
そして、言葉で人を止めるものもいる。
「くっ、もう来たか・・・」
戸土野を連れ、影から現れた岡本倫がそれである。
「内藤、おまえも止めるにゅ。
おまえは我々にとって必要な人材にゅ
無駄な抵抗は止めて、おとなしく我々と来るにゅ」


130 :LIVE THROUGH:04/04/08 01:00 ID:oLIs85A9
気を失った荒川を寝かしつけた内藤に、岡本倫はやさしく語りかける。
「もうすぐここに、KIYU様が直々におまえに会いにくるにゅ
 KIYU様は、特におまえに目をかけていたにゅ。
 だけど、おまえがどうしても行くと言うなら、KIYU様も容赦しないにゅ
 10週間でジャンプを突き抜け、打ち切りを繰り返したKIYU様は、
 まったく次元の違う存在になってるにゅ。
 手加減の仕方を間違えただけで、KIYU様は簡単におまえを死に至らしめるにゅ」
KIYUが来る。
それだけで普通の漫画家は震え上がるだろう。
だが、内藤は臆することなく言い放つ。
「あのな・・・
 この人に、僕はこの人に救われたんだ・・・
 勝ち目のあるなしなど、関係あるか。
 理由としちゃ、これで十分だ」
普通の腕に戻った右腕を構える。
「いくぜ!!」
エンジェルアームを大砲に変え、内藤は叫ぶ。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
その、あまりのエネルギー量に、矢吹艦は振るえた。
「馬鹿にゅ、消耗して死ぬ気にゅ」
薄暗かった艦内が、エンジェルアームの輝きに包まれる。
(まずいにゅ。この辺りの壁には木城が張ったシールドがあるにゅ
のまま撃てば、全て自分に返ってくるにゅ・・・)
「やめるにゅ!!」
なんとか、内藤を止めようとする岡本。
だが、内藤と目が合ったとき、それが無駄であることを知った。
エンジェルアームが、通常とは反対の肩口から背後へ、そして地面に向けてその銃口を向けていたためである。
そして次の瞬間、内藤は矢吹艦に易々と穴を空け、荒川とともに空に落ちていった。


131 :LIVE THROUGH:04/04/08 01:03 ID:oLIs85A9
「倫さま、追います・・・」
駆け出そうとする戸土野。
だがその彼を、岡本が止めた。
「待つにゅ、おまえ達には新たな仕事があるにゅ」
「しかし倫さま、今ガンガン連中とGUNG−HO−GUNSが手を組むのは不味いのでは!」
不審に思う戸土野。だがその彼を制し、岡本は恐ろしいことを言った。
「確かに、今手を組まれると不味いにゅ。
 でも、それは我々にとってではないにゅ」
「は?」
「アニマルや集英社の連中にとってにゅ」
「なるど、そういうことか・・・」
「暗罪、そして戸土野。今すぐ別府に向かうにゅ」
「はい!」
「そして、ガンガン、サンデーの連中を孤立させるよう暴れてくるにゅ!!」
「クックック、面白そうじゃねえか!」

そして、物語は惨劇の>>62へ・・・

132 :作者の都合により名無しです:04/04/08 01:06 ID:q/R5tjBV
矢吹艦は現在エンジン故障中で九州の海に浮かんで・・・まあ細かい事はいいや。乙
あと倫タンは夢見ながら寝てたんだから起きたフォローも欲しかったなあ(次回ヨロ)

133 :LIVE THROUGH作者:04/04/08 01:08 ID:oLIs85A9
ふう、これで全部終わり。
ようやく、荒川を一時的にせよ開放できました。
別府の戦いに間に合うか分からないけど、後書きたい人がいれば
二人をよろしくお願いします。

134 :今しかねェ!:04/04/08 01:20 ID:ChN94xZq
別府郊外の神社。
そこに、神崎はルーラを使い、再び舞い戻っていた。
「やれやれ、わざわざ着がえもってこなきゃいけねーなんてダサくてしょーがねえなあ・・」
そう一人ごちながら、予め叢に隠しておいた衣服を身に纏っていく。
既に、ゼノンの装甲は解除されており、体は人間体に戻っていたが、鍛えぬかれた体は鋼鉄のそれに見劣りしないものであった。
「ふう・・」
着がえを終え、神崎はようやくため息をつき、木に持たれかかり、薄く眼を閉じた。
疲れ果てた肉体を少しでも癒すため、軽い睡眠を取る。
無論、肉体を癒しつつも、常に、周囲の気配に気を張り巡らすことは忘れない。
孤独な闘いを続けてきた神崎が自然に身に付けた生きる術の一つだ。
一分、
二分、
三分。
浅い寝息が神崎の口から漏れ始めた。
そして、そこからさらに数分ほどたった時――
眠りにつく神崎の体の前に、一つの影が音も無く降り立った。
まるで周囲の空気と同化しているかのような稀薄な存在感。
故に、その影の到来に神崎は気が付くことすらできなかった。
薄く、口元に笑みを浮かべながら、影は流れるような動きで手刀を神崎の首に振り下ろした。
瞬間――神崎の右手が跳ねあがった。
いつのまにか掴んでいた拳銃の銃口が、影の眉間――必殺の急所を正確にポイントする。
躊躇、そういうコンマ1秒の躊躇も無しに、引き金は引かれた。
しかし、直撃の寸前、影は揺らめきその場から霧散した。
神崎は眼をかっと見開き、座った体勢のまま宙に飛び上がった。
そして、左の手で頭上の枝を掴み、身体を一転させ枝の上に立つ。
目の前の枝の中央には、まるで重量を感じさせずに、先程の影が悠然と両足で立っていた。
「よく反応しましたね。気配は完全に消していたはずですが」
優雅な笑みを唇に浮かべて、影――たかしげ宙は神崎に問い掛けた。
淡々としたその声の裏側に、感嘆と、純粋な喜びが見え隠れしていた。

135 :今しかねェ!:04/04/08 01:23 ID:ChN94xZq
「どーいうアレだ?」
神崎は、意図的に返事をせず、逆に問い掛けた。
「そのような抽象的な問いに対する答えを私は持ってはいませんよ」
「スプリガン教官であるあんたが何故俺を狙う?」
そして、ぐるりと辺りを視線だけで辿り、
「確か別府にはスプリガン――さらには小学館の漫画家も多数いるはずだ。
 こんなところで油うってていいのかい!?」
と言った。
神崎は、たかしげ宙がスプリガンに潜入するスパイであることを知らない。
同じゴッドハンドに仕える者とはいえ、まだ十傑集と成って日が浅い神崎には、
横山配下以外の詳しい内部事情は知らされていないのだ。
そして、それは全てを知るものからすれば、甚だ間が抜けた発言に聞える。
「おやおや、まだそんなことを言っているのですか貴方は」
これまでのどこか浮世離れした顔に、僅かに俗な愉悦が浮かび上がった。
神崎、その笑みに、何かを感じ取る。
「まさか・・・」
胸中を、ある予感が掠める。
期待と言い換えてもよい。
「そのまさかで、正しいと思いますよ」
たかしげは微笑した。

136 :今しかねェ!:04/04/08 01:24 ID:ChN94xZq
「そうか・・」
呟きと、ほぼ同時に、神崎の体は夜の宙空に飛びあがっていた。
瞬く間に、たかしげの立つ枝に飛んだ神崎の体は勢いのまま一回転した。
両の踵が、凄まじい速度でたかしげの脳天に落ちてきた。
当たらない。
神崎の踵を、米一粒程度の距離で見切り、
たかしげは薄絹の軽やかさで枝から離れ、地面に着地した。
遅れて、目標を外した神崎の踵が、枝を破壊する。
そのまま空中で体勢を整えて落下する神崎の着地点に、音も無くたかしげが迫る。
神崎は抜いた手も見せずクナイを正中線をなぞる様に投げた。
一つ、
二つ。
たかしげが回避している間に、神崎は地に降り立ち、後に下がる。
「中々落ち付いていますね・・ようやく目の前に手掛かりが転がってきたというのに・・」
神崎は、たかしげの言葉に笑みで答えた。
「言葉も兵法なり、ってな。てめえの言葉がどこまで本当なのかもわからんし・・ま、ゆっくりやるさ」
そこで言葉を切り、一瞬、激情の瞳でたかしげを睨んだ。
「終わった後に息さえしてれば、問題無いしな」
「なるほど・・ふふ・・どうやら、貴方のことを多少甘く見ていたようですね・・」
気配が変わった。
今までの、どこか遊び心を孕んだ雰囲気が、より、稀薄に、空気に近いものと化していく。
「神崎将臣・・貴方も又、私が仙人と生る為の糧に相応しい・・」
「ようやく本気ってか、全く舐めた野郎だぜ・・」
吐き捨てるように言う神崎の額には、玉のような汗が浮かんでいた。
得体の知れない緊張が、神崎の全身を駆け巡る。
威圧感や、闘気は無い。
完全な、無為。
微風が、葉を揺らすざわめきが聞こえた。

137 :作者の都合により名無しです:04/04/08 01:24 ID:owxTbsur
>>132
きっとゴッドハンドが助けるんじゃないか?
七騎士あたりがUボートで。

138 :今しかねェ!:04/04/08 01:25 ID:ChN94xZq
その風に、浮く、一枚の木葉のように――
ゆるやかに、たかしげが歩き出した。
ほんの短い距離を――
小川の流れのようにたかしげはうごいてくる。
間合いは、すぐに詰まる。
先に手を出すか?
このまま待つか?
眼前の余りにも異質な存在に気圧されるように、神崎の脳裏を戸惑いが過る。
が、それも一瞬。
全ての迷いを振り切るように、神崎は地を蹴り、たかしげに突進した。
槍の勢いで迫る神崎の圧力に、周囲の空気が悲鳴をあげる。
たかしげ、微笑を浮かべたまま、流れを変えずそのまま歩を進める。
神崎のプレッシャーなど無いかのように、真っ直ぐに歩いていく。
両者の制空圏
それが触れ合う寸前、神崎は空に飛び上がった。
そして、上空から拳をたかしげ目掛けて振り降ろす。
「ふ・・」
当たらない。
先程と同じく、達人の見切りで、たかしげは神崎の拳を避ける。
だが、神崎の真の狙いはたかしげでは無い。
回避された拳をそのままの勢いで、地面目掛けて叩きつける。
轟!
衝撃が、拳を中心に周囲数mの地面に震動を巻き起こす。
「む!?」
その震動に、一瞬、たかしげの体が崩れる。
それこそが、神崎の狙いだった。
「百烈破羽(ハンドレッドウィング)!!」
散弾銃のような無数の拳が、たかしげを襲う。

139 :今しかねェ!:04/04/08 01:26 ID:ChN94xZq
避けられない
避けようが無い
神崎は思った。
だが――拳は、空を切った。
たかしげの体は、直撃の寸前、夢幻のように消え去った。
どこに?
そう思うよりも速く、本能が体を動かしていた。
咄嗟の動作で、前方に一回転。
びゅう
と、先程まで神崎の首があった場所を、掌が通り過ぎた。
空気の焦げる匂いがした。
神崎、そのままごろごろと地を転がり、跳ね起き、後を向く。
「今のを避けますか、中々、大したものですね」
「どっちのセリフだよそりゃ・・」
「私の台詞ですよ。なぜなら、あなたの拳は当たっていますから」
たかしげ、眼だけで、己の拳法着の僅かに破れた個所を示し、優雅に微笑む。
神崎、最早悪態をつく余裕すらない。
全身は、ゆでたまごと闘った時と同等の警告音を発している。
「ここで逃げられたら楽なんだがな・・」
だが、それはできない。
それだけはできない。
目の前には、自分が十年以上もの間捜し求めた復讐の手掛かりがあるのだ。
それを前にして逃げることなど、できようはずがない。
「うおおおおおお!!!!」
萎えかけた気魂を、鼓舞するように、神崎は叫んだ。
悲痛な叫び声だった。

140 :作者の都合により名無しです:04/04/08 01:37 ID:q/R5tjBV
こっちは神崎さんか
バトル続きで大変だけどがんばれ

141 :作者の都合により名無しです:04/04/08 01:38 ID:phOf4P+l
ベホマかけてあげたいのう神崎さん・・・がんばれ(⊃Д`)

142 :巨大化X巨大化:04/04/08 07:17 ID:KeWpZK5/
全スレ584より
???「なにをするだー!ゆるさーん!!」
そう言って、その影がBURNに膝蹴りをかます。
長谷川「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
???「大体そんなメカを使って戦うなんてひきょーだぞ!!」
長谷川(生身であんなのに立ち向かうとなると、あれしかないが……あれは大量のエネルギーを消費する……
     そして何より恥ずかしい!!)
???「これでもくらいぃぃぃぃぃ!」
そういって、謎の巨人がジャイアントスイングの要領でBURNの足を掴む。
だが、一瞬早く長谷川は、足のランドクーガー、ランドライガーを分離する。
バランスが崩れ、後ろに倒れこむ巨人。中央のメカ・ビッグモスが支援砲撃を行い、掴まれてるに体を開放する。
体重を崩した謎の巨人の前で再合体を行い、基地の外へと投げ出す。さすがにここで暴れると、基地の被害も大きいだろう。

黒軍基地……オペレータールーム
士郎「一体何!!」
オペレーター「わかりません!!突如巨人が落ちてきて、ゴッドハンドのメカが受け止めたら、暴れだして……。」
士郎「それで、あれは一体何?」
オペレーター「さあ………。」
ずぎゃーん!!どぎゃーん!!
そんな擬音と共に基地の近くで戦っている二体の巨人を見て黒軍メンバーは呆然としていた。

143 :巨大化X巨大化:04/04/08 07:19 ID:KeWpZK5/
???「まずはそのメカをぶち壊してやるほー!!」
そう言って謎の巨人が右手を盾のように、BURN向かって襲い掛かる。
長谷川「そう簡単に叩きつぶせるかぁ!!」
攻撃を回避し、BURNの体に息吹があがる。灼熱の息吹を纏った拳を前に謎の巨人は両手を前に差し出す。
長谷川「う・をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉつ!」
灼熱の拳をしゃがんで回避をして、謎の巨人が掌をBURNの装甲に当てる。
長谷川「な・に?」
そしてもうひとつの拳をその掌に当てる!!次の瞬間BURNの内部に凄まじいまでの衝撃が走る!!
???「 奥 義 ! 千 人 殺 ! ! 」
両手を合わせた姿のまま、巨人が叫ぶ。
長谷川(まずい………今のでシステムにがたがきはじめている……)
そう言って、長谷川は空を見る。
雨が降りそうだ。高い攻撃能力と防御力を持つBURNの唯一の欠点が”水”なのである。
長谷川「基地に戻るわけにもいかない………。だったらあれしかない!!」
そう言うと長谷川は操縦をオートにして、コクピットから飛び降りる!!
熊谷「なっ!何を考えている!?」
次の瞬間、長谷川が叫ぶ!!
長谷川「長谷川裕一! ス パ イ ラ ル メ タ モ ル フ ォ ー ス ! ! 」
そういうや否や、長谷川の体が光り輝く。光が収まった瞬間……。そこにいたのは裸で巨大化した長谷川の姿であった。
士郎「なっ………。」
長谷川「ああ……………ついにこの、恥ずかしい姿をついに衆目の前に見せてしまった………。」
熊谷「…………。」
士郎「…………。」
オペレーター「なんじゃありゃー!!」

   謎の巨人VS巨人化長谷川裕一 Now On Battle!!

144 :作者の都合により名無しです:04/04/08 08:18 ID:lpMVXsPo
馬鹿バトル(´▽`*)キター!!

145 :作者の都合により名無しです:04/04/08 08:56 ID:OKkSG/wN
>>133
乙カレー

146 :作者の都合により名無しです:04/04/08 10:34 ID:ORYV1UUN
「伊藤」――忠誠?恋慕?―→「内藤」――恩義―→「荒川」

とりあえず、この三角関係の功で
>>133を支持w

147 :作者の都合により名無しです:04/04/08 11:34 ID:tuKTLeyR
(・∀・)そう来たか△

148 :作者の都合により名無しです:04/04/08 11:38 ID:tuKTLeyR
そして陣内流キター
バトルキャラのくせに戦闘が似合わない某チーム副将と
もうなにがなんだかわからん程に属性ついてる雑用萌え

149 :作者の都合により名無しです:04/04/08 11:55 ID:6BCwE9S+
はた迷惑バトルキターー!(・∀・)ノ
いい!面白い!恥らう長谷川萌えw

150 :作者の都合により名無しです:04/04/08 19:58 ID:fLijMQx4
>149
伊藤と荒川は相性が最悪というのも興味深い
しかし、内藤が善玉化したことで、ガンホーの動向が分からなくなった

>神崎vsたかしげ
神崎が勝つには、風の拳に目覚めるしかないな

>馬鹿バトル
スーパーロボットと同じサイズで殴り合いができるのは、こいつ以外には、ゆでと蛮勇くらいかw

151 :作者の都合により名無しです:04/04/08 19:58 ID:7QcfdOo4
そういえば長谷川も元キャプテン作家だったと思うが、
長谷川の高屋に関連した話はこれからあるのだろうか?
それと高屋といえば他のゴッドハンドから信用されていないようだし、
なにか自分の研究所に無断で資材を搬入してたりすることから
そのうち裏切りそうな予感。

152 :作者の都合により名無しです:04/04/08 20:00 ID:7QcfdOo4
>スーパーロボットと同じサイズで殴り合い
皆川や鳥山もいるよ。


153 :作者の都合により名無しです:04/04/08 20:18 ID:x+MBMPas
雷句もデモルト化すれば(ry

154 :作者の都合により名無しです:04/04/08 20:27 ID:q/R5tjBV
(´Д`)みんな馬鹿になっちゃえばいいのよ(謎

155 :作者の都合により名無しです:04/04/08 21:18 ID:KeWpZK5/
暗いストーリーが続きっぱなしだったんで、息抜きみたいな感じで入れてみました。
良いアイディアがあったら、どんどん続けてください。

>スーパーロボットと同じサイズで殴り合い
柳田か筆吉(ウーターマン)を忘れてます。

>151
良いのが思いついたら書こうと思っています。
といっても、キャプテンは他に何が書かれてたわからないので、かなり後になると思いますが……

156 :作者の都合により名無しです:04/04/08 21:25 ID:6BCwE9S+
黒軍で副将知ってる人居なかったっけ・・・いや、いなくても面白いんだがw

157 :作者の都合により名無しです:04/04/08 21:27 ID:QZwLKiRi
リアルのネタを絡めるのも良いけどさ、
フィクションなんだし、ある程度はアバウトでも構わないと思うんだけど。
知らないなら知らないって事で、その部分に関する設定を持ち出さなきゃ良いだけの話で。

158 :作者の都合により名無しです:04/04/08 21:35 ID:q/R5tjBV
>156
7部野球編で本多健志(え〜)と霊体でニアミスしたかもしれない。
でも結局ベンチでは正体わからずじまいだった。ああ懐かしい。
(´-`).。oO(あれが初投稿だった…)ナデシコさんは出番あるのか?

>アバウト
実際の漫画でも読者に委ねる部分がある作品は面白い

159 :作者の都合により名無しです:04/04/08 23:57 ID:zU/nEHyM
妙に雑談が続いてますね。
まあみんな春先は忙しくて話を書いてる暇があんま無いんだろうなあ・・

160 :作者の都合により名無しです:04/04/09 00:45 ID:pfgUvGlm
しかし皆どれくらいかけてるんだろう、時間
俺は「リレーはそういうもんだ」と無理矢理思い込んで
一日一時間かけず書くが(文量問わず)
実は本来、その後一週間くらいほっとかないと、まともな添削が出来なかったりする
だから逆に、昔のやつ読み返すとどうにも恥ずかしくてたまらんかったり

161 :巨大化×対決×見えない未来:04/04/09 02:06 ID:c0SNhewW
 カーン!

謎の巨人バトル、心の中で聞こえる開始ゴングの音。

 空から降ってきた謎の迷惑巨人『恐怖の大王』 対 いいようにコキ使われる不遇の『鋼鉄の狩人』

本人達もわけがわからないまま、巨大スケールの大乱闘が始まった!

 「さっきからチョロチョロと・・・あんだけぶっ壊したのに、
 まだロボットいたんかい!あくまで邪魔するつもりかモン!?
 ボクわ行かなくちゃならないんだ!そこをどけぃ!!」
目が血走った謎の巨人が、長谷川と何か別のものを勘違いして吠え立てる。
血走った目と言っても基本が死んだ魚の目のよーな空虚っぷりなのでよくわからない。

 「どけだと?そっちから飛び込んできて何を言うか不審者め!
 刺客か、首魁は誰だ、答えろ!さもなくば今ここで・・・滅ぼす!!」
なんとなくウル○ラマン風に変身しつつも、そこはかとなく、
気恥ずかしさを漂わせている長谷川は、巨人に対し短期決戦を挑む!!

 「 長 谷 川 パ ァ ァ ァ ァ ン チ !! 長 ぁ 谷 川 キ ィ ィ ィ ィ ィ ッ ク !! 」
―――謎の巨人に襲いかかる暴風!その時、巨人の両腕がいきなり肘から、
本来とは逆の方向に折れ曲がって、中からミサイルの弾頭が現れた!「何ィ!?」
 「食らえやぁぁ!! も ん が ー ・ ミ サ イ ル ・ マ イ ト ぉ ぉ ぉ !!!! 」
ドシュドシュ!!
ごあああああ!!
巨人から放たれた鋼鉄の破壊神が、長谷川の怒りの鉄拳に着弾!!

    ち ゅ ど ーーーーーーーーーーーーーーーーー む !!!!  「「あ゛っちぃーーーーっ!!!!」」


・・・轟々と広がる猛炎の風、表皮が黒焦げになりながら2匹の巨人は既に、
次の戦闘に向けてポーズを取っていた。そして真の惨劇はここからだった! NEXT!!

162 :作者の都合により名無しです:04/04/09 02:08 ID:c0SNhewW
※長谷川パンチ/キック ←ここにキャラ名が入るのでこんな名前 _| ̄|○

163 :作者の都合により名無しです:04/04/09 12:53 ID:aW8MjkQv
正気な時にあってたら意気投合しそうな取り合わせなんだけどなぁw
<気苦労副将&お人よし雑用係

164 :空と君との間には:04/04/09 12:55 ID:E0uOnSBY
(前スレ548他)
別府の街のあらゆる箇所が、昏迷と流動を繰り返している。
そして空の上でも・・・。

狂った三日月がほのかな光を地上の子供たちに降り注いでいる。
しかし細い月光をさらにかき消すように、婢妖の群れが回遊魚のように、
空の支配者たらんとのさばり、勢力を拡大している。
一部の同胞は地上の強力な邪気の許に向かったまま帰る事はなかったが。
それでも研究所で得た人間の血肉により活気に満ち溢れた小型妖怪たちは、
新しく、美味しい獲物を捜して、赤と黒に彩られた災禍の別府を睥睨していた。

何千何万、数える気にもなれぬほどの婢妖たち。
やがて新たな饗宴を感じたか、松椿の方面に向かって、
第二陣を送り込もうと陣形を整えはじめた時だった・・・。

 “ボン!” “バシュウ!” “ジャアアッ!” “ボボンッ!”

婢妖たちが警戒網を敷き、突如彼らを消滅させた≪謎の光線≫への、
反撃態勢を整えるまでに彼らの生存数は何割か減少してしまった。

---遥か南の地より到着した、闇夜に浮かぶ赤い単眼を持った蟲の帝王の、
頭部から発射された極太の閃光が、雷光のように空の塵芥---蟲にとっては、だが---を焼く。
蟲は本能で危機を察知し婢妖に襲いかかったのだ。
魔法力による防護壁に守られ、空を飛ぶ蟲は妖怪郡で構成された壁に大穴を穿ち、
悠々とその場を去ってゆく。蟲が向かうのは、松椿より僅かに離れた海の底。
---それはかつて真鍋譲治が、そして現在は岡野剛が所有する『蟲型宇宙船』
ラ=レダルーバであった。主人の危機を救うため召喚されたのだ。
・・・婢妖の方もただ黙って通過される訳にはいかない。
連係を取り、何層もの障壁を形成する。誰も知らない場所で、誰も知らない戦争が始まった。

・・・空にも海にも大地にも・・・安息の地など・・・なく。

165 :作者の都合により名無しです:04/04/09 12:57 ID:E0uOnSBY
ほんまでんな>意気投合
まあ彼らには共通の知人がいるから・・・

166 :無礼ド攻防戦〜〜内と外の死闘〜〜:04/04/10 01:52 ID:lh2BEvlj
戦艦・無礼ドの艦橋もまた、別府の他の場所と同じく、修羅場と化そうとしていた。
『銀髪の蜘蛛』――西川秀明の前に立ちふさがるのは、悪魔の全身と羽、そして『顔だけ黄色い仮面のチョビヒゲ親父』―――衣谷もどき玉吉。
西川の放つ淫猥とさえ呼べる殺気と、アンバランスにも程がある奇天烈悪魔の放つ妖気が、奇妙な化学反応を起こし、背景の空間を歪曲させる効果を生み出していた。
「いいなあ……、正直、あまり楽しめないと思ってたからね…今回のお仕事は」
そう言いながら、西川が悦に入った表情で、手に持った奇妙な武器を弄ぶ。
T字形の持ち手から、柳の枝のように撓る、鋭く細い刃が伸びていた。
西川の愛用する凶器――『蜘蛛の糸』。
剣のように鋭く、鞭のようにしなやかで、弾丸よりも速い。接近戦ではこの上なく兇悪な得物だ。
「ボクは殺し屋…イカレた銀髪の蜘蛛……でも悪魔を殺すのは初めてだ。せいぜい楽しみながら殺してあげるよ♥」

その横で、都合上、柔道着姿となっていた佐渡川も、自分の敵と対峙していた。
元々、女性っぽい外見な為、女子柔道家にしか見えなかったりする。
しかも、心なしか胸の部分が盛り上がってるような気さえするが―――
「シィイイイ・・・・」
歯茎まで剥き出した硫酸のような唾液を口から垂れ流す、正気を失った藤澤の目には何の興味にも映らないようだ。
「…まったく! 何考えてんだい、この暴食野郎め!!」
かつての同僚に対し、佐渡川が舌打ちしつつも、戦闘体勢をとった。

さらに、床に描かれた大極図を挟むように位置する、エネルギーバイパスを接続する2つのエリアの片方。
そこをぐるりと囲む川三番地ブラック(略)を隙なく睨みながら、巻来がその真ん中で仁王立ちしていた。
度重なるバリア展開により、巻来の消耗度はかなりのものであったが、流石に歴戦の勇士。敵に決して弱みは見せない。

赤く燃え、紅く哭き、朱く濡れる夜空をバックに、死闘が始まろうとしていた。
そのときだった。
艦橋にかまびすしい警戒音が鳴り響いたのは。


167 :無礼ド攻防戦〜〜内と外の死闘〜〜:04/04/10 01:54 ID:lh2BEvlj
「!! 何事だ!?」
眼前の西川に注意を払いつつ、玉吉が叫ぶ。
途端、次々と艦橋に伝達される損害報告(ダメージリポート)。

「ガーディアン=ロボット T−03大破!! T-08戦闘不能!!」
「D−4エリアの隔壁やぶられます!!」

「まだ敵がいたってのかい!?」
佐渡川が忌々しげに西川達を睨むが、当の西川達にも見当がつかないらしい。
「別勢力がすでに潜入していのか?」
不思議そうに肩をすくめる西川を見て、巻来が呟く。
「すぐに艦橋につながる隔壁を閉鎖しろ!!」
「駄目です、間に合いません! 来ます!!」

   ――― ド ガ ア ア ッ !!! ―――

壁を破壊し、その『奇怪な物体』は艦橋に乗り込んできた。
大玉だった。サーカスで使うような、等身大以上の大きさの玉だ。
その玉が転がる度、湿った泥濘のような音が鳴る。そして、凄まじい異臭。
血が腐り、肉が溶け、臓物が湯だつ臭いだ。
その正体に気づいたとき、艦橋に激震が走った。

そう、それは玉ではなかった。
それは肉であった。
夥しい数の人間の屍体が、“煮凝り”のように絡み合い、溶け合い、ひとつの巨大な肉団子を形成していたのだ!
玉の至る所に浮き出る顔は――あろうことか。

  
 重傷を負い治療中の―― サ ン デ ー 漫 画 家 た ち ――のものであった!!!!


168 :無礼ド攻防戦〜〜内と外の死闘〜〜:04/04/10 01:54 ID:lh2BEvlj
あまりにおぞましく、そして凄まじい、言語を絶する惨状。
無抵抗のまま、無惨に殺害されたサンデー漫画家たちの貌は、揃って苦悶と絶望に満ち――
そして、その悪魔の所業を行った張本人は、ピエロのごとく器用に屍体団子の上に乗りながら、
すがすがしいまでに爽やかな――それゆえに恐ろしい――笑みを浮かべていた。
悪趣味なピエロ――いがらしみきおは、自らを死神でも見るように眺める艦橋の者たちを嘲笑うように、周囲を俯瞰した。
その舐め回すような視線が、艦橋のある一角で止まる。
狂気を孕んだ目が、目当ての玩具を探し当てた喜びで溢れた。
「こんなところにいたのか……艦内中、捜し回ってしまったよ」
狂った月の形に歪んだ瞳が、艦長席の陰で震える、小柄な生き物を映していた。
小狐『キッシー』――すなわち変わり果てた岸本斉史である。

 ****

艦橋の惨劇を知らず、外の戦況も動く。
巨大な鋼鉄の塊の上に、黒猫を抱きながら立つ山賢の頭上を、風の飛竜が旋回する。大剣を抜いたまま巧みに飛竜を駆る増田を仰ぎ見る。その顔が爽快な笑みに吊り上がる。
「可笑しいかい? それとも俺をナメているのか?」
戦闘にあって頭上をとられることは、圧倒的不利なのは自明である。
その位をこうも容易くとらせながら、なお山賢の表情に微塵の不安もない。
歴戦を経た増田の勘が、けたたましい警戒音を脳内でかき鳴らす。
眼下の男が、今まで自分が相対した誰よりも危険な存在であることを、増田は悟っていた。
「いや…確かにお前は強いよ。
 海面スレスレの難しい位置で意のままに飛竜を駆る手腕。
 一見して分かる戦慣れした、その手練手管。
 どれも一級品だ。伊達に≪竜使い≫を名乗っちゃいねえ。だが……」
そこで言葉を切り、山賢がことさらに不快な笑みを浮かべ、言った。

「 いかんせん過去の漫画家だな…… セ ン ス が 古 臭 す ぎ る 」


169 :無礼ド攻防戦〜〜内と外の死闘〜〜:04/04/10 01:56 ID:lh2BEvlj
「なに…!?」
断言するように言い切った山賢を見る、増田の目に怒りの灯がともった。
「お前の飛竜は、成る程、いかにも“これぞ正統派”と言わんばかりのデザインだ。
 ま、言いかえれば、“ありふれたデザイン”って意味だが。イマドキ、羽を生やして火を噴くだけのトカゲってのもな…」
嘲りを露骨に含んだ笑みが、増田の神経を逆撫でする。
「言ってくれるじゃねえか……じゃあ、テメエはどうなんだ?」
それに対し、山賢は無言のまま、一枚のカードを取り出した。
「だから、今から俺が見せてやるよ。≪竜使い≫としての格の違いってもんをな」
瞬間、カードから伸びた腕が山賢の胴体を割り開き、異世界の門を開いた。

    ―――― ド ズ ゥ ウ ウ ウ ン !! ――――

「な……」
そして現れた異形の竜に、増田は絶句した。
山のような褐色の巨体が、空中を飛ぶ増田の目の高さまで聳え立っていた。
幾重にも重ねられたような、分厚く、巨大な肉の塊。
そう見えた巨体の頂点には、卑猥な連想をさせる形状の口が開き、その両脇に縦に並ぶ牙たちの列に覆われている。
「これが『巨竜王』――デス=レックス=ボディだ!!」
そそりたつ巨体を睥睨する増田は、開いた口が塞がらなかった。
「……これが竜だと? ただの醜い化物じゃねえか!」
そう言う増田に、山賢は呆れたように肩をすくめる。
「既存の固定観念に囚われ、使い古した造型しか出来ないテメエには理解できんだろうよ。
 “美の中の醜 醜の中の美”
 それこそが、異形の真の魅力だってことをな!!」


170 :無礼ド攻防戦〜〜内と外の死闘〜〜:04/04/10 01:58 ID:lh2BEvlj
「ほざいてろ! 恥知らずな体した化物が! 『デス=レックス』? 『デブ=レックス』とでも改名しやがれ!!」
高らかに吼えると、増田が≪フォベトール≫を急旋回させ、一直線に巨竜王に狙いを定める。
対する巨竜王。その中央に埋まった、肥満体の人間部分が、怒りの叫びをあげた。

『俺(オデ)の豊満なボディを侮辱すっとはブッ殺すぅっ!! 

   重    く    な    れ   っ   !!  』 

―― ボ コ ッ !  ボ コ ッ !  ド ゴ ッ !! ――

刹那、巨竜王の周囲の地面に、巨大なクレーターが弾痕のようにいくつも穿たれる。
その凄まじいまでの破壊力に、増田は驚愕し、同時にある事に気付いた。
「 重 力 制 御 (グラビティコントロール) か !! 」
次々と岩盤を破壊していく巨竜王最大の特殊能力に、増田は肝を冷やす。
局所的に発生する重力の鉄槌に捕まれば、一巻の終わりだ。
隕石群をかいくぐるように、≪フォベトール≫が突撃する。
これほどの巨体を相手に、遠距離攻撃では仕留めきれないと判断したためだ。
しかし、急速接近し、今しも火炎を吐き出そうとしたとき、≪フォベトール≫を襲うものがあった。
それは巨竜王の口から吐き出された液体だ。反射的にかわすと、液体がふりかかった岩盤が熱せられた氷のごとく溶けていく。
「溶解液か!! 正面はヤバイぞ、回り込めっ!!」
増田が手綱を引くと、≪フォベトール≫がただちに方向を転換し、素早く側面に回り込もうとした。
だが、その行動は、見えない障壁によって阻まれた。
「垂直方向だけでなく、横からも重力だと!?」
巨人の腕で殴られたような衝撃に、増田の飛竜が宙でバランスを崩した。瞬間!
『重くなれェっ』

   ――― ド オ ン ッ !!   グシッ… ―――

「ぐはあっ!!」
『ブハハハ、さぁて動けなくなったとこでゆっくり喰おうかな!』
遂に重力制御に捕まり、飛竜は地に這わされた。
増田、絶対絶命!!

171 :作者の都合により名無しです:04/04/10 02:21 ID:wt/mx33A
ヘタレ玉吉キター(゚Д゚)
パンタローネ様キター(゚Д゚)
前世紀の漫画家キター(´Д`)

何気に無礼ド内部の詳細(元ネタのやつ)があって嬉しい
さあピンチだピンチだ豪華でいいなあ

172 :直系:04/04/10 12:29 ID:bx0Zc0ZC
話は忍者・せがわまさきが十傑集にスカウトされた時点に遡る。

「こいつは正真正銘の直系だ!俺が保証する!」
そう言ってせがわまさきを推挙したのは、ゴッドハンド・石川賢であった。
「『直系』ですか?」
「ははっ。せがわまさき、この身一つと『直系』の通り名をもって横山光輝様に御仕え申す」
足元ににひれ伏す忍者の想定外の要望に、大軍師・横山光輝は扇で顔を隠したままチラと横を見やった。
大軍師の視線の先には、直立したまま微動だにしない「直系の石渡洋司」がいた。
「十傑集」とは、横山光輝直属の十人の漫画家からなる戦闘集団である。
厳正なる完全実力主義の下、一定以上の風格、功績、
そして何よりも圧倒的な戦闘能力を保持するものに与えられる特A級エージェントの称号、それが「十傑集」なのだ。
十傑集にはそれぞれ通り名が付けられる。
それは「マスク・ザ・RED」岡田芽武や、「幻惑の尼子騒兵衛」など、横山光輝自ら授ける名前もあれば、
「カンパニーウォリアー」富沢順や「風使い」鷹氏隆之など、作品名にちなんで自ら名乗る場合もある。
石渡洋司は十傑集で唯一私兵「工作員」の編成を許され、またその寡黙な性格から、
横山光輝直々に「直系」の称号を与えられたのであった。
その石渡洋司をさしおいてせがわまさきは「直系」を所望する。
「自作にちなんだ『バジリスク』『eye of the dog』では?」
「お断り申す」
フフ、と扇に隠された横山の口の端が吊りあがる。
本来忍者に与えられる称号「マスク・ザ・RED」を望むでもなく、この忍者はあくまで「直系」。
山田風太郎の、能力戦闘者の「直系」なのだ。
「構わん」
以外にも、石渡があっさりと口を開いた。
「一兵卒に名前は不要…」
それだけ言うと、石渡は横山に敬礼、踵を返し、闇と同化した。

これが「直系のせがわまさき」と、名前の無い十傑集「石渡洋司」の誕生の経緯である。
たまにちゃっかり『バジリスク』とも名乗ってはいるけれど。

173 :作者の都合により名無しです:04/04/10 13:19 ID:2Y0uCHXb
過去編は過去スレをしっかり読んでから書きましょうね。
せがわくんはスカウトではなく横山傘下叩き上げで減った十傑集の補充要員。
先人の過ちをいい加減学べよ皆。

174 :直系VS最新式 >>89:04/04/10 13:34 ID:bx0Zc0ZC
能力バトル漫画家の強さを決めるものとは何か?
ある者は星々をも砕く拳撃を持ち、ある者は因果すら消し去る超兵器を持つ。
元素を自在に操り、物理法則を改竄し、絶対的存在すら否定しうる力を持つ。
しかし、それは決定的な強さではないという。

鈍い音が響き、せがわの両腕がぶらりと垂れ下がった。
精妙な筋肉の操作無しには、お胡夷の「吸血」の忍法は使えない。
すかさず福地は六本あるうち三本の腕を懐中に差し入れる。
途端、その三本の腕が縫いとめられた!
「何故だ!何故お前の目は怯えている!」
凶光を放つ瀬川の眼と、幾十、幾百条にも及ぶ黒線――せがわの髪の毛が、福地を突き刺した!
伊賀忍者、蓑念鬼の能力「体毛を自在に操る」である!

「想定外の事態に柔軟かつ強靭な精神力で対応する力」こそ、
せがわまさきの、そして能力バトル漫画家の強さであるのだ。

人間の髪の毛の本数は、約十万本といわれている。
体毛を自在に操ることができれば、その者の腕は十万本になるのだ!

175 :作者の都合により名無しです:04/04/10 13:35 ID:bx0Zc0ZC
(腕が…イテェっ!)
せがわの髪が刺し貫く瞬間に、福地は大きく息を吸い呼吸を止め、
体に巻きつけた手ぬぐいを鉄に変え致命傷を避けている。
「はぁぁぁぁ」
対するせがわは大きく息を吐いて次の攻撃に備えていた。
(あれは木の壁を破壊したときの!)
筑摩小四郎「吸息カマイタチ」。直撃すれば死は避けられない!
だが!
福地は残る三本のうち一本の腕を唇へと運んだ!
「口笛をレーザーに変える能力」だ。
発動にタイムラグがある「吸息カマイタチ」と即発動の「口笛をレーザーに変える能力」、福地に分がある!
指をくわえ、丹田に力を込め、勇気を振り絞ってせがわを見据えた福地が見たものは

鼻毛。

せがわの鼻の穴から何十本も飛び出してうねうね動いている鼻毛。
「しゅしゅしゅしゅっ…」
人体はその構造上笑いながら口笛を吹くことは出来ない!福地不発!

176 :作者の都合により名無しです:04/04/10 13:39 ID:bx0Zc0ZC
>>173
スマン。調子乗ってヘタレ時代のせがわ読み飛ばしてた。
ちょっと頭冷やしてくる

177 :作者の都合により名無しです:04/04/10 13:50 ID:bx0Zc0ZC
もう一度読み直したけどスカウトって表現はマズかった…
いやほんとゴメン。ゴッドハンドの人材共有プールみたいなのがあって
そこから石川が目をつけたみたいに書きたかったんだけど伝わるように書けなかった(´・ω・`)ツギガンガル

178 :作者の都合により名無しです:04/04/10 14:00 ID:qdmfXkWL
ガンガレ

179 :作者の都合により名無しです:04/04/10 14:03 ID:2F7ugSDI
人材共有プールはいい案だと思うが、俺も今『しっかり』過去ログ読み返したところ、
せがわはかつて横山配下でそこから十傑集に昇格したってちゃんと書いてあったね。
ちなみに第10部の438。
まあ細かいから普通なら見落としてもしゃーないけど、過去書く時はその程度の調査はしておくできだろ。

180 :作者の都合により名無しです:04/04/10 14:11 ID:BhpyS1LC
主要登場人物ならともかくせがわは数えるほどしか出番無いしな。
初登場したスレだけでも読み直せば済む問題なんだからそのぐらいはやっとこうや。
そうすりゃクレーム付く事も無いんだし。

181 :作者の都合により名無しです:04/04/10 14:18 ID:bx0Zc0ZC
最悪>>172の上六行はスルーしてください。
2年やっててこのミスかよ俺_| ̄V)

182 :前スレ672:04/04/10 15:15 ID:5HpiYprf
聖石も持っているのに出番のない
不憫な回★転★王大久保篤を皆が動かせるようにするため
能力をうpしようと思うが
かまわない?

183 :作者の都合により名無しです:04/04/10 17:27 ID:qdmfXkWL
あれ?能力パワーアップって意味じゃないのか(汗

184 :作者の都合により名無しです:04/04/10 20:19 ID:OzgAW/BT
>>182
能力のうpはいらない。
リレーのうpならおk。

185 :作者の都合により名無しです:04/04/10 20:35 ID:bp6gqWAY
>>184
まだ全部読んでない。

186 :作者の都合により名無しです:04/04/10 21:49 ID:qdmfXkWL
今の別府編が終わるまでに読めればええんでない?人数多くて使い処ないし

187 :作者の都合により名無しです:04/04/10 21:57 ID:bp6gqWAY
がんがります。

188 :放置するのもアレなんで:04/04/11 01:30 ID:by0DjTI5
別府沖・・・

「こちら小林源文。ターゲットを捕獲、これより鹿児島に帰還する。」
「了解」

これは数十分前に別府沖を航行中の船の艦橋で交わされた通信である。
無論ただの船でこのような通信が交わされるはずがない。
その船を簡単に分類すると「空母」といわれる部類にはいる。
行動半径に限りのある戦闘機を、自国から遠く離れたところに大量に投入し、制空権を握ることを目的とした船である。
そしてその艦橋ではいま男たちが忙しく動き回っていた。

「本当に見たんだろうな!!」
「はい、確かに落下してゆくのを・・・あれは確かに人間でした・・・!!」
「・・・捜せ!!偵察機でも何でも飛ばせ!!なんとしても見つけ出すんだ!!」

このような会話が交わされるのには訳がある。
彼らが今捜しているもの・・・それはまさしく「鍵」と呼べるものだからである。
「鍵」・・・それは全てを解き放つことも閉じ込めることも可能な物体・・・故に人はそれを見つけようとする・・・



189 :放置するのもアレなんで:04/04/11 02:05 ID:by0DjTI5
そのころ・・・

その「鍵」と呼ばれる存在は波間を漂っていた・・・
「鍵」の腕のなかには一人の女性がいた・・・それは名も知らぬ・・・だが守るべき存在・・・
周囲にあるのはどこまでも続く暗黒・・・季節外れの海は確実に体力を奪っていく。
しかし「鍵」は今までとは違った・・・パクられるという漫画家としてもっとも悲しき出来事に打ちひしがれ
ただ殺戮の為に生きた日々にはなかったもの・・・かつてたどり着いた歪んだ絶望とは違った・・・
か細く・・・弱い・・・しかし強固なる存在・・・その名を「希望」という存在・・・それともうひとつ・・・

今ここで・・・立ち止まる訳にはいかない・・・

そしてその瞬間・・・彼の心に生まれたそれ・・・「決意」をを現すがごとく彼の右腕が輝き増してゆく・・・


「発見しました!!目標を発見しました!!」


暗い海原に輝く彼の右腕はたしかに新たなる希望を呼び寄せたのだ・・・急激な疲労感とともに訪れるまどろみの中
彼はなぜか子供のころ初めてペンを使った時のことを思い出していた・・・
その子供は使いにくそうにペンを握りつつも・・・どこか楽しそうだった・・・




190 :放置するのもアレなんで:04/04/11 02:21 ID:by0DjTI5
「発見しました!!目標を発見しました!!」

その声ともに空母の艦橋内に歓声が広がる。
そのなか艦長と目される男がひとり通信を開始した。

「こちら原子力空母エリア88、繰り返すこちら原子力空母エリア88応答願う」
「こちら戦艦ヤマト。どうした?」
「たった今内藤泰弘および荒川弘を発見!回収がすみしだい帰還します!」
「了解!よくやった。流石だな新谷」
「そんなことありんませんよ先生。俺は俺の部下達とともに任務をこなしただけです」
「謙遜することはない。陸の小林も無事目標を捕獲した。お前たちも早く戻って来い」
「了解しました」

そして通信が切れた後・・・松本零士配下七騎士がひとり「新谷かおる」は客人を向かいいれるべく指示を送り始めた。


191 :無礼ド攻防戦 〜鬼哭〜 (>167-168):04/04/11 02:47 ID:P30tj0a8
血生臭いサーカス場と化した、戦艦無礼ド艦橋。
この世のあらゆる邪悪と腐臭を凝縮したような気狂いピエロの操る大玉は、
べちゃり、ぐしゃりと奇妙な物音を立てながら転がってゆく。
赤黒い軌跡を残しながら。
怯えた一匹の仔狐の許へと。
その時。

 衣谷もどき玉吉の放つ悪魔っぽい波動と。

 いがらしの形成した肉団子から溢れ出る無念の魂魄と。

 漫画家の負の感情に巣食う≪鬼≫の呪いが込められた酒とが。

エネルギーバイパスに繋がれた、ひとりの男に力を与えた。
緑の瞳を持ち普段は密林を住まいとし、神と悪魔の間の子とも言われる漫画家。
鬼岩城登場時に岡村と共に酒とっくりの別空間にいたため外の惨状をあまり知らない彼は、
ここに来て事態の異常さに気づき・・・両の瞳から悲しみの涙を流した。
拳の骨の先に4つ、ダイヤを上回る超硬度の鉱物『ゼウスの牙』が発生する。
深く深く息を吸い込む。彼の口に別府にうごめく、無念のエネルギー≪瘴気≫が吸い込まれてゆく。
闇を彷徨う怨念を体内に宿して自らの力、そして武器と化す男の名は―――――

      〜  巻 来 功 士 著書  黒 魔 術 大 全 より抜粋  〜

   ≪瘴気≫ 瘴気とは生物などが腐って メタンガスをだすように 
     報われなく死んだ人間などの怨念 憎悪のエネルギーが
    地中にたまり それが地上に わきでてくるものをいう これは
メタンガス同様 いや それ以上のすさまじい パワーを秘めているのである

 (・・・知らなかった、この街は、人間たちは、血と炎の中で哭(な)き続けていたのか・・・)

男―――巻来は悲しき魂たちに、この醜悪な来客どもを倒す事を誓った。
無礼ドの動力残量が急激に、増加した。

192 :作者の都合により名無しです:04/04/11 11:20 ID:aBTmeWhY
新谷かおるキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
巻来本気モードキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!

なんかなつかしい漫画家が活躍しそうだな〜。

193 :LIVE THROUGH作者:04/04/11 23:19 ID:j5IO6E5q
>>188
ぬお!
フォロー入れてもらって、スンマセン・・・・

しかし、とうとう新谷が出たなぁ・・・・

194 :作者の都合により名無しです:04/04/11 23:37 ID:M/T+Fnwz
出たな、黒魔術大全w
知名度では民明書房の後塵を拝するが、トンデモ度ではいい勝負だからなあ

そして遂に新谷が登場かあ
空軍指揮官・新谷、
陸軍指揮官・源文、
と来て海軍指揮官もいるのだろうか

195 :188:04/04/11 23:45 ID:by0DjTI5
>>193
あ、いえこちらこそすいません勝手に続けちゃって。
しかし冷静に考えてみるとこの後ヤマトで荒川と渡辺が鉢合わせか・・・
渡辺は同じ戦場漫画を書いた松本、新谷、小林と気が合いそう。
荒川は・・・会わないかもな。戦場漫画家を右翼扱いしそうだし。
内藤は零士ファンだからなんら問題ないだろう。

196 :作者の都合により名無しです:04/04/11 23:49 ID:P30tj0a8
>荒川と渡辺

金田一ちゃんの腹から海に流されたイベントが懐かしい

197 :作者の都合により名無しです:04/04/11 23:53 ID:by0DjTI5
>>196
恨んでそうだな。>金田一ちゃんの腹から海に流されたイベント
ガンガンの面々は誰も何も気にしなかったし捜索するわけでもなし。
大友たちに拾われなかったらいまだに漂ってたかも。

198 :作者の都合により名無しです:04/04/12 00:03 ID:tRBVRkTs
でも荒川が和月に半殺しにされた時はマジギレしてたな>渡辺
松沢・夜麻が広江に惨殺されたときも怒ってたし
基本的に仲間思いなんだが、仲間の方にはそれほど思われてないという・・・・

199 :作者の都合により名無しです:04/04/12 00:24 ID:qTFm3L5b
徳が足りないんだよ
どっかの副将とどっこい

200 :作者の都合により名無しです:04/04/12 00:38 ID:i67zBoE/
まぁ渡辺は基本的に勇者属性だろうなぁ。
報われなくても仲間に尽くしてしまうというw

201 :作者の都合により名無しです:04/04/12 10:08 ID:upPmg7sh
>>199
リアルだw

202 :完全解放:04/04/12 22:42 ID:FI116w06
>16の続き
                      (荒) 
 そ の 者 は 「 恐 怖 」 と 共 に 在 る

男はただ立っていた。
それだけで、心臓が痛くなるほどの強烈な圧迫感。
そいつを見れば誰もが感じる、誰もが確信する。
「奴」は人間とは、根本的に違う存在であると。
人でも獣でも無く――
           ダーク
「無我」と共にある「 闇 」!!!!


由利(なんて野郎だ……こんなのに勝てるわけがねえ!!!!)
全身の震えを止められないことを由利聡は自覚していた。
闇藤田という怪物を前にしてさえ、なおそちらの方に意識が向かうほど。
それほどに、「真の姿」を見せた岡田の圧迫は凄まじい。
その事を咎める者はいない。
当の相手である闇藤田さえもが、岡田の異形を前に刮目せざるを得ないのだから。
今、間違いなく、この場の全員は等しい感情の鎖によって絡めとられた。
「恐怖」という名の鋼鉄の鎖によって。
それに例外があるとすれば。
それは、そいつが鎖に絡めとられる「囚人」ではなく、
それを断ち切る「剣」であったという証ッ!
そして、「そいつ」は「剣」を…いや…「拳」を振りかざして吼えた。
目の前に広がる、あらゆる闇を吹き散らすかのように。



203 :完全解放:04/04/12 22:44 ID:FI116w06
戸田「この野郎!!!今まで三味線弾いてやがったな!!?」

そう、岡田が「人間」でないのなら、戸田もまた「人間」ではなくなっていた。
今の戸田は、ただ真直ぐに打ち貫くだけの、一個の巨大な弾丸と化したッッ!
戸田「コケにしすぎなんだよっ!!!撃滅のォ――――ッ!」
2つ目の羽が弾け飛び、一撃目を超えるアルター粒子が背中から噴き出す。
大きく円を描きながら突進する戸田。
闇が翻ったのは、その足元だった。
いつ動いたのか、戸田には岡田の動きはおろか、その影も、音も感じることができなかった。
岡田の掌が地を叩き、黄砂と殺意を孕んだ螺旋と化す。
戸田(地面すれすれで回転して相手をなぎ倒すような蹴り――『重爪』とかいう技か!?)
ゾクンッ!
戸田「!!!」
次の瞬間、岡田の動きは戸田の予測を大きく超えた。
地をなぎ払う風が、竜巻となって天を貫いたのだッ

        ス ク リ ュ ウ
     『 砕      竜 』 

戸田(違う!!回転しながら、さらに上にはね上がりやがった―――!!!)
真下から昇竜竜巻のごとく牙を剥いた岡田の蹴りは、戸田の両腕のガードを易々とブチ破り、遥か上空へと撃ち上げ、凄まじい勢いで地面に叩きつけたッッ
戸田(今までと似ているが――違う!!なんだこの技!!)
岡田「技…知らないんだろ。教えてやるよ……技の名は『砕竜』。
  『影技』を凌駕し……あらゆる者に勝つ為に作られた流派……
   闘う牙さえ持たない生物としては弱者の部類の人間が――
   この地上において最強の生物になる為にあみだされた唯一の力――

   クルダ流交殺法―― 『 陰   流 』 だ  !!!! 」



204 :完全解放:04/04/12 22:44 ID:FI116w06
戸田「地上最強の――生物…?」
岡田「人・獣・神!!?何だってかまうものか!!!
   この地上に存在するあらゆる生物を『力』だけで破壊してやるよ!!!
   我破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破!!!!」
      
        (わらった)
岡田が声高らかに「哄笑した」瞬間、辺りが激しく鳴動し、大規模な地震が起こった。
古来より日本の言葉には「霊」が宿っており、
呪文や呪印もそれぞれ組み合わせを変える事で「力」を発動させる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし強大な精神力を持つ者は呪印などなくとも一言の言葉で「力」を得るのだ――

その言葉の「力」の名を―――

        ホ ツ マ
 『 言   THE WORD SPILIT    霊 』


    破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破破 !!


ただ哄笑を響かせるだけで、次々と破壊されていく廃虚。
「心」に直結した「声」はより強い「言霊」になる…
これはすなわち、岡田が加減など考えてもいないという証拠だった。
ひとしきり笑った後、岡田が冷え冷えとした声で呟いた。

岡田「さあ来るがいいクズ…相手をしてやる」



205 :作者の都合により名無しです:04/04/12 23:53 ID:fexgdH5S
つよすぎだーよ岡田(;´Д`)

206 :作者の都合により名無しです:04/04/12 23:58 ID:qTFm3L5b
藤田が三身合体さえすれば…

207 ::04/04/13 00:31 ID:MS+BBC3q
「ぐぅっ…」

突如、胸を押さえる闇藤田。
その手の下で、ずくり、と闇が蠢いた。
この世に存在するありとあらゆる闇を凝縮し、それでもその闇の濃さには足りぬ。
かつて白面と呼ばれていたものの本性。
それが岡田に触発され、蠢く。

                        ・ ・
(押さえ…切れんな。やむをえん、少し出すか)

闇藤田の体が変化を始めた。
筋骨隆々としていた肉体はスマートに。
一本の毛もなかった頭には、腰まで届く艶やかな黒髪が。
そして凶貌とも言える表情を浮かべていた顔は、冷然たる美貌の女性のものへと。

――――――――――斗和子

それが闇藤田の変化した姿。
白面と呼ばれし絶対悪の、尾が一本。

208 ::04/04/13 00:32 ID:MS+BBC3q
かつて白面と呼ばれし、妖(あやかし)がいた。
前世の藤田であるその妖は、長い、長い年月、人や妖を含めたこの世に
生きる全ての存在を苦しめていた。
ただ光と光の下で生きる全てを羨み、憎み、妬み、羨望し、破壊し、踏みにじり、渇望する。

                何故 我は陰に、闇に生まれついた…

誰よりも光を憎み、恐れ、羨み、そして…欲した。
その妖は、神を含めた全ての漫画家を敵に回し戦い続け、長い長い戦いの末、
ついに敗北を迎えた。
その際、神は妖を哀れに思ったのか、滅びゆく妖に火の鳥の力を用い、
赤子へとその身を転生させた。
それが今の藤田である。

しかし神にも誤算はあった。
その妖の闇は神の想像以上だったのである。
転生には確かに成功したものの、それは妖の極一部に過ぎず。
残りの大半は実態無き闇として、肉体が滅んだ後も存在し続けた。

妖が妖魔王と出会ったのはその時である。
精神だけの存在となり漂う妖に、妖魔王は肉体を手に入れる術を教え、
そしてその代償に自らの傘下へ入れと告げた。


と、笑みすら浮かべながら妖は答えた。

209 ::04/04/13 00:47 ID:MS+BBC3q
そして現在に至る。
岸本の肉体に潜み、再び肉体を取り戻した妖。
だが、一度滅びたためかその力は、神に恐れすら抱かせた当時とは比較にならぬ
ほど衰えていた。
当時であれば、妖魔王すら超えていたかもしれない。
だがそれは過去のこと。
衰えた今は妖魔王の配下の一人に過ぎない。

岡田の力に触発され、自らの力を制御しきれず斗和子の姿を取ったとはいえ、
触発されたのは一時的なことで既に落ち着いている。

(現在の実力を試すいい機会ね…)

斗和子の姿を取った闇藤田の口が笑みの形に吊りあがった。
向かいたつ由利へと手を招く。
まるでかかってこいと言うかのように。

210 :移動中:04/04/13 03:29 ID:RN7NblJb
荒川と内藤がエリア88に回収された頃・・・
九州を南下するトラックの一群があった。
そうその一群こそゴッドハンド艦隊陸戦隊長にして七騎士がひとり
小林源文率いる特殊部隊「オメガ」である。
今回の任務は脱走した漫画家一名の捕獲。つでに目標を監禁していたヒゲメイド一名を確保して
鹿児島港へひた走る。

広江「あらこれは・・・
小林「H&KMP5SD3    H&KMP5の一種だ。折り畳みストック型消音器付きモデル
   1977年の『ルフト・ハンザ航空機ハイジャック事件』で『GSG-9』が戦果を挙げて以来
   各国の特殊部隊で使用されている。整備性は低く過酷な環境では信頼性が低いうえ高価だが命中精度は拳銃以上だ。
広江「やっぱり特殊部隊ともなると装備もいいですわね」
小林「いい結果をだすにはいい物を使ったほうがいいからな。」

この二人出会ったのはわずか数十分前しかも渡辺と二人っきりという夢のような状況を閃光手榴弾でぶち壊しての登場であった。
しかし同じ銃を扱器を扱う漫画家の性か・・・小林が扱うのは兵器全般だが・・・いまでは和気藹々と銃器談義に華を咲かせていた。




211 :移動中:04/04/13 03:33 ID:RN7NblJb
渡辺「はあ・・・
その光景をつまらなそうに見ているのは渡辺道明
包帯で固定された痛々しい姿だが
と、その時・・・
???「渡辺さん
渡辺「ん?
声を掛けられ振り返ってみるとそこにいたのは・・・
渡辺「なんだいとうか
いとう「なんだって・・・ちょっとひどいですよそれは」

それは渡辺の顔見知りの科学者いとうみきおであった。

渡辺「なんの用だよ。
いとう「いえちょっとこれを渡したくて」といっていとうがなにか巨大なものをどこからか取り出す。
渡辺「それは・・・俺のバイオリン!
いとう「ええ、渡辺さんが戦ったあと落ちてたんですよ。だいぶ傷んでましたから少々メンテしておきました。
渡辺「すまねえな・・・ってお前腕は確かなんだろうな。
いとう「大丈夫!グラナダの科学は世界一です!
渡辺「関係あんのかよ・・・


トラックはひた走る。鹿児島へ・・・鹿児島へ向かって・・・

212 :作者の都合により名無しです:04/04/13 09:29 ID:JXQ2bPW2
色々動きはじめているな。
そろそろカムイも動く?

213 :作者の都合により名無しです:04/04/13 14:01 ID:OIqRceth
なら俺は、真船さんの忍耐が限界を超えるのを期待

214 :作者の都合により名無しです:04/04/13 22:53 ID:PiRZ7Sb5
ところで、井田ヒロトが突き抜けてしまったな
キャノンボール後は、KIYU陣営にスカウトされたりして・・・
大久保は何やら新連載始めるみたいだけど

215 :作者の都合により名無しです:04/04/13 22:54 ID:Zbw+D7rP
ドラリバ('A`)

216 :作者の都合により名無しです:04/04/13 23:29 ID:RN7NblJb
そういや富沢順はラーメンの調理器具で戦えるようになったんだよな。
シリーズ連載だが。

217 :作者の都合により名無しです:04/04/14 01:56 ID:iGKzDcRO
>>210
小林と広江って二人ともねらーなんだよな・・・
小林にいたってはコテハンまで名乗ってるし。
オメガの暗号は2ch語だったりするんだろうか。

218 :作者の都合により名無しです:04/04/14 02:14 ID:KJ81bCQa
このままいくと戦艦ヤマトにて、内藤・荒川・渡辺・広江が一同に会することになるのか
別の意味でとんでもないことになりそうだw

219 :作者の都合により名無しです:04/04/14 12:41 ID:JDPbYsWg
今ってひょっとして、誰も彼も別府でやりたかったことやっちゃって
トーナメント再開待ち、状態なんだろうか?
ならそろそろ収拾に向けて動こうか?アイデア、無くも無いし。

ところで、ひとつ質問なんだが『キャノンボール』『将軍戦』『別府動乱』て
それぞれの正確な時刻合わせみたいなの、今のところないよね?
例えば、荒木気絶と鬼岩城陥落が同時刻とか、そういうの。

220 :無礼ド攻防戦 〜輝竜〜:04/04/14 13:25 ID:COt/LbSa
(>170)
強制的な重力制御により地に這わされた増田、絶対絶命!!
飛竜フォベトールと共に大地へ強烈なキスをする。
『巨竜王』デス=レックス=ボディの中心にくっついている、醜く太った男の野卑な笑いが響く。
同時に使い手である山本賢治もまた、黒猫の毛を撫でながら悦に入る。
 「終わりだよ・・・時代遅れのドラゴンマニア。先に餌にしてやるよ。じゃあな!」
山本の右肩が上がり、振り下ろされた。
巨竜王のグロテスクな口腔が増田の身体を一息に飲み込む。
くちゃくちゃと咀嚼する音と動作。あっさりした最期だなと山本は拍子抜けした。
 「ケエエエエエッ!!」
主人を目の前で消失した、飛竜の泣き声が炎の渦に掻き消え――
・・・・・・


巨竜王の肉体に異変が起きたのは直後だった。
内側から何かのエネルギーによって無数の裂傷が入り、隙間から≪青い光≫が溢れ出る。
 「(・・・なんだ?何か隠していやがったな)ちっ、ボディ!吐き出せ!」
舌打ちしながら指示を出す山本の前に、【それ】は口の中から現れた。

人間だった面影を残す、五本指を保護する鱗。

肩や肘を覆うプロテクターのような、鋭利な先端を持つ鱗。

こめかみを中心に何本も生えた角と爬虫類そのものの尻尾、炎のようなたてがみと・・・全身の、鱗。

内側からの損傷に苦しむ死竜ボディには一顧もくれず、
山本は『先ほどまで人間だった存在』に対して感歎の口笛を吹いた。
 「ヒュウ♪あんたいいねえ!・・・飛竜、いらねえんじゃねえの?」
 
 「俺はあいつ(フォベトール)に乗るのが趣味なんだよ」
人間で言う鎖骨の間にある竜玉から青い閃光を放ちながら、竜(ナーガス)形態の増田が笑った。

221 :無礼ド攻防戦 〜輝竜〜:04/04/14 13:26 ID:COt/LbSa
 「だいたいてめえみてえなひよっこが竜使いだと?笑わせる。
 そもそもあんな小汚えデザインで、ドラゴンも何もねえもんだ。ここを疑うぜ」
2メートル以上の身の丈、二本足で港の地に立つ“ナーガス形態”増田が、
山本賢治をまっすぐ見ながら自分のこめかみをチョンチョンとつっつく。
あからさまな挑発に山本は乗らない。
ただ巨竜王に攻撃命令を出すだけだ。
 「ブッ殺すぅっっ!!」
ボディは自分の身体を内側から焼きながら、溶解液を増田に放つ。
 「そうやってまた重力力場に追い込むつもりなんだろう・・・甘ぇな!!」
増田は背中から竜の翼を生やしながら、自分の前に右手を突き出す。
まっすぐに襲いかかる溶解液――        ――「 水 幕 結 界 !! 」

ドォォォン!!
増田の右手から放たれた水の幕と溶解液が真っ向からぶつかり相殺する!
同時に増田は液の飛沫に隠れて空中に上昇・・・今度は足元の火災と海に向かって両手を伸ばす。
 「ったく、この戦場はいいなあ・・・水にも火にも、
クソみてえな敵にも事欠かねえ。 友 に 感 謝 す る ぜ 」 
――急激に渦が大きくなる破壊の炎。海から立ち上がる巨大な水柱。

 「炎の精霊よ俺に力を・・・ 炎! 竜! 焼! 牙! サ ラ マ ン ド ラ バ ー ン !!」

ゴヴァオオオオオオオオオオ!!!! 
火の力を借りたナーガスから発射された、遠く衛星軌道からも確認できる超強烈な炎の牙!!

 「まだまだよォ・・・次はこいつだ! 水! 竜! 斬! 刃! ハ イ ド ロ シ ュ レ ッ ダ ー !!」

バシュウウウウウウウウウウウウ!!!!
今度は海水の協力を得た数十本の水流が竜の形を取り、炎牙と共に巨竜王と、
山本を含めた周囲のあらゆる造形物に襲いかかる! 「!!」
とっさの指示で先の機界モンスターを何体も壁にしながら山本はぼやいた。

 「だから古い漫画家は嫌いなんだ。遠慮がねえったら!」

222 :作者の都合により名無しです:04/04/14 13:30 ID:COt/LbSa
>>219
一応あらすじ的には佳境に近いです。
まあ松椿+無礼ド・鬼岩城・やまと・卑妖に福岡、個人戦もろもろ
別府編はそろそろ自然に収束入ってると思いますがアイディアあるなら宜しくニンニン

223 :作者の都合により名無しです:04/04/14 17:10 ID:y0RaQKzL
俺は単に時間が無いから書けないだけだし、他もまだ続きそうな所で終わってるからなあ・・
今のところ強引に終結されるとちょっと困る。
つーか本スレで展開相談する癖はもう治らんのかな。
ROM専の人もいるだろうし余り良い傾向だとは思えないんんだが。

224 :作者の都合により名無しです:04/04/14 17:21 ID:E/Ly2JKw
ていうか前々から思ってたけど、他のリレー小説スレみたく相談スレとか感想スレってないの?
本編と感想と相談と議論がごっちゃになってて正直読み辛い。

225 :作者の都合により名無しです:04/04/14 17:47 ID:iGKzDcRO
そろそろしたらば解禁?

226 :作者の都合により名無しです:04/04/14 17:55 ID:RAdpGQDy
さてねぇ

227 :作者の都合により名無しです:04/04/14 18:24 ID:lKnZCLo0
1スレごとに交互に相談禁止としたらば/本スレでの相談をテンプレに入れてみたら?

228 :作者の都合により名無しです:04/04/14 18:27 ID:JYYzyFfe
ROM専としては感想レスくらいここに付けさせて欲しい
相談と議論は禁止にされると前みたいに総出で
したらばに引き込まれそうなので今まで通りでとしか言えないな

相談は書き手は良くても読み手は(´・ω・`)だと正直な意見を言っておく

229 :作者の都合により名無しです:04/04/14 19:01 ID:y0RaQKzL
いや、感想はここで問題無いんだけどね。
相談、議論については何度もするなって書いてるにも関わらず平気でみんなやるからなあ。
理由も繰り返し書いたはずなのに、いつのまにかなあなあでやり始めるし。
過去スレならともかくここで相談なんかしてたら読み手が離れていって、
書き手だけの閉鎖的な空間になるってことがどうしてわからんのか。
人に知られたいと少しでも思うなら知られようとする努力をしようや。

230 :作者の都合により名無しです:04/04/14 19:01 ID:E/Ly2JKw
いいじゃん。そのためにしたらばがあるんだし。
読み手の事を考えるなら当然の配慮だと思うんだが。

231 :作者の都合により名無しです:04/04/14 19:32 ID:pI8HycuR
とりあえず、前スレからしたらばを放棄した理由については、
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/comic/31/1059562987/2854
この書き込み(+それ以降)を参照。
この意見に賛同した自分としては、>>229に激しく同意したい。

232 :222:04/04/14 20:19 ID:gu84GprZ
水物であるリレスレ、なんやかんや言わずとも自然に流れは出てきます。
相談はなるべくナシ(質問はアリ)で、それぞれ仲良くやりましょーやぁ。
本文以外の長文はダメとか?ヽ('A`)ノ

しかしっ・・・職場で仕事サボりながら書くえなりは格別っ・・・!(嘘

233 :219:04/04/14 23:57 ID:JDPbYsWg
ああ、なんか俺のせいだな。
ちょい前に「無視されても切れたりしないし、ネタバレにならない程度の展開話は許して欲しい」つった時
特に反対意見も…出なかったわけじゃないが上記とは別系統だったので、黙認されたのかと思ってた。
…それとも今回のが『程度』を超えてたのか…
とにかく、やめろと言うならやめます。
ただそれならそれで、ルールとして明記して欲しい、とも思います。
以前も書いたことなんだが、したらば放棄がほぼなにも明文化せず『実験』という名目のままここまで来た、ってことを忘れないで欲しい。
あと>>231のアドレスの文に賛同した理由も、人によって微妙なズレがあるように感じるんだよな…
例の「したらば放棄した意味無いじゃん」のカキコにしても「しつこい」の一言で切り捨てるのはどうかと思うし
そろそろしたらばで、したらば放棄について意見を言い合う時なのかも…。
理想と現実が、それぞれわかってきた頃だろうし。
俺も了解した人間だが、思うところがないわけじゃないし。

>>219のは忘れてください。
やるかもしれないし、やらないかもしれない、ってことで。

234 :作者の都合により名無しです:04/04/15 00:32 ID:lKgAkBlQ
だからさ、自分の心情一つで物事を図るなってことなんだよな。
ここにこう書かれてるからこうした、みんながこういってるからこうした。
この程度はいいと思った。
じゃなくて、ここで俺がこうしたら他の人は何を感じるだろう?ってのをきちんと考えるべきだと思うんだよな。
例えば219にしても、本人的には軽い気持ちだったのかも知れないが、
その書きこみ、そしてその後必然的に起こるであろう展開議論を、読むだけの人間はどう感じるか?それが一番重要。
手品をやる前にネタをばらされたらつまらないと感じないか?
映画を見る前にラストを他人にしゃべられたら冷めないか?
極端な話それと同じこと、別府編終了を、物語上でなくその前の展開議論で告げられて何が面白い?
展開について語り合うにしろ、何故過去スレを使う程度の配慮ができないのか?
つーか、両極端な人間が多過ぎるんだよ。
したらばを使うとしたらばでしか物を語らなくなる、したらばを使わなくなると、語らなくてもいいようなことまで本スレで語り出す。
語るべき事、そうじゃないことの境界線を自分でしっかり考え見定めるべき。
それができないのなら書き手だけの閉鎖空間に戻るだけのこと。
まあそれもいいと思うよ。書き手からすれば誰に気兼ねする事も無い気楽なスレになるだろうし。

235 :作者の都合により名無しです:04/04/15 00:51 ID:hXiNtHyz
まあ現存スレここしか残ってないけどね(。_。)

ともかく書ける人は本編を書きましょう!
書けばそれだけ時は進むのです。
まあ春は忙しいのでぼちぼちねー。

236 :作者の都合により名無しです:04/04/15 00:58 ID:lKgAkBlQ
え?過去スレ後12KB残ってますけど?

237 :したらば放棄を具申した香具師:04/04/15 01:01 ID:TsjvSYFh
4日ぶりに来たら、こんなことになってたとは……
元々、俺がしたらば放棄を言い出した理由は、本来は相談目的に作られたはずのしたらばに、
いつからか、1行程度の感想レスや他愛ない雑談まで、なんでもかんでも書き込まれて、
それこそ、本スレが小説以外書き込まれない、過疎スレと化したからなんだが……

そもそも、なんで君らは、「相談」なんぞすんのよ?
俺は前から、それが疑問で仕方なかった
なぜ皆、思い付いたネタが「面白い」と思ったなら、自信を持ってそれを書き込まないんだ?
なんでわざわざ書く前に、他人の顔色を窺うような真似をすんのよ?
同じ書き手として、それが俺には理解できない
叩かれるのが怖いのかも知れんが、ンなもん、リレー長い事やってたらしょっちゅうだぞ
そこをフォローして、予想外の展開に繋げたりするのが面白いんじゃないか
「相談」なんてしてたら、予定調和になっちまうってのがなぜワカラナイんだ……
だいたい、したらばが出来る前は、それでも何の問題もなかったというのに……

つーか忙しさが憎い!
ネタを書き込めないから、こんな事になっちまったんだ
長文書いておいてなんだが、続きは過去スレに移行してやろう

238 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:03 ID:lKgAkBlQ
ごめん、過去スレはもう書きこみ不可だった。
ただだからといって俺の主張は変わらないけど。
ようは自分本意でいくか、他人に見せる物を作っていくかってこと。

239 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:14 ID:lKgAkBlQ
後、しつこいも知れないが、別府編終了みたいな大まかな展開は相談しないといけない。
っていうのも理由にならんから。
そういう伏目の場所が一番種明かしされてがっくりくるし、第一空気読めば終わりそうな雰囲気かどうかぐらいわかるだろ。
そして今の別府の様相を考えれば、再開待ちか書き手の都合による停滞かぐらいわかるだろう。
全部の騒動が終われば自然に別府編終了の流れにはなる。
まあこの現状がしばらく続けば、強引に収束も考えにゃならんが、今現在無礼ド攻防とかその他色々継続中じゃないか。


240 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:15 ID:GcSTgTEf
ロム専だが、今の速さなら言える!!
相談、雑談ナシで今更やるってのが間違ってると思う。ここまで大規模になると自分の考えだけじゃ無理だと思う。
今と昔は全然違うんだから、昔はどんなバカ展開でもそれなりのストーリーが出来たと思う(原哲夫と車田が板垣に一撃でやられたり、一行だけのストーリー進行だったり
今はなんか小難しい人間関係が出てきたり難しい熟語や言葉の使いまわしだったり(ツートップ並のおれの脳レベルでは扱いきれないような
挙句の果てに突っ込む奴らの数の多さと重箱の角のつつき方(神崎のヘルメットがどうだの、こいつの言葉づかいがどうだの、こことここが矛盾してるだの、単純につまんないだの…
こんな奴らが多い中で相談ナシでやるのは辛いんじゃないかと?書き手さんはプロじゃないんだよ、素人なんだよ。趣味でやってるようなもんなんでしょ。
すぐ過去ログ読めとか言う奴もいるけどさヒマな人ばっかじゃないと思うし、気楽に自分の考えたストーリーを楽しんで貰いたい人が多いと思うわけよ。
でも今はなんか重苦しい雰囲気じゃん、堅苦しいじゃん、相談スレは必要だと思うわけよ。
オレが考えたのは漫画板にある漫画家だけのスレッドみたいに書き手だけのスレッド、
そして感想は絶対本スレに書く、そのほうが喜ばれると思うし。
あと、たまにでてくる急かす奴、プロでもないし締め切りもないし急かしてなんになる!!
それと無効はありだと思います。最後に書き手を増やしたいといってる人たちへ、
もし本気で書き手を増やしたかったら重箱の角をつつく奴らをなんとかしろ!!
あいつら、言ってる事は正しいかもしれんが口が悪いし、平気で傷つくこと言うし初心者があれやられたらマジへこむんじゃないのか、俺はそんなに気にして読んでねーぞ(プロの仕事じゃねーんだから
蝶々文スマソこれがオレの思いです。


241 :したらば放棄を具申した香具師:04/04/15 01:15 ID:TsjvSYFh
もう過去スレないのか……
とりあえず219さんに一言
何かネタがあるのなら、迷わずそいつを書けばいい
読み手はともかく、書き手の都合や顔色を窺う必要は全くない
それによって俺を含む書き手が思い通りのネタを書けなくても、それは仕方ないこと
なぜなら、それが「リレー」ってもんだし、その事を全ての書き手は理解している
よほどハチャメチャなものでない限り、何も文句を言うつもりはない
だからネタがあるのなら相談などせずに、ただ書けばいいってこってす
俺が言いたいことは以上

242 :したらば放棄を具申した香具師:04/04/15 01:18 ID:TsjvSYFh
やべかぶった・・・

243 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:29 ID:hXiNtHyz
まあ簡単に言うなら「時を待て」と。あと「気楽にやろう」

迷わず書けよ 書けばわかるさ byイノーキ

重箱系はごめん僕もうしないよ('A`)ダイジョウブ サイキンハ イワナイカラサ
つまんない系は一時期引退も考えた('A`)モトモト ツナギセンモン ダシナァ
明日はまた仕事サボりつつ何を書こうかな・・・

244 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:34 ID:lKgAkBlQ
とりあえず具体的な案だしとくか。
したらば再稼動。
理由――240の書いてるような、書き手間の重箱のつつきあい、
そしてその他の読み手の、展開議論をされるのが好ましくないという意見を取り入れるとするとしたらば復帰しか考えられん。
余計なこと相談しだしたらその場で注意、後は本人同士が意識しあって、なるべく感想はこっちに書きこむようにすればいいんでない。
後、雰囲気悪くしたのは正直すまん。
ただこれだけ面白いもん書いてる奴らがいるのに、それが閉鎖的なものになっちまうのはおしいなあっておもっただけで、俺はとりあえずこれで引っ込みます。


245 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:37 ID:lKgAkBlQ
>243
てか、おもしろくないとか言う意見は気にすんな。
どれかわからんので具体的なことはいえんが(最近のあれか?)あれは誹謗中傷以外の何物でもない。

246 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:44 ID:hXiNtHyz
('A`)具体的には16部一発芸ラストでさ
あれ一発芸OPと繋げてオチを・・・いやもう諦めました

247 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:47 ID:hXiNtHyz
・・・と、ともかく新作に備えて寝ましょう!(涙
えなり書くのにボヤキはいらぬ ネタとノリだけあればいい ヽ(`Д´)ノウォー!!

248 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:49 ID:QT+aPmB9
定期的に議論が起こりますな

たまには言いたいこと言ってガス抜きしないと持たないやぁね

249 :作者の都合により名無しです:04/04/15 01:52 ID:GcSTgTEf
後書き忘れたけど、誰々さんの作品は相変わらずオモシろーい、とかツマンネとかの
個人を褒めたり叩いたりするのもよくないと思う、書き手でなくその話に評価をつけていったほうが良い。
あと最近リレーらしくなくなってしまった原因の一つに何々編とか「タイトル」をつけてしまったせいもあるのかと
あれは一見さんがみたら全部一人で書いてるように見える、そこら辺も書き手が増えない原因なのかも…。

250 :作者の都合により名無しです:04/04/15 02:27 ID:Kdr8VRv+
サブタイは島編の名残(レス番だけじゃ味気ないのでついてた)

251 :作者の都合により名無しです:04/04/15 02:30 ID:lH8c/fWy
サブタイは何の話か分かりやすくする為につけてるけど、言われてみると確かにちとこだわりすぎかもなあ……
まあそのあたりは各自の判断ということで

252 :219:04/04/15 06:47 ID:ipHbTYug
「なるほど俺のアンポンタン」と思う意見もありますし、正直そうでないところもありますが
今個別に反論する気はありません(そういうのは徐々に、相手をやりこめる為だけになってゆく気がするし)。
ただ俺ってひょっとして「責任逃れすることばっか考えてる奴」とか思われてるんだろうか?
確かに、前例踏襲大好きの事なかれ官僚モドキヘタレリアなんだが
ヘタレ故、自分でなんか言い出す時は相手の気持ちを結構…(T_T)

…何が言いたいかっつうと、>>228のような読み手さんを慮る人もいれば
>>240に近い読み手さんに気を遣う奴もいるってことなんです。
「お前の気の遣い方はなんか違うぞ」ならともかく「お前全然相手のこと考えてないだろ」とか言われると
流石にちょっとヘコむ…。

で、やっぱそういう無用な誤解根絶のためにも『最低限の明解なルール』はいい機会だし決めておくべきでは?
・相談するのは程々に! ルールを守り自分の書きたい物を書こうな!
↑さしあたってこれは
・相談はしたらばのみ! 当然読まないのも自由! だから無視されて切れるのは絶対に無し!
とか

ま別に、したらば相談のみで復活が決定したわけじゃないが。
…つーかこの話、したらばじゃなくてこっちでやるんですか?前向きな議論もいくつかしようと思ってたんだが…
上にも書いたが、そろそろしたらば放棄に対するそれぞれの結論も出た頃かと思うし、些事含め。

253 :作者の都合により名無しです:04/04/15 06:54 ID:vKF51anb
>>245
ひょっとしたら自分のレスの事かも知れないけど、
そうだとしたら、誹謗中傷で片付けられたくは無い。
(批判の類であった事は自分でも認める)

……まぁ、結局は本人次第だから、
第三者が言い合った所で仕方の無い事ではあるけれど。

254 :作者の都合により名無しです:04/04/15 10:20 ID:7sLSNvd9
つーわけで、ここから先の議論は
し た ら ば で や れ と

255 :作者の都合により名無しです:04/04/15 10:34 ID:TKVV6qTS
アイヨー
さて何を書こうかな

256 :作者の都合により名無しです:04/04/15 10:37 ID:TKVV6qTS
あ、したらばリンクは>>2にあったかな
小説小説っと

257 :作者の都合により名無しです:04/04/15 10:48 ID:TKVV6qTS
・・・偶然ですがイヤンなニュースが飛び込んできたので
あっちにリンク貼ってきますね(汗

258 :作者の都合により名無しです:04/04/15 11:54 ID:mxN/aQGW
ギャーーーーーーーーーーー!!
軍師様が重体!

259 :作者の都合により名無しです:04/04/15 13:38 ID:aqegEGc6
あわわ・・・

260 :作者の都合により名無しです:04/04/15 19:19 ID:caZD4kYU
死せる孔明、生ける仲達を走らす…やって欲しい

261 :作者の都合により名無しです:04/04/15 20:40 ID:7ToqILUY
まっまだ死んでないよっ。・゚(´Д`)゚・。でも・・・あああうう
3年前から事故で寝たきりで最近ようやく漫画が描けるようになったとか
リメイク鉄人アニメの出来に満足なさってたとかあううう

262 :作者の都合により名無しです:04/04/15 21:10 ID:aqBrtnMg
話をぶったぎって悪いがCLAMPが会話してる話って何部?


263 :作者の都合により名無しです:04/04/15 21:13 ID:7ToqILUY
スレ内を検索するとわさわさ出るよ

264 :作者の都合により名無しです:04/04/15 21:15 ID:7ToqILUY
ごめん(汗
どの会話かわかんないけど10台前半スレが怪しいよ

265 :作者の都合により名無しです:04/04/15 21:30 ID:aqBrtnMg
>>263
まぁ、どうだけど何を『キーワード』にすればいいのやら・・・


>>264
サンクス。まぁ、後は自分で調べる。
会話は名前と口調が分かるもの。

266 :作者の都合により名無しです:04/04/15 21:35 ID:7ToqILUY
検索には団体名か個人キャラ名を使うと早いよ
がんばれ

267 :作者の都合により名無しです:04/04/15 21:41 ID:aqBrtnMg
>>266
適当なん見つけた。
近々書く  か も

268 :一応、載っけとく:04/04/15 23:30 ID:aoBedszT
CLAMPメンバーの特徴

大川七瀬……一人称「私」。落ち着いた喋り方、まとめ役っぽい感じ。
      描写的には、『×××HOLIC』の侑子のイメージ

猫井みっく…描写的には『エンジェリックレイヤー』の主人公・みさき
      ただ過去スレだとボク女になってたが、これは書いた人の勘違いっぽい
      原作のみさきは一人称「わたし」で、関西弁

もこなあぱぱ…「ちぃ」としか喋らない。描写されたイメージは『ちょびッツ』のちぃ

五十嵐さつき…あぱぱの通訳係。一人称は「私」。馬鹿丁寧な喋り方で毒舌
       描写からくるイメージはCCさくらだが、性格的には知世が入ってる感じ?



269 :無題 (この伏線が生かされない事を祈る):04/04/15 23:40 ID:7ToqILUY
>>32 9部346他諸々)
V号・・・。
王欣太の進軍はとどまる事を知らない。どのような進路を取ったか、
赤兎馬を駆る威丈夫の通った跡には、瞬間的に竜巻が発生したかのような破壊の爪痕が残る。
気づけば人馬の猛風は矢吹艦を脱出し、なんと海の上を駆けて瀬戸内海を横断している。
常識外の存在は捕獲するどころか益々その存在を人間界に知らしめようとしていた。
 「・・・そりゃ、閉じ込めておくよなあ、あんなの。ねえ横山様?」
富士原が操縦桿を握りながら呆れ声を出す。ついでに軽い気持ちで話を振ったのだが・・・。
返事が、ない。 先刻松本零士と談話を交わしていた軍師様の。
 「・・・横山様?」
嫌な予感がし、富士原は恐る恐る背もたれから後ろを覗く。
軍師の席に座る年配の男は気持ちよさそうに、うつらうつらと舟を漕いでいた。
ほっ。富士原はなぜか心から安堵した。
なぜだろう。なぜかは自分にもわからなかった。
しばらくそっとしておこう。
ゴッドハンドの実質支配者はいつだって多忙の極みなのだから。

 (ところで)
静かなV号艦橋内で、富士原はなんとなく思考の海に沈む。
 (三種の神器がどうとか言っていたけど、確か神の力を持つ漫画家3人の事なんだっけ)
十傑集入りまでに複雑な経緯を持つ富士原だが、
横山の知人であり温厚な彼はすっかり場に馴染んでいる。
 (ええと、『鳳凰の翼』『神の聖杯』・・・あとなんだっけ?
 この3つが合わさった時、何が起こるのだろう。それこそ奇跡でもあるのかな)
モニターの向こうでは海を渡る狂風が石油タンカーに突っ込もうとしている。
 (しかし・・・神の力なんて大袈裟なものを、果たして人間が持ちうるものなのか?
 何か別の制約があるんじゃなかろうか。力を悪事に使うと本物の天罰が下るとか・・・)
パネル全体が閃光と爆炎に包まれ、自動光量調整モードが働く。
 (・・・神に逆らえないとか。死にたくても死ねない・・・とか。はは、やだなそれ)
真下の海の大爆発に煽られ鳥型のV号は空高く飛翔する。
 (やっぱり人間は人間でいるべきだよな。ところで今の爆発は、なんだ?)
あくまでも呑気な男であった。いいのか?それで。

270 :作者の都合により名無しです:04/04/15 23:58 ID:aqegEGc6
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=FLASH
。・゚・(ノД`)・゚・。

271 :作者の都合により名無しです:04/04/16 00:05 ID:s0tvqpQw
横山光輝先生
ご冥福を、お祈りいたします。



272 :269:04/04/16 00:30 ID:8i5D1zKj
ます 。゜゜(´□`。)°゜。
軍師ちょっと寝てるだけだもん・・・クスン

273 :作者の都合により名無しです:04/04/16 07:44 ID:B5wc21Dv
不謹慎だが神と融合したとおもってしまった(つдT)

274 :作者の都合により名無しです:04/04/16 09:29 ID:EwRV0Cjs
※裏ルール『途中でリアル故人が出た場合の処遇問題』他 したらばで相談中※

↓こちらは物語を進めましょうか

275 :作者の都合により名無しです:04/04/16 20:14 ID:NZHUQLAV
えなりは、ファルージャ近郊でイスラム過激派によって拘束されその映像
がアル・ジャジーラに映ってしまった!
どうする日本政府!また、えなりの安否はいかに!






TO BE COUNTNEWED

276 :作者の都合により名無しです:04/04/16 20:18 ID:8i5D1zKj
↓次

277 :作者の都合により名無しです:04/04/16 21:10 ID:yhF+5UlZ
難しい英語ですね、読めません。

278 :作者の都合により名無しです:04/04/16 23:49 ID:hSay8Bg2
ここんとこ出番がねえと思ったらそんなことになってたとはw

279 :輝竜vs死竜:04/04/17 02:05 ID:j1AuZQ6g
>221

輝竜戦鬼ナーガス。
燃えるような赤燐の竜人が放つ、強大なる炎と水の魔神力(ディーバメギン)。
赤と蒼に彩られた牙の嵐が、怒濤の如く、山本賢治を襲う。
だが、その攻撃は機界モンスター達をことごとく薙ぎ倒すも、肝心の山賢に対しては、一撃も到達しない。
山賢の腕から伸びるアームが展開する電磁バリア――『絶対防壁マニューバー・シールド』によって。
「やるじゃねえかあっ! だがなぁ、どうやってこの電磁バリアを破る気だ? んん!?」
炎を水のぶつかり合いによって発生した、膨大な水蒸気に遮られた視界に向かって、山賢は叫ぶ。
ゆえに山賢は気付かない。己の足元に迫る、猛威の存在に。
「俺には指一本触れらんねェぞっ! ザマミロ!!」

ピシッ…

そのとき、かすかな物音が山賢の足元で鳴り――

――― ド バ ン !!

「転! 身! 貫! 通! 撃! ボ ー リ ン グ ブ レ イ ク !!」

刹那、猛速で回転する真紅が、岩盤を突き破って地中から出現した!
その正体は、言うまでもなく、極端に悪い視界に乗じて奇襲をかけた増田だ。

「し…下からだと……? き…汚ねェ…」
右腕と右脚を切断され、カチ上げられた山賢が、地に叩き落とされた。
「さんざん好き勝手やりやがった手前が、どの口でほざきやがる! とどめだ!!」
巨大な翼を広げ、そのまま宙高く舞い上がった増田の周囲に、凄まじい暴風が集う。

「北風よ来たれ、極北の空より暗雲と寒気とを呼び寄せろ!!

 雹! 嵐! 撃! 砕! 射! ヘ イ ル バ ス タ ー !!!」


280 :輝竜vs死竜:04/04/17 02:06 ID:j1AuZQ6g
「ぐええええええっ!!」
とてつもない勢いで吹き荒れる、暴風と、そしてバルカン砲の如き雹の嵐。
その猛威は、機界モンスター達の大群を、巨竜王さえも粉々にするほどに穴を穿つ。
かろうじて死竜王――『デスレックス=ヘッド』の召喚に成功した山賢だが、防御にしか使えていない状況だ。
天変地異さえ意のままに操る増田は、神の使いを彷佛とさせた。
その姿を、地に這い蹲った悪魔が、睨めあげる。
「土壇場で、またもや不格好な竜を出したか。だが、もう手遅れだ!」
慈悲も容赦もない攻撃を続ける『ナーガス』増田。
夜闇に翼を広げる、赤燐の竜人に対し、死竜王――『デス様』は言う。

『成程……その力! 我が『敵』として相応しい!!』

「口だけあって減らず口だけは達者だな! その減らず口も黙らしてやるっ!!」
叫んだ増田の元に、圧倒的な量の火の精霊が集っていく。
いまだに吹き荒れる雹すら消滅させ、なおも激しく燃え盛るこれは、ナーガス最大の必殺技!

「出よ、炎の竜!  炎! 竜! 焼! 牙! サ ラ マ ン ド ラ バ ー ン !!」

竜を象った、猛悪な威力を持つ紅の牙が、山賢とデス様を噛み砕くべく、その顎を開いた!!
「うおああああああああああ!!」

   ――― ゴガアアアアアアアアアアアア!!! ―――

山賢の悲鳴は、炎の竜が全てを噛み砕き、燃やしつくす音に遮られた。


281 :輝竜vs死竜:04/04/17 02:06 ID:j1AuZQ6g
煙が晴れ、増田は改めて眼下の光景を見下ろした。そこには生きる者はなにもありはしなかった。
在るのは、ただ破壊されたモンスターの群れと、穿たれた地面、そして『無礼ド』のみ。そのことを確認し、増田は地に降り立った。
「塵ひとつ残さず消滅したか……」
何の感慨もなく呟いた増田が、『ナーガス』の変身を解こうとする。
まだやることは山程ある。とりあえず、無礼ド内部の敵を倒すか、それとも松沢を捜しに行くか。
そう思っていた矢先、増田は解きかけていた変身を、今少しとどめた。闇の向こうに、『敵』の存在を確認したからだ。
「……出てこいよ」
すると、とある方向から、
「あれ、バレました?」
そのような戯けたつぶやきが、聴こえてきた。
そして現れたのは、片腕・片脚の千切れた山賢を支える、和服姿の男。
「俺をナメるな。どうやったか知らないが、そいつを助けたのはお前だな?」
「ええ、まあ」
にへら笑いを浮かべながら、男――瀬口たかひろは頭を掻いた。
「仲間か。それで、今度はそいつと二人がかりでかかってくるか?」
「お望みとあらば」
異形の竜人を前に、瀬口に怯えた様子はない。
世程の馬鹿か、あるいは凄腕か――増田は新手に最大の警戒を払った。すると――
「……お前か。また助けられちまったな…」 
「お気になさらず。同じ、『四天王』の仲間でしょう。共に、秋田を牛耳り、四大誌の頂点に立つという目的の」
「ヘへ…」
瀬口の返答に、山賢は照れくさそうに笑う。
「でもよ、助かったぜ。お前が来てくれたんだ、こんなに心強いことはない」
いつにない殊勝な台詞に、瀬口は意外な顔をした。
「らしくない台詞ですねえ、気持ち悪い」
しかしながら、満更でもないとばかりに笑い、そして目の前の増田に意識を向ける。
次の瞬間。

――ドシュ!

鋭く硬い『何か』が、柔らかい肉を突き破る音が響いた。


282 :輝竜vs死竜:04/04/17 02:08 ID:j1AuZQ6g
「ふ…!? ふしゅる……ふしゅ…ふしゅる!」
さっきまでの大物ぶりは何処へやら、ヘタレた悲鳴と共に、瀬口が血の咳を吐いた。
その胴体を、鋭利な触手のようなものが串刺しにしている。
瀬口が信じられないものを見るような視線を、山賢に向けた。
一瞬の出来事に、思わず呆気にとられた増田もまた目を剥いた。
二人の目に映る山賢の表情は、これまでにないほどの醜悪な魔に彩られている。
「本当に……助かったよ。心強い『武器』が来てくれてな」
先程までとは一転、悪意に満ち満ちた山賢の声が響く。
「て…手前、なんのつもりだ! いきなり仲間を裏切るなんざ!!」
さしもの増田も、動揺せずにはいられない。その狼狽を、山賢は一笑にふした。
「裏切り…? 手前の狭量な尺度で物事を計るんじゃねェよ。…なあ、お前なら分かるよな、瀬口? 
 俺が何をするか? その為に来てくれたんだろう、ありがとうよ『親友』」
抜けぬけと言う山賢に、瀬口は絶望と恨みのこもった視線をぶつける。
「お…俺が……ゲームを…面白くして……やっ…た……のに…」
呪詛の呟きへの返答は、嘲笑だった。
「近くにいた、お前が悪い」

「ぐぎゃあああああああああああああああああああああ!!」

断末魔の叫びをあげて、瀬口が山賢の足元に広がる『影』に飲み込まれていく。
瀬口を串刺しにした『触手』は、そこから伸びていたのだ。
(何だ―? 奴の『影』の中に、『何か』がいやがる!?)
やがて、瀬口の全身は『影』に飲み込まれ、肉片ひとつ残さず咀嚼された。
「ご苦労、『闇竜王』」 呟いた山賢。その千切れた手足が、新しく生えてくる。
「ふう、治った治った。…言ってなかったか? 俺のモンスターが人間を喰らうと、俺の傷は回復するんだ」
新調した手足を軽く叩きながら、山賢が増田に言う。
「て…手前……そんなことだけの為に仲間を……」
吐き気のするような鬼畜の所業を見せつけられた増田が吼えようとするが――
「はっ、そう慌てるなよ。回復は二の次さ。瀬口を殺した真の目的は……」
言いながら、山賢が新たなカードを取り出した。
「 『こ い つ』 の為だ」
そのカードに描かれた『心臓』が、ドクン、と脈を打った。

283 :輝竜vs死竜:04/04/17 02:42 ID:j1AuZQ6g
ドクドクと不気味な拍動を続ける、『心臓』の絵が描かれたカード。
そこから骨だけの手が伸び、山賢の腹に異世界への『門』を開く。
ここまではいつもの召喚と同じだ。
だが、いつもと異なったのは、その『門』にカード自体が吸い込まれていったことだ。
「んぐっ」
呻きをあげた山賢に、増田は言う。
「もう悪あがきは終わりか?」
しかし山賢の顔を見た瞬間、増田が息を呑む。
なぜなら、顔をあげた山賢の額に、『目』を象ったような奇妙な紋章が現れたからだ。
それと同時、『死竜王』――デス様の御目が異様な光を放つ。
その顎が大きく上下に口を開け、その光景に増田は絶句するしかなかった。
「見せてやるよ、俺たちの悪あがきってヤツを!!」

 ――― ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ―――

そこに広がっていたのは、無限の暗黒と、そして果てしもない虚無。
まるで口の中が直接、異次元へと繋がっているかのようだ。
その絶望的なまでに暗く深い闇のなかで、デス様の髑髏部分の両目とは異なる『眼球』がひとつ、血走るようにひん剥かれていた。
その眼球に射竦められた途端、『ナーガス』増田の全身を、かつて経験したことのない戦慄が貫いた。
「冥途の土産に、目に焼きつけろ! 死竜王の究極にして絶対なる業(わざ)を!!」

『下郎っ! 我が闇の中に帰るがよい!!』

       ゲ シ ュ タ ル ト グ ラ イ ン ド
  ――――  構  成  粉  砕   発   動  !!!! ――――




284 :作者の都合により名無しです:04/04/17 03:16 ID:n2px5Ahm
新作キター(゚∀゚)
竜対決は華やかだのー

285 :今しかねェ!:04/04/17 03:25 ID:Wdna8Pm4
>139
実力差は歴然としていた。
神崎の放つ何れの攻撃も、たかしげの肉に届かなかった。

当たらない
蹴り
当たらない
地を這うような踏みこみ
そして、アッパー
当たらない
結して雑な攻撃ではない。
神崎の放つ打は、一撃一撃に必殺にして必中の苛烈さがある。
だが、たかしげには通用しない。
その動きは流れる水の如く
迫る相手をゆるやかな流れで包みこみ
時に転じて急流と化す。
ふと、気がつけば神崎の体はたかしげの掌で宙を舞っていた。
拳を回避された瞬間、少しでも隙を見せれば足を払われ、地面に叩き付けられた。
闘いの主導権はたかしげの元にあった。
神崎は、たかしげに見えない糸で操られているが如く、幾度も無様に地を這い、宙を舞った。
不可解な事がある。
状況は圧倒的たかしげ優勢。
実力差も子供が見ても明らか――にもかかわらず、一向に闘いが終わる気配が無い。

米神
脊髄

あらゆる個所に、たかしげの掌、そして蹴が面白い様に入る。

286 :今しかねェ!:04/04/17 03:26 ID:Wdna8Pm4
しかし、
何故だ・・・?
圧倒的に攻め続けるたかしげの心に困惑が過る。
もう何発、剄を打ち込んだ?
一撃・・ニ撃・・三撃・・・
数えきれないほどの致命打を入れたはず・・
なのに、何故
ひゅうっ
神崎の右拳
当たらない
確実に、速度は落ちている。
いや、内から発せられる闘気は、前よりさらに・・・?
「くっ・・」
たかしげ、苛立ちの声をあげつつ、流水の動きで神崎の懐に接近する。
掌!!
神崎の体が、車とぶつかったかのような速度で木に叩きつけられた。
「がはあっ・・がっ・・」
吐血。
内腑から血が逆流して、衣服に滴り落ちた。
完璧な、一撃だった。
それなのに、
「何故・・倒れない・・?」
自問は一瞬――たかしげは、そのまま踏み込み、追撃をかける。
それに反応するかのように、神崎は顔を上げた。

287 :今しかねェ!:04/04/17 03:27 ID:Wdna8Pm4
どこか、虚ろな表情であった。
その癖眼だけは爛々と輝き、たかしげを見据えていた。
たかしげ、その眼に気圧されるように、一歩だけ、後に引いた。
これと同じことが、もう五度――
客観的に見れば、神崎の野性的な感性によるカウンターを、
たかしげが未然に防ぎ、じわじわと冷静に神崎を攻めているように見えるだろう。
しかし、事実は――?
苛立ち
たかしげの端整な顔にはっきりとその色が滲み出ていた。
「(私が精神的な圧迫を受けている・・?)」
神崎、木から、離れ、よろよろとたかしげの方に歩き出す。
その足取り、重く、先刻までの勢いはない。
それを見て、ふっ、といつもの笑みがたかしげに戻った。
眼前の男の限界が露わになった、そうたかしげは思った。
僅かに乱れていた氣が再び、大気に溶け始めた。
「よく、ここまで耐えましたね、ですが・・」
言った時には、上体を揺らさぬ歩法で、瞬く間にたかしげは神崎の眼前にいた。
「これで、終わりです」
トン、とたかしげは、掌を神崎の胸に当てた。
――発――
たかしげの体内の氣が、神崎の内部に侵入した。
静寂
そして、惨。
大量の血液が、神崎の内側から文字通り、飛び出した。
その瞬間、異常なほど神崎の心臓は脈を打ち、数秒後、活動を停止した。

288 :今しかねェ!:04/04/17 03:30 ID:Wdna8Pm4
たかしげ、唇に、人を一人殺したとは思えぬ清廉な笑みを浮かべながら、掌を離そうとする。
しかし、
ドクン――
たかしげが掌を置いた場所と、別の場所で、大きく心臓が脈打った。
「何っ!?」
驚き、それよりも危険を感じ、離れようとするその腕を、両側から弾けた様に神崎の両手が捉えた。
否――文字通り、神崎の両腕は、中から弾けて、衣服を破いた。
内側から現われたのは、銀色に輝くゼノンの装甲。
作為か、それとも本能か、氣を放たれる寸前、神崎はもう一つの心臓を起動し、生き長らえた。
「捕まえた・・」
虚ろな声だった。
だが、それとは対称的に、全身は、歯車の様に激しく運動していた。
ミシ、ミシ、ミシ・・・バキイッ!
骨の、砕ける音。
たかしげ宙の右腕の骨。
一瞬で、硬気功で守られているはずのそれは、枯れ枝でもへし折るかのごとく粉砕された。
「貴様・・!」
たかしげは、神崎を見た。
そこにいたのは、一人の鬼だった。
一匹の鬼と化したかのような、壮絶な顔に、神崎は、コワれた笑みを浮かべた。
戦慄
いや、恐怖?
「くわっ!」
たかしげ、何かえたいのしれない感覚に突き動かされるかの如く、左の掌を繰り出す。
しかし、それよりも僅かに速く、神崎は吼えた。

「ギ ガ デ ィ ン ! ! !」

ゴゴゴゴ・・・・
 
ガ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ン ! !


289 :輝竜vs死竜〜決着〜:04/04/17 03:38 ID:ttOqA4Xl

 ―――― ゴ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ !!! ――――

呑まれていく。
樹が、岩が、建物が、地面が、海水が、モンスターが、屍体が、空気が、空間が。
あらゆるものが。
そして、猛々しく威風を放っていた、雄々しき竜人までもが。
「ウ…ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
岩盤に爪をたて、増田が必死にそれに堪える。
だが、竜人の怪物的な筋力でさえも、
大渦のごとく、ブラックホールのごとく、全てを飲み込んでいく『死竜王』の顎の前には、
大波に揺れる木っ端のように頼りない存在だった。

「ソニックプラスっ!!」
山賢の『門』より、また一体新たな竜。
『ソニックプラス』――鷹ほどの大きさの小型サイズだが、高速で飛行する小型ドラゴン。
突撃攻撃時には体が変形し、相手を貫通する。
その攻撃は、最強のドラゴンであるでス=レックスにダメージを与えるほどだ。
今、その小型ドラゴンが、一陣の刃と化して、『ナーガス』の手を切り裂いた。
「ぬがっ!」
岩盤を掴んでいた指を斬り飛ばされ、支えを失った増田の巨体が宙に浮き上がる。

「一太刀浴びせて一供養!
 二太刀浴びせて二供養!!
 合 点 承 知 の 必 殺 供 養 !!!」

必殺シリーズ――『翔べ!必殺うらごろし』の名文句を山賢が叫んだ。



290 :輝竜vs死竜〜決着〜:04/04/17 03:39 ID:ttOqA4Xl

「ぐ お お お お お お お お お お お !!!!!」

あり得ない光景が展開されていた。
天を衝く巨躯を誇った、赤燐の竜人が、木の葉のように吸い込まれ、足元から塵と化していく。
大気を軋ませる断末魔も、空間そのものを飲み込んでいく、『構成粉砕』の牙音の前には囁き声でしかない。
付近にある『無礼ド』の防御フィールドですら吸い込まれているのだ。
ただし、『無礼ド』は増大した魔力により、絶えず張られたフィールドによってかろうじて吸い込まれるのを防いでいたが。
しかし、いかに強力でも、単体でしかない増田には抗する術がなかった。

構成粉砕(ゲシュタルト=グラインド)――
人の生命を消費することで放つことが可能となる、死竜王究極の御業
あらゆるものを原子へと分解し、全てを喰い尽くす究極なる必殺の技
それは物質にとどまらず、『因果』さえも喰らう。すなわち……

 ――― 存 在 そ の も の を こ の 世 界 よ り 消 し 去 る ―――

『喰らい尽くしてやる、汝(うぬ)の存在した証の全てを!!』

すでに両足は原子の塵と化し、胴体までもがすでに侵食されている。
漫画家・増田晴彦は今、この世から、時系列から、そして人々の記憶から。
存在した証の全てを、消滅させられようとしていた。


291 :輝竜vs死竜〜決着〜:04/04/17 03:41 ID:ttOqA4Xl
「て…手前は! 手前は一体、何者だぁっ!!」
最期の力を振り絞り、増田はそれだけを叫んだ。それに対し、山賢は答える。

「チャンピオン暗黒四天王『2代目』筆頭―――山本賢治」

(なんだと――!?)
その名を耳にした増田は、全てを悟った。
(最強のカード使いの存在を聞いたことがある
 あらゆる異界の門を開け、全ての属性のカードを使いこなすという…
 『 カ オ シ ッ ク ゲ ー ト 』 と呼ばれる男の存在を!!)

「それが…それがまさか! 御伽話だとばかり思っていたそれが!!」

「いい土産話が出来たろ? じゃあ、達者でな」
不敵な眼差しで、煙草を吹かす山賢の姿が、増田の視界のなかで高速で流れる。
両腕もなくなり、もはや竜頭だけでなお、山賢を睨んでいた。

  ―――松沢……お前たちは……ガンガンは勝てねえ……―――

「――お お お お お お お お お お お お お お お お !!」

最期に一際高く、慟哭の叫びあがり――

「おおおおぉぉぉぉ…………」 

その声も急速に萎み……
遂にその存在の消滅にともなって……
消えた……


292 :輝竜vs死竜〜決着〜:04/04/17 03:42 ID:ttOqA4Xl
デス様の御顎が閉ざされる。
同時に、暗黒の嵐は消えた。
そして広がるものは、一面の一面の地平線。
一切の遮蔽物が、見渡す限りの視界から、消えていた。
付近に残されたのは、山賢とデス様、そして『無礼ド』のみ。
その景色をぐるりと見回し、おもむろに哄笑を響かせた。
「素晴らしい! 久々にスカッとしたぜ!! 
お前の生命がなければ、こいつは使えなかった!!
 ありがとう、瀬口!! ありがとう親友よ!!!
 そして、強敵たるお前を讃美するぜ、時代にとり残されたドラゴンマスター!!!!
アハッアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!」
虚空に爆笑を轟かせる山賢を、その腕の中で見上げる横内は、心の底から恐怖していた。
(な…何だ? 何なんだ、『これ』は!?)

ヤツは、
チャンピオンの暗黒面を象徴する男
全ての竜使いの頂点に立つ者

  
    ――― 『 絶 対 竜 王 』 山 本 賢 治 ――― 


この少年誌にあるまじき、稀代の魔人を滅ぼすものは、如何なる『魔獣』か……


『増田晴彦』――――『因果ごと消滅』
『瀬口たかひろ』――『構成粉砕発動の為の贄となり、死亡』

 ←TO BE CONTINUED


293 :作者の都合により名無しです:04/04/17 03:48 ID:n2px5Ahm
ウワァァァァァ(゚□゚)ァァァァァァ
ダブル心臓やら存在消滅やらえらいこっちゃ

294 :作者の都合により名無しです:04/04/17 08:21 ID:xvlrjMqa
原作共々、出世魚のように強くなる山賢(&デス様)

ナーガスは死ぬだろうな、と思っていたが、まさか瀬口まで…(ぉぃ

295 :作者の都合により名無しです:04/04/17 15:30 ID:2A9xKgbQ
チャンピョンの竜使いとジャンプの竜使いじゃ格が違いますな

296 :作者の都合により名無しです:04/04/17 15:33 ID:n2px5Ahm
ガンガンだよ('A`)

297 :作者の都合により名無しです:04/04/17 15:34 ID:n2px5Ahm
ん?↑の事じゃないのかな。
そういえば鈴木信也は元気だろうか

298 :作者の都合により名無しです:04/04/17 16:00 ID:4M4jKwWi
赤松といい
SEIJIといい
あずまきよひこといい
今回の瀬口といい

このスレにおける萌え漫画家の扱いはなにげに酷いw
そう考えるといくら岩明のおかげとはいえ、和郎が無事に生き残ってるのは奇跡かも

299 :眠れる魔獣1/2:04/04/17 19:14 ID:ODzcxcDu
地獄のような風景の中、彼のみに聞こえる声がある。

『力が欲しいか…』

一人の男が傷付いた身体を横たえて、ダメージの回復を待っている。常人であれば命の危ないほどの
ダメージであったにも関わらず、もはやその傷は塞がろうとしていた。
骨が繋がり、皮膚組織が新しく構築される音を聞きながら皆川亮二は一人考えに耽っていた。
大和田に対して、何故あれほどまで怒りを覚えたのだろうか。
敗北のショックは次第に薄れ、今、彼の考えを占めているのはこの問題だ。バトルやアクションを得意と
する皆川であるが、性格は基本的に温厚である。無意味な戦いは好まない。しかも、怒りに我を忘れるな
ど、これまでになかったことだ。
彼の中には常に冷静な部分がある。対象をいかに効率良く破壊できるかを計算し、その通りに行動する。
それは戦いの中においてのみではない。友人に部下、彼を慕う多くの人々と談笑している時でさえも、
彼の頭の中ではその人物の力量、性格やその他の要因を組み立て、的確な殺害方法がいくつもシュミレート
されている。彼自身はその、まるで殺人機械そのものであるかのような自分を何よりも嫌悪し、恐れている。
しかし、だからこそあり得ない。戦闘時に自らを見失うなどは。
自らのスタイルで敗北することは許容できる。しかし、感情のコントロールが効かなくなるということ、
それは皆川がもっとも恐れていることだ。

300 :眠れる魔獣2/2:04/04/17 19:18 ID:ViD6N0N1
まだ幼かったあの時、思い知らされた自分の中に確かに存在する衝動。

『滅ぼせ』

その声に飲み込まれ、幼い皆川は意識を手放した。目覚めた時には七月やたかしげ、藤原や留美子などの
多くのサンデー作家達が傷だらけになっていた、忌わしくも忘れることの出来ない、あの出来事。
破壊衝動の強まっていることが恐ろしい。
(また繰り返すのか?)
自らにそう問う。そして答える。
(もう二度と繰り返すわけにはいかない)
それは自分が人であるための証明だ。そうでなければ河合、椎名、雷句など、自分を信じついてきてくれた
スプリガンのメンバー、同僚であるサンデー作家陣、親交を深めた他誌の漫画家達、何よりも師匠である
七月やたかしげに顔向けが出来ない。
そこまで考え、思考を打ち切る。身体中の傷は痕も残さず消えた。静かに立ち上がり、呟く。
「えなり君を連れて、帰る。すべてはそれからだ。」
敗北を嘆くことも、漠然とした不安に支配されるのも後だ。自分は今やれることをやるしかない。
声が聞こえる。

『力が欲しいか…!?』

「いいや、オレは…」

呟きながら、歩き出す。それは絶望へと続く道か、希望に続く道か。彼には見通すことは出来なかった。
←TO BE CONTINUED


301 :漫画家達は引かれあう:04/04/17 21:35 ID:raD6Mf72
時はしばし戻り―――荒木と車田が小畑と藤崎の為にゆで将軍と戦っている最中。
矢吹艦を制圧し、次なる作戦を考えているCLAMPの所に連絡が入った。
『矢吹のコレクションの一つが盗まれた』と。

矢吹がその力を高めるに比例して、彼の元にいわゆる賄賂が入ってくるようになった。
金や宝石類の時もあれば、貴重な品物の時もあった。矢吹のコレクションとは賄賂での
貴重品に加え、新人漫画家に力を加えて半ば強奪した物もある。

今回盗まれた物は、ジャンプで連載をしていたとある新人漫画家から献上された品だった。
優勝カップのような形で、竜を模した像が大きな玉を全身に抱いている。それは本来なら
全て竜を統べる力を秘めているのだが、当の漫画家の力量不足でそこまでの力を失っている。
その為どんな漫画家にも力の足しになる事も無く、久米田の興味を引く事も無くコレクションの
肥やしとされていた。

CLAMPの返答は至ってシンプルに『捨て置け』というものだった。
彼女等にとってら使えない宝よりも、車田と荒木がゆで将軍に敗れる様を確認することの
方が重要だった。

かくして無事に、漫画家:佐倉ケンイチの元に『神龍石』が戻ることになったのだった。

302 :漫画家達は引かれあう:04/04/17 21:36 ID:raD6Mf72
「やったわ〜もう絶対に離さないからね」
まるで少女がぬいぐるみを抱くかのように、佐倉は神龍石を抱きしめていた。
「さて……次は小畑と合流する事にしましょう」
ほったが『幽玄の間』で移動をしようとした時、ほったの全身に妙な違和感を感じた。
「…………?」
「どうかしましたか、ほった先生」
佐倉が尋ねてもほったは適当な相槌を打つだけだった。
この感じ、昔は知っていたはず。ほったは記憶を辿り考えるが思いつかない。
折しもこの時、彼女の半身でもある小畑がゆで将軍により7つに切断されていた。

「やはり、先に矢吹の元に戻りましょう」
「えっ?……あ、はい」
嫌な予感がする。矢吹の力が必要な気がする。ほったらしからぬ直感的な判断だった。
「でも矢吹の場所なんて分かるのかヨ?」
鈴木信也に憑いているドラゴン『ダークス』が尋ねる。
「ええ。私は矢吹の力で生まれた宝貝。薄っすらとですが分かります」
「それじゃあ、行きましょう。なぁ〜にコレさえあれば百人力よ」
力を最大限まで出せるようになり少し調子に乗っている佐倉を横目に
ほったは次元を曲げる。
「それでは行きましょう………『別府』へ」

303 :啓示1/6:04/04/18 01:32 ID:rhSGGSKN
>>269
V号・・・。
眼下の海で、人の手に治まらぬ神速が、巨大タンカーを炎上させた。
その光景の正体にも気付かぬ様子で、呑気な男は操縦桿を握る。
後方の軍師席にて、舟を漕ぐ老人の内部で、何が起こっているやも知れず・・・

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「・・・ここは?」
横山光輝は、一条の光も差し込まぬ、暗黒の中を歩いていた。
「はてさて、私はどこへ向かっていたのでしたかな・・・」
自分がどこへ向かっていて、
そもそもなぜここを歩いていて、
そして自分が歩みを止められないのか。
この神算鬼謀を極めた軍師が、それを疑問とも思わなかった。

そのとき。

横山の目の前に、いきなり眩い光が広がった。
やがて、それは1羽の鳥の形をとる。
大きく翼を広げ、透徹とした眼差しを向ける。
その神秘なる化身を前にして、横山は目を剥いて驚愕した。
「こ・・これは!?」
この世の全てを見通すかのような神の眼を持つとさえ言われた横山が、この正体不明の登場に震えた。

否、

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
知っていたからこそ戦慄したと言うべきか


304 :啓示2/6:04/04/18 01:32 ID:rhSGGSKN
『これはお前のまどろみの中 夢と現(うつつ)の溶け合う領域』

“声”は、確かにそう告げた。

「貴方は・・・!!まさか・・・!!何故!?」
この老人らしからぬ動揺をハッキリと滲ませた声で、彼は声を張った。
しかし返ってきたものは答えではなかった。
それは・・・


    『告』


“声”が響いた。


『お前には二つの道がある』


それは『啓示』だった。


『一つは、永遠の安らぎが待つ世界への道』


“声”の背後より、一本の道が伸びた
四季おりおりの花々が、雲のようにどこまでも広がり、匂い立つようななだらかな道
その先には、『桃源郷』があった


305 :啓示3/6:04/04/18 01:33 ID:rhSGGSKN
自分の枯れかけた血が、荒ぶる若武者のように熱くなるのが分かった
そこは横山にとって、最も冒すべからざる神聖なる場所
かつて、『かの地』で、『彼ら』は語りあった
まだ漫画という文化が、世界に芽吹いてもいなかった頃
桃の華が咲き乱れる、麗しきあの地で、
まだ若かった頃の『三人』は昼夜を問わず語り合い、飲み明かし、漫画を描き、それを見せあい、意見をかわしあった
血よりも濃い絆で結ばれた『三人』は、『かの地』で約束をかわした・・・

     
        世界に漫画の確固たる地位を築くべくここに誓う
           我等3人生まれし日は違えども
            願わくば同年同日に死なん


こうして『三人』は『義兄弟』の契りをかわし・・・・
以後、漫画界発展のために、その力を合わせることになる・・・・
漫画界創世記における伝説の逸話・・・・
人は、それを神話の1頁を読み上げるように、こう呼ぶ・・・・

   
           『 桃 園 の 誓 い 』


306 :啓示4/6:04/04/18 01:35 ID:rhSGGSKN
しかし・・・
長き闘争の果てに、若き頃の情熱は薄れ・・・
重ねられた古傷は、肉や心と同化して激痛に歪み・・・・
絆のこめられた血は腐り濁りゆく
そして行き着いた先は

一人は、その純粋すぎる想いがゆえの暴走し、その果てに滅び
一人は、変わり果てた、友であった者を討つべくあえて誓いを裏切り
一人は、老いさらばえながらも、朽ちかけた友の願いをいまだに果たそうとしている


『この道を選べば おまえは一切の苦痛を感じることなく 今すぎに涅槃へ旅立てる』


『だが もう一つの道を選べば』


新たな道が現れた。
片方の道とは真逆の、荒れ果て、一面の暗黒に閉ざされた道
刃物のように並んだ岩は容赦なく足を切り裂き、
道の先に待つのは、
果てなき亡者の群れと、
血の海、
そして天を焼く炎獄


『おまえを待つのは 残こされし数カ月を生きながらにして死に続ける無限の地獄』

『そして地獄の生を終えた先に待つのは 尽きることなく汝が身を焼く炎獄』


307 :啓示5/6:04/04/18 01:35 ID:rhSGGSKN
二つの道が示された。
“声”はただ、この老人の答えを待つ。
そして、彼は自らの足で道に踏み入り、答えを示す。
彼が選んだ先は・・・・


『やはり汝は その道を選ぶか』


“声”は、始めから知っていた
横山が、『その道』を選ぶことを

「私は罪人 我が行いは決して許されぬ永遠の罪 私が進むべきは永遠の修羅道」

横山は静かに『その道』を進む
安寧を捨て、永劫の苦しみが待つ、炎獄への道を


『最も賢いがゆえに 最も愚かな者よ』


“声”の方向を決して振り向かぬまま、横山は言う


「また逢いましょう 旧き同胞(はらから)よ」


その言葉を最後に、横山の姿は果てなき暗黒の彼方へと消えた・・・・


308 :啓示6/6:04/04/18 01:40 ID:rhSGGSKN
「・・こやま様 よ・・やま様」
「・・・う」

「横山様! 横山様!」
「!」
懸命に自分を揺り起こす声に揺さぶられ、横山は目を覚ました。
「・・・良かった。一向に目を覚まされないから心配しましたよ」
安堵の声を漏らしたのは、富士原だった。
ようやく王欣太の引き起こした事態に気付いた富士原が、指示を仰ぐべく、横山を起こしたのだ。
ところが、横山がまるで死んだように眠っているのを見て、急に恐ろしくなったのである。
「・・・ここは」
この聡明な老人に珍しく、いまだに夢と現の境界線が定まらぬらしい。
「・・大丈夫ですか、横山様? V号の中です」
あまりに『らしくない』様子に、呑気な富士原もさすがに心配になる。
しかし、横山。すぐに気をとりなおし、羽扇で口元を覆いながら、「現状維持」の指示を出す。
「随分と永い夢を見ておられたようですね」 なにげない富士原の問いに、横山は・・・

「旧い友に逢いました まだ私が若かった頃のね」

そうとだけ言った。
なぜか富士原は、それ以上の質問を自粛した。
それはきっと、横山にとって何ものにも冒すことのできない『聖域』であると、彼が感じたからであろう。

横山光輝。
神失せし後のゴッドハンドを繋ぎとめる、ただ一人の存在
幾多の血を流し、果て無き修羅に身を染めた後、
その身を地獄の業火に焼かれようとも

彼の戦いは、まだ終わらない
←TO BE CONTINUED


309 :作者の都合により名無しです:04/04/18 02:12 ID:5DsSdK40
軍師、未だ健在成り。
桃園の誓いをここで持ってくるとは思わなかった。
なんか普通にええはなしや。

310 :作者の都合により名無しです:04/04/18 05:57 ID:dnpF4DV8
そ、そー来ましたか・・・
泣いた・゜・(⊃д≦)・゜・

ミナガーの声や竜使いの宿命もいいね
でも別府に来るのかー大変やね

311 :作者の都合により名無しです:04/04/18 08:14 ID:hZRSMxU4
乙。
軍師、どうなるかと思ったがまだまだ死ななそうやね。
つーかなにげにすごい面子だ、桃園の誓い・・・
ラスボス候補三人にこんなエピがあったとは

関係ないが、伝説編で、軍師と白土の熾烈な忍法勝負とか見てみたいね

312 :武井の試練:04/04/18 16:17 ID:eJnGpUo3
(17部518の続き)
現世の至るところで死闘と惨劇が続くなか、
外側の世界にて孤独な戦いを続ける武井は――。

武井「ごはっ・・・」
満身創痍の武井が、喀血した。
膝をつく小さな体の前に傲然と聳え立つ鬼神が、武井を見下ろして鼻から息を吐いた。
黒岩「このうつけが!所詮、てめえみたいなチビが、この史上空前最強の鬼神たるオレ様にかなうわきゃねえ」
体格・動きの読み合い・攻撃力。
あらゆる面で上をいかれている武井には、勝機なしとさえ思われた。
黒岩「一息に潰してやるぜ。それでこのくだらねえ戦いも終わりだ!!」
雷光を帯びた黒岩の『金剛拳』が、武井目掛けて振り下ろされる。
だが――。
武井「現代のシャーマンをなめんなよ!」
超巨大なOS(オーバーソウル)、『スピリット・オブ・ソード』を地面に突き刺し、武井は黒岩の頭上へ飛び上がった。
黒岩「フム!剣の切っ先にて軌道をかえかわしやがるとは、サムライなみの見切りだな。だが!」
武井「!」
黒岩の姿が、光の速さで目の前から消えた。
光原「式神・黒岩よしひろは光の鬼神。それしきの動きでは敵にならないわ」
鬼神の眼光が、武井の背後で唸った。
武井「なんの! 巫 門 遁 甲 !!」
力の流れを読み、武井が逆に黒岩の頭上を再び奪う!
武井「阿弥陀流 大 後 光 刃 !!!」
必殺の一刀が、黒岩の脳天を叩き割ろうと真っ直ぐに一閃する!
しかし――。
黒岩「うつけが!!」
黒岩の腕に巻かれていた包帯が、一瞬にして巨大な斧に変化した。
黒岩「 闘 魔 鳳 吼 !!」
そして閃光のごとくなぎ払われた戦斧の一撃によって、スピリット・オブ・ソードが、武井の両腕もろとも粉々に砕かれた!!


313 :武井の試練:04/04/18 16:46 ID:eJnGpUo3
武井「・・う・・うああぁああぁああっ!!」
両腕を砕かれた激痛に、武井はへたれこみ、悲痛な絶叫を響かせた。
武井「ぐ!お!んぐぅううっ!!!」
苦痛に狂い悶える武井を、残留思念・黒岩はつまらなさそうに唾棄した。
黒岩「つまらねえ」
舌打ちし、黒岩は武井に背を向けてしまう。
光原「無様なものね、武井先生」
武井「な・・に・・?」
光原の挑発に、武井が顔を蒼白にしながら聞き返した。
光原「現在、現世では、これとは比べ物にならないほどの死闘が展開されているというのに」
すると、空間の一角に、映像が映し出された。そこに武井が見たものは――。
武井「こ・・・これは・・・」
吸血鬼ウィルスに感染して吸血鬼となった別府住民たちと、一部の漫画家の悪意に蹂躙され、崩壊していく別府。
乱闘が絶え間なく繰り広げられ、混乱を極めるキャノン・ボール。
満身創痍になりながらも、果敢にゆで将軍に立ち向かう車田たち。
絶句するしかない光景が広がっていた。
光原「どれもこれも凄まじい戦いよね。なのに、貴方はたかだか彼の残留思念程度に手も足も出ない。
   本来の彼の残りかす、十分の一の力にも満たないものを相手に、とんだ醜態。
   仮にもジャンプの一角を担う漫画家として恥ずかしくないのかしら。
   それでは、『個性』を確立するなど夢のまた夢ね。」
その言葉は武井を打ちのめした。そうだ、自分はここで生まれ変わり、さらなる激闘を戦っていかねばならない。
そして、自らの証をたてねばならない。ならば、こんなところで膝を屈しているわけにはいかない!
武井「まだ僕は戦える・・・漫画家ってのは、思い一つで何だって描ける。
   あ っ て 当 然 と 思 う 心  全 て は 思 い の 力 一 つ」
 
黒岩「こいつ――目に活力が戻りやがった!」
武井「いくぜ、新型O・S!」

     スピリット・オブ・ソード   白  鵠  !!!!



314 :武井の試練:04/04/18 17:14 ID:eJnGpUo3
武井「おおおおお!!」
黒岩「ちいい!!」
武井の新型O・S『白  鵠』と、黒岩の戦斧『闘 魔 鳳 吼』が激突する。
先ほどはあっさりと砕け散った刀が、今度は欠けもしない。
両腕と共に再生された、新たなO・S『白鵠』――
六つの葉が組み合わさったような紋章が描かれた、巨大な肩当、そこから伸びる三本爪の巨腕。
それが握っているのは、以前の大刀と比較すると、匕首ほどの大きさに縮んだ刀だ。
黒岩「おもしれえ!やはりその刀の小ささは込める力の密度を高め、強力にするためのもの」
にやりと、鬼神が笑う。
黒岩「だが、そんな消極的な戦法じゃあ、決しててめえより強い敵には勝てねえ。くらえ!!」

       紅  蓮  怒  !!!

黒岩「オレ様の強さ、てめえごときが受け切れると思うな!!」
鬼神の全身が、あまりの高熱のために真っ白く発光し、とてつもない力が漲った!
黒岩「 金 剛 角 紅 蓮 怒 !!! 」

     ド オ オ オ オ オ !!!!

光原「紅蓮怒・・・まさか残留思念の状態であれが使えるなんて。
   だけど、今のKIYU様の力は、これとは比較にならない。
   討 ち 破 ら ね ば 堕 つ も や む な し ・・・ってとこね」
         

315 :武井の試練:04/04/18 17:50 ID:eJnGpUo3
とてつもない力の衝撃に、爆炎が吹き上がる。
そして、煙が晴れるとそこには――。
黒岩「バカな・・・左腕から回りこんでいた両腕部分の鎧パーツが伸びて巨大な刀に・・・」
炎の鬼神の放った必殺の一撃は、武井の左腕から伸びて一本の巨大刀となった『白鵠』にさえぎられていた。
黒岩「その姿はまさに 白  鵠(はくちょう)・・・」
武井「僕は昔からなぜか白鳥に心ひかれるものがあってな。
   それは小さい頃、父と行ったドライブインの名前のせいかも知れないし、
   母と乗ったスワンボートのせいかも知れない。
   とにかくO・Sってのは戦いの途中でサイズを変えるのがしんどいんでな。
   何しろ物の大きさが変わるなんてこと現実じゃあめったになないからイメージしにくいだろ。
   だからできるだけ形を変えないで、いろんな敵と戦えるかを考えたんだ。」
武井の両腕に、再び元通り、白鵠が装着されていく。
武井「左手にフツノミタマ 右手に春雨。これが新しい二段媒介の形。
   んでこっからが、白鵠の本領発揮だ」
左のフツノミタマがO・Sの堅固たる本体をこさえ、右の春雨が切れ味のいい刃をこさえる。
各々の特性を活用することによって、武井のO・Sはより強靭となった。
黒岩「おもしれえ―――てめえは強い!」
武井「・・・・楽しそうだな」
黒岩「楽しいぜ。オレ様はようやく強い敵とめぐりあえた。とことん勝ちたくなってきたぜ!!」
武井「あんたに勝ちたいのは僕も同じだ」
互いが、わずかに笑みを浮かべ、戦闘態勢をとる。

「「おおおぉぉおおおおっ!!!」」

二人が同時に地を蹴った。



316 :武井の試練:04/04/18 17:56 ID:eJnGpUo3
一瞬で複数の火花を散らし、打ち合う。
黒岩「ぬん!」
下から、黒岩の巨大な拳が吹っ飛んでくる。
武井「と――――――っ!」
それを、武井は、白鵠の刃を地面に突き立て、腕部分を伸ばして体を宙に持ち上げてかわした。
真下の地面が吹っ飛び、大きくえぐれた。
黒岩「おおっ!」
武井「どうよ!」
黒岩「ふん、その珍妙な形は伊達じゃあねえと。愉快、実に愉快だぜ!」
吼える黒岩の巨体に、これまで以上の闘気が集っていく。
黒岩「ならば喰らえ!そして滅せよ!!」
武井「受けてやるさ」

――これを超えれねえならここを出てもしょうがねえ!

ひとつの巨大な光弾となって、鬼神が飛んだ!
黒岩「 ヴ ァ ジ ュ ラ !!! 」
無数の閃光と炎をほとばしらせ、巨大なエネルギーの塊が迫る。
武井「うおおおおおお!!」
その光の奔流の真っ只中を、武井はおそれげもなく駆け抜ける!!
そして、ついにその刃が、黒岩を突き破った!!!
武井「阿弥陀流―――」

     無  無  明  亦  無  !!!!!

一本の光の矢となった武井が、膨大な光の塊であった黒岩を貫いた!
黒岩「ぐおああああああああ!!バカな、この力は―――――!??」

     浄 の 力―――!?

式神にとって最大の攻撃『巫力無効化』を喰らい、式神・黒岩は跡形もなく消滅した。

317 :作者の都合により名無しです:04/04/19 10:40 ID:3okzy2u/
18部落ちちゃいました。夜にでも倉庫更新しときます。
しかし武井君やっと活躍できる・・・・のかなあ(苦笑 ガンバレ

318 :作者の都合により名無しです:04/04/19 11:15 ID:xWMyqJWI
そう言えば、玉吉が別府に来たのは貞本と武井から武器の代金を取り立てるためと、
武井に《メル欄》を届けるためだったな・・・って、覚えてる人いるかなあ

319 :作者の都合により名無しです:04/04/19 21:27 ID:MjmWOdVN
きっと後で宅急便が(謎

倉庫更新しました。したらばの扱いが微妙ス。
ところで今週のジャンプは読んだかな?デスボボボ最高(´Д`)

320 :作者の都合により名無しです:04/04/19 22:02 ID:i6pcnLH+
今回のおかげで澤井はデスノートが使えるようになる・・・とかだったら無茶苦茶すぎw

321 :作者の都合により名無しです:04/04/19 22:32 ID:kHO67FHz
>>320
そ れ だ !

さらに小畑にも戦闘能力が!!

322 :作者の都合により名無しです:04/04/19 22:36 ID:MjmWOdVN
でも
バラバラ('A`)

323 :作者の都合により名無しです:04/04/19 22:44 ID:PC2RzlIS
デスノートって本名じゃなくてもキク効くんだっけ?

324 :作者の都合により名無しです:04/04/19 22:52 ID:i6pcnLH+
原作設定だと本名でなければ無理。
だが、本名で漫画家を描いてる奴はほとんどいないので、そのあたりは書き手次第だな。

まあ小畑はパーツを全部そろえて、帰書文関係の問題を解決せにゃならんから、本格的な活躍は伝説篇からだろうね

325 :戸土野・城平:04/04/20 12:14 ID:EsXkCtLj
(……瓦礫んなっちまった『松椿』を見た時にゃ、どーしようかと思ったぜ……。)
敬愛する倫より命じられた『二虎競食の計』に、なんとか成功した戸土野は、ちいさく安堵の溜息を吐いた。
(……しかしイマイチ状況がわかんねーな。)
なにがあったか、ガンガンやサンデーは自分達がなにもせぬ内から結構孤立していたし。
もう、簡単には逃亡が叶わぬほどのダメージを受けてもいる。
(……似たようなこと、考えてた奴が居たのか……?)
『松椿』の残り連中は暗罪に任せ、自分はこちらに来たが
まさかあの中にそういう人間がいたのだろうか……?
そこまで考えて、しかしそれ以上は推論を進められない。元々、あまり頭を使う方ではないのだ。
「……まあいいか。」
いぎたなく、笑う。
(皆殺しにせず、半殺しでやめときゃ、勝手に戦争始めるだろう。)
頭は悪いで悪いなりに、勘所を抑えることには長けるのか。
その適当な結論は、しかし決して的外れなものではなかった。


(……駄目だ)
十一個目の策を捨て去り、城平は、コフッ、と血混じりの咳を垂らす。
(……どう組み合わせても、手数が足りん。)
『脳』無き『腕』に意味が無いように
『腕』無き『脳』もまた無力。
動揺から立ち直った城平の知性は、既にこの場における最善の『答え』を導き出していた。
そう
極論、森達の目の前で戸土野を殺して見せればいい、それだけで大分違うのだが―――
その為のありとあらゆる策は『戦力不足』という壁に阻まれる。
ならばと発想を変える。
舌を動かして解決するなら、最低限必要なのは『疑問の余地』だ。
しかし今より幾分マシだった松椿でさえ、チャンピオンやアニマルに自然にそれが生まれ、形になるのを待つつもりだったのだ。
『冷静さを失った兵士』の危険は、それが敵であれ味方であれ、一呼吸は置くべきでもあった、が―――
(あまりに矢継ぎ早に状況が酷くなっていく……せめて中立の者にもう少し……
 ……いや、しかし考えてみれば―――このタイミング―――)
松島殺害からの一連の流れに、KIYUのリードは感じられない。

326 :城平・井上・許斐・余湖:04/04/20 12:17 ID:EsXkCtLj
行動が、全てそれぞれの意志によるものでしかないというのは過信だが
例えば要素としての留美子妖怪化―――山賢の行動や、遡ってはにわのの慰労会構想など
あらゆる事象を予期し、『今』を創りだすなど到底人間業ではない。
それに『誰か』が構想したにしては、どの勢力の意図も、果たされ方が不完全に過ぎる。
全く未知の勢力という線もなくはないが、だとしたら現時点どれほど考えても無駄。そういった『例外』を排除して出る答え。
城平たちを今の状況に追い込んだ『敵』は―――『偶然』―――『運命』と言い換えてもいいモノ。
(……カムイ……!今、どこに居る……)


「……で、俺たちにどうしろって?」
双眼鏡を余湖に返しながらも、井上は、遠い戦場から目を離さない。
「……戸土野の登場で、今あそこは膠着状態じゃん。」
金田一が余湖部隊をなんとか抑え。
戸土野と森が対峙し。
松沢と技来が一進一退の攻防を繰り返す。
「加勢しろ、ってことかい?」
帽子を目深に被った細身の男――許斐――が、足元の瓦に弾ませたテニスボールを掌中のラケットに器用に乗せる。
「……目的は、同じのハズじゃん」
「―――違うな。」
即応した井上の手の太刀が、別府の炎を照り返す。
「俺たちは、俺たちの手で奴等を仕留める。」
「……君等だって、そのつもりなんだろ?」
『仇を討つ』とはそういうことだ。
「…………。」
「あえて今、喧嘩を売るつもりはない。」
「だけど、俺たちは俺たちで勝手にやらせてもらう。」
言い残し、屋根伝いに八艘飛びを演じ、小さくなっていく二人。
余湖の仮面の下で、微かな舌打ちの音。

327 :金田一・戸土野:04/04/20 12:18 ID:EsXkCtLj
「む……」
羊水に浸かる胎児を愛おしむように、腹にあてた手。
逆の手は、強力な銃の反動に易々と耐えながら、次々と余湖のドテッ腹に大穴を開ける。
「ぅう〜……生まれる〜」
そんな金田一が、突如いつもの調子のまま、淡々と苦しみの声をあげる。
つまりあまり苦しそうには聞こえないのだが、その継ぎ目のはっきりしない膝をくにゃり、と着くに至り
流石にギョッとしたか、立ち止まる余湖たち。
やがて横一本線に伸びた彼女の唇から、CDドライブのように平たいものがにょろにょろと現れた。
「……な!?」
奇術のごとき面妖な光景。
唾の一滴も付着していないそれは―――槍。
ガチャリ、と音を立てて落ち。生まれたての子馬のようによろよろと、ひとりでに立ち上がる。
「……あっちだ、あっち。」
親指で、雷句を足蹴にしている戸土野を示す金田一。
警戒するプレーリードッグのように首を返した『獣の槍』は、いなや猛然の勢いで飛び去った。


「ま、安心してそっちで見てな、雷句ちゃん♪」
『仲間』にするにしては乱暴に蹴り上げられ、吹き飛んだ雷句は
フラつきながらも起き上がろうとしていた山田を巻き込み、諸共、城平近くの瓦礫に激突した。
そして戸土野は、そのまま振り向くや、大剣を突き立て伸び上がるように森に顔を見せ
瞬間、姿を消す。
「!?」
しかし森もさる者、一瞬で悟る。
(下かッ!)
目で捉えるより早く、脛やふくらはぎにそよぎを感じ、樽より太い足を上げ
地虫より低く、つむじ風より疾い戸土野を目の端に映す。
「〜スタ――ンプッ!!!」
木っ端微塵にせんと踏み砕く森。
アスファルトの悲鳴。
一呼吸の遅れ。
戸土野の動きにはまるで迷いが無い。

328 :森・松沢:04/04/20 12:19 ID:EsXkCtLj
(逃げる……!?いや!!!)
剣先が跳ね上がり、その行く手には技来の背。
「―――まずはお前ェだッ!!!」

――― ガ イ ィ ン ッ !!!!!

弾かれた重み。自らの剣に体重を持っていかれた戸土野は
両腕を、振り下ろす前のポーズに戻され、呆然と静止していた。
「―――『ホーリーランド』―――対マンの美学―――」
手の平を松沢と技来に向けた森が、誇らしげに呼んだ。



耳鳴りが、五感のひとつを数秒麻痺させる。
危なかった。
一撃に勝る松沢との対峙はかなり神経を遣う。
だからといって集中しすぎ、周囲への警戒を怠るなど自分らしくも無いが―――
軽く手を挙げ、森への礼とする。
この相手からは、一時も目を離せない。
「…………。」
懲りもせず、松沢は黙々と空振りを重ねる。
(……しかし考えてみれば妙だ。)
こいつ、なにをこうまで焦る?
「……あなたを一人を相手に、時間をかけるわけにはいきません。その点に関して、私は必死です。」
心の声が聞こえたかのように、見下ろす松沢の長い前髪から、淡々とした声が覗く。
「……仲間の守り役が、戸土野では不安か?」
確かに、かつてパクリ四天王と呼ばれた男達の中で、際立って弱かったのがあの男だ。
歴戦の内に、二人の名を連ねる自分にはわかる。
実際矢吹とは、雲泥と言っていい力の差を感じた。
「……不安なのは、『実力』ではありませんがね……。」
技来と違い、サンデー経由で戸土野が稀代のパクリモンスターと化していることを、松沢は既に聞き及んでいる。
「…………。」

329 :技来・雷句・稲田:04/04/20 12:21 ID:EsXkCtLj
技来は困惑していた。
拳を交えてのみ、わかることがある。
すくなくともこの男は、本気で勝負を急いている。



雷句の目に映る、古代中国風の女物衣装を着た、額の広い男。
亡霊のように『槍』に纏わりながら
お日様もかくや、にっこりと笑う。
「……せんせい……」
石突に近い部位を、誘われて握る。

  ぶ わ り

言葉ひとつ無くても伝わる、友と師のこころ。
ざわざわと、地に付くほどに、ライトニングブロンドが伸びる。
安堵したか、刀身に消える幻影。
柄に付着した血は、おそらく安西のもの。
「……力を……貸してほしいのだ……」
魂を削り、炉にくべて
沸き立つ力。
魔を断ち邪を斬る、一個の武器へと、自らを成す。



稲田はいつからか、パズルでもやってるような気分になってきていた。
暴徒に混じり、方錐陣で突貫してくる余湖の群。
鎧兵士を遠隔操作するのは、コントローラーを握ってTVゲームをするのに近い感覚だ。
いっそ一般人ごと、自らの手で吹き飛ばせれば、どれほど楽か。
しかしそんなことが出来るわけも無く、間接的に相手をし続けるしかない。
まだ車の連中は気付いていないが、確か鈴木ダイとはチームメイトだった筈。
合流されては面倒だ。

330 :稲田・山田・城平:04/04/20 12:23 ID:EsXkCtLj
(……いや、案外アレが目的とか……。)
しかし余湖は一種の不死能力者である。それを助けに向かっているとは考えにくい。
(……む。)
眼下、大路から一本隔てた路地裏に、明らかに他と雰囲気の違う一角がある。
車は、直角に曲がり近付いてゆく。
(……でかいな。)
森――魔猿ワイアルド――他にも、ざっ、と見てデータにある漫画家が4、5人。
余湖に気を取られすぎた。
合流を阻もうにも、今更間に合わない。
(……まあいい。)
とりあえず―――見(ケン)だ。


「……いいんですか?」
飛び出した雷句を見送る山田の、薄汚れた横顔。
こんな時だというのに『こいつ意外と美形なんだな』と、城平は要らんことに気が付いた。
「……わからん。」
理で考えれば簡単だ。
なんとか―――なるわけがない。
『獣の槍』はあくまで退魔の霊槍。
身体的な増幅効果も多少あるとはいえ、この場の『敵』誰をとっても、さしたる打撃を与えられまい。
『魔猿』の二つ名を持つ森とて、その性も肉も、本質『魔なるモノ』とはとてもいえないだろう。
(……むしろ俺……そしておそらく山田のような者にこそ、効果が十全に発揮できる。)
「じゃあどうして……。」
挫いたか、山田の長いスカートから覗く踝は痛々しく腫れている。
「…………。」
わからない。
ただ、安西の時もそうだった。
城平の『論理』でも、森の『暴力』でも無い。
あえて既知の言葉で現すなら『可能性』。
朧な記憶。子供の頃に読んだ、論理的には稚拙としかいいようのない、少年誌のワクワク感。
『論理』とは、自らに理解できぬものを排除することでは、けして無いのだ。

331 :戸土野:04/04/20 12:28 ID:EsXkCtLj
「馬鹿が……!!」
憎々しげに吐き捨てた戸土野。
体の面と並行に揃えた刃に、パクられた被害者達の怨嗟が浮かび上がる。
「……!」
得体の知れぬ邪気。森は踵を擦り、無意識にあとじさる。
「……余計な真似しやがって……。こいつらの仲間入り、するかァ?」
違う。
こいつは、かつてシズヤに瞬殺された、あの男じゃあない。
(……かなり『つかう』……!)
猿顔を強張らせ、理論上無限数のどんなパクリ技が来てもいいよう
胸の内に様々な喧嘩対応ウンチクを並べる。
「……こうなりゃついでだ。……手前等が馬鹿にしていた『パクリ漫画家』がどれほど強くなったか……」
言うや、大剣を持ち上げ、柄と剣先をそれぞれの手で支える戸土野。
漫画の骨付き肉に齧りつくように刃に歯を宛て
「……見せてやろうじゃねえかッッッ!!!!」
罅。亡霊ごと喰らうように鋼を噛み砕く。
気圧される、森の面前。
ぞわぞわと、全身から体毛が伸び。
甲冑を引き千切り、膨れ上がる、ワイアルドに勝るとも劣らぬ筋骨。
獣面に、バランスを欠くほど巨大な牡山羊角が生え。
皮膜が、悪魔の翼を形づくった。
それは見覚えのある、姿。
「……このパクリ野郎が……まさかソイツで来るとはな……!!!」
「……手前を殺るにゃ相応しいだろ?」
原作と違い、強面を軽薄に笑わせる戸土野。
「……不死の(ノスフェラトゥ)……ゾッド……!!!!!」

332 :久米田・岡村・鈴木・森:04/04/20 12:32 ID:EsXkCtLj
「近い〜近いぞぉ〜!!!」
久米田が、マッドサイエンティストの面目躍如といった感じに喉を鳴らし。
「……ああ、すぐそこだ。」
岡村は、どうみてもひとつではない気配に、産毛を逆立てる。
「次を……右」
ダッシュボードと正面を見比べる鈴木。
久米田の意外なほど達者なハンドルさばきは、スピードを殆ど落とさず。
角を曲がり、高い壁の、向こう側が見えて……

 ド ガ ッ !!!!!

出会い頭。
バンパーが、一面毛に覆われた『なにか』に激突した。



「おわっ!?」
後ろに倒れこむ森の正面上を、戸土野の突き上げるような頭突きがスレスレで通過する。
ナイスタイミングで『なにか』に膝カックンされた森。
そのまま、ふくらはぎを押されるように前に運ばれ
必然、落ちた尻と背中が
『なにか』に乗っかりバランスを崩す。
「おわわわ……っ」

ガシャッ   ドガッ   ゴロンッ

空と大地を一回転させ、尻餅をついた森と、そして戸土野の間に
一台の車が急ブレーキをかけた。

333 :混乱:04/04/20 12:37 ID:EsXkCtLj
「オワ――――!?なんだこれぁ――――!?」
前門の怪獣、後門の怪獣。
ゾッドを見上げたまま、動揺した手の平がプーマ号の人型変形ボタンを押そうとしてか、あらぬところをバシバシと叩く。
「―――森!?」
「鈴木!?」
後部ガラス越しに、鈴木と森の目が合う。
「――――おい!!!この中に『無礼ド』の艦長ってのは居るかっ!?」
屋根がつぶれて開きにくくなったドアを蹴り飛ばして降り、岡村が見渡しながら怒鳴る。
「あ、それ私です。」
律儀に手を挙げる松沢。
「ジャンプスポーツチーム!天才・井上雄彦参上!」
「同じく―――許斐剛。」
大衆食堂のひさしの上。
堂々たる名乗りをあげる井上と、斜に構える許斐。
なんだか無視され気味でちょっと寂しそうだ。
「え、なに!?鈴木!?――――え!?ぶ、無礼ド!?――――ど、どういうことじゃん!?」
通信機を持った余湖が、向こうからすれば意味不明としかいいようのない情報を次々に送る。
「ウヌ?―――――き、貴様っ!!久米田康司っ!!!」
獣の槍が手の中でうごめき、その導く方向に目をやった雷句は、師や自分と因縁浅からぬ姿を車中に見つけ、誰何の声をあげる。
「久米田だと!?鈴木に……あれは岡村……?」
松沢の隙を穿ち抜こうとした技来も、思わず振り向いた先のわけわからん組み合わせに困惑している。
「おわっ!?」
目の前の黄色いCR−Vが、ようやくボタンを探り当てたか、突如ロボットへとトランスフォームを経て
流石にギョッとした戸土野は飛び退った。
「…………。」
今のうちだ、と思ったかどうかは不明だが。
明らかに攻め手の緩んだ余湖から離れ、無言で城平に合流する金田一。
「!……ど、どうしましょう。」
もの問いたげな金田一の表情にハッ、と我に返り。
こちらは声に出して城平に答えを求める山田。
「…………そう、頼られてもな。」
はっきり言って、城平にもなにが起こっているのかなんて、わかりゃしないのだ。

334 ::04/04/20 12:39 ID:EsXkCtLj
(…………チャンス、っぽいな。)
混乱の路地裏を見下ろし、稲田は唱えた。
「幻惑呪文(マヌーサ)。」

335 :作者の都合により名無しです:04/04/20 13:15 ID:Owc6cSUc
メチャオモロ
続き待ち

336 :325:04/04/20 14:13 ID:EsXkCtLj
いきなりアンカー忘れ;
>>45 >>72 >>95 あたりの続きです。

337 :作者の都合により名無しです:04/04/20 17:16 ID:pztmCUnP
藤田キモッ(´▽`*)

338 :作者の都合により名無しです:04/04/20 22:07 ID:vcrwH2QN
熱いッスねー。それはともかく不意打ちの藤田をリアルに想像してしまい、コーヒー噴きました。

339 :作者の都合により名無しです:04/04/22 02:54 ID:NQPhZL5q
今日小林源文の漫画を読んだ・・・

いったいどの程度の兵力を動員可能なんだろうか?
軍団規模?しかもドイツ兵からアフガンゲリラ、自衛隊にベトコンまで
最悪ゴジラまでやってきそうで・・・

340 :作者の都合により名無しです:04/04/22 03:08 ID:fdqMJmzK
技来が矢吹と戦ってたりとか、島面子と共闘してたりした事を素で忘れかけていた
地味にキーマンだな、技来
ところで、そろそろ休載の時期がやってきそうだが……

>>339
ゴッドハンドはスパロボをゴロゴロ所有してる組織だし、
松本零士と七騎士は、その主戦力の指揮をとってる連中だからな
そりゃもう凄いことに……

341 :作者の都合により名無しです:04/04/23 22:39 ID:Z1wfhYlR
>>339
正規兵だけじゃなくゲリラもいるんだよな・・・>小林源文の漫画
「ゴッドハンドにゲリラ戦で対抗する大会参加者」というのを思いついたが
ひょっとして無理?
ゴッドハンドは圧倒的な戦力で電撃戦とか仕掛けてきそうだよな……
バルバロッサみたいな敗因はないだろうし……

342 :作者の都合により名無しです:04/04/24 20:56 ID:+DKBPWZs
書き手のみんな元気?
この季節だから俺含めて忙しくて書き込めないのか。

343 :作者の都合により名無しです:04/04/24 21:02 ID:vk5AQ7vN
ようやく落ち着いた頃。
なーに来月には皆帰って来るさぁ

344 :作者の都合により名無しです:04/04/24 21:19 ID:/lmjuzIk
ついさっきまで、あわや永久アク禁か?という恐怖に怯えていてそれどころではなかった(苦笑)
やっと書き込めるぜ……!

345 :作者の都合により名無しです:04/04/24 22:20 ID:NJdHDPwo
>>342
動かしたいキャラが動かせない(漫画知らない)キャラと対戦中で書けない。

346 :深海でくすぶる太陽:04/04/24 22:47 ID:vk5AQ7vN
 「ハジけるハジける時ハジければハジけろぉーー!澤井“ちくわドリーム”啓夫、今、輝く時!!」
 『わけわからんわぁ!!』

さわやかな解説:克・亜紀のツッコミが、澄みきった原潜やまと艦内にこだまする。
かわぐち艦長の軍艦に集う漫画家たちが、今日も戦士のような不敵な笑顔で、背の低い通路をくぐり抜けていく。
〆切を忘れた心身を包むのは、やまとの制服とソフトクリーム柄のスカジャン。
バビロン神のハートは乱さないように、ソフトン澤井の頭部を下から舐めるカメラは翻らせないように、
ゆっくりと必殺ポーズを決めるがここでのたしなみ。
もちろん、魚の骨でビビるなどといった、はしたないサイクロプスの刺客など存在していようはずもない。

裏御伽チーム 澤 井 啓 夫。
ジャンプ出身のこの下っぱアルバイト(注:学園編)は、もとは赤マルジャンプチーム主将だったという、
伝統なきハジケ系賞味期限つきギャグ漫画家であるのです。はんぺんです。

さらにそもそも澤井はなぜのウ○コをひねったような模様の服を着るのですか。
あまつさえ頭部のデザインにしたりするのですか。アニメではストロベリーですが。
いやストロベリーなのはチョコ色がまずいからじゃないです。なんとなくいいからです。
澤井はオカマとか乙女の園とかそういうネタは大好きです。

いや問題なのはコミックスの売上ではなくておでんです。
温室育ちの鼻毛が生えててもかまいませんが、一応戦闘中だと思います。

いやそうではなくて、なぜ小畑健と作品コラボなんて企画が通ったということです。バティは副将の弟子ですが。

すいません。まちがいました。副将はどうでもいいです。

 
 『“マリみて”コピペ後半違うのになってるーーー!!』
克のマニアックなツッコミ。
 「・・・本当にどーでもいいな」
片方の肘を背中に向けて極端にかち上げた姿勢を保ったまま野口が呆れる。
 「(澤)さあ、戦闘開始だ!」「(野)それ>>48でも言ってるし」『(克)えーい話を進めろぉ!』

347 :作者の都合により名無しです:04/04/24 22:49 ID:vk5AQ7vN
>>345
無理やりがんばれ

348 :作者の都合により名無しです:04/04/24 22:55 ID:/lmjuzIk
>>345
どこのことかよく分からんが、あんまり長く放置されてるようだったら、
多少、強引でも終了させちゃっていいと思うよ
別の敵を乱入させるとか、味方が迎えにきて水入りとか、いくらでもやりようあるっしょ
少なくとも、昔はそういうのはしょっちゅうだった気がするが
戸田が一番はっちゃけてたときとか

349 :無礼ド攻防戦・狂人:04/04/25 00:10 ID:TExP5I0c
サンデー漫画家達の屍体からなる肉玉を転がり続ける。
くるくる狂狂狂狂……と。
哀れなほどか細く震える小狐の目の前で、その回転が止まった。

――ギュルン!

唐突に、大玉の上に立ついがらしが、ドリルのように回転した。
その瞬間、巨大な屍体の塊が、音もなく粉々に四散し、その破片を艦橋中にブチ撒けた。

 「ひいっ!」「うわっ!」「おう!!」

艦橋が赤黒く染められる光景に、ブリッジクルー達が悲鳴をあげた。
そこかしこの壁やら床やらにへばりついた屍体の欠片を、黒いイモ虫のような生物――『BM』が咀嚼していく。
むせ返るような狂気の景色のなか、いがらしはまるで快晴の日にのどかな公園にでもいるかのような風情で、小狐『きっしー』をつまみあげた。
本来なら抵抗する場面だが、いがらしの圧倒的な鬼気に、『きっしー』は恐怖に支配されたか、全くもって大人しい。

「フフフ…ようやく見つけたよ。その小さな体を構成する、禍々しき『大妖』の『血と肉』…
 着実に萌芽しつつある、希有なる『才能』…
 そしてなによりも……その身に秘めた、溢れんばかりの『憎悪』……
 ククク……君こそまさしく、我が術の全てを受け継ぐにふさわしい逸材……
 『力』が欲しいのだろう?
 ならば、私と共に来なさい。君をこの世の誰よりも強い存在にしてやろう!!」
 
『きっしー』の顔を覗きこむようにしながら、笑ういがらし。
その笑みは、『アーティファクト』木村を見つけたときと、同質の愉悦をまとっていた。


350 :無礼ド攻防戦・蜘蛛と悪魔:04/04/25 00:11 ID:TExP5I0c
「そうはいかんな! それも立派な我が隊員! 悪趣味な闖入者にくれてはやらん!」
キャラの違いもおかまいなしに、『キテレツ悪魔』玉吉が、黒い羽を広げてとびかかろうとする。
しかし、その前に立ちはだかるのは、ボンテージルックの銀髪の蜘蛛。
「人のお楽しみを邪魔するのは…キミのお相手はボクがするよ♥」
ニィ…といやらしく笑う西川は、我関せずといった具合に小狐を愛でるいがらしをチラリと横目で見やる。
(……オヤま、いがらしセンセイとは、お懐かしい。
 ドコ行ってたのかと思ったけど、相変わらずステキな御仁のようで……
 ガンガンのときから、狂いっぷりは少しも全然、変わってない……
 まあ、とりあえずは邪魔しなければ、敵にはならないでしょ)
いがらしという男の狂気は、いつベクトルがドコへ向かうのか、ある種ロシアンルーレットにも似たスリルがあるが……
そんなスリルにさえ、西川はいきり勃ってしまうのだ。
イッた目をしながら考える西川の視界に、雷光が瞬いたのはそのときだ。

―――― ド ッ シ ャ ア ア ア ン !! 

本家には数段劣るが、デビルマンの渾身の雷撃が、突っ立ったままの西川に炸裂した。
「ははは、ちょろいな! 見たか正義の威力!! ……む!?」
得意げに高笑いしようとする玉吉の目の前で、白煙が晴れていく。
そう言えば、人ひとりが焦げたにしては、あまりに多いこの湯気は……!?
そして、湯気が晴れた、その奥から現れたのは……!

「 清 青 龍 来  “ 大  結  界  壁 ”  」

「な…なにっ…!??」
驚嘆する玉吉が目にしたのは、周囲に水の壁を作り、無傷で雷撃を凌いだ銀髪の姿だった。
「このの水の結界の前じゃ……その程度の電気でボクをシビれさせるのは無理だね」
残酷に笑う西川が、背中から巨大な剣をズルリ…と引き抜いた。
「今度はボクの番だね」
こう呟く、西川の魔剣が唸る。

「 暗 黒 龍 剣  龍  覇   水  神  抜  刀  術  !!! 」


351 :無礼ド攻防戦・蜘蛛と悪魔:04/04/25 00:12 ID:TExP5I0c
「隊長、逃げろおおおおおおッッ!!」
佐渡川が叫ぶよりも、飛燕の速度で抜き放たれた、幾重もの水龍を纏う斬撃の方が数段以上も迅い!

 ―――――――――――――――  斬 !!! ―――――――――――――――― 

「ぐふああああ…!」
「ぼぉーや よー子ぉーだ♪ ムネーに穴(あーな)あーけ 死んじ――まえ――〜」

――― ゴッ!

刹那の間に胸を貫いた刃は、死神の俊敏さをもって、胴体に空洞を穿った。
悪魔の肉体とあまりにミスマッチな髭面が、ドス黒い鮮血を吐き出す。
その顔面をワシ掴むと、西川は呟く。
「悪魔モドキのおっさん…てめーはつまんねえ。弱えよ。ボクにちょろっと弱さを見せちまった…」
「ぐ……」
「小動物を助けようなんざしたせいでゲームが薄っぺらになっちまった!!
 楽しくないね……ボクぁ弱い奴が、 大  っ  嫌  い !! 」
叫ぶ西川の手が高熱を発し、炎となってほとばしった。
その炎が、玉吉の顔面を焼く!
「ぐぎゃああああああああ!!」
苦悶の声をほとばしらせる玉吉を、さらなる紅蓮が覆いつくす!

  「 炎 の 嵐 よ  全 て を の み こ め  
   
    フ  ァ  イ  ヤ  ー  ス  ト  ー  ム  !!!! 」

竜巻のように膨れあがった業火が玉吉を包むや、噴火のような威力を持って壁をブチ破り、
ウェルダンになった悪魔を、艦外へと放逐した。
遥か彼方の海で、水柱が派手に噴き上がった。


352 :無礼ド攻防戦 蜘蛛・大戦鬼・悪食・そして……:04/04/25 00:14 ID:TExP5I0c
「ハハハハハ! せいぜい派手に燃えてなあ!!」
哄笑する西川が、今度は佐渡川に向き直る。
「面白いさね、やるってのかい」
玉吉の無惨にやられた姿を見ても、佐渡川の自信は揺るがない。
もともと、玉吉の戦力をアテにしていなかったというのもあるが。
いずれにせよ、佐渡川は最初から、敵は全て自分で倒すつもりがあった。
可憐な外見から想像もつかない強さへの自負と、たゆまぬ闘争本能。
これこそ、彼を『大戦鬼』と言わしめる由縁であろう。
「イイよ、キミ……悪い子はボクが刻んで煮込んであげよう」
そう言いながら、西川は藤澤を手で制する。
「彼女の相手はボクがするよ。ここはもうボクひとりで十分……
 キミはお外で騒いでる“悪い子”たちを、ひとり残らず“喰”っちゃってよ」
その指示に素直にうなずくと、藤澤は玉吉が吹っ飛んでいった穴から、外に飛び出した。

****

そして、港に立つと、その全身から無数の『糸』を放出しはじめた。
この『糸』が、間もなく別府をさらなる地獄へと叩き落とすのだ。

****

一方、佐渡川と対峙する西川の横では、用件を果たしたいがらしがこの場を去ろうとしていた。
しかし、それを呼び止める声の存在があった。そして、いがらしの皮膚をちりつかせる『魔気』の存在が。
「待つがいい……きさまを行かせる前にしなきゃならないことがある……」
「フフ…何をやるってんだい? 原始人さんよ…」
嘲笑するいがらしに、怒りの形相の魔人が振り返った。
胸元の月桂樹のペンダントと、双眸の『緑の瞳(グリーンアイズ)』が兇悪な輝きを帯びる。
「きさまのヘドの臭いの命を  淘  汰  す る こ と を な !! 」


353 :無礼ド攻防戦  神の剣:04/04/25 00:15 ID:TExP5I0c

 ――― パ ア ア ア ア ア ア ア ア !! 

「ヌウウ!」
巻来から神々しい輝きが広がり、死霊たちを優しく包み込み、天に帰していく。
その眩さに、いがらしは思わず顔をしかめた。
「よかった。これで彼らも解放されて天へ昇った」
成仏し、昇天していくサンデー漫画家たち。
その光景を、いがらしがいぶかしげに見つめている。
「むうう…何が起こった?」
「おまえは人の心などもちあわせていないからわからないのも当然だ。
 心と心のふれあい信頼さえあれば、誰でも友達になることができる。それがたとえ霊魂であろうとも」
昇天していく魂たちに見せた慈愛に満ちた表情が、今度は憤怒へと変わっていく。

「しかしゆるせん… ゆ る せ ん ぞ 
 彼らをいたぶり殺し、その遺体をなおもいたぶりたおす、その腐った外道!!」

クワッと目を見開くと、巻来の全身から、とてつもなく巨大な力がマグマのように噴出する。
その力は巻来の全身を覆うと、さながら鎧武者のような凄まじい威容にその姿を変身させた!!
その姿を見たとき、いがらしは初めて、目の前に立つ男の驚異に気がついた。

「そうか…! 貴様がかつて砕け散った神の剣の一欠片……神と悪魔の力を合わせ持つ魔人!!」

     ――――  ゴ  ッ  ド  サ  イ  ダ  ー !!!!! ――――
                        ゼロ
「彼らの為 人間の為  き  さ  ま  を  無  に  帰  す  !!!!! 」

354 :作者の都合により名無しです:04/04/25 00:28 ID:6k5OfOFr
キィィタァァァァァ(´゚Д゚`)
秀ちんの技懐かしいなあ
別府は本当災難続きだなあ

355 :作者の都合により名無しです:04/04/25 00:58 ID:JAz69hKD
そしてマッキー、タイムリーに大活躍の予感。
…でもいがらし先生が相手か…
(;´д`)…死ぬなよ…

そろそろテンプレに
注.えなりスレは別府に恨みなんかこれっぽっちもありません。むしろ大好き!別府サイコー!
とか書いておくべきかもしれませんね(それもどうか)

356 :運命の扉1/2:04/04/25 17:37 ID:oa5O0A53
(>>300)
皆川「どこだ、どこにいるえなり君!」
もはや、この混沌がどういう形で収拾をつけるのかは想像すらできない。
だが、それは自分の知るところではない。
自分がすべきことは一刻も早くえなりを確保し、別府へ・・・仲間たちの下へ帰らねばならない。
なぜだか胸騒ぎがする。もう二度と・・・仲間たちのもとに、兄弟たちと会えなくなるような・・・・
正体不明の不安を押し殺し、皆川は炎の中をかける。
そして、皆川は見つけた。燃え上がる炎の向こうに、
血を流してうずくまる少年と、そして炎よりも赤黒く禍々しく立つ鎧武者の姿を。
えなりとサムライダーの死闘の場面だった。
皆川(あれは・・・まさかカムイたちが話していた平野の仲間・・・か)
一目見てわかった。その強さと人間離れした異様さが。
皆川(なるほど吸血鬼を始め、化け物たちの狂気の殺戮集団というのは・・・事実のようだ)
無傷で立つ不気味な鎧武者の前で、えなりは右足を貫かれたらしく、すごい量の血のなかで膝をついている。
皆川「えなり君、今助ける!」
両足のARMS<ホワイトラビット>を起動させ、亜音速で駆けた。
サムライダーが振り向く暇すら与えず、その顔面を蹴り飛ばす!
・・・・そのはずだった。

  ヴ  ン !!

皆川を迎えたのは、予想外の現象だった。
一瞬で、サムライダーとの間合いをゼロにし、その頭上をとった皆川の眼前に、
いきなり空間を三角形に切り取るように、別の空間へと繋がる『ゲート』が出現したのだ!
皆川「なッ・・・ッ!!」
何が起こったのか分からないうちに、空中での高速移動を急に止められるはずもなく、皆川はそのゲートに突っ込んだ。
そして、皆川はゲートの向こうに広がる別の空間へと消えた。
やがて、そのゲートも何事もなかったように、消滅した。




357 :運命の扉2/2:04/04/25 17:41 ID:oa5O0A53
ゴッドハンド某施設・・・・

皆川の身に起きた出来事の一部始終を遥か彼方より“観て”いるものがいた。
??「高屋様・・・<bS3>をどこへ・・・?」
背後の暗闇の中に立つ影が、椅子に腰かけた男・・・高屋に問う。
高屋「奴が一番、行きたがっていたところさ」
つぶやくような返事に、影はわずかに冷笑を浮かべたように見えた。
??「なるほど、愛しい仲間たちの待つ場所・・・ですか。そこが地獄になっているとも知らず」
高屋「困るな。たかだか、“あの程度”の修羅場を“地獄”などと言ってもらっては。
   それでは、お前に私の精鋭部隊を任せてやるのは、いささか不安だな」
??「これは手厳しい。ですが、地獄というのは<bS3>にとって、ですよ。『我々』にとっては、遊園地のようなものです」
自信に満ちた台詞に、高屋は含んだような笑いをもらす。
高屋「ならば実戦テストを兼ねて見せてもらおう、『君ら』の力をな・・・
   <bV1>・・・・いや、今は<bO>か・・・・」
??「よろしいのですか?『我々』が動くということは、任務終了=別府全住民の抹殺を意味しますが・・・
   横山様は、そこまでの血は、現時点では望んでおられぬはず」
高屋「構わんさ。“望むままを行う”・・・これが我々使徒の唯一の戒律。私は<神>の私兵であって、あの老人の部下ではない」
??「かしこまりました。で、たかしげ様は・・・」
高屋「放っておけ。あの男は心配するだけ無用だ。なにせ、あの男は単体で君らと双璧をなすほどに強い」
??「はは、そうでしたね。それでは、<bS3>の方は・・・」
高屋「それも好きにしろ。奴の現時点でのスペックを見たい」
??「しかし、あの体たらくでは・・・今更テストするまでもないと思いますが」
高屋「あれを侮るな・・・奴こそ我が最高傑作・・・・あんな茶番ではその真価は発揮できん。
   そのためには、あれを肉体的にも精神的にも、極限まで追い詰めねばな」
??「了解。では、我々は出撃いたします。別府でじゃれあっている者たちに見せてやりますよ。
   最強の部隊・・・・我々 <C O S M O S> の力を」
高屋「行け・・・・」

悪魔の運命が動き出す。

←TO BE CONTINUED

358 :作者の都合により名無しです:04/04/25 18:03 ID:RY0t/NTm
だ、誰だ・・・誰が来るんだぁぁぁぁ!!

ところでCOSMOSってのはこの誰かさんがヴァルキリー小隊みたいモンですよね?
漫画家集団とかじゃないですよね?

359 :今しかねぇ!:04/04/25 23:53 ID:JAz69hKD
>288
雷が、天を割き、空を貫いて、地に墜った。
衝撃で、周囲の地面は抉り取られ、木々が炎上していた。
その中心に、二人の男が立っていた。
両者の体は、落雷の直撃により、ズタズタに引き裂かれていた。
ギガディン――勇者の雷と呼称される、ドラクエ最強クラスの呪文である。
神崎は、それを自分達目掛けて落とした。
尋常の行為では無い。
が、技においてたかしげに圧倒的に劣る神崎が状況を打破するにはこれしかなかった。
打は元より、例え魔法でも、指向性のある魔法ではあの状況であってもたかしげは回避しただろう。
目標を定めた本人にすら、いつ来るかわから天より墜つる雷――
それをこの状況で放つ辺りが、神崎の咄嗟の機転と覚悟の凄みであろうか。
ともあれ、勝負が決したわけではなく、ついでに言うと、状況が好転したかどうかも疑わしい。
確かに今まで一度も手傷を負わせることができなかったたかしげの片腕を破壊し、落雷を食らわした。
――しかし、先ほどまで一方的に攻め続けられた神崎の方が、未だダメージは大きい。
この機を逃せば、もう自分にはたかしげ宙に抗う力は無い。
そう思ったとき、神崎の体に別人のように力が漲ってきた。

倒れない・・俺は、絶対に倒れねぇ!

力の奔流が、神崎の全身を駆巡る。
そして、その激流が、たかしげが体勢を立て直すより、コンマ1秒速く神崎の体を衝き動かした!
「おおおおおおおっ!!」
吼える!
喉を張りさけんばかりに鳴らし、神崎は拳を放った!

360 :今しかねぇ!:04/04/26 00:01 ID:pIdHiti8
一瞬――神崎とたかしげの視線が交錯した。
たかしげは、虚ろな瞳で、神崎の顔と、迫りくる拳を他人事の様に眺めていた。
避けられない。
そのことが、はっきりと理解できた。
おかしなものだと、たかしげは思った。
完全に、自らの技は神崎のそれを圧倒していた。
どの一撃とっても、手応えはあった。
立ちあがれないという確信もあった。
だが――何度打を入れても、倒れなかった。
そして今も又、雷をまともに受け、損傷は比較的ましなはずの自分より先に、神崎は動いた。
目的の差だろうか?
神崎将臣は、高屋良樹を殺すという目的の為だけに生きているかのようだ。

361 :今しかねぇ!:04/04/26 00:02 ID:pIdHiti8
では、自分は―?
仙人となる。
――それが彼の宿願だった。
修行を積み、心胆を磨き、強き者と凌ぎを削る。
苦行の上に苦行を重ね。
闘いの果てに闘いを求める。
日常の全てが、神仙へと至る道だった。
だが、いつからか、彼の道(どう)は、歪み始める。
諫言を弄し、他人を惑わし。
策謀を張り巡らし、他者を貶める。
闘いの為、己の道の為であらば、それもいい。
だが、諫言も、策謀も、武でさえも――いつのまにか、全て自分のものではなくなっていた。
いつのまにか、あの男に仕えることを是認している自分がいた。

本当は気付いていた――

私は敗北者だ。

何事にも囚われず生き、神仙と成る為道を極める為に研鑚を積んでいた私の人生は―

あの男に、高屋良樹に負けたその時から―ー

誤魔化しようもなく――墜落し―――――・・・ッッ

 メ キ イ ッ !

362 :今しかねぇ!:04/04/26 00:03 ID:pIdHiti8
たかしげの顔面を、神崎の拳が捉えた。
――ゼノンシステム。
鋼鉄と化した神崎の拳の威力により、たかしげの体は爆発の勢いで吹き飛んだ!
その先には、鳥居を支える柱――
壊!!
柱は衝撃でひび割れ、根元から崩れ落ちた。
たかしげは、その根に持たれかかる様に、倒れた。
ごぼっ!
それを見届けるまもなく、神崎は血を吐いた。
限界だった。
神崎の顔面は、死人のように、血の気が引き真っ青だった。
――まだ、倒れるわけにはいかない
そう思っても、体が動かない。
神崎将臣は、糸の切れた人形のように、その場に倒れ込んだ。

両者の体は、ピクリとも動かなかった。

ただ、目の覚めるような、月の光りだけが、緩く二人の肢体を照らしていた。

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